H28.7月号 PDF:342KB

平成28年
7 月号
鳥取市少年愛護センター
〒680-8571 鳥取市上魚町39番地
TEL 0857(22)4318 FAX 0857(20)3364 E-mail aigo‐[email protected]
子ども達の健全な成長のために
鳥取市小・中学校生徒指導連盟
会長 衣笠 洋 (鳥取市立国府中学校長)
昭和50年代半ばから終わりにかけて、全国の中学校では問題行動の嵐が吹き荒れ、鳥取市の中学校
も例外ではありませんでした。マスコミも頻繁に中学校の荒れを取り上げていました。当時は総じて学
校を責め立てる論調が多く、保護者としての責任や有効な手立てについて語られることは少なかったよ
うに感じていました。それから何度かの波はあるものの、現在は全体として落ち着いた状況になってき
たように感じています。
しかし、以前と決定的に違うことは、情報化社会の進展により、子ども達が当たり前に携帯電話やス
マートホンを所持しているという点です。そのことによって、以前は学校が違えばあまり横の繋がりは
多くはありませんでしたが、現在は学校の枠を越えて、瞬時に、場合によっては表からは見えない場所
で問題行動が潜在化していく危険性があります。その上、地理的に遠く離れた地域の、年齢も大きく異
なる大人との接点もごく普通に発生する等、かつては考えられなかった状況も起こっています。
また、以前は学校の荒れや問題行動という面では小学校はまだ幼く、中学校が主であり、高校は落ち
着き始める年代という状況だと考えられておりました。
しかし、現在の荒れは低年齢化が進み、小学校での状況が厳しくなってきており、むしろ中学校で安
定してくるように感じられる一面もあります。
市内中学校では毎月、各中学校の生徒指導主事が会合をもっており、各中学校や中学校区の小学校の
状況や全体的な動向がつかみ易く、有効な手立てや外部機関との連携についても学校間で共有され易い
傾向にあります。
小学校では生徒指導主任は担任兼務で、しかも月に一度といった定期的な会合は開催されていないた
め、お互いにどこの学校がどういう状況にあるのかつかみ難い状況にあります。年に数回の生徒指導主
任の会も担任兼務のため、学校の事情によって代理がたてられる場合も少なくないようです。
したがって、小学校の管理職の先生方も市内小学校の全体的な生徒指導上の状況を、把握でき難い傾
向がみられるように感じます。
また、小学校では学級担任がほぼ全ての授業をするため、学級の子ども達との関係性が悪化した場合
には一気に状況が悪化していく面があります。学級担任が一人でやるという意識から脱却して、チーム
で仕事をしていく仕組みに変えていくことも、問題行動の低年齢化を抑制するひとつの手段ではないか
と思います。
とはいえ、やはり中学生年代の子ども達は、発達段階としては精神的な揺れの激しい時代であり、全
体的には落ち着いていても、突出した問題行動を起こす子どもは中学校に
目立つのも確かです。
いかに中学校として子ども達の健全な成長を確実なものにしていくか、
そのためにも鳥取市教育委員会が数年前から進めている小中一貫教育に
より、お互いに各校種の良い点を取り入れ、小中9年間の義務教育とし
て、一緒になって子ども達を育てていく意識が大切です。
また、高校の生徒指導部や外部機関、地域団体との連携も今まで以上
に重視していくことも重要になってくると考えています。
7月は「青少年の非行・被害防止全国強調月間」です
現代は、情報化、国際化、消費社会化等が進み、家庭、学校、地域、情報・消費の場など青少年を取り巻く環境
にも大きな影響を及ぼしています。特に青少年を取り巻くネット利用環境に関して、犯罪被害やトラブルに遭う事例
が絶えないなど、青少年の非行及び被害の両面において予断を許さない状況です。このため、全国の関係機関・
団体地域住民等が協力・連携し、
「青少年の規範意識の醸成及び有害環境への適切な対応」を図るなど集中的
な取組が実施されます。本センターでは、7月中に全市域を広報車で巡回を実施します。
《本年度の重点課題》
