抗 PD-1 抗体特許侵害訴訟について Merck 社と和解し

2017 年 1 月 21 日
各位
会 社 名
小野薬品工業株式会社
代表者名 代表取締役社長
(コード:4528
相良 暁
東証第一部)
問合せ先 執行役員広報部長 谷 幸雄
(TEL:06-6263-5670)
抗 PD-1 抗体特許侵害訴訟について Merck 社と和解し、ライセンス契約を締結
小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下、
「当社」)
およびブリストル・マイヤーズ スクイブ社(米国、以下、BMS 社)は、当社と本庶佑氏※1
との共有に係る抗 PD-1 抗体の用途特許および当社と BMS 社との共有に係る抗 PD-1 抗体
の物質特許を保有しており、Merck 社(米国)およびその関連会社(以下、
「メルク社」)
(一般名:ペムブロリズマブ、MK-3475)
による抗 PD-1 抗体製品である「キイトルーダ®」
の販売等の特許侵害に対し、日本、米国、欧州等において特許侵害訴訟を提起するなど係
争しておりましたが、このたび当社および BMS 社はメルク社と和解し、ライセンス契約を
締結いたしましたのでお知らせいたします。
本契約により、当社および BMS 社が保有する用途特許および物質特許が有効であること
を確認した上で、メルク社の「キイトルーダ®」の販売を許諾すること、また、メルク社は
当社および BMS 社に対して 6 億 2500 万ドルの頭金を支払い、2017 年 1 月 1 日から 2023
年 12 月 31 日まではキイトルーダの全世界売上の 6.5%、2024 年 1 月 1 日から 2026 年 12
月 31 日までは 2.5%をロイヤルティとして支払うことで合意に至りました。なお、頭金お
よびロイヤルティは当社に 25%、BMS 社に 75%の割合で分配されます。
今回の和解により、メルク社の「キイトルーダ®」販売に関する各国の訴訟は終結するこ
とになります。
なお、平成 29 年 3 月期の連結業績に与える影響については、平成 29 年 3 月期第 3 四半
期決算発表時に公表する予定です。
※1 本庶佑氏
京都大学大学院医学研究科 客員教授
静岡県公立大学法人 理事長
公益財団法人 先端医療振興財団 理事長
以上