凸版印刷、前橋市役所で音声翻訳実験 - 自治体向け音声翻訳システム

2017 年 1 月 25 日
凸版印刷株式会社
凸版印刷、前橋市役所で音声翻訳実験
外国人来庁者への柔軟対応が可能な自治体窓口を目指して、
音声翻訳システムの社会実験を開始
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、
株式会社フィート(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:小林照二、以下 フィート)と共同で、国
立 研 究 開 発 法 人 情 報 通 信 研 究 機 構 (理 事 長 代 行 :黒 瀬 泰 平 、以 下 NICT)の委 託 研 究 「自 治 体
向け音声翻訳システムに関する研究開発」(2015 年度から 2019 年度の 5 年間)を受託し、自治体
窓口業務に対応した国内で初めての音声翻訳システムの研究開発を進めています。
このたび、前 橋 市 (市 長 :山 本 龍 )と自 治 体 窓 口 業 務 に対 応 した音 声 翻 訳 システムの社 会 実 験 を
連携して進めていくことに合意し、本日、協力合意に係る覚書を締結しました。2 月から前橋市役所
の窓口業務で社会実験を開始します。
■自治体窓口業務に適した音声翻訳システムの開発について
多 言 語 音 声 翻 訳 システムの実 用 化 は、総 務 省 が進 める「グローバルコミュニケーション計 画 」で
NICT が推進しているもので、凸版印刷とフィートの研究開発では、これまでに自治体窓口の業務分
析 、対 訳 ・音 声 コーパス(音 声 翻 訳 システムの基 礎 になるビッグデータ)の整 備 等 を実 施 し、自 治 体
窓口で利用可能な音声翻訳システムの開発を進めてきました。
また本研究開発と並行して、外国人の自治体窓口への来訪時の取組や課題等を広く共有するた
め 、 ホ ー ム ペ ー ジ 「 自 治 体 向 け 音 声 翻 訳 シ ス テ ム に 関 す る 研 究 開 発 」 ( http://www.madoguchihonyaku.jp)を開設し、研究成果を発信してきました。
■自治体と連携した社会実験の展開
本 研 究 開 発 では、2015 年 度 より東 京 都 板 橋 区 の協 力 を得 て、自 治 体 窓 口 業 務 の分 析 に基 づく
デモアプリケーションの開発を進めてきました。
2 月からの前橋市での社会実験を通じて、隣接自治体を含め多くの外国人が在留する中核市で
ある前 橋 市 の市 役 所 窓 口 業 務 に適 した音 声 翻 訳 システムの研 究 開 発 を行 い、窓 口 業 務 等 におけ
る外国 人 対 応の課 題の整 理と対応 方 策の検 討 、本 研 究開 発 での社 会 実 験における成果 の共 有と
より良いサービスの実現を図ります。
・実験期間:2017 年 2 月~2019 年 3 月
・場所:前橋市役所窓口
・実施内容:外国人来庁 者への市役所窓口業務 の分析、音声翻訳アプリケーションのユーザビリテ
ィ(使いやすさ・使い勝手)調査、窓口でよく使われる行政用語を含むデータの収集等
1
■今後の展開
今 後 は、今 回 の社 会 実 験 と窓 口 業 務 での外 国 人 来 庁 者 の行 動 分 析 などをもとに、前 橋 市 をはじ
め全 国 の自 治 体 で利 用 が可 能 な音 声 翻 訳 システムの開 発 をめざして、さらに研 究 開 発 を推 進 して
いく計画です。
HP「自治体向け音声翻訳システムに関する研究開発」(http://www.madoguchi-honyaku.jp)
自治体窓口向け音声翻訳システム(試作画面)
* 本 ニュースリリースに記 載 している会 社 名 および商 品 ・サービス名 は各 社 の商 標 または登 録 商 標 です。
* ニュースリリースに記 載 された内 容 は発 表 日 現 在 のものです。その後 予 告 なしに変 更 されることがあります。
以
2
上