Vcc 通信

NHK金沢ビデオカメラクラブ
2016年11月号
通巻378号
Vcc 通信
【11月例会案内】
=第2日曜日=
VCCビデオコンテスト
日時:10月22日(土)午後1時~4時
日時:11月13日(日)午後1時~4時
会場:NHK 金沢放送局1階みまっしプラザ
内容:◇VCCコンテスト全員審査
テレビの映像演出について
場所:NHK金沢放送局 1階みまっしプラザ
さ みぞ
講師:NHK 金沢放送局
テーマ
三溝
たか し
敬志 局長
秋晴れに恵まれた10月例会は NHK 金沢放送
局の“三溝敬志(さみぞ・たかし)”局長が講師と
あって会員のほかに「SVC会員」「高砂大学校関
係者」ら多くの方々がお見えになりました。
参加者32名、鑑賞作品4本で大盛会となりま
した。
二部構成で行い1部では三溝局
長の講演、2部では作品観賞を行い
ました。
始めに小屋会長のあいさつのあ
と中田会員が三溝局長の簡単なプ
ロフイールをご紹介し早速局長の
お話に入りました。
◇ 自由作品鑑賞(未提出者のみ)
“VCCビデオコンテスト”は参加者全員で“投
票”をして優秀作品を決める形式です。
作品のナレーションは、会員(またはご家族)
に限りますのでご注意ください。
特別に凝った作品でなく此れまでに月例会で出
された作品でも OK です。作品を提出した方も“優
秀作品”を選ぶ権利はあります。
【11月例会担当】は、
野村、松谷、宮下、山村さん
★1部
午後1時~2時30分
【速報12月例会のご案内】
NHK 三溝敬志局長「テレビの映像演出について」
~番組「第31回思い出のメロディー」「紅白歌合
今年最後の例会12月例会は、第1日曜日です。 戦」
「SONGS」等の制作に携わって~
日時12月4日(日)午後1時~4時
会場
愈々、NHK 金沢放送局の三溝敬志(さみぞ・た
かし)局長の講話スタートです。
三溝局長は1987年 NHK に入局、青森放送
局勤務を経て1991年に東京・芸能番組部に配
属、以来一貫してエンターティメント番組の演
出・プロデューサーとして活躍。2011年から
3年間はドラマを担当されました。
25年にわたり紅白歌合戦にたずさわり、20
07年には総合プロデューサーを務められ201
4年からは制作局エンターティメント番組部長と
NHK 金沢放送局
報
日時
平成29年1月14日(土)
場所
KKRホテル金沢
【10月例会報告】
~NHK 三溝局長の熱弁に酔う!!~
1
して紅白をはじめ、エンター
ティメント番組の全ての番
組の責任者としてプロデュ
ース業務をされていました。
そして2007年4月か
らはNHKとしては画期的、
野心的な試みともいえる新
しい音楽番組、新番組「SO
NNGS(ソングス)
」を立ち上げられました。
そして今年2016年4月に金沢放送局の局長
として赴任されました。
三溝局長曰く『私は芸能音楽番組制作を25年
一筋にやってきましたのでその体験した事をお話
したい』と前置きをされて直ぐに本題に入られま
した。
『初任地、青森放送局在任中に
番組をいかに勉強したかといい
ますと先輩のPDから「劇画“ゴ
ルゴ13”
」を読め、そこからそ
の起承転結を学ぶべしと言われ
その“ゴルゴ13”から画のつ
なぎ方等を学んだものでした。
また気に入った番組は、最低
3回は見る、一回目は普通に、
2回目は音を消して観る、3回
目はコメント効果音を確かめる、
これを実行しました』
・・・・
この局長のお話は私たちVC
C会員にずばり当てはまる事柄
で、編集をしたら3回は自宅で
観てから例会に持ってきて皆さんに見て貰うべし、
を痛感しました。
最も熱く話されたのは東京の芸能時代の「ステ
ージ演出」と「映像演出」についてです。
「第31
回思い出のメロディー」では「幕をいかに効果的
2
に上げるか」「事前編集作業でのカット割りとは」
「石川さゆり“津軽海峡冬景色”」「ヒデとロザン
ナ“愛の軌跡”
」でのステージの映像を使った演出
をVTRを会場に流しながらの説得力満点のご説
明に皆さん、頷くことしきりです。
「第31回思い出のメロディー」司会の黒木瞳さ
んの語りで77歳の宇宙飛行士グレンさん曰く
「夢は齢を取らない!!」に参加者は大いに納得され
たようです。
「紅白歌合戦」では、黒部トンネルでの中島みゆ
きの「地上の星」の熱唱するワ
ンカットの苦労話に感動、あの
“みのもんた”と三溝局長との
