15.急性減圧症の1 剖検例一循環障碍に寄与する諸国子についての病

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減圧症において種々の器官や組織に生ずる病
変の病理発生については'
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威圧中に発生する
泡が重要な役割りを担っていることは既に明
かである@しかし単純な血管内の気泡塞位ノ!ぐあ
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って減圧症病変の全てを説明するのは困難て
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り,気泡塞栓のほかにも多くの因子が関与する
められた@
内臓諸)臓器;には
であろうと指摘されている.
我々は,急性減圧症で死亡した
1症例につい
められた。
胸骨椎骨および大腿骨の骨髄腔では静脈洞は
て興味ある所見を得たので報告し 9 あわせてそ
の病理発生についても考1
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いうつ血とチアノーぜが認
気泡を入れて拡張しているものが多く,気泡に
痕例は 2
8才の男性。 4!
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アクアラング潜水士である働問i
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.約 4
0mの深海
接して脂肪膜の形成 9 血小板の凝集,線維素の
集積,血栓形成が認められることがあつった@
7回目の浮上
気泡を含まない部位では静脈洞は強いうつ血が
後暫くして呼吸聞紙グーア j 九 次 い で 両 下 肢
みられた@大腿骨々幹部では気泡を入れた静
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脈 洞 が 径 3阻まで拡張しラ骨髄組織の広汎な壊
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の感覚異常を来;';:
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ろ9 僅かに症状の改善をみた⑨九件l
仁主として後索側索の腫脹を伴う壊死性4
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ナてし1 た.脊髄内の細小血管からくも~!~l (
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診の目的で減圧タンクより緊急輸送|宇I再びショ
にぴ顕膜外静脈叢には広汎な血
ック状態に陥り,病院到着時既に死亡していた.
午、!H:Ti~~膜外静師団結はおそ匝l
全経過は約 1
0時間であっる.
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剖検時,顔面頚部肩から背部四肢にか吋極め
て著明なチアノーゼを,また四肢末端部に
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肩関節や膝関節などには泡立った関節液の貯
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溜がみられた.
右心および上下大静脈には黒変した血液のう
つ滞がありヲ少数の気泡が含まれていた。その
他9 大網や脳表の静脈にはや
管な中心とした微小壊死巣が散在性百こ発生して
いた@橋にも同様の変化が認められた.
考案および総括
h 多数の気?包の存
減圧症においては脊髄障碍や骨壊死が高頻度
*九州労災病院病理検査科
キ*九州労災病院高圧医療研究部
に発生することが知られており,その病理発生
の解明に多くの努力がなされている.近年 H
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