【問題】 脳が信号を受けとったあと,判断し命令を出すまでの時間について調べるために,次のような実験を行った。 〔実験〕① 図2のように手をつないで輪になる。 ② ストップウォッチを持った人が,右手でストップウォッチをスタートさせると同時に,左手でとなりの人の右手をにぎり,その後 ストップウォッチは左手に持ちかえておく。 ③ 右手をにぎられた人はさらに左どなりの人の右手をにぎり,次々ににぎっていく。 ④ ストップウォッチを持った人は,自分の右手がにぎられたら,ストップウォッチを止める。 図3は,ヒトが両手を広げたときの右手から左手までの神経の長さと,頭からおしりまでの神経の長さを模式的に表したものである。実験 の結果,右手をにぎられてから左手をにぎるまでに,1人あたり0.20秒かかることが分かった。このとき,脳が手をにぎられたと感じ,脳が 筋肉を動かす信号を出すのにかかった時間は何秒か,求めなさい。 ただし,神経の中を信号が伝わる速さを100m/sとし,刺激が信号に変わるのにかかる時間や筋肉が反応する時間は無視できるものとする。 【問題】 酸化銅と炭素粉末を混ぜ合わせ,加熱したときの質量の変化を調べるために,次のような実験を行った。これについて, あとの⑴,⑵の問いに答えなさい。ただし,銅4.0gに化合する酸素は1.0gであるものとする。 〔実験〕① 酸化銅6.0gと乾燥した炭素粉末0.15gをはかりとり,乳ばちでよく混ぜ合わせる。 ② ①の混合物を試験管に入れ,図1のような装置で十分に加熱した。 ③ 反応が終わったら,ガラス管を試験管Bから出した後,加熱するのをやめて,ゴム管をピンチコックでとめた。 ④ 試験管Aが冷えた後,反応後の試験管内にある物質の質量を測定した。 ⑤ 酸化銅の質量は変えずに,炭素粉末の質量を0.3g,0.45gに変え,それぞれについて②から④を行った。 下の表は,実験結果をまとめたものであり,図2は,この結果を横軸に加えた炭素粉末の質量を,縦軸に反応後の試験管内にある物質の質量を とり,その関係をグラフに表したものである。なお,反応後の試験管内にある気体の質量は無視できるものとする。 図2 表 6.2 酸化銅(g) 6.0 6.0 6.0 炭素粉末(g) 0.15 0.3 0.45 反応後の試験管内にある物質(g) 5.6 5.2 4.8 物反 質 応 6.0 の 後 5.8 質の 量 試 5.6 験 5.4 管 内 5.2 に 5.0 あ る 4.8 (g) 4.6 0 0.15 0.3 0.45 0.6 0.75 0.9 加えた炭素粉末の質量(g) ⑴ 酸化銅の質量は 6.0gのまま,炭素粉末の質量を 0.6g,0.75g,0.9gと変え,それぞれについて実験の②から④を行った。加えた炭素粉 末の質量と,反応後の試験管内にある物質の質量との関係を表すグラフを解答用紙にかきなさい。 ⑵ 酸化銅15.0gと炭素粉末0.9gをはかりとり,実験の②から④を行った。このとき,反応後の試験管内にある物質の質量は何gか,求めなさ い。
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