第191回信用保証利用企業動向調査結果の概要

運営会議資料ＮＯ．１－⑤　参考資料
ニュースリリース
2 0 1 7 年 2 月 2 日
株式会社日本政策金融公庫
第191回　信用保証利用企業動向調査結果の概要
（2016年10～12月期実績、2017年1～3月期見通し）
[概況]　信用保証利用企業の資金繰りは、横ばい状態である
～景況は一部に弱い動きが見られるものの、持ち直しの動きが続いている～
【金融関連】
○ 資金繰りＤ．Ｉ．は、横ばいで推移。
○ 借入難易感Ｄ．Ｉ．は、05年10～12月期以来のプラスとなり、0.4となった。
○ 今期（16年10～12月）に借入を実施した企業の割合は、横ばい。
【保証利用】
○ 今期に借入を実施した企業のうち、保証を利用した企業の割合は、やや減少し、5期ぶりに50％を下回った。
○ 来期（17年1～3月）における保証利用要請Ｄ．Ｉ．は、横ばい。マイナスであった前期と同水準。
※ 保証利用要請D．I．・・・金融機関による保証利用要請が「強くなると思う」企業の割合－「弱くなると思う」企業の割合。
【生産等】
○ 生産・売上げＤ．Ｉ．は、マイナス幅がやや縮小し、▲9.5となった。
○ 採算Ｄ．Ｉ．は、マイナス幅がやや縮小し、▲10.3となった。
＜調査の要領＞
調査時点
調査対象
2016年12月中旬
9地域（北海道、宮城、東京、愛知、石川、大阪、広島、香川、福岡）の信用保証協会利用先
16,000企業を対象としており、回答企業の約74％が従業員20人以下の小規模企業となっています。
有効回答企業数 3,425企業
回答率
21.4％
＜お問い合わせ先＞
日本政策金融公庫中小企業事業本部保険企画部 Tel：03-3270-2384（担当：中村、宮本、野口）
〒100-0004 東京都千代田区大手町1-9-4 大手町ﾌｨﾅﾝｼｬﾙｼﾃｨﾉｰｽﾀﾜｰ
本資料は日本銀行内金融記者クラブ、経済産業記者会に同時配布しております。
運営会議資料ＮＯ．１－⑤　参考資料
（１）資金繰り
（２）借入難易感
・借入難易感Ｄ．Ｉ．は、０５年１０～１２月期以来のプラスとなり、
０．４となった。
・資金繰りＤ．Ｉ．は、横ばいで推移。
4-6
7-9
10-12 2017/1-3
実　績 ▲ 10.4 ▲ 13.3 ▲ 12.0 ▲ 10.0
▲ 9.1
見通し
▲ 9.9 ▲ 6.4 ▲ 9.3 ▲ 10.1 ▲ 6.1 ▲ 4.6
2015/10-12
資金繰りD.I.
2016/1-3
実　績
借入難易感D.I.
