反映状況票 - 関東財務局

反映状況票
(単位:百万円)
省
庁
名
法務省
調
査
事
案
(8)被収容者の適正な処遇に係る経費
事案の概要
調 査
主 体
取 り ま と め
財
務
局
財務局
関東財務局
名
28 年度予算額
29 年度予算案
689
増▲減額
625
▲64
反映額
▲41
出入国管理及び難民認定法に基づき、収容令書又は退去強制令書の発付を受けて入国者収容所又は収容場に収容されている被収容者等につい
ては、国外送還等が可能となるまでの間、人権にも配慮しつつ、給食・医療・運動の機会を与えるなどして適正な処遇の実施が求められる。
調査結果の概要及び今後の改善点・検討の方向性
1.食糧費について
・ 入札公告の際、業務内容を具体的に示すことや掲示場所を増やすなど
工夫することで応札者を増やすよう努めるべき。
・ 契約先の選定の際、効率性や経済性を考慮した上で、一般競争入札に
よるよう努めるべき。また、随意契約による場合であっても、可能な限
反
映
の
内
容
等
1.食糧費について
食糧費の調達手続において、入札公告の際、業務内容を具体的に示す
ことや掲示場所を増やす等の工夫を行うとともに、随意契約の場合は、
可能な限り多くの業者から見積書を徴する等、効率性や経済性を考慮す
るよう努めることとしている。
り多くの業者から見積書を徴するよう努めるべき。
2.薬品等購入費について
・ 収容期間の長期化に伴って増加しているり患・負傷者数の増加要因を
把握し、薬品等の使用機会の減少に努めるべき。
2.薬品等購入費について
薬品等の使用機会の減少に努めるとともに、後発医薬品の使用状況の
把握等に努めることとしている。
・ 「基本方針 2016」(平成 28 年 6 月閣議決定)を踏まえ、後発医薬品の
また、平成 29 年度予算において、左記調査結果を踏まえ、執行(運
使用割合 80%以上を目指し、まずは、全ての収容所等で後発医薬品の使
用)における改善の努力の効果の見込みを反映した予算措置とした(反
用状況を把握するべき。また、市販薬の調達に当たっては、複数の収容
映額▲31,576 千円)
。
所等や近隣の矯正施設との共同調達に努め、単価抑制を図るべき。
3.入院・通院治療費について
・ 施設内医師・看護師の配置について十分に検討し、外部医療機関の受
診を抑制するよう努めるべき。
・ 外部医療機関の受診単価を抑制するため、必要に応じて法務本省も関
与するほか、近隣の矯正施設との効果的な連携についても検討すべき。
・ 個別施設において急激な費用上昇が見られる場合は、収容者管理状況
に問題がないか等について、改めて確認するべき。
3.入院・通院治療費について
外部医療機関の受診単価を抑制する等に努めることとしている。
また、平成 29 年度予算において、左記調査結果を踏まえ、執行(運
用)における改善の努力の効果の見込みを反映した予算措置とした(反
映額▲9,803 千円)
。
反映状況票
(単位:百万円)
省
庁
名
文部科学省
調
査
事
案
名
(16)文化遺産を活かした地域活性化事業
調 査
主 体
取 り ま と め
財
務
局
財務局
関東財務局
28 年度予算額
29 年度予算案
1,856
増▲減額
1,651
▲205
反映額
▲411
本事業は、地域の多様で豊かな文化遺産を活用した、伝統芸能・伝統行事の公開・後継者養成等の地域の特色ある総合的な取組を支援すること
事案の概要
で、文化振興とともに地域活性化を推進することを目的とする。本調査は、本事業のうち「地域の文化遺産次世代継承事業」及び「歴史文化基
本構想策定支援事業」について実施した。
調査結果の概要及び今後の改善点・検討の方向性
1.地域の文化遺産次世代継承事業について
反
映
の
内
容
等
1.地域の文化遺産次世代継承事業について
国の支援が終了した後も、地域において自主的かつ効率的に文化遺産
