平成29年1月18日 報道資料 NHK広報局 又吉直樹 第二作への苦闘(仮) 2月26日(日)午後9:00~9:49 総合テレビ 東京都内のとある場所にある、築30年の6畳の 風呂なしアパート。この部屋を選んだのは、食うに も困った時代を自分に忘れさせないためだ。2015 年に「火花」で芥川賞を受賞した、又吉直樹の仕事 場である。処女作『火花』は、250 万部という驚異 的なベストセラーとなった。本など読んだこともな い若者たちが漫画を読むように手に取り、初めて小 説の面白さに触れたという者も多い。しかし、純文 学では、処女作が最大のヒットとなり、そのまま消 えていく一発屋も少なくない。今、又吉直樹は、このストイックな部屋で第二作の執筆に挑んでいる。 作家としての真価が問われる、大きな正念場である。 しかし、なかなか物語は立ち上がっていかない。 売れっ子芸人でもあり、執筆の時間も限られている。 最も苦悩しているのが、文学性と大衆性を両立させ ることである。文学などに関心のない若者たちに読 んでもらえるものとはどんな作品なのか。睡眠時間 を削り、魂を削りながら苦闘を続ける。 番組では、およそ半年間にわたり又吉直樹の第二 作の執筆に密着する。私たちがふだん見ることので きない、ひとつの作品が生まれるまでの創作の過程 を、カメラは克明に記録する。
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