紅白舞台裏のエピソードには思
わず会場からは笑い声が起こり
愉しい雰囲気となっていきまし
た。
またNHKとして画期的、野
心作と言われた音楽番組「SONNGS(ソング
ス)
」が如何にして生まれたか、今もってレギュラ
ー無し、語りは本人、ドキュメント+歌という“形
のない”異色のレギュラー番組は何故今も続いて
いるのか。
最初は2007年1月、寺尾聰が出演、トーク
ゲストに小泉今日子でパイロット版として制作。
その後4月からのレギュラー放送の初回には竹
内まりやが出演し 26 年ぶりのテレビ出演は大き
な反響を呼び、しかも360度回転ショット。
クレーンを使っての矢沢永吉と布袋寅泰の絶妙
の演奏模様はこの番組の続く謂れを知り、VTR
を見ながら皆さん、感動されたようです。
何故テレビに滅多に出ないアーティストが出演
できるのか、その鋭い個性故にNHK側は「誠実
さと熱意」
「NHKの優秀な機材」のみで対応し彼
らの厚い信頼を得ることが出来たのではないか、
更に「負けて勝つ」の極意で頑張りました、との
ことでした。
私たちの身体に染みついてしまった感のある馴
染み深い「テレビ」ですが、お話を伺っただけで
その裏側をホンの少しだけ覗いた心地がいたしま
した。
局長の柔らかいお話しぶり、熱い音楽番組への
想い、我々視聴者目線での温かい語り口は好感度
たっぷり、VCC会員は勿論、SVC会員や高砂
大学校会員の皆様はただ
ただ感嘆しきり。
参加された方々は今回
の「テレビの映像演出に
ついて」の講演会に来て
良かったを繰り返し語っ
ておられました。
午後1時から2時30分の1時間30分の三溝
局長のお話はあっという間に過ぎ去り、まだまだ
聴きたい、の声がしきりだった事をご報告いたし
ます。
三溝局長には大変お忙しい中、ご無理をお願い
しましたが、会員一同本当に感謝感激、本当に有
難うございました、をこの紙上を借りてお伝えい
たします。
3、八百屋お七の供養塔
4、秋色の穂高
『ビデオ徒然(つれづれ)』
コンテスト作品
年月の経過は、加齢と共に早くなる様に感じま
す。今年も上半期が早くも風と共に過ぎ去り、コ
ンテストの時節になりました。
そこでビデコン作品制作上の私の思いをご参考
までに書いて見ました。
先ず作品制作者はご自分の完成作品を点検しな
くてはなりません。その時大切なのは制作者の眼
では無く一観客として冷静に鑑賞判断する事です。
しかし私たちは人間ですから、どうしても依怙
贔屓(えこひいき)になってしまいます。
中でも最も注意すべきは「まぁ!これで良いじ
ゃないの」と云う常套セリフです。
出来れば良き理解者のご家族に、感想を求める
のも良いでしょう。でも私の体験からすると、ほ
とんどの場合本当の真意は聞くことは不可能かも
知れません。
仕方がないから、私は自分で複数回作品を見直
します。するとあれだけ丁寧にした筈の編集が間
違っていたり、不要のカットが紛れ込んでいたり
と驚く事があります。
特によくあるのがカットつなぎの不自然さとか、
違和感です。こんな時はカットの入れ替えとか、
オーバーラップ等でより自然に見える様に直しま
しょう。
修正と点検は良い作品を創る上で決して手を抜
いてはいけない大切な作業です。
さぁー皆さん、決して早くはありません。早速
コンテスト作品の制作を始めて下さい。
今年は一体どの様なワクワク作品に出合えるのか
楽しみです。
(小林陽治 記)
★2部 午後2時40~3時50分
4作品の力作を鑑賞
VCC会員のほか高砂大学校の女性会員の方々
も参加されての賑やかな2部となりました。
「金沢城下町」は作者の
澄んだ透明な歌声が心に
残り改めて兼六園の良さ
を知りました。
「松任のいまむかし」は、
相変わらずの安定感抜群
のカメラワークと感性豊
かなBGMにうっとり。
「八百屋お七の供養塔」は七尾市の「山ん寺寺院
群」にこんなところが有ったのかと流石ベテラン、
目の付け所が違う、と皆さん感嘆の声があがりま
した。目からウロコの心地でした。
「秋色の穂高」はいつながらほのぼのとした落ち
着いた映像構成と必ずご主人登場という温かいほ
っこりとした作品にいいなぁの声、しきりでした。
司会は中田さん、機材操作は上野さん、照明は
安達さんが担当、ご苦労さまでした。
【自由作品一覧】
小林陽治
小林恵子
【会 員 の 広 場 ④】
“おもてなしの心の難しさ”
宮川恭子
昨年3月14日、待ちに待った
