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産業アウトルック 2016年度下期
16年度
下期見通し
22. 情報サービス
大型案件がピークアウトする一方、企業
のIT活用の多様化やセキュリティ対策の
需要の高まり等から市場は前期並
国内情報サービス市場は、企業業績改善
に伴う製造業等からの需要回復に加えて、
金融機関のシステム統合案件やマイナン
バー制度への対応に向けた大型案件が本
格化していたことにより堅調に推移して
きました。足元では、こうした大型案件
がピークアウトする一方、企業のIT活用
の多様化や、政府の新経済対策でも挙げ
られたサイバーセキュリティ対策の強化
等、新規需要もみられ、市場は前期並の
水準で推移しています。
需給ひっ迫が継続するなか、各社選別
受注等の取組により収益性は向上
国内市場の今後の大幅な成長が見込み難
く、各社は開発体制の拡充に消極的であ
るため、需給のひっ迫は続いています。
そのため、各社は案件の選別受注、不採
算案件の削減等の取組に注力しており、
収益性は向上しています。
各社は売上高・収益性向上に向けて、
海外展開やIoT(注1)ビジネスに注力
大手各社は、事業拡大に向けて、提携・
買収等による海外市場への展開や、IoT関
連の総合的なITソリューションの提供等、
成長が見込まれる分野への取組に注力し
ています。
(注1)Internet of Thingsの略称。様々なモノがイン
ターネットで繋がり情報をやり取りする仕組み。
担当:仁田 敬三
図表1 国内情報サービス売上高推移(年度)
図表2 情報サービス売上高推移(前年同月比・月次)
~IT投資意欲は引き続き堅調に推移
12
(兆円)
~売上高は前年同期比同水準
10%
9
5%
6
0%
10%
16/7
+0.3%
5%
0%
-5%
3
-5%
-10%
0
07
08
09
10
11
12
13
14
-10%
15 (年度)
出所:経済産業省より弊行作成
図表3 情報サービス価格指数(注1)
-15%
10/3
12/3
13/3
14/3
15/3
(年/月)
16/3
出所:経済産業省より弊行作成
図表4 情報サービス上場大手10社(注2)業績推移
~選別受注等により、主要各社の収益性は上昇
~需給のひっ迫から価格は改善傾向
100.0
11/3
15
(兆円)
10%
売上高(左軸)
営業利益率(右軸)
8%
10
98.0
6%
4%
5
96.0
2%
0
94.0
08/3 09/3 10/3 11/3 12/3 13/3 14/3 15/3 16/3
(年/月)
出所:日本銀行より弊行作成
(注1)2008年3月を100とした時の推移
0%
07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 15 16 (年度)
出所:各社有価証券報告書・決算短信より弊行作成 予 1Q 1Q
(注2) 情報サービス関連主要企業:富士通、日立製作所、NEC、NTTデー
タ、野村総合研究所、日本ユニシス、伊藤忠テクノソリューショ
ンズ、TIS、SCSK、大塚商会<富士通、日立製作所、NECはサービ
ス関連部門>
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