平成29年 2 月号 鳥取市少年愛護センター 〶680-8571 鳥取市上魚町39番地 第2庁舎4階 TEL 0857(22)4318 FAX 0857(20)3364 [E-mail] aigo‐[email protected] 大寒から立春を迎える2月となりました。厳しい寒さと積雪となっている今冬ですが、お世話になっている街頭補導 は1月24日の大雪による中止があったものの順調に実施できています。改めて、ご協力にお礼申しあげます。 2・3月は子ども達にとっては一年間のまとめの時期であり、卒業、進学・就職、進級を迎える準備をする時期です。 どの子も次のステップに向けて、しっかりと取り組んでほしいと願っています。この時期は、夢や希望に向けて前向き な気持ちの反面、焦り不安から気持ちが不安定になることもあります。不安定な状態はマナー・ルールを守らなかった り、時には問題行動につながることもあります。子育ての主役である保護者はもとより、地域や学校の一層の連携によ り、子ども達の次のステップをより良き方向に導き、見守っていきたいものです。 親の力 ~親の背中が子を変えた~ 鳥取市少年愛護センター指導員 長年、中学校現場で生徒に関わり、問題行動に関する多くの経験をしました。うまくいった事例もあれば、な かなか厳しい状態から抜け出せない事例もありました。思春期真っただ中の中学生は、程度の差こそあれどの子 も不安や悩みを抱えています。保護者や家族、そして学校の先生の働きかけによって、次第に自己をコントロー ルする力を身につけて大人への階段を登っていきます。そのなかで、 「親の力」を実感した事例を紹介します。 中学校1年生の半ばから、しだいに教室に入れなくなり、学校内や学校周辺に3~4人のグループでたむろし ていたA子。廊下からの授業妨害は毎日繰り返され、空いた教室に入り込み掲示物を破いたこともありました。 先生方の指導に対しても悪態をつき、授業を受けることも次第に少なくなりました。この女子グループの行動の 中心はA子ではなく、A子はどちらかと言えば従属的に行動している状態でした。 A子が2年生になり担任となった私は、学校での様子を話しがてら家庭訪問を 繰り返しました。A子の父母、祖父母、姉弟がいる居間で何回か話をするうちに、 家族間の人間関係とその問題が見えてきました。A子は家庭内の人間関係に不安 を感じ、それがストレスとなっていたのです。原因が分かっていても、担任の私 が家族関係の事に口を出すのは難しいことでした。何か担任としてできることは ないかと考え、ある提案をしました。 「授業を受けず、うろうろすることはもう 許さない。その時はお父さんに連絡をするので、面倒でもA子を学校まで迎えに 来てください。 」というものです。A子の父は自営業で比較的時間の融通がついた のが幸いでした。父親は了承し、A子本人にはそのようにすると言い渡しました。 約束後、父親が迎えに来て家に連れ帰ること5回。そして6回目。 「お父さんに迎えに来てと連絡したけえ帰る で!」と言いますが、グループで廊下に座り込んで動きません。私はA子の手首をつかんで、 「離せえ~や」とい われながらも廊下を引きずりました。ところが、廊下の角を曲がったとたん、A子が「先生、もう離してもいい で、逃げんけえ。これからはちゃんとするけえ。 」と小声で言いました。友達の手前の抵抗の演技だったのです。 その後、A子の意志を確認し、グループの子どもたちにも話をして、A子は教室に復帰することができました。 1年間に近いブランクがありながら、その後進学・就職、そして結婚をして、現在は仕事と家庭を両立させて2 人の子どもの母親となっています。 A子が教室に戻る決意を確認した時に、考え方が変わった理由を尋ねました。その答えは、 「お父ちゃんが何回 も迎えにきて車まで行くときに、前を歩く背中が小さく見えたから。 」でした。無言の教えという意味で「親の背 を見て子は育つ」といいますが、A子にとっては文字どおり「親の背中から親の本気が伝わった」 、人生の一つの 転機となった(父)親の背中でした。 [ 1 月 巡 回 ノートより ] 《 6日(金) 駅南コース 小学校教員 》 正月明けで人は少なかった。大型スーパーのゲームコーナーに は、小学生と中学生が6~7名いた。○○小の5名はいつも来てい る感じだった。小2の子は親がパチンコをしていて、待たされてい るとのこと。生活の様子が伺い知れた。他にすることはないのだろう か? 《 10日(火) 駅北コース 小学校教員 》 カラオケ店で高校生の姿が多く見られた。天気が悪い時は多いと のことだ。「冬休み中にカラオケ室内での喫煙が目立った。」という ことで、長期の休みになると、気持ちも緩んでしまうようだ。自分の 意思をしっかりもって交友してほしい。 《 13日(金) 駅北コース 小学校教員 》 小中学生も出入りしているというカードゲーム店に初めて入った。 店内は狭く、値札の付いたカードが壁一面にならんでいた。お金の 使い方は本人次第ではあるが、小中学生にあまり出入りしてほしく ない雰囲気の店だった。本校では、出入りしているという話は聞い ていないが、生活指導に活かした。 《 17日(火) 駅南コース 高等学校教員 》 このところの寒波の影響で、雪は降らないもののとても寒い夕刻 だった。それもあってか、児童生徒の姿はちらほらだった。高校3 年生は2月になると、自主登校や自動車学校通いを始めるが、卒業 に向かって大切な時期を大事に過ごして欲しいと願っている。 2 月の街頭補導計画 《 20日(金) 駅北コース 民生児童委員 》 寒い夕方のためか、外では子どもをあまり見かけなかったが、カ ラオケ店に高校生がたくさん居たのに驚いた。時間待ちなのだろう か?早く帰ればいいが・・・。帰りの子どもの居場所がカラオケ店 というのも悲しい話です。 《 24日(火) 》 大雪のため街頭補導を中止。 《 27日(金) 駅南コース 小学校教員 》 大型スーパーのゲームコーナーに小学生が2名いた。1人は2年 生で母親が買い物をしている間に釣りのゲームをしていた。本人 にも話をしたが、やがて母もやって来たので、生徒指導連盟から 出ているきまりの説明をした。勤務校の児童だったため、事後の 指導もできるので、発見できてよかった。また、土・日曜に朝か ら夕方までゲームをしている児童がいるという話を店員さんから 聞いた。店のスタッフも困っているとのこと。何らかの対応が必 要だろう。 ⇒該当校・児童が判明し、関係機関等で対応中です。 《 31日(火) 駅北コース 小学校教員 》 自由登校になった高校3年生のグループがちらほら見られたが、 特に問題はなく、挨拶すれば返すような素直な子ども達だった。 スマホで加工できるためか、プリクラ店には人がいなかった。指 導員の方から聞いたことが参考になった。 ☆:スクールサポーター 日 曜 駅北コース 駅南コース 3 金 湖南民児 久松小 米里小 湖南民児 若葉台民児 鳥取東高 修立小 7 火 ☆ 豊実民児 鳥取西高 湖南学園 中ノ郷小 豊実民児 醇風小 倉田小 宮ノ下小 10 金 東郷民児 鳥取商業高 城北小 面影小 東郷民児 市交通安全 桜ケ丘中 若葉台小 12 金 浜坂民児 北中 城北小 東郷小 浜坂民児 鳥取商業高 高草中 修立小 14 火 大正民児 鳥取工業高 中ノ郷中 美和小 大正民児 南中 美保小 湖山西小 宝木小 17 金 鳥取湖陵高 附属中 津ノ井小 附属小 江山中 賀露小 大正小 21 火 鳥取敬愛高 高草中 青翔開智 鹿野小 北中 神戸小 東郷小 世紀小 24 金 倉田民児 鳥取城北高 日進小 青谷小 ☆ 東中 福部未来学園 稲葉山小 浜村小 28 火 面影民児 附属特別支援 末恒小 美保南小 面影民児 西中 湖山小 西郷小 (この計画表は 1月5日付でお知らせしたものです。補導日の変更等がございましたら事前にお知らせください。) 郊外コース 若葉台民児 湖東中 明徳小 倉田民児 浜坂小 岩倉小
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