と指導の を深める 中高連携

Cov er S tor y
教師と 生徒 の肖像
「 なるほど」を楽しもう
表紙の学校 愛知県・私立東邦高校 山田剛司先生
1年生の数学を担当する山田剛司先生が「今日の授業は『学び合い』にします」と言うと、教
室はにわかに活気づく。先生が10分間で要点を説明した後、生徒は問題に取りかかり、解き終えた
生徒は教卓にある解答のプリントを見て自分で答え合わせをする。正解したら、マグネット式の名札
を黒板の「できた人」の枠に貼り、苦戦している生徒に教えに行く。目指すはクラス全員が分かるよ
うになること。生徒たちの教え合う声が聞こえる中、先生は教えたい気持ちをぐっとこらえ、ファシリ
テーターに徹する。沈黙しているグループの生徒たちには「分かっている人のところにそれぞれ出張
したら」と助言し、手持ち無沙汰にしている生徒には「まだ名札を貼れていない人がいるよ」と教え
役を促す。
「過去の経験を基に問題を乗り越える術を学ぶのが学校だと思います。教師が話しすぎず、
自分自身で、そして生徒同士で協力して解決できるように心がけています」とその意図を語る。
先生が授業で学び合いの活動を始めたのは、今年度からだ。校外研修で初めてその手法を知っ
た時、自校の生徒にできるのか半信半疑だった。しかし、
「仕組みが分かった時に『なるほど』と感
じる数学の面白さを知ってほしいと、思い切って取り入れました。その初めての授業で、私が何も
言わなくても、生徒たちが自ら動いて教え合う姿には感動しました」と大きな手応えを得た。
「数学
は得意ではないけれど、友人と一緒に考えるのは楽しい」
「教える方になりたいから、予習にも力を
入れるようになりました」と、生徒が意欲的に取り組む様子は、先生の意識も動かした。
「生徒には
私たちが想像する以上の力があるのだと改めて実感しました。生徒が、数学を楽しみながらしっか
り理解し、もっと勉強したいと思えるよう、これからもいろいろなことにチャレンジしたいと思います」
。
ビュー21 高校版 Volume6 2017 年2月号
2017年2月13日発行/通巻第362号 発行人 山﨑昌樹 編集人 春名啓紀 発行所(株)
ベネッセコーポレーション ベネッセ教育総合研究所
© Benesse Corporation 2017 お客様
サービスセンター
[フリーダイヤル] 0120 - 350 455
受付時間 月~金 8:00~19:00/土 8:00~17:00(祝日、
年末・年始を除く)
株式会社ベネッセコーポレーション岡山本社 〒700 - 8686 岡山市北区南方 3 -7-17
6KVOL6