2.敦賀市の基礎調査について

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2.敦賀市の基礎調査について
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(1)敦賀市の現状
1.人口の推移、将来人口の見通し
■人口は平成2~12年まで微増。
平成17年をピークに減少に転じている
■世帯数は核家族化が進行し、増加傾向。
(人)
(世帯)
100,000
90,000
80,000
70,000
22,995
68,041
23,115
67,204
24,539
25,742
26,453
26,530
30,000
25,000
68,145
68,402
67,760
66,187
20,000
60,000
50,000
■社人研推計では将来は少子高齢化が進行
し、20年後の平成47年には57,700人
まで減少。(人口ビジョンとの差▲約5,500人)
(人)
70,000
67,760
65,000
67,200
66,187
66,300
65,794
64,852
63,198
64,663
60,306
62,547
60,000
60,231
15,000
57,703
55,000
40,000
54,966
10,000
30,000
50,000
20,000
5,000
社人研推計値
10,000
0
0
平成2年
平成7年
平成12年
人口
平成17年
世帯数
平成22年
敦賀市人口ビジョン推計値
45,000
平成22年
平成27年
資料:国勢調査
平成27年
平成32年
平成37年
平成42年
平成47年
平成52年
資料:国勢調査、社人研推計値、敦賀市人口ビジョン
(人)
■将来的に人口減少が予測され、平成47
年には、約8,500人減少となる。
■生産年齢人口は、平成47年には
約7,800人減少となる。
■高齢化の進展が予測され、平成27年時
点の高齢化率26.8%が、平成47年に
33.8%となる。
80,000
年少人口
生産年齢人口
老年人口
70,000
60,000
15,663
17,712
18,876
50,000
19,400
19,575
19,525
19,901
40,000
30,000
42,249
39,487
37,329
35,526
33,739
31,713
28,902
20,000
10,000
9,845
9,202
8,458
7,621
6,917
6,465
6,163
平成22年
平成27年
平成32年
平成37年
平成42年
平成47年
平成52年
0
資料:社人研推計値
(1)敦賀市の現状
15
2.市街地の変遷
■市街地ともいえる人口集中地区(DID)は
1960年は笙の川東側の地区が中心。
■50年間でDIDは倍以上に拡大し、主に笙
の川以西の地区で拡大。
■DID地区を包含する形で用途地域が指定。
※人口集中地区(DID)の指定要件は、人口
密度が40人/ha以上の国勢調査区で、互
いに隣接して人口が5,000人以上となる
地区。
各年次「国勢調査」より作成
16
(1)敦賀市の現状
3.現行都市計画の指定状況
■敦賀駅周辺及び敦賀港周辺に商業系の用
途地域が指定。
■市街地外縁部及び臨海部、中心部に工業
系の用途地域が指定。
■用途地域外については、敦賀市土地利用
調整条例に基づく地区指定。
■上記の地区では、農村集落地域、既成開
発地域の規制と共に、さらに敦賀市土地
利用調整条例に基づき用途に準じる規制
をかけている。
(2)都市の概況と問題点
17
1.将来の人口動向予測(H22人口密度⇒H42人口密度)
■基準年をH22とした場合の20年後には、用途地域内で人口密度が40人/haを下回る
エリアが目立ち始める。
■市街地部における人口の低密度化がスポンジ状に進行。
将来的にはスポンジ状に
人口密度が低下していく
と予想される
用途地域内でピンクの部分(50
人/ha)が多く、人口密度が高
いことがわかる
国勢調査より作成
「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成
18
(2)都市の概況と問題点
2.将来の人口動向予測(H22年少人口密度⇒H42年少人口密度)
■将来的には年少人口(0~14才)密度は市全体で低くなると予想される。
■粟野地区では人口密度が比較的高いエリアがまとまっているのに対して、用途地域北
側はまばらになっている。
用途地域北側
粟野地区
国勢調査より作成
「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成
19
(2)都市の概況と問題点
3.将来の人口動向予測(H22生産年齢人口密度⇒H42生産年齢人口密度)
■生産年齢人口(15~64才)密度は、低密度化の傾向が著しく、市全体的にみても
40人/haに満たないエリアが増加。
■旧の市街地である用途地域北側と用途地域南側のエリアで低密度化が進行。
市街地全体で、市の社会・経
済活動の担い手である生産年
齢人口が減少していくと予想
される
国勢調査より作成
「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成
20
(2)都市の概況と問題点
4.将来の人口動向予測(H22老年人口密度⇒H42老年人口密度)
■老年人口(65才以上)密度をみると、高齢化の進行とあいまって、市全体で高密度
化が進むと予想される。
■特に用途地域北側のエリアや用途地域南側及び用途地域外の粟野地区において人口密
度が高くなると想定される。
用途地域北側
用途地域南側
粟野地区
国勢調査より作成
「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成
21
(2)都市の概況と問題点
5.土地利用の推移
■過去33年間で建物用地(宅地)が大幅に増加。合わせて用途地域の指定も拡大。
1974年(昭和51年)