文部科学省は、支援対象の選定に当たり、①地方公共団体が策定する
の継承に係る事業を継続的に実施する必要があるが、十分な効果の把握
実施計画において、事前にアウトカム指標を設定し、実施計画期間中は
や検証、継続的な実施を行っていない団体が多数あり、また、地方公共
達成度を定量的に報告させることとし、これらの実効性を担保するた
団体等の事業との重複も見受けられた。これらの実態を踏まえ、本事業
め、実施計画をホームページ上で公表することとした。②その上で、目
については①効果検証などの PDCA サイクルがしっかり確立されており、
標への進捗度合や補助事業終了後の活動見込みも含めて総合的に審査
②国の支援終了後も自主的な取組を継続する意欲と能力があり、③地方
し、より効果の高い取組に支援を重点化することとした。
公共団体等において競合する事業を行っていない団体へ支援の対象を
重点化するなどの見直しを行いつつ、予算規模を大幅に圧縮すべき。
2.基本構想策定事業について
事業を実施した地方公共団体の約半数が、基本構想策定後の取組を予
また、③地方公共団体等の事業と重複が見られる取組について、支援
メニューの精査・重点化を行い、予算規模を大幅に圧縮した(▲411 百万
円)。
2.基本構想策定事業について
め計画しておらず、事業終了後に基本構想を活用した取組が実施されな
文部科学省は、支援対象の重点化については、申請書に歴史文化基本
い可能性があることから、予め基本構想に基づいた取組を計画している
構想策定後に実施する具体的な取組を記載させることとし、当該取組内
地方公共団体に支援対象を重点化すべき。
容も審査項目とする旨、募集段階で明示することとした。
また、事業を実施していない地方公共団体において、本事業の趣旨や
また、文部科学省が主催する研修会において、既に基本構想を策定し
目的、基本構想の必要性が十分に理解されていない可能性があることか
ている市町の具体的な取組事例を紹介する等、基本構想の策定趣旨やそ
ら、まずは、基本構想策定の必要性への理解を深める取組や、基本構想
の効果を理解してもらう取組を実施し、基本構想の必要性について理解
の普及を目的とした取組等の実施を検討すべき。
促進に努めることとした。
反映状況票(行政経費等に係る府省横断的な調査)
事案の概要
今後の改善点・検討の方向性
各省の反映事例等
(46) ファクシミリの使用状況及び維持管理経費 <各府省:一般会計、各特別会計> [調査主体:財務局(関東財務局)] 【反映額:▲4百万円】
[参考 平成27年度(調査対象実績額):33百万円] (本調査は、平成22年度予算執行調査のフォローアップ調査として実施。)
ファクシミリは、各府省において、地
方の出先機関や他府省等の関係機関との
文書のやりとりに適していることから、
現在まで文書等の通信手段として広く活
用されている。
1.前回調査と比較し、台数の削減が図られているものの、使用実績が低調(月平均使用実 ・回線の使用実績を把握、検証す
績1 日1 回未満)な台数は逆に増加していることから、他部署との共用化等を図ることに
る。
より、更なる台数の削減に努めるべき。また、使用実績を把握していない機器について ・必要台数を見直すことにより経
は、使用実績を適切に把握し、継続設置の必要性を検討すべき。
費の削減を図った。
2.今後、台数削減を予定している官署は、着実に削減を実施するとともに、予定がない ・他部署との共有化等を図ること
としている官署も、使用実績が低調(月平均使用実績1 日1 回未満)な実態が見受けられ
により、台数の精査に努め経費
ることから、改めて個々の使用実績を検証のうえ、必要な台数に縮減することを検討す
の削減を図る。
べき。
3.台数削減以外のコスト削減に取り組んでいる官署もあることから、これらの取組を活
用することによりコスト削減を積極的に図るべき。