不起訴に対する不服申立理由の例 ※不起訴が罰金になった実例を紹介します。 <事 案 > 加 害 者 は 車 両 を 運 転 し て 、 時 速 50 キ ロ メ ー ト ル で 走 行 し て い た と こ ろ 、② 地 点 で 図 面 の 上 か ら 下 に 向 か っ て 車 道 横 断 中 の 被 ア 地 点 に 発 見 し て 、ブ レ ー キ を か け た が 間 に 合 わ ず 、 ○ × 害者を○ 地点で衝突し、被害者は負傷した。 <検 察 庁 が 不 起 訴 と し た 理 由 > 車 両 の 速 度 が 時 速 50 キ ロ メ ー ト ル の 場 合 、 停 止 距 離 (空 走 距 離 と 制 動 距 離 の 合 計 )は 25 メ ー ト ル で あ る 。 × 地 点 の 距 離 は 9 メ ー ト ル で あ る か ら 、加 害 者 一方、② 地点 と ○ がブレーキをかげても、衝突は回避できない。従って、加害者 に過失がないから不起訴である。 <不 服 申 立 理 由 > 被害者は歩道から車道に一歩踏み出した時点で車道を横断す る意思があると加害者も認識ができる。 × 地 点 ま で の 距 離 は 2.3 メ ー ト ル で あ る 。 車道の端から○ 成 人 の 歩 行 者 の 歩 行 速 度 は 秒 速 1.2 メ ー ト ル で あ る 。 × 地 点 に 到 達 す る ま で か か る 時 従 っ て 、被 害 者 が 車 道 の 端 か ら ○ 間 は 1.9 秒 で あ る 。 計算式 2.3÷1.2=1.9 一 方 、 加 害 車 両 の 速 度 は 時 速 50 キ ロ メ ー ト ル で あ る か ら 、 秒 速 13.9 メ ー ト ル で あ る 。 従 っ て 、衝 突 時 か ら 1 . 9 秒 前 に は 加 害 車 両 は 衝 突 地 点 よ り 、2 6 . 4 メートル前を走行していた。 計算式 13.9×1.9=26.4 従 っ て 、加 害 者 は 被 害 者 が 歩 道 か ら 車 道 に 踏 み 出 す 時 点 で 気 が 付 い て い た な ら ば 、 停 止 距 離 (25 メ ー ト ル )<26.4 メ ー ト ル だ か ら、衝突は避けられた。 以上よ り、加害 者は 車 道の 横断を は じめた 被害者 に気 づかな か った点で過失がある。
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