① ネット利用に係る非行及び犯罪被害防止対策の推進
② 有害環境への適切な対応
③ 薬物乱用対策の推進
④ 不良行為及び初発型非行(犯罪)の防止
⑤ 再非行(犯罪)の防止
⑥ いじめ・暴力行為等の問題行動への対応
⑦ 青少年の福祉を害する犯罪被害の防止
青少年の非行・被害防止に向け、関係機関の皆さまのご協力をお願いします。
[ 6 月巡回ノートより ]
《 3日(金) 駅南 小学校教員 》
天気がいいのに、スーパーのゲームコーナーには、
小・中・高校生、もちろん大人もいて、もったいないと思っ
た。天気のいい日の過ごしを教えられる親であり、大人で
ありたいと思った。挨拶が返ってこない高校生には・・・社
会に出てからの不安を感じた。
《 7日(火) 駅北 高等学校教員 》
時間帯が早いということもあり、高校生に出会うことが少
なかった。カラオケ店、プリクラ店には全く生徒がいない
状況だった。もう少し遅い時間だと生徒が店に入っていく
のだろうと感じた。
《 10日(金) 駅南 民生児童委員 》
ゲームコーナーには高校生グループが数組見られた
が、声かけに素直に返事をしており、問題はなかった。
駅構内のショッピングモール内の多目的トイレで鍵をか
けて着替え?をしていたようだが詳しくは不明です。
《 14日(火) 駅南 高等学校教員 》
ゲームコーナーで高校生男子と幼児を連れた父親が
いた。父親に関しては、声かけを無視するような様子で
7 月の街頭補導計画
びっくりした。子どもへの教育(影響)を考えてほしい。
《 17日(金) 郊外 中学校教員 》
雑貨・レンタル店で小学生2名がカードを買っていた。
お金も持っている。学校生活はどうなのか心配だ。問題
行動の低年齢化も言われる中で、幼少期の生活習慣こそ
大切だと思う。高学年になると、芽が出ざるを得ない。声
かけや見守りが、この子らにとって、とても大切だ。
《 21日(火) 駅北 小学校教員 》
カラオケ店やゲームセンターなど、学生が集まりやすい
所を実際に目で見て歩いて確かめることができた。小中
学生の姿が見られなく安心した。
《 24日(金) 郊外 高等学校委員 》
巡回した店舗にほとんど生徒はおらず、心配な点は見
受けられなかったが、小・中・高とルールや規定の違う中
で、地域に支えられ、また地域が育てるという目線が、や
はり大切だと感じた。今後の生徒指導にいきる勉強となり
ました。
(この計画表は 6 月7日付でお知らせしたものです。補導日の変更等がありましたら事前にお知らせください。)
日
曜
駅 北 コ ー ス
1
金
美保南民児 鳥取工業高 世紀小 米里小
美保南民児 南中 富桑小 城北小
5
火
☆
賀露民児 河原中 湖山小 河原第一小
8
金
湖山民児 JR 西日本山陰開発(株) 鳥取城北高
賀露民児 鳥取敬愛高 美保小
末恒小 浜村小
駅 南 コ ー ス
火
湖山西民児 青谷高 湖東中 醇風小
湖山西民児 鳥取商業高 附属中 明徳小
15
金
トスク(株) 八頭高 湖南学園 津ノ井小
千代水民児 鳥取西高 遷喬小 中ノ郷小
19
火
湖南民児 附属特別支援 桜ケ丘中 面影小
湖南民児 東中 修立小 浜坂小
22
金
佐治民児 鳥取東高 中ノ郷中 岩倉小
佐治民児 岩美高 江山中 日進小 美和小
26
火
【イオンモール鳥取北コース】日進民児 明徳民児 末恒民児 松保民児(2)
【湖山街道コース】日進民児 明徳民児 末恒民児
【鳥取駅周辺コース】☆ 鳥取湖陵高 気高中 大正小 美保南小 若葉台小
金
【イオンモール鳥取北コース】富桑民児 稲葉山民児 豊実民児(2) 青谷中
東郷小
【湖山街道コース】富桑民児 稲葉山民児 湖山西小
北中 稲葉山小
湖山民児 トスク(株) 高草中 賀露小 久松小
12
29
郊外コース
千代水民児 西中 倉田小
【集合場所にご注意ください】 集合時刻は16:00
・駅北コース・駅南コース・郊外コース
・鳥取駅周辺コース(7/26)
→鳥取駅南口の東側の部屋(鉄道警察隊の隣部屋)
・イオンモール鳥取北コース・湖山街道コース
→イオンモール鳥取北の西入口Aを入った休憩所
(100均店向かい)