新幹線が開通しました。
石川県は観光の街として変化
し金沢駅は旅行者で大変賑わっ
てとても喜ばしいことと存じま
す。外国の方や県外の方等沢山
の人でいっぱいです。
私もVCCの北信越ビデオ交
流会金沢ゆわく温泉大会に今年初めて参加しまし
発表者
宮川恭子
1、金沢城下町
2、世界ジオパーク まちのリーダー
松任のいまむかし
安達清次郎
3
た。当日5月29日金沢駅で県外のお客様が新幹
線から降りていらっしゃって戸惑い「おもてなし
の心の難しさ」を教えてもらいました。
翌朝金沢市内を雨の中、ボランティアガイドと
なられた新田さんのガイドで兼六園、金沢城そし
て近江町市場を廻りました。
でも値段が高くてもいいお寿司を食べたいとの
県外の方たちのお声が耳に残ります。ご案内しな
がら楽しんで下さったかしらと案じています。
県外のビデオ仲間の方たちとの温かい交流は楽
しく参加して良かったと思いました。北信越ビデ
オ交流会での皆さま方が仲良く懸命にビデオ撮影
に熱中されているお姿にも感動いたしました。
来年は白山比咩神社記念日又全国サミット椿祭
りが野々市市で開催されます。歴史に残る撮影を
と願っております。
★SVC
ビデオ作品上映会のお知らせ
VCCと同じビデオ仲間の「生涯学習センタービ
デオクラブ(SVC)」では年に一度の「作品発表
会」を開きます。
日時:11月3日(木・祝)
10:30~12:00
会場:石川県立生涯学習センター
本多の森庁舎「県民大学校教室1」
内容:SVC会員作品上映会『午前一回のみ』
「1 人 1 作品(5 分以内)17 作品」
お問い合わせ:県立生涯学習センター
TEL 076-223-9574
★高砂ビデオクラブ(TVC)
創立30周年記念作品上映会の
お知らせ
新設!
【簡単一口アドバイス】①
VCCと同じビデオ仲間の「高砂ビデオクラブ」
では年に一度の「作品発表会」を開きます。
映像作りの基本
~作品作りの心構えとポイントの探求~
アマチュアカメラマンで上手になる方法はひと
つ。それは、自分を信じ楽しみながら撮影を続け
ること。それが上達につながる近道です。いい作
品を作りたいと思う意欲が大切です。
自分が作った作品で多くの人たちに感動を与え
ることができるということが立派な作品であると
いうことです。
上手な画づくりの基本は単レンズの扱い方を上
手に利用することです。私たちのビデオカメラは
ズームレンズになっています。
このレンズは一本あれば広角から望遠まで簡単
に撮れます。そこでズームレンズのレバーに触ら
ずに単レンズの広角だけで撮影して作品を作って
下さい。
今度は望遠だけで作品づくりをしてみて下さい。
望遠レンズでロングを撮ることは大変な作業です。
狙った被写体をちゃんとしたサイズや構図で撮
るためには普段の数倍動かなければなりません。
大切なのは映像づくりが如何に大変であるかが
年をとって判ると思います。
この体験でズームレンズを単レンズサイズだけ
で撮ることが今後の作品づくりに必要であること
が判ると思います。苦労して身につけたものは素
晴らしい作品につながると思います。
自分で作った作品は何がポイントかをはっきり
したいものです。
(記:ビデオサロンから一部抜粋~)
4
日時:11月15日(火)参加無料!
時間 午後1時30分~午後3時30分
会場:金沢市中央公民館彦三館2階「視聴覚室」
お問い合わせ:高砂ビデオクラブ
TEL:090-7746-9608(小屋忠男)
●NHKスクープボックスへ!!
NHK では、視聴者の皆さまが撮影した災害・事
故や、自然現象などの映像をニュース番組等で利
用しています。スマートフォンやデジタルカメラ
等で撮影した提供可能な映像がある場合は「NH
KスクープBOX」に送りください。
「NHKスクープBOX」
http://scoopbox.nhk.or.jp/top.html
【編集後記】
11月13日(日)は VCC ビデオコンテスト
の審査例会です。たくさんの素敵な作品との出会
いを楽しみにしています。
(記:小屋忠男)
*************** 事 務 局 **************
NHK金沢ビデオカメラクラブ(VCC)
通信担当:小屋忠男
携帯電話:(090)7746-9608
[email protected]
VCCのホームページ
http://okano.studio-web.net/k-vcc/index.htm