年頭所感(「山口経済レポート」) 日本銀行下関支店長 岩田 和久 新

年頭所感(「山口経済レポート」)
日本銀行下関支店長
岩田 和久
新年明けましておめでとうございます。謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
本年の日本経済については、海外経済の回復に加えて、きわめて緩和的な金
融環境と政府の大型経済対策の効果を背景に、緩やかに拡大していくとみて
います。ただし、海外経済に関しては、欧米、新興国とも不確実性があり、
国際金融市場に及ぼす影響や地政学的リスクも含め注意する必要があります。
この間、山口県の景気も緩やかな回復基調が続くとみており、デスティネー
ションキャンペーンなどによる観光客の増加が消費の追い風として期待されま
す。一方、県内企業では人手不足感が高まっており、若者の県内就職や女性・
高齢者雇用の促進などのほか、ITの利活用などによる労働生産性の向上を図
る必要があります。
日本銀行下関支店は、開設 70 周年を迎えます。皆さまには、この間のご支援・
ご協力に感謝申し上げますとともに、本年が実り多い 1 年になりますことを心
より祈念いたします。