長嶺流!文章力トレーニング!

長嶺流!文章力トレーニング!
インターネットでの発信は、サイトにしろ SNS にしろ、文章によるコミュニケ
ーションが主軸となります。
なので、つたない文章を書いてしまっていると、それだけで信用がガタ落ちにな
ってしまい折角の集客を無駄にしてしまいます。
だから、文章力の向上は必須です。
別に、人気ブロガーや作家のようにセンス溢れる文章を書く必要まではありま
せんので、正しく分かりやすい文章が書けるようにしましょう!!
で、その文章の強化方法なんですが、一番効果的な方法を教えます。
それは・・・
1ヶ月以上前に書いた自分の文章を精読し、推敲する。
はい!これです!
もうこれだけであなたの文章は見違えるほどに上達します!
文章力のトレーニングに
なぜ1ヶ月前の文章推敲をお勧めするのか?
「エェェエェエーーー!1ヶ月前!?
めんどくさいし、どうせ直すなら最近の投稿を直したいよケイイチさん!」
そう思ったかもしれません。
でも最新記事では意味がないのです。
文章発信において気をつけるべきは「何を伝えたかより、どう伝わったか」です。
自分の経験と理論に基づいた、素晴らしい情報を SNS やブログで提供していた
としても、それが読者にうまく伝わっていなければまったく意味がありません。
口頭での会話だったら、伝えた内容が間違った形で伝わってしまっていること
が会話でスグにこちらも分かりますし、すぐその場で訂正することも出来ます。
しかし、文章の場合は一度伝わり方がズレてしまうともう修正することが出来
ません。勘違いされたまま終わってしまいます。
だから、過去の記事をあらためて読むことで、読んだときの伝わり方のズレを認
識することが出来ます。
しかし、何故「1ヶ月前の記事推敲」なのかというと、最近書いた記事を推敲し
ても「俺すげぇ記事書いたぜ!」と書ききった高揚感と達成感に満たされていて
冷静に文章を精読できないからです。
それに、書き手としてどんなことを伝えたくて記事を書いていたのかも鮮明に
覚えているので、最近の記事を読み返しても素直に文面から意味を読み取るこ
とが出来ないのですよ。
文章で伝えたい内容を誰よりも知っている訳ですから当然っちゃー当然です
そんな状態では、文章を見直す上で最も重要な「実際にどう伝わっているか」の
部分を敏感に察知できるわけがありません。
それに対して、1ヶ月以上前の文章だと、書いた本人も何を言いたくて書いた記
事かを半分忘れている状態で記事を読むことになります。
そうなると、自然と1字1句を丁寧に読み、過去の自分の思考を探ろうとします。
この時に初めて「この文章はどう伝わるか」を客観的に感じながら自分の文章を
読むことが出来るわけです。
そしてようやく、その文章から感じ取れる印象と、自分が伝えたかったイメージ
のギャップに気づき、自分の文章がとても伝わりづらい文章であったことを自
覚できます。
だからこの推敲は軽く凹みますので覚悟してくださいね。笑
改心の記事が全然ダメダメ記事だったと知ったときの絶望感は半端ないです。
僕は今でもよく凹んでます。
どんなけ分かりにくい文章書いてんねん自分・・・orz。と。笑
でも、その恥ずかしさが僕の文章を今のレベルまで成長させてくれました^^
(きっとこの記事も1ヵ月後に読んだら恥ずかしい記事なのでしょう)
自分の文章力をトレーニングしたいならばまず自分の文章のダメなところに気
付かないと直しようがないわけです。
では次に、具体的にどんなところに注目して推敲すべきか書いていきたいと思
います。
文章力トレーニングポイント①
誤字・脱字は無いか
これは厳密に言うと文章力のトレーニングとは違うかもしれませんが、大事な
ことなので書いておきます。
誤字や脱字は記事を書いた時にも気をつけてはいると思いますが、冷静になっ
てから読んでみると思わぬところでポロポロ見つかったりするもんです。
僕も誤字や脱字は多いほうなので後から読んでよくショックを受けています。
誤字や脱字は惹き込んだ読者を一気にシラけさせる致命的なミスなので出来う
る限りなくしていきましょう。
文章力トレーニングポイント②
行間の空け方と改行の位置は適正か
行間の空き幅と改行の位置をどうするかで、
読み手が文章を読むリズムが変わります。
たとえばこんな文章があったとします。
京都の結婚式のあと、岐阜に一旦戻り……!そこから大阪に乗り込んで、なにわ
の炎の料理人国枝大輔さんと BBQ バトル!!これは負けられぬ!
では次の文章はどうでしょう?
京都の結婚式のあと、
岐阜に一旦戻り……!
そこから大阪に乗り込んで、
なにわの炎の料理人
国枝大輔さんと
BBQ バトル!!
これは負けられぬ!
