松工進路だより 1月31日号

松工進路だより
― vol.12―
平成29年1月31日発行
松江工業高校 進路部
準備の期間です 課題研究発表会、最後の定期テストを終えると、3年生は家庭学習期間に入りま
す。1・2年生にとっては寂しくなりますが、3年生の皆さんにとってこれは、卒業後の新しい生活に
向けて準備をする期間です。以下に心がけてほしいことを挙げました。参考にしてください。
①生活リズムを乱さないこと
これまで3年生の皆さんは、朝学習の8時 35 分、その後の朝礼、授業に向け、起床
し、身支度を整えて登校していました。これが家庭学習期間に入るとなくなります。
「朝
学習に間に合わせなければならない」という意識がなくなることで、なんとなく夜更か
しして、朝遅くに起床する…というパターンに陥ることも心配されます。個人差はあり
ますが、夜型の生活をしていた人が、昼型の生活リズムに戻すまでに、一カ月くらいはかかると言われ
ています。新しい生活が始まると、新しく学ばなければならないこと、上司や同僚との新しい人間関係
など、心理的にプレッシャーと感じることもでてくると思います。そんな時に生活のパターンを急に変
えようとすると、身体的にも負担がかかります。
「決まった時間に起床し、朝食をしっかりとる」。これ
まで培ってきた生活リズムを崩さず、健康管理をし、心の準備も整えておきましょう。
②新生活の準備をすること
4月からの新生活に向けて、準備を始めていますか?就職をする人で、運転免許が必要とされる人は、
自動車学校に通い、入社するまでに免許を取得しなければなりません。仕事の種類にもよりますが、職
場に通う手段として以外にも、現場や得意先への移動手段として自動車を使う場合もあります。また、
就職先から入社前の研修や制服の採寸等の連絡が入る人もいるかもしれません。自分一人で返答に迷う
場合には、保護者の方や担任の先生に相談する等して、
「返事の締め切りはまだ先だから…」と先延ばし
にせず、すぐに対応しましょう。進学する人は、運転免許は必ずしも必要ではないので、
進学後に取得を考えてもよいと思います。その他、職場に来ていくスーツを準備する、
実家を離れる人は新居を探し、生活用品を整える等、時間に余裕がある今だからこそ、
メモに書き出してみながら、周りの人に相談しつつ、よく考えて準備を整えましょう。
③高校で学習したことを復習すること
「授業でやったことをもう一度するの?」と思った人、ちょっと違います。進学した人
から「進学先での授業は進度が早く、授業についていくのが精いっぱい。比べると、高校
の授業は丁寧で、わかりやすかった。もっと高校の時に勉強をしておけば良かった」とよ
く聞きます。これは、今までの知識があやふやだと、新しいことを理解するのに苦労する、
という意味です。就職する人もそれは同じです。むしろ、よりきついかもしれません。
対策は、分野を絞って、新しく勉強すること。例えば、電気工事の上位資格を目指して準備を始める。
機械部品加工ならマシニングセンタの本を探して読む。理系進学なら数Ⅲの新しい問題集に取り組む。
その時、自然と高校時代のノートを振り返ります。就職する人も進学する人も「学ぶ」ことに頭を慣ら
しておきましょう。
「社会人とは?」の問に「自立している人」と答える人もいると思います。今まで親に起こしてもら
っていた人は、目覚ましをかけて自分で起きるようにする、宿題をしなさいと言われたから勉強をして
いた人は、自分で課題を見つけて学んでみる、というように、少しずつ自分の力で、自立した生活を試
みてみましょう。ただし、困ったり悩んだりした時は周りに相談することも大事です。全てを自分で抱
え込まないことも、視野を広げ、心身の健康を保ち、自立を助けてくれるものです。