平成 29 年度予算編成方針 我が国の経済は

平成 29 年度予算編成方針
我が国の経済は、全体的には持ち直し基調が続いており、海外経済の不確
実性や株価の変動などに留意する必要があるものの、先行きも雇用・所得環
境の改善が続く中で、緩やかに回復していくことが期待されている。
このような状況下、平成 29 年度の国の地方財政への対応は、一般財源総額
について地方税収の増を見込むなど、
前年度を上回る水準が確保されている。
一方、景気回復の効果が十分に浸透していない本市では、市税収入の見通し
が不透明な中で、社会保障関係経費の自然増や公共施設の老朽更新など財政
需要が増加し、また子育て・教育環境の充実や防災・減災対策、地方創生な
ど重要課題への的確な対応など、一層厳しい財政運営が見込まれている。
しかし、こうした状況だからこそ、
「知恵」と「工夫」
、そして常に前向き
に「挑む」気持ちを忘れず、第6次総合計画に掲げる将来都市像「人が集い
笑顔広がる 幸せ実感都市 まつやま」や公約の実現に向けて、現地・現場、
市民一人ひとりの声を大切に、笑顔の先にある「幸せ」を市民が実感できる
まちづくりを引き続き力強く推し進める。
そこで、平成 29 年度の本市予算編成に当たっては、ゼロベースで事業の総
点検に注力するなど持続可能な財政運営を堅持しつつ、様々な「節目」の事
業や人口減少にオール松山で臨む「まつやま創生未来プロジェクト」
、防災・
減災強化、そして3つの柱から成る 30 の「幸約」の具現化を着実に進める。
まず、
「健幸、健やかで幸せ」では、保育定員拡大、児童クラブ増設、エアコ
ン整備など子育て・教育環境の充実、介護地域支援事業の充実、365 日 24 時
間の救急医療体制の堅持、耐震化や地域防災力の強化、節水型都市づくりな
どを推進する。また、
「賑幸、賑わいで幸せ」では、えひめ国体や子規・漱石
生誕 150 年記念事業をはじめ、中小企業の支援、瀬戸内・松山構想の展開、
松山外環状道路やJR松山駅周辺の整備、アート事業など道後の活性化、農
業振興などに取り組む。さらに、
「幸共、幸せを共に」では、タウンミーティ
ングでの直接対話や地域のまちづくり団体への支援、愛媛県、県内市町との
連携強化など、それぞれの分野での施策の遂行に配意した予算編成とした。