生きようとした~福島からの報告~(仮)

平成28年12月21日
報道資料
NHK広報局
シリーズ東日本大震災
それでも、生きようとした~福島からの報告~(仮)
1月9日(月・祝)午後10:00~10:49
総合テレビ
去年、世界的な医学雑誌に日本の医師がまとめたあるデータが掲載された。年齢構成など
をならして他県と比較した福島県の自殺率が、
震災から4年目のおととし(平成26年)、急
上昇したことがわかったというものだ。現場
からもこれを裏付ける現象が報告されている。
福島で心の問題に対応する相談電話には、1
日平均 150 件の相談が寄せられ、その数は全国
と比較すると3倍以上。相談内容は年を追う
ごとに緊急性の高いものが増え、一件当たり
の相談時間も長くなっている。
今になって増加の傾向を見せる福島の自殺。
背景の一つとして指摘されるのが、時間を経る
ごとに複雑化する原発事故被災者を取り巻く
環境だ。また、個々の境遇にも違いが現れ、か
つて親しかった親族や知人との間に分断が生
まれ孤立感が強まっているという指摘もある。
番組では、死を防ごうと奔走する医師やNPOの取り組みを中心に、震災から5年9か月
が過ぎた今、福島の被災者の心に何が起きているのかを考えていく。