データで見る中小企業の動き データで見る中小企業の動き 全国中小企業動向調査(中小企業編) の結果概要 2016年7-9月期実績、10-12月期、および2017年1-3月期見通し ①-2 業種別業況判断 『中小企業の景況は、 弱い動きはみられるものの、 緩やかに回復している』 製 造 業:自動車関連など幅広い業種で上昇 非 製 造 業:卸売、小売業がマイナス幅を縮小 製造業 業種別業況判断 D I の推移<季節調整値> ※前年同期比、「好転」−「悪化」企業割合 50 日本政策金融公庫総合研究所は10月21日、 「全国中小企業動向調査結果 (2016年7-9月期実績、 10-12月期以降見通し) 」 を発表した。 40 30 20 10 今回調査のポイント 0 -10 -20 -30 2016年4-6月期実績 2016年7-9月期実績 -40 その他 製造業 -20 ② 売 上 DI 4期連続で低下し、マイナス水準。来期以降は上昇する見通し。 ③ 価格関連 DI 販売価格DI・仕入価格DIともに9期連続の低下。 ④ 純 益 率 DI 3期ぶりに上昇。来期は低下、来々期は上昇する見通し。 ⑤ 従 業 員 DI 前期から低下。来期以降は上昇する見通し。 ⑥ 設備投資実施企業割合 前期から上昇し、高水準を維持。 DATA D I(ディフュージョン・インデックス) ●調査時点:2016年9月中旬 ●調査対象:日本公庫中小企業事業取引先13,352社 ●有効回答企業数:6,490社(回答率48.6%) 当調査のD I は、回答結果の分散程度を指数化したものです。質問に対し「プラス」 「中立」 「マ イナス」の3つの選択肢を用意し、 「プラス」の選択肢に回答した企業の割合から「マイナス」 の選択肢に回答した企業の割合を差し引いた値で、基本的に「変化の方向」を表します。 ①-1 業況判断 ●現状 サービス業 小売業 卸売業 宿泊・ 飲食サービス業 不動産業 情報通信業 倉庫業 水運業 運送業 建設業 非製造業 業況判断DI(前年同期比、「好転」−「悪 化」企業割合)は、前期から2.6ポイント 上昇し、▲2.3となった。 ●見通し 来期以降も上昇が続き、プラス水準とな る見通し。 4期ぶりに上昇 ▲4.9 ▷ ▲2.3 業況判断 D I の推移<季節調整値> 30 地域別業況判断 D I の推移<季節調整値> ※前年同期比、 「好転」−「悪化」企業割合 30 20 見通し 20 10 2016年4-6月期実績 2016年7-9月期実績 2016年10-12月期見通し 2017年1-3月期見通し 0 -10 -20 10 今期の業況判断DI の上昇には、 熊本地 震を受けた生産調 整の反動増のほか、 円高や原油価格の 安定に伴う仕入価 格の低下などが影 響したようです。 -30 -40 0 景気後退期 全業種計 製造業 非製造業 -50 -10 -20 (DI) 北海道 JFC 中小企業だより 2017.1 4期ぶりに上昇。来期以降も上昇が続き、プラス水準となる見通し。 ※前年同期比、 「好転」−「悪化」企業割合 ①-3 地域別業況判断 22 業況判断 D I ●非製造業 非製造業では、卸売業、小売業などでマイナス 幅が縮小したほか、情報通信業ではプラス幅が拡 大した。来期以降も上昇が続く見通し。 -30 業況判断DIを地域別にみると、今 期は北海道、四国、九州の3地域でプ ラス水準となった。 来期は、関東、近畿、中国の3地域 を加えた6地域でプラス水準となる見 通し。 ︵自動車部品︶ 0 -10 3地域でプラス水準 輸送用機械 10 -50 (DI) 電気機械 2016年10-12月期見通し 2017年1-3月期見通し 20 -40 電子部品・ デバイス 30 業務用機械 2016年4-6月期実績 2016年7-9月期実績 生産用機械 ※前年同期比、「好転」−「悪化」企業割合 40 はん用機械 ●製造業 前期の熊本地震による生産調整の反動もあり、 輸送用機械や金属製品などでマイナス幅が縮小し た。また、仕入価格の低下により、飲食料品、化 学工業、プラスチック製品などが上昇した。一 方、はん用機械などの設備関連業種では、マイナ ス幅が拡大した。来期以降も上昇が続く見通し。 