リニア中央新幹線 知事とJR東海社長、23日に初のトップ会談 JR東海が2027年の東京・品川―名古屋開業を目指すリニア中央新幹線を巡 り、県は13日、阿部守一知事と同社の柘植康英(つげこうえい)社長による初の「ト ップ会談」を23日に都内の県東京事務所で行うと発表した。阿部知事は記者会見 で、リニア事業推進を重視する姿勢を示す一方、「地域の不安や懸念を踏まえて対 話したい」と述べた。 県リニア整備推進局によると、会談は1時間程度で阿部知事と柘植社長のあいさ つ以外は非公開。知事は「地域を代表する立場。皆さんの思いを受け止め、県とし て申し上げるべきことをしっかり申し上げる」と強調した。会談内容は後日、県が沿 線市町村にも説明する。 トップ会談は昨年11月1日に下伊那郡大鹿村で開いたリニア南アルプストンネル 長野工区(8・4キロ)起工式の際、知事が定期的に行うことを柘植社長に打診し、合 意していた。 阿部知事は同工区着工前の昨年10月、大鹿村で地元団体と意見交換。県はそ の後も村観光協会や、沿線市町村の実務担当者らと会合を開いてきた。県はそうし た場で出た意見も踏まえ、JR側に地域の声を届けて意思疎通を図っていくとする。 今後の会談について知事は「喫緊の要件があれば私の方から会談を申し込むこと もある。状況に応じて対応していく」と述べた。
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