見通し
（注）　前期比。資金繰りD.I.は、「好転」企業の割合-「悪化」企業の割合。季節調整値。
▲ 3.4
▲ 8.1
4-6
▲ 1.5
▲ 6.4
7-9
10-12 2017/1-3
▲ 0.7
0.4
▲ 7.0 ▲ 4.7 ▲ 6.6
借入難易感Ｄ．Ｉ．の推移
（)は前期値
（D.I.）
（)は前期値
（D.I.）
20
20
9.2
0.4
（▲0.7）
11.3
10
10
0
▲ 5.7
▲ 11.2
-10
▲ 18.4
▲ 8.5
異次元金融緩和
（13年4月）
-30
▲ 35.9
▲ 26.8
-30
▲ 35.1
-40
東日本大震災
（11年3月）
-50
▲ 32.2
-50
景気後退期
▲ 52.6
資金繰り（実績）
資金繰り（見通し）
▲ 22.6
▲ 33.8
▲ 37.7
景気後退期
▲ 2.7
-20
▲9.1
(▲10.0)
-40
0.2
-10
▲ 14.4
▲ 30.4
木材･家具
0
-20
-70
2016/1-3
▲ 0.3
▲ 6.5
（注）　前期比。借入難易感D.I.は、「容易」企業の割合-「困難」企業の割合。原数値。
資金繰りＤ．Ｉ．（季節調整値）の推移
-60
2015/10-12
-60
金融円滑化法施行
（09年12月）
88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 1617
(暦年・四半期)
借入難易感（実績）
借入難易感（見通し）
-70
88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 1617
(暦年・四半期)
１
（３）借入れ状況
・今期（１６年１０～１２月）に借入を実施した企業の割合は、横ばい。
従業員規模別にみると、「２１人以上」の企業層が増加した。
② 一社あたりの借入金額別構成比（季節調整値）
① 借入を実施した企業の割合（季節調整値）
借入れ企業の割合
0-20人
21人以上
2015/10-12 2016/1-3
27.2
22.9
23.4
20.4
41.5
35.5
借入れ企業の割合
（％）
・一社あたりの借入金額別構成比は、「５千万円超」がやや増加した。
4-6
25.6
23.5
35.8
0～20人
7-9
10-12
26.3
24.9
32.7
1千万円以下
1千万円超～5千万円
5千万円超
26.3
23.6
38.9
21人以上
（）は前期値
70
景気後退期
（％）
65
60
60
55
50
2015/10-12 2016/1-3
41.1
39.7
42.2
41.2
17.6
18.6
4-6
42.2
40.2
17.4
平均借入金額（右軸）
1千万円以下
1千万円超～５千万円
５千万円超
7-9
10-12
38.2
45.3
16.3
37.8
45.6
17.5
(万円)
木材･家具
6,000
景気後退期
45.6
5,000
50
4,550
45
4,000
40
38.9
（32.7)
40
35
30
30
26.3
(26.3)
23.6
(24.9)
20
25
2,000
20
15
10
10
3,000
37.8
1,000
17.5
5
99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
（暦年・四半期）
0
99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
（暦年・四半期）
(注) 「借入」は、信用保証を利用した借入と信用保証を利用していない借入を合計したものである。
２
・資金使途については、運転資金は横ばい。
設備資金については、やや減少したものの、１３年４～６月期以降は７％超で推移しており、引き続き高い水準となっている。
③-２運転資金の内訳
③-1 資金使途の構成
（原数値）
運転資金
運転・設備資金
設備資金
16年
87.0
86.2
85.9
85.8
86.7
84.3
88.8
88.5
89.3
88.1
87.9
84.3
87.0
87.9
88.1
89.8
90.3
90.1
87.4
86.8
89.6
87.7
88.6
91.5
16年10-12月期
16年7-9月期
16年4-6月期
16年1-3月期
15年10-12月期
15年7-9月期
15年4-6月期
15年1-3月期
14年10-12月期
14年7-9月期
14年4-6月期
14年1-3月期
13年10-12月期
13年7-9月期
13年4-6月期
13年1-3月期
12年10-12月期
12年7-9月期
12年4-6月期
12年1-3月期
11年10-12月期
11年7-9月期
11年4-6月期
11年1-3月期
0%
20%
