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2017年2月15日
最 近 の 長 野 県 経 済 の 動 向
( 月 例 調 査 )
☆
2016年11月、12月の経済データを基に、長野県内の景況を把握したものです。
1.概
要 : 一部に弱さが残るものの、回復に向けた動きがみられる
2.生
産 : 生産は持ち直している
3.個人消費 : 乗用車販売は2カ月連続で前年水準を上回る
4.公共投資 : 公共工事保証請負額は2カ月連続で前年水準を上回る
5.住宅投資 : 新設住宅着工戸数は6カ月連続で前年水準を上回る
6.雇
用 : 有効求人倍率は23年7カ月ぶりに1.5倍を超える
照会先
一般財団法人 長野経済研究所 調査部
担当 粂井、寺嶋
電話 026-224-0501
長野県経済の動向( 16年11月、12月のデータから)
一部に弱さが残るものの、回復に向けた動きがみられる
概
1.全国景気
要
一部に改善の遅れもみられるが、緩やかな回復基調が続いている
2.長野県内景気
一部に弱さが残るものの、回復に向けた動きがみられる
3.11月の生産動向
生産は持ち直している
4.12月の個人消費
乗用車販売は2カ月連続で前年水準を上回る
5.12月の公共投資
公共工事保証請負額は2カ月連続で前年水準を上回る
6.12月の住宅投資
新設住宅着工戸数は6カ月連続で前年水準を上回る
7.12月の雇用情勢
有効求人倍率は23年7カ月ぶりに1.5倍を超える
8.今後については、為替相場や原油価格のほか、米国の政策運営を巡る動きなど、海外情勢に
ついても注視していく必要がある
景気動向指数
NDI(一致指数)の推移
NCI(一致指数)の推移
(2010年=100)
130
100
90
120
80
110
107.0 70
65.0
60
100
50
NCI
90
40
一致3カ月後方移動平均
一致7カ月後方移動平均
80
30
20
70
10
60
08年
0
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
(資料)当研究所「長野県景気動向指数」
注1.NCIは長野県の景気変動の大きさやテンポ(量感)を示す
注2.シャドー部分は長野県の景気後退期を示す
16年
08年
09年
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
(資料)当研究所「長野県景気動向指数」
注1.NDIは長野県の景気の方向、波及度合いを示す
注2.シャドー部分は長野県の景気後退期を示す
・11月のNCI(一致指数)は、107.0と前月に比べ△0.2ポイント低下した。基調判断のもとになる3カ月後方移動
平均は前月に比べ△0.3ポイント低下した。7カ月後方移動平均は前月と変わらなかった。
・NDI(一致指数)は65.0%と4カ月連続で50%を上回った。
①
生産動向
生産は持ち直している
・11月の鉱工業生産指数は、原指数が前年同月比+6.1%、季節調整済指数は前月比+3.7%となった。
・原指数は4カ月連続で前年水準を上回り、季節調整済指数は2カ月ぶりに前月を上回った。内需には弱さが
残るものの、輸出数量の増加などに伴い、生産は持ち直している。
・主要業種別にみると、モータ等の生産が順調な「電気機械」や、半導体・フラットパネル製造装置や金型等の
「はん用・生産用・業務用機械」などが前年を上回った。
鉱工業生産指数の業種別寄与度
(原指数、前年同月比)
はん用・生産用・業務用機械
電気機械
輸送機械
鉱工業計
(%)
10
電子部品・デバイス
情報通信機械
その他(食料品等)
全国鉱工業計
(長野県)
6.1
(全国)
5
4.6
0
▲5
▲ 10
15/11
12
16/1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11 (年/月)
(資料)経済産業省、長野県企画振興部情報政策課「鉱工業指数」
鉱工業生産指数の推移
(季節調整済指数)
(2010年=100)
105
前月比(右目盛)
24
長野県(左目盛)
22
全国(左目盛)
(全国)
100
95
90
85
80
75
70
65
15/11
12
16/1
2
3
4
5
(資料)経済産業省、長野県企画振興部情報政策課「鉱工業指数」
6
7
8
9
10
99.920
18
(長野県)
16
93.5
14
12
10
(前月比、%)
8
6
3.7
4
2
0
▲2
▲4
▲6
▲8
11
(年/月)
②
個人消費
乗用車販売は2カ月連続で前年水準を上回る
・12月の大型小売店売上高は、前年同月比△0.5%(売場面積調整前)となり、8カ月連続で前年水準を下回っ
た。このうち、百貨店は同△7.0%となった。天候不順などにより来店客数が減少したほか、例年に比べ気温が
高めだったこともあり、冬物衣料が振るわなかった。スーパーは、同+0.4%となった。野菜の相場高が一服して
生鮮食品が堅調だったほか、総菜なども売り上げが増加した。
・12月の乗用車販売は、前年同月比+5.1%となり、2カ月連続で前年水準を上回った。小型車(同+23.3%)は、
新型車の需要増加により前年を上回った。普通車(同△2.7%)、軽自動車(同△0.8%)は前年を下回った。
(%)
大型小売店売上高の業態別寄与度 (前年同月比)
6
4
スーパー
2
0
▲ 0.5
▲2
百貨店
▲4
大型小売店売上高
▲6
15/12 16/1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(年/月)
(資料) 当研究所「長野県内大型小売店売上高の動向」
乗用車販売台数の推移 (前年同月比)
(%)
40
30
23.3 (小型車)
20
10
5.1(乗用車合計)
0
▲ 0.8 (軽自動車)
▲ 2.7 (普通車)
▲ 10
