資料 平成 27 年度 2 認知症総合支援事業報告 1 医療・介護・地域支援サービスの連携を図る事業 (1)高齢者見守りネットワーク協議会の開催 1 回 出席者 16 名 認知症になっても住み慣れた地域で安心して生活できる体制の構築を目的に関係 機関や組織の代表者が情報を共有し、地域において認知症の人を支援するために連携 を深めて対策を検討するための協議会を設置。 内容:平成 26 年度事業報告と平成 27 年度事業計画 (2)認知症地域支援推進員の配置 8 名(長井市地域包括支援センター) (3)地域包括支援センター職員の認知症地域支援推進員研修への参加 1 名 2 認知症の人や家族を支援する事業 (1)認知症の人と家族の会「こまくさ」の開催運営 認知症の人を介護する家族等を対象として定期的に座談会や認知症介護に関する 研修会を実施することにより、家族等の負担の軽減及び家族間のネットワークの構築 を図る 毎月開催 12 回 参加者 90 名 こまくさ便り発行 12 回 (2)認知症サポーター養成講座の実施 14 回 466 名 (3)市民対象の講演会の開催 (初期集中支援推進事業) 演題 「認知症の知識とその対応について」 講師 川記念病院 院長 川 順氏 寸劇 会場 「地域で支えよう認知症」包括劇団 長井市保健センター 参加者:116 名 (4)認知症についての講話や対応の仕方の寸劇 3回 65 名 (5)認知症ケア担当者の資質向上研修 地域密着型サービス事業所の認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、小規模多 機能型介護事業所職員と初期集中支援チーム員を対象に「認知症地域支援推進人材チ ームづくりについて」の研修会の開催 センター方式 13 名 6 回コース 延数 118 名(H25/26 年度修了者との情報交換含み) (6)認知症事業を保健カレンダーに掲載 (7)介護中マークのプレート配付 認知症の人の介護は、介護していることが分かりにくいため、希望者に周囲から介護 中であることを理解してもらう目的で首にかけて表示するプレートを配布するもの (8)高齢者見守りプレートの掲示依頼・配付 公共施設や商店、地域関係機関 97 か所現在 (9)認知症相談窓口設置事業 開設 2 か所 在宅生活継続のために在宅の認知症の人や家族に対して相談・支援の推進のため認知 症カフェとして開催し、小規模多機能居宅介護事業所 2 か所と包括で当日スタッフとし て協力して取組む。 ・あやめカフェ:とこしえあやめ通り 11 回 76 名 ・つつじカフェ:あら町ケアセンター 11 回 124 名 合計 200 名 (長井市認知症高齢者徘徊対策事業) H26.12 月~ 認知症などで徘徊のおそれのある高齢者が、行方不明になった場合に早期に発見し保護 できる体制を構築するために、その高齢者を事前に申請を受けて登録し、登録情報を長井 警察署と共有するもの。 登録者数 39 名 (10)おでかけ見守り事前登録事業 (11)認知症ケアパスの作成 3 認知症初期集中支援事業 認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域の良い環境で暮ら し続けられるために、認知症の人やその家族に早期に関わる「認知症初期集中支援チーム」 を 川記念病院に委託して配置し、早期診断・早期対応に向けた支援体制を構築する。 川記念病院に委託実施 包括支援センターで対象者の相談を受け付けて基本情報を把握し、家族の同意を受け、 チーム員に情報提供する。初回訪問後チーム員会議で目標を定め方針を決める。継続訪問 を行い、アセメント、家族支援、医療の勧奨、介護保険の利用などの初期の支援を包括的 集中的(おおむね 6 か月)に行い、自立生活のサポートを行う。 認知症初期集中支援事業 訪問支援の状況 ① 訪問対象者数: 実人数 27 名(男性 9 名,女性 18 名) 延回数 87 回 ・年齢階級:65~69 歳 1 名 75~79 歳 8 名 80~84 歳 6 名 85 歳以上 12 名 ・世帯状況:独居 5 名 夫婦のみ 9 名 その他 13 名 ・把握ルート:家族 12 名 医療機関 3 名 介護支援専門員 3 名 民生委員 2 名 近所の人 2 名 その他 5 名(家族の支援者・チーム員・在宅介護支援センタ ー・健康調査・お伺いコール) ・1 ケースあたりの訪問回数 平均 4.3 回 2 回 3 名、 3 回 7 名、 4 回 2 名、 4 回 2 名、 5 回 2 名、 6 回 1 名、7 回 1 名、 8回1名 12 回 1 名 ② チーム員会議:21 回 検討数 76 件 1回あたり 120 分 1事例あたり 34 分 ③ 終了者 18 人中の結果 医療と介護サービス 2 名、 医療サービス 2 名、 介護サービス 9 名、介護保険申 請 1 名、 期間により終了 3 名、 入院により中断 1 名 ④ 事例 (介護サービスに結びついていない事例) 85 歳 男性 アルツハイマー型認知症、心房細動で精神科通院治療中。 高齢者世帯 認定は要介護1で認定期限切れ ・把握経路:家族からの相談 ・支援チームに至った理由:車で道に迷い、交通ルールがわからなくなり、妻が同乗し外出 している。医師からは車の運転を止めるように指示あり。自転車で近所をよく移動して警 察から注意を受けており、近所に人から介護サービスの利用を勧められていた。怒りっぽ いが、身辺自立しているため妻には切実感はなく、介護保険認定は受けてもサービスの利 用には結びつかないケース。(他県に嫁いだ介護職の娘がおり、年に数回帰省して支援し てくれる。) ・訪問回数 5 回 初回訪問 H27 年 8 月 18 日 最終訪問 H28 年 3 月 3 日 ・チーム員の職種:保健師・介護福祉士 ・目標:適切なサービスを導入し、在宅生活を維持していく。 ・支援内容:服薬確認、県外の娘さんに情報提供し、帰省日に合わせて訪問し情報提供。介 護保険申請、介護サービスへの誘導 ・チーム員会議:5 回 ・結果:介護保険認定:要介護1 ヘルパーの毎朝服薬支援とデイサービス利用。包括もか かわり警察署に免許証を返納した。 妻も初期集中支援チーム対象者として認知症の診断を受け治療中であり、要介護1の認 定を受けヘルパーの毎朝服薬支援を受けてデイサービスを利用し在宅で二人暮らしをし ている。
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