2号機 原子炉格納容器内部調査における ペデスタル内事前調査の実施

< 参 考 資 料 >
2 0 1 7 年 2 月 2 日
東京電力ホールディングス株式会社
2号機 原子炉格納容器内部調査における
ペデスタル内事前調査の実施結果(画像処理の結果)
東京電力ホールディングス株式会社
1.2号機原子炉格納容器(PCV)の状況について
 2011年3月11日の震災の影響により、原子炉圧力容器(RPV)内の核燃料が気中に露出し、溶融した。
 事故進展解析の結果、溶融した核燃料の一部がペデスタル内に落下している可能性があることが判明し
ている。
 燃料デブリを取出すためには、原子炉格納容器内(PCV)の調査を実施し、デブリ及び周辺構造物の状況
を把握することが必要。
格納容器貫通孔
(X-6ペネトレーション)
制御棒駆動機構(CRD)
交換用レール
原子炉圧力容器(RPV)
原子炉格納容器(PCV)
ドライウェル
原子炉圧力容器(RPV)
使用済燃料プール
原子炉格納容器(PCV)
ドライウェル
デブリ落下
の可能性
青枠内を拡大
5.2m
全高 約33m
プラットホーム
ペデスタル
ペデスタル
原子炉建屋
直径 約20m
原子炉建屋断面 鳥瞰図
サプレッションチャンバー
(S/C)
原子炉格納容器下部 断面図
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2.原子炉格納容器内部調査について
・ペデスタル内プラットホーム上及び制御棒駆動機構(CRD)へのデブリ落下状況,
及びペデスタル内構造物の状況の確認が目的。
・1月30日に事前調査としてCRD交換用レール及びペデスタル内の状況確認を実施。
制御棒駆動機構(CRD)交換用レール
ペデスタル
ペデスタル開口部
RPV
制御棒駆動機構(CRD)
原子炉格納容器(PCV)
調査範囲
プラット
ホーム
約7.2m
格納容器貫通孔
(X-6ペネトレーション)
ペデスタル内調査範囲
地下階
3.PCV内部調査にむけた作業ステップ
ステップ1.装置の搬入
穴あけ装置
ステップ2.装置の設置
隔離機構
X-6ペネ
遮へい体
穴あけ装置
ステップ3.穴あけ
隔離機構ユニット※1
X-6ペネ
穴あけ装置
ホールソー
X-6ペネ
クランプ
※1隔離機構と遮へい体を組合せたもの
ステップ4.
X-6ペネ内,CRD
レール事前調査
X-6ペネ
ステップ5.
ペデスタル内事前調査
ペデスタル
X-6ペネ
CRDレール
パンチルト
カメラ
CRDレール
パンチルト
カメラ
ステップ6.
堆積物除去装置の投入※2
ステップ7.
自走式調査装置による内部調査
※2堆積物の状況により
実施しない可能性あり
堆積物
除去装置
自走式
調査装置
4−1 .ペデスタル内事前調査結果(画像処理の結果)
CRDハウジング
サポート
LPRMケーブル
グレーチング
脱落
または
PIPケーブル
TIP案内管サポート
(参考)5号機のペデスタル内
と思われる構造物に
フラットバー
付着した堆積物
CRD交換機
TIP 案 内 管
サポート
(参考)2号機のペデスタル内
定検中写真
LPRM(局部出力領域モニター)
:炉心内の中性子束レベルを測定するためのもの
TIP(移動式炉心内計装装置)
:LPRMを校正するためのもの
PIP(制御棒位置指示プローブ)
:制御棒の位置を検出するためのもの
CRD レ ー ル
端部
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4−2.ペデスタル内事前調査結果(画像処理の結果)
グレーチング脱落
スロット開口部
(参考)5号機のペデスタル内
フラットバー
5
5.想定していた自走式調査装置の調査ルート
CRDレール
脱落しかかっている範囲
当初、上記のルートで調査を実施予定だったが、
グレーチングが脱落しかかっていることが確認さ
れたため、自走式調査装置の投入可否を検討中
6.まとめ
 堆積物除去装置や自走式調査装置の投入可否の検討のため、
1月30日に実施した調査画像を整理したところ、ペデスタル内の状況がより鮮明に分
かった。
 TIP案内管サポートと思われる構造物に付着した堆積物を確認
 ペデスタル中央部に脱落しかかったグレーチングを確認
 今回確認できたペデスタル内の状況を踏まえ、堆積物除去装置や自走式調査装置の投
入可否の検討を進める。
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