▲ 20
▲ 30
▲ 40
15/12 16/1
2
3
4
5
6
7
8
(資料) 長野運輸支局「長野県における新車新規登録台数:乗用車」
(普通車:3ナンバー車、小型車・軽自動車:5ナンバー車)
9
10
11
12
(年/月)
③
建設投資
新設住宅着工戸数は6カ月連続で前年水準を上回る
・ 12月の公共工事保証請負額は92億900万円で、前年同月比+9.1%と2カ月連続で前年水準を上回った。発
注者別にみると、独立行政法人等(同△72.7%)、県(同△4.0%)は減少したが、国(同+8.4%)、市町村(同
+17.3%)、その他(同+40.2 %)が増加したため、全体としては前年水準を上回った。
・ 12月の新設住宅着工戸数は1,096戸で、前年同月比+23.8%と6カ月連続で前年水準を上回った。利用関
係別にみると、給与(同△66.7%)は減少したものの、持家(同+2.4%)、貸家(同+50.2%)、分譲(同+
104.4%)が増加したため、全体としては前年水準を上回った。
公共工事保証請負額の発注者別寄与度(前年同月比)
(%)
国
市町村
地方公社
全国伸び率
60
県
独立行政法人等
その他
県内合計伸び率
40
20
(県内)
9.1
(全国)
0
5.3
▲ 20
▲ 40
▲ 60
15/12
16/1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(年/月)
(資料)東日本建設業保証株式会社長野支店「保証取扱高」
東日本建設業保証株式会社「公共工事前払金保証統計」
新設住宅着工戸数の利用関係別寄与度(前年同月比)
(%)
50
持家
貸家
給与
分譲
全国伸び率
県内合計伸び率
40
30
(県内)
23.8
20
10
(全国)
3.9
0
▲ 10
▲ 20
15/12
16/1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(年/月)
(資料)長野県建設部建築住宅課、国土交通省
(注)給与:社宅、公務員住宅など
④
雇
用
有効求人倍率は23年7カ月ぶりに1.5倍を超える
・12月の有効求人倍率は前月比+0.08ポイントの1.56倍となり、1993年5月以来、23年7カ月ぶりに1.5倍を超えた。
・新規求人数(全数)は前年同月比+8.7%となり、2カ月連続で前年を上回った。このうち常用、パートともに同+
11.1%となった。産業別では、情報通信業(同△28.6%)、教育・学習支援業(同△7.7%)などは前年を下回っ
たものの、製造業(同+28.6%)、サービス業(同+12.8%)、建設業(同+11.6%)などが前年を上回った。
・新規求職者数(全数)は、前年同月比△8.2%となり、10カ月連続で前年を下回った。
・常用労働者数は前年同月比+0.3%となり、3カ月連続で前年を上回った。所定外労働時間は同+5.0%と6カ
月ぶりに前年を上回り、名目賃金は同+0.5%と5カ月連続で前年を上回った。
有効求人倍率と新規求人数・求職者数の推移
(パートタイム含む)
(前年同月比、%)
20
(倍)
1.56
1.60
1.40
有効求人倍率
(季調値、右目盛)
10
新規求人数
(左目盛)
8.7
1.20
0
1.00
0.80
▲ 8.2
▲ 10
新規求職者数
(左目盛)
0.60
0.40
▲ 20
15/12 16/1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
(年/月)
(資料)長野労働局職業安定部「最近の雇用情勢」
(%)
15
(%)
3
所得関連指標の推移
(前年同月比)
10
2
常用労働者数
(右目盛)
5
名目賃金
(右目盛)
5.0
1
0.5
0
0.3
▲5
0
▲1
▲ 10
▲2
所定外労働時間
(左目盛)
▲ 15
▲3
15/12 16/1
2
3
4
5
6
7
(資料)長野県企画振興部情報政策課 「毎月勤労統計調査」
(注)1.いずれも従業員規模30人以上、指数比較による対前年同月増減率
2.名目賃金はきまって支給する給与
8
9
10
11
12
(年/月)
⑤
県内地域別・都道府県別有効求人倍率
有効求人倍率が30カ月連続で全国を上回る
・12月の地域別有効求人倍率(全数)は、北信が前年同月比+0.28ポイント、東信が同+0.23ポイント、中信が
同+0.23ポイント、南信が同+0.30ポイントとなり、38カ月連続で4地域全てで前年を上回った。
・職業安定所別有効求人倍率(全数)は、飯山が1.98倍と最も高く、次いで長野が1.88倍となった。
・長野県の有効求人倍率は30カ月連続で全国を上回り、全国順位は前月から1つ上げ10位となった。
長野県職業安定所別有効求人倍率(実数値)(16年12月)
地 域
北 信(1.77)
東 信(1.40)
中 信(1.45)
南 信(1.66)
(前年同月比0.28)
(前年同月比0.23)
(前年同月比0.23)
(前年同月比0.30)
職業安定所
長野
篠ノ井
飯山
須坂
上田
佐久
松本
木曽福島
大町
飯田
伊那
諏訪
全 数
1.88
1.58
1.98
1.53
1.44
1.36
1.47
1.15
1.48
1.64
1.87
1.51
前年同月比
(ポイント)
0.33
0.27
0.10
0.26
0.29
0.17
0.24
0.13
0.20
0.21
0.52
0.20
うち常用
1.51
1.53
1.50
1.43
1.09
1.46
1.28
1.38
1.23
1.48
1.51
1.44
前年同月比
(ポイント)
0.32
0.27
0.15
0.25
0.21
0.22
0.22
▲ 0.02
0.10
0.15
0.35
0.20
(資料)長野労働局職業安定部「最近の雇用情勢」
(注)1.新規学卒を除きパートタイムを含む実数値
2.地域名の右欄は地域別有効求人倍率(全数)
⑥