40%
5.3
7.6
5.1
8.8
4.9
9.2
5.5
8.8
3.8
9.5
5.1
10.6
3.2
8.1
4.1
7.4
3.5
7.3
4.1
7.8
3.6
8.5
5.2
10.6
4.3
8.7
7.0
7.0
3.8
8.1
3.8
6.3
5.7
4.0
3.6
6.3
6.0
6.6
5.3
7.9
5.0
5.4
6.0
6.3
4.8
6.7
4.6 3.9
60%
80%
100%
15年
50
既往借入れ
の借換資金
売上増加
運転資金
売上減少・
赤字補てん資金
季節運転資金
在庫積み
増し資金
支払条件
短縮資金
回収条件
悪化資金
過剰在庫
対応資金
10-12月期
7－9月期
39.8
38.0
27.8
26.5
18.6
21.9
30.4
20.9
6.9
6.7
5.1
4.6
4.2
5.3
2.1
1.0
4－6月期
1－3月期
10-12月期
36.5
43.7
38.8
26.0
24.1
24.9
21.1
22.3
19.8
20.8
14.9
29.2
7.5
5.8
6.4
5.7
4.7
5.7
4.9
5.2
5.9
1.7
2.4
2.0
(%)
15年10-12月期
16年1-3月期
40
16年4-6月期
16年7-9月期
30
16年10-12月期
木材･家具
20
10
0
売
在
支
回
過
赤
季
上
庫
払
収
剰
字売
節
増
積
条
条
在
補上
運
加
み
件
件
庫
て減
転
運
増
短
悪
対
ん少
資
転
資・
し
縮
化
応
金
資
金
資
資
資
資
金
金
金
金
金
(注） 1.複数回答のため、合計は100を超える。
2.「資金使途」は、信用保証を利用した借入と信用保証を利用していない借入を合計した借入金に係るものである。
既
借往
換借
資入
金れ
の
３
（４）－２金融機関からの保証利用要請
（４）－１保証利用状況
・今期に借入を実施した企業のうち、保証を利用した企業の
割合は、やや減少し、5期ぶりに50％を下回った。
2015/10-12
保証利用企業の割合
全額利用
一部利用
プロパーのみ利用企業の割合
51.6
38.2
13.4
48.4
2016/1-3
50.8
37.1
13.7
49.2
4-6
7-9
50.4
37.0
13.3
49.6
53.9
38.4
15.4
46.1
・来期（１７年１～３月期）における保証利用要請Ｄ．Ｉ．は、横ばい。
マイナスであった前期と同水準。
10-12
2015/10-12 2016/1-3
49.8
34.7
15.1
50.2
2.2
▲ 3.4
4-6
7-9
0.2
▲ 1.5
10-12
▲ 0.9
▲ 0.7
2017/1-3
▲ 0.0
0.4
0.8
(注) 1.前期比。要請D.I.は、「強くなると思う」企業の割合-「弱くなると思う」企業の割合。季節調整値。
2.借入難易感D.I.は、「容易」企業の割合-「困難」企業の割合。原数値。
金融機関からの要請Ｄ．Ｉ．（季節調整値）及び借入難易感Ｄ．Ｉ．の推移
借入企業に対する保証利用企業の割合（季節調整値）
（%）
100
4.7
▲ 0.3
要請D.I.
見通し
借入難易感D.I. 実績
借入難易感D.I.（原数値、正負反転）（右軸）
（難易感D.I.)
40
（要請D.I.）
60
90
緊急保証
金融安定化保証
( )は前期値
（難易感D.I.)
20
景気後退期
木材･家具
要請D.I.
20
50
80
70
11.3
10
40
0 49.8（計）
51.8
借入難易感D.I.
0.4
（▲0.7）
0
0.2
37.0
60
50
30
一部保証利用
-20
-10
22.9
15.1（一部保証利用） 20
40
-40
-20
30
10
8.7
20
10
34.7（全額保証利用）
-60
全額保証利用
0
-30
3.8
0.8
（▲0.0）
▲ 32.2
▲ 35.1
0
-80
8889 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16
(暦年・四半期)
-10
-40
8889 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 1617
(暦年・四半期)
４
（５）生産・売上げ
生産・売上げ（業種別）
・生産・売上D.I.（業種別）は、建設業がプラスに転じ、
小売業、サービス業でマイナス幅がやや縮小。
一方で、製造業ではマイナス幅がやや拡大した。
・生産・売上げＤ．Ｉ．は、マイナス幅がやや縮小し、▲９．５となった。
4-6
7-9
10-12 2017/1-3
実　績 ▲ 10.1 ▲ 14.2 ▲ 10.4 ▲ 10.7
▲ 9.5
生産・売上げD.I.
