千 本 ゑ ん ま 堂 - 京都市文化観光資源保護財団

実 講
演 師
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2 26
日 時:平成29年
月
日(日)
開演:午後1時半
受付:午後1時~
会 場:京都アスニー 4階ホール
京都市生涯学習総合センター
(中京区丸太町七本松西入ル)
定 員:400名
入場料:無 料
問合せ:公益財団法人京都市文化観光資源保護財団
TEL(075)752-0235 (平日)9時~17時
<主催> (公財)京都市文化観光資源保護財団
<共催> 京都市・(公財)京都市生涯学習振興財団
<後援> (公財)祇神会
千本ゑんま堂大念仏狂言
京の念仏狂言は、大念仏あるいは大念仏狂言といわれ、大念仏法
会に端を発し、次第に能、狂言などを取り入れて芸能化してきたも
ので、千本ゑんま堂大念仏狂言をはじめ、壬生狂言、嵯峨大念仏狂
言、神泉苑狂言が今日に伝えられています。
千本ゑんま堂大念仏狂言は、寛仁年間(1017~1020)の頃に、定
覚上人が布教のため、大念仏法会を始めたことが起こりと伝えら
れます。その後、一時途絶えますが、鎌倉時代に如輪上人によって再興され、次第に
芸能化してきました。この狂言は、鰐口、太鼓、笛ではやされる「ガンデンデン」にあ
わせて演じられる仮面劇であるところは、他の念仏狂言と共通していますが、他の三つの
狂言のほとんどの演目が無言劇であるのに対し、ほとんどがせりふ劇であるところに特徴
があります。
現在、この狂言は、引接寺(通称:千本ゑんま堂)を中心とした地域の人々により構成さ
れている「千本ゑんま堂大念仏狂言保存会」により継承され、年中行事として毎年、
5月1日から4日にかけ千本ゑんま堂において演じられています。
今回、紹介する演目は「でんでん虫」です。その内容は、叔父の長寿の薬にでんでん虫
の黒焼きがよいと聞いた大名が、でんでん虫をまだみたことがない太郎冠者に、でんでん
虫の姿、格好を教えて探しに行かせます。そして、竹やぶで寝ている山伏が探しに来た太
郎冠者にでんでん虫に間違えられるとういうお話です。
千本ゑんま堂大念仏狂言保存会
今から約千年前、千本ゑんま堂(上京区千本通廬山寺上る)
を創建した定覚上人により始められたと伝えられる伝統
芸能「千本ゑんま堂大念仏狂言」の保存・継承に取り組む。
毎年5月の本公演、2月の節分会等での公開の他、近年では
練習風景の公開にも取り組んでいる。昭和49年、火事によ
る狂言堂の焼失等、幾多の危機を乗り越えて、少しずつ復活
演目を増やしている。現在、保存会員数35名。
山路 興造(やまじ こうぞう) 東京生まれ
芸能史研究家。京都市文化財保護審議会委員。
(主な経歴)京都市歴史資料館長、京都嵯峨芸術大学客員教授、
芸能史研究会代表委員、民俗芸能学会代表理事等
歴史とロマンを秘めた千年の古都 京都
-その文化遺産の保護と未来のために-
京都の文化遺産を守り伝えるための募金に皆様のご協力をお願いします。
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