非製造業 業種別業況判断DIの推移〈季節調整値〉 50 金属製品 非鉄金属 鉄鋼 窯業 土・石 プラスチック 製品 化学工業 印刷・同関連 ・ 紙 紙加工品 ・ 木材 木製品 繊維・ 繊維製品 飲食料品 製造業 全業種計 -50 (DI) 2016年10-12月期見通し 2017年1-3月期見通し ① -60 東北 関東 北陸 東海 近畿 中国 四国 九州 -70 (DI) 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (暦年・四半期) JFC 中小企業だより 2017.1 21 データで見る中小企業の動き 全国中小企業動向調査(中小企業編)について 当調査は、中小企業の景気動向などを把握するために、日本公庫中小企業事 業のお取引先のご協力を得て1959年以来3カ月ごとに実施している調査です。 ④ 調査結果については、中小企業の分野においてわが国を代表するビジネスサー 利 益 3期ぶりの 上昇 ▲2.5 ▷ ▲2.4 純 益 率DI (前 年 同 期 比、 「上昇」 − 「低下」企業割合) は▲2.4と、前期から0.1ポイ ント上昇した。来期は仕入価 格の上昇見通しなどを反映し て低下するものの、来々期は 上昇する見通し。 ベイの1つとして、関係各位から高い評価を得ています。 純益率 D I の推移<季節調整値> ※前年同期比、「上昇」−「低下」企業割合 30 見通し 20 0 -10 ▷ 10.5 従 業 員DI (前 年 同 期 比、 「増加」 − 「減少」企業割合) は、前 期 か ら0.7ポ イ ン ト 低 下し、10.5となった。低下は6 期連続である。来期以降は上 昇する見通し。 -30 景気後退期 -40 全業種計 -50 製造業 非製造業 -60 -70 (DI) 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 ▷ 40.2 設備投資実施企業割合は、 前期から1.8ポイント上昇の 40.2%となり、引き続き高い 水準を維持している。 40 見通し 景気後退期 全業種計 製造業 非製造業 30 20 10 0 -10 -20 -30 -40 -50 -60 -70 (DI) 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 従業員 D I の推移<季節調整値> (暦年・四半期) ※前年同期比、「増加」−「減少」企業割合 見通し 20 ③-1 販売価格 10 販売価格DI(前年同期比、「上昇」−「低下」企業割 合)は、前期から2.4ポイント低下し、▲7.2となった。 低下は9期連続。来期以降は上昇する見通し。 9期連続の低下 0 ▲4.8 ▷ ▲7.2 -10 -20 景気後退期 ③-2 仕入価格 全業種計 -30 製造業 -40 (DI) 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 設備投資実施企業割合の推移<季節調整値> ※実施企業割合、% 仕入価格DI(前年同期比、「上昇」−「低下」企業割 合)は、前期から5.6ポイント低下し、3.4となった。 低下は9期連続。来期以降は上昇する見通し。 9期連続の低下 非製造業 ⑥ 設備投資実施企業割合 38.4 50 売 上DI(前 年 同 期 比、「増 加」− 「減 少」企 業 割 合)は 前 期 か ら1.5 ポイント低下し、▲4.6となった。売 上DIの低下は4期連続である。来期 以降は上昇が続き、プラス水準とな る見通し。 9.0 (暦年・四半期) 高水準を 維持 ※前年同期比、「増加」−「減少」企業割合 ▲3.1 ▷ ▲4.6 -20 ⑤ 雇 用 11.2 売上D I の推移<季節調整値> 4期連続で 低下 10 (暦年・四半期) 6期連続の 低下 ② 売 上 ▷ 3.4 価格関連 D I の推移<原数値> ※前年同期比、「上昇」−「低下」企業割合 80 見通し 60 50 40 60 景気後退期 全業種計 製造業 非製造業 40 20 30 0 20 -20 10 -40 景気後退期 仕入価格 DI 販売価格 DI 0 (%) 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (暦年・四半期) 24 JFC 中小企業だより 2017.1 -60 (DI) 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 (暦年・四半期) JFC 中小企業だより 2017.1 23
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