このように改行の仕方を変えるだけで、同じ文章でもかなりイメージが変わり
ますよね。
どっちが正解とかはないですが、改行と行間は、読者が文章の読むスピードを調
整するのに非常に大きな役割りを果たします。
1ヶ月前に書いた記事がの改行や行間が、その記事内容に見合う適切なものだ
ったか、一度目を通すと書いた時には見えてなかったものがどんどん見えてき
ますよ。
文章力トレーニングポイント③
主張と根拠の関係性は正確か
文章とは、「主張」と「根拠」の組み合わせで構成されています。
主張とは、ブログを通して訴えたい自分の意見・思い。
根拠とは、自分がしたい「主張」を裏付ける具体例や客観的事実です。
根拠が少ないまま、主張だらけの文章は説得力に欠けますし、客観的事実のみを
連ねて自分の主張をまったくしない文章はあなたの価値が全く読者に伝えられ
ません。
だから、この「主張」と「根拠」は必ず 1 セットで記事の中に盛り込まなくて
はなりません。
推敲する記事の中で、
◆自分の訴えたかった主張はなんなのか?
◆その主張を読者に納得させられる根拠を記事の中で提示できているか?
それをしっかりと見ていきましょう。
ちなみに文章の構成って、
大きく分けるとおおよそ3パターンに分類されるって知ってました?
1.主張⇒根拠
私はこう思う!(主張)なぜならば・・・(根拠)
2.根拠⇒主張
こんな○○が多い!(根拠)
だから私はこうするべきだと思う!(主張)
3.主張⇒根拠⇒結論(主張)
私はこう思う!(主張)
なぜならこんな○○ばかりだから!(根拠)
だからこうすべきだと思っている!(主張)
大概はこの三つです。
そりゃ細かく言えばもっと色々ありますけど、
情報発信する上ではこの3つだけ覚えときゃ十分でしょう。
この構成がぐちゃぐちゃだと、
何がいいたいのかわからない文章になってしまうので要注意です!
主張と根拠の関係は例文を挙げて解説するともっとわかりやすいので、次の推
敲ポイントで例文と共に再度解説しますね
文章力トレーニングポイント④
主語と述語が正しく明記され、
シンプルに接続されているか?
主語と述語は、小学生のころに国語で習いましたよね。文章の基礎とも言える項
目です。
主語とはその文章の主人公を表します。
「私が」とか「岐阜県は」といった部分
で、述語とは「主語」の動きや状況を表す言葉です。
「歩いている」とか「お肉
がおいしい」といった部分ですね。
主語を書くならば必ず述語を書く。述語があるなら必ず主語を書く。
こう書くと当たり前のことを書いているようですが、意外と多くの人がこれを
出来ていません。
あと、関係性を持った主語と述語の間に、別の主語や述語が混ざりこんでしまっ
ている文章も非常に読みづらいですね。
僕は、日本各地に多くの大学が建てられ続けている一方、子供が年々減り続けて
いる少子化が進む中で、それにもかかわらず新しい学部や大学を国が承認し続
けることは、学力の更なる低下や税金の無駄を生んでいるのではないかと危惧
しています。
はい、たとえばこの文章、主語や述語がどうなっているかわかりますか?
・・・よくわからないですね。笑
もうかなりぐっちゃぐちゃな文章なので、何がどう間違っているのかを説明す
ることすらもダルい状況なんですが、主語と述語もそれっぽい記述がたくさん
あってよくわかりません。
なんとか読み解こうとしている僕たちですらここまでわからないのですから、
普通に読んでいる読者にとってはもはや暗号文 1 歩手前の文章になっていると
いってもいいでしょう。
しかし、上の文章を主語や述語の関係を整理して僕が書きなおすとこうなりま
す。
国に承認された学部や大学が、今も日本各地に建てられ続けています。しかし、
子供が年々減る少子化の中でも構わず続けられる大学乱立は、更なる学力低下
や税金の無駄を生むのではないかと僕は危惧しています。
どうです?かなり読みやすいですよね^^
整理してみるとこの文章は、
「学部や大学が→建てられ続けています」
「子供が→減っている」
「(その状況で)大学建築は→学力低下と税金の無駄を生む」
「僕は→危惧している」
この 4 文で構成されているのです。
(理解しやすいように少し表現を変えています)
この文章は例文に出すには少々難解な構造をしていましたし、見方によっては
この文章は4文ではなく3文で構成されていると見る人もいるでしょう。
まぁ、僕も文学的な正解までは知りませんし、そんな話は文学者にお任せしたい
ところですが、少なくともこうやって主語と述語を意識して文を整理するだけ
で格段に文章が読みやすくなることは理解してもらえると思います。
ここへ前に書いた「主張」と「根拠」に当て嵌めると
「学部や大学が→建てられ続けています」
「子供が→減っている」
ここまでが「根拠」で
「(その状況で)大学建築は→学力低下と税金の無駄を生む」
「僕は→危惧している」
ここが主張に当たりますね。
さらに、コピーライターとしてもっと文章を良くするアドバイスをするならば、
ここに「大学の増加数」と「大学受験者減少数」の客観的なデータグラフを提示
すると、より確かな「根拠」となり、主張が強く支持される文章となることでし
ょう。
文章力トレーニングポイント⑤
装飾語と被装飾語が整っているか?
