交通水道消防委員会資料 平成28年12月 上 下 水 道 局 「水道施設維持負担金制度(仮称)」の創設に関する 京都市水道事業条例の改正案について 上下水道局では,将来にわたり水道施設を維持するため,水道水と地下水を混合 して利用する「地下水利用専用水道」の使用者の負担の適正化を図り,一般の水道 使用者との公平性を確保することを目的とした「水道施設維持負担金制度(仮称)」の 創設を検討してきました。 平成29年2月市会に,水道施設維持負担金制度 (仮称) の創設に関する京都市 水道事業条例の改正案の提案を予定しており,その概要について御報告いたします。 1 水道施設維持負担金制度(仮称)の概要(別紙) ⑴ 制度創設の目的 将来にわたる水道施設の維持のための負担の適正化を図ることにより, 「地下水利用専用水道の使用者」と「一般の水道使用者」との間の公平性の確保 を目的とします。 ⑵ 制度の対象者 水道法に定める「専用水道(※)」のうち,水道水と地下水を混合して供給する ことができる構造を有するものを「地下水利用専用水道」と定義し,この使用者 を対象とします。 (※)次のいずれかに該当する自家用の水道(飲用に適する水として供給する施設)等 (水道法第3条) ① 100人を超える者にその居住に必要な水を供給するもの ② その施設の一日最大給水量が20㎥を超えるもの ⑶ 届出 対象者は,水道施設の維持に必要となる経費の適正な負担及び水道水の水質の 適正な管理の観点から,必要事項を上下水道局に届け出なければならないものと します。 ⑷ 計画使用水量の認定 対象者からの届出を基に,地下水利用専用水道が設置されている施設に おける,通常時の水道水の使用量と地下水が利用できない非常時に備えて必要と なる水道水の準備水量を合計した水量を「計画使用水量」として上下水道局が 認定します。 1 ⑸ 水道施設維持負担金の算定 水道施設維持負担金は,1年間の計画使用水量を基準として算定を行い, 対象者の水道水の使用量の実績が「計画使用水量の1/2」に満たない場合, 以下の算定式により,負担金の額を算定し,年度ごとに徴収を行います。 【算定式】 負担金の額 =「負担金対象水量(*1)」×「負担金単価(*2)」 (*1)負担金対象水量=「計画使用水量」-「水道水の使用量の実績」×2 (*2)負担金単価=1㎥あたりの固定費(143円/㎥) ⑹ 実効性の確保 制度の実効性を確保するため,以下の内容を規定することとします。 ① 適正な届出を確保するため,管理者が届出に関する指導等を行うことが できる旨を規定するほか,届出をせず,又は虚偽の届出をした者に対する 過料を定めます。 ② 水道施設維持負担金の適切な納入を確保するため,期限内に納入がされ ない場合の給水の停止や,支払いを免れようとした者に対する過料を定め ます。 ⑺ 既存対象者に係る負担金の取扱い 既存の対象者については,既に行われている設備投資等に配慮し,負担金の 取扱いを以下のとおりとします。 ① 改正条例制定後,平成30年度分までの2年間は負担金を徴収せず,平成 31年度分として算定した負担金から徴収します。 ② 平成31年度分から平成33年度分までは,算定した負担金の額を以下の 割合で軽減します。 (負担金額の軽減割合) 平成31年度分 3/4 平成32年度分 2/4 平成33年度分 1/4 2
© Copyright 2024 ExpyDoc