見通し
3.6
5.4
3.3 ▲ 0.9
3.7
7.4
2015/10-12
2016/1-3
（注）　前期比。生産・売上げD.I.は、「増加」企業の割合-「減少」企業の割合。季節調整値。
生産・売上げＤ．Ｉ．（季節調整値）の推移
業種別生産・売上げＤ．Ｉ．（季節調整値）の推移
(D.I.)
（)は前期値
（D.I.）
製造業
建設業
〔〕は来期見通し（当期比）
卸売業
小売業
サービス業
20
20
15.9
10
7.4
(3.7)
3.2
0
▲ 2.0
▲ 1.2
10
4.3
〔2.6〕
〔0.6〕
0
▲ 10.4
-10
〔12.0〕
〔10.5〕
〔8.7〕
▲ 6.0
▲ 17.0
-10
▲ 12.4
▲ 14.7
▲ 19.1
-20
-30
▲9.5
(▲10.7) -20
▲ 27.0
▲ 34.9
▲ 34.9
▲ 38.0
-40
-30
-50
景気後退期
-60
生産・売上（実績）
-40
▲ 56.0
生産・売上（見通し）
-50
-70
88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17
(暦年・四半期)
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
12
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
13
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
14
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
15
Ⅳ
Ⅰ
Ⅱ
Ⅲ
Ⅳ
Ⅰ
16
17
(暦年・四半期)
５
（６）収益
（参考）保証利用割合
・採算Ｄ．Ｉ．は、マイナス幅がやや縮小し、▲１０．３となった。
2016/1-3
4-6
7-9
10-12 2017/1-3
実　績 ▲ 12.4 ▲ 15.3 ▲ 12.2 ▲ 11.8 ▲ 10.3
見通し ▲ 3.8
0.5 ▲ 3.4 ▲ 5.1 ▲ 1.0
2.5
2015/10-12
採算D.I.
・借入総残高に占める信用保証利用の割合については、「半分以上」が60％
強となった。
・前年同期末と比べた信用保証利用の割合の増減については、「減少した」が
約40％となった。
・借入総残高に占める信用保証利用の割合が少ないほど、前年同期末と比
べて信用保証利用の割合が減少する企業が多くなる傾向。
（注）　前期比。採算D.I.は、「好転」企業の割合-「悪化」企業の割合。季節調整値。
(D.I.）
20
( )は前期値
17.6
（１）保証利用割合
（２）保証利用割合の増減
（前年同期比）
100.0%
（３）保証利用割合×保証利用割合の増減
100.0%
100.0%
100.0%
17.1
10
80.0%
0
▲ 5.0
▲ 4.7
19.6
▲ 9.3
-10
▲ 13.5
▲ 21.0
▲ 29.0
▲ 17.6 ▲10.3
(▲11.8)
▲ 24.7
▲ 36.2
▲ 41.2
-50
-60
40.0%
増加した
0.0%
-70
8889 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 1617
(暦年・四半期)
0.0%
30.0
34.7
34.7
48.8
48.8
59.4
減少した
変わらない
51.0
50.2
51.0
50.2
変わらない
52.3
52.3
42.3
42.3
18.3
ほ3
18.
と
0.0%
減少した
59.4
19.7
13.0
0.0%
12.9
▲ 59.5
30.0
20.0%
20.0%
29.5
採算（実績）
採算（見通し）
変わらない
47.3
ほとんど全部 20.0%
20.0%
景気後退期
３／４以上
30.7
60.0%
40.0%
40.0%
30.7
60.0%
60.0%
半分以上
12.3
▲ 36.9
減少した
21.5
40.0%
▲ 29.1
-40
ほとんどなし
１／４以上
80.0%
39.9
▲ 12.4
60.0%
-20
-30
80.0%
80.0%
ん
ど
全
部ほ
と
ん
ど
全
部
３19.7
／
４
以
上
３
／
４
以
上
半
分13.0
以
上
半
分
以
上
9.0
１
／
４9.0
以
上
１
／
４
以
上
38.5
増加した
増加した
38.5
2.0
ほ
と
ん
ど2.0
な
しほ
と
ん
ど
な
し
６

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