さぁ、なにやらどんどんと難しい単語が増えて来ていますね。
次にチェックして欲しいのは、装飾語と被装飾語です。
修飾語とはその字が表すとおり、文章に飾りをつける言葉です。
「炎が燃える」に修飾語の「激しく」を付けることによって「炎が激しく燃える」
と炎の状態がより明確に表現できるようになります。
そして、次に被修飾語。
これは修飾語によって説明される文節を指します。
「大きな炎が激しく燃える」なら「大きな」と「激しく」が修飾語。
「炎が」と
「燃える」は被修飾語になります。
「炎が」と「燃える」はこの文章の主語と述語に当たりますよね。
「大きな」が主語の「炎が」を装飾し、
「激しく」は述語の「燃える」を装飾しているわけです。
このように装飾語は被装飾語と隣接していて、被装飾語の前に装飾語が並ぶの
が普通です。これが意味の伝わりやすく読みやすい文章の「型」になります。
この「型」は文章演出のためにわざと外すことはありますが、狙いがなければ基
本的に隣接させましょう。
注意しておかないと、この装飾語と被装飾語の順番が入れ替わるだけで文章の
意味がガラッと変わってしまいます。
「長嶺さんはいつものように朝寝坊をしてしまったが、
友達との約束時間は守った」
と
「長嶺さんは朝寝坊をしてしまったが、
いつものように友達との約束時間は守った」
では全然意味が違いますよね?
「いつものように」という言葉が何を装飾したからよって、
「僕がいつも朝寝坊すね駄目な人」なのか「僕がいつも約束を守る素敵な人」な
のか意味が全然変わってしまうのです。
こういった装飾語のミスって意外と多いですよー!
文章力トレーニングポイント⑥
接続詞は正しく使われているか?
さぁ、頭が痛くなる文章推敲ポイントもこれで最後!
最後に注目して欲しいのは接続詞、
接続詞とは言葉、もしくは文章の橋渡しをする役割りを持っています。
この橋渡しもうまくやらないと文章の構成をぐちゃぐちゃにしてしまいます。
この接続詞、細かく書くと色々複雑なんですがとりあえず 3 種類の接続詞だけ
覚えてください。
・順接
・逆説
・因果
この 3 種類です。
文学的にはもっとたくさんありますが、とりあえず必要ないので無視しましょ
う。笑
接続詞「順接」とは?
順接とは、接続詞をはさんだ前後の文章で流れが変わらない時に使う接続詞で
す。
最も基本的な接続詞ともいえますね。
・「しかも」「そして」「むしろ」「つまり」「言い換えれば」「要約すると」
こんな接続詞です。
順接例
「岐阜はお肉がおいしい!そして、お肉が安い!」
接続詞「逆説」とは?
逆説は順接の逆です。前の文を否定し、文の流れを新たな展開に切り替えます。
「しかし」「だが」「でも」「ですが」「にも関わらず」「反対に」「逆に」
逆説例
「岐阜はお肉がおいしい!しかし、海鮮系はあまりおいしくない。」
接続詞「因果」とは?
因果はパッと見が順接に似ていますが、
ここをごっちゃにすると文章がボヤッとしたわかりにくい文章になってしまい
ます。
因果とは、前の文を踏まえて、更に発展した論理展開へ導くときに使う接続詞で
す。
「だから」「なので」「すなわち」「よって」
因果例
「岐阜はお肉がおいしい!なので焼肉屋がかなり多い!」
そんな感じです。
こんな風に接続詞を意識しながら文章を読み書きする経験がない人が接続詞を
意識するとあっという間に頭が痛くなるかもしれません。
でも安心してください。僕も最初はそうでした。笑
でも、この接続詞が文章のストーリー展開を操る大切な「舵」になりますし、順
接・逆説・因果を巧みに使いこなすことで説得力と分かり易さを兼ね備える「論
理的な文章」を作ることが出来るようになります。
説得力ある文章を書きたいならばぜひともここはマスターしたいところです。
それに、ブログやサイトの場合だったら推敲ついでに過去の記事を訂正すれば、
記事のリライトも出来て一石二鳥です^^
リライトは SEO 的に見ても評価が高い行為になります。
それに、ブログ記事たとえ5年前の記事でも毎日アクセスされますからリライ
トは超重要です。
読者は昔の記事を見ても「あ、これは5年前の記事だから内容が薄くて文章が下
手でも仕方がない」とは思ってくれませんからね。
自分のレベルがアップしたならば、それにそって記事もどんどんレベルアップ
させていきましょう!そうでないと記事がもったいないです!
では、今日のコンテンツは以上です。
長文を読んでいただき、ありがとうございました!