2009年(平成21年)
人口増加とあいまって、
これまでは市街地は拡大
傾向にあった
「国土数値情報」を基に作成
22
(2)都市の概況と問題点
6.土地利用の推移(開発動向)
■過去20年間の開発動向をみると、開発件数自体は用途地域内に集中。
■新市街地である木崎地区では商業系の開発動向が多くなっている。
■用途地域外では粟野地区において住居系の開発動向が多くなっている。
■商業系施設関係の郊外への進出傾向がみられる。
用途地域外で商
業施設の開発が
進行
用途地域外で宅
地開発が進行
敦賀市調べ
開発動向(開発件数)
(件)
開発動向(面積)
(ha)
200
敦賀市調べ
300
180
木崎地区
250
160
140
200
120
100
150
80
100
60
40
50
20
0
用途地域
土地利用調整条例区域
住居系
商業系
工業系
0
白地地域
用途地域
その他
土地利用調整条例区域
住居系
商業系
工業系
白地地域
その他
(件)
住居系
商業系
工業系
住居系
用途地域
97
47
20
15
土地利用調整条例区域
67
9
8
白地地域
15
5
5
179
61
33
28
合計
(ha)
その他
商業系
工業系
用途地域
48.9
6
土地利用調整条例区域
33.2
5.8
3.8
1.2
7
白地地域
5.8
17.5
7.1
7.4
87.9
50.9
183.6
28.0
合計
27.6
その他
172.7
19.4
粟野地区
敦賀市調べ
23
(2)都市の概況と問題点
7.土地利用の推移(低未利用地)
■低未利用地の分布状況をみると、用途地域内
では約1割となっている。
※低未利用地とは、適正な利用が図られるべき
であるにもかかわらず利用されていない「未
利用地」と周辺地域の利用状況に比べて利用
の程度が低い「低利用地」を含めた総称。
用途地域内
面積(ha)
割合(%)
農地
(田、畑)
その他の
空地
合計
115.9
7.0
74.2
4.5
190.1
11.4
※上記割合は用途地域内における低未利用地の占める割合を表
したもの。
「平成23年度敦賀市都市計画基礎調査」を基に作成
24
(2)都市の概況と問題点
8.土地利用の推移(空家)
■都市計画区域内の空家のうち、約8割以上が
用途地域内(特に北側)に分布。
用途地域北側の旧市街地部において
空家が多い。
空家の分布状況
(件)
800
717
700
600
500
400
263
300
200
105
100
7
0
用途地域内
平成24年度敦賀市調べ
土地利用調整
条例区域
条例区域
白地地域
都市計画区域外
(2)都市の概況と問題点
25
9.公共交通の状況
■公共交通機関のうち、JR北陸本線・小浜線
は市の市街地(用途地域)外縁を囲むように
通っており、敦賀駅以外の鉄道駅は市街地の
外側に立地している。
■公共交通機関のうち、コミュニティバスは市
街地内を網羅するようにルートが設定されて
いる。
敦賀駅
西敦賀駅
粟野駅
本市の市街地部における公共交
通機関としての役割はコミュニ
ティバスが中心となっている
26
(2)都市の概況と問題点
9.公共交通の状況
■鉄道+コミュニティバスの公共交通利用圏域
において、コミュニティバスは敦賀市の用途
地域全域をほぼカバーしている。
※公共交通利用圏域は鉄道駅から半
径1kmの範囲内または、バス停留
所から半径500mの範囲内。
■鉄道の利用状況をみる
と、敦賀駅の乗車数は
過去10年間で増加傾向
を示している。
敦賀市主要駅における一日あたりの平均乗車人数の推移
JR
「福井県統計年鑑」を基に作成
敦賀市調べ
27
(2)都市の概況と問題点
10.地価の動向
■敦賀市における地価は下落傾向が進行。
■市街地部の商業系用途地域では下落傾向が著
しい。
区域別の公示地価の推移
(変動率)
1.20
1.10
1.04
1.00
1.00
1.00
0.90
0.80
0.70
0.65
0.58
0.60
0.57
0.50
0.45
0.40
0.30
0.25
0.20
0.10
0.00
H7
H8
H9
H10
H11
H12
H13
H14
H15
H16
H17
H18
H19
H20
清水町2丁目11番8
呉竹町1丁目4003番
莇生野八六号笠保2番6
金ケ崎町13番4
本町2丁目12番5
津内町2丁目2番9
H21
H22
H23
H24
H25
H26
H27
H28
野坂弐八号北野1番7
各年次「地価公示」を基に作成
28
(2)都市の概況と問題点
11.財政の状況
■市の歳出に占める土木工事費の割合が減少傾向にある一方で、社会保障費の割合が増
加傾向にある。
普通会計歳出額における内訳の推移
単位:千円
35,000,000
32,756,814
32,153,340
31,796,595
31,068,050
30,583,486
30,000,000
30,020,551 30,133,769
29,044,178
28,626,298
28,399,015
27,812,680
27,450,151 27,254,743 27,463,303 27,248,299
29,130,447
27,253,388
25,445,166
25,000,000
22,583,045
20,000,000
15,000,000
10,000,000
5,000,000
0
H7年度
H8年度
H9年度
人件費
H10年度
扶助費
H11年度
公債費
H12年度
H13年度
建設補助事業
H14年度
H15年度
建設単独事業
H16年度
H17年度
建設県営事業負担金
H18年度
物件費
H19年度
維持補修費
H20年度
H21年度
補助費等
H22年度
貸付金
H23年度
繰出金
H24年度
H25年度
その他
*その他は、平成7年度の時点において構成比1.0%以下の項目を抽出し、年度毎に足し合わせた金額
敦賀市調べ
(2)都市の概況と問題点
29
12.災害等に関する安全性(土砂災害)
■
■市街地を丘陵地に囲まれている本市では、用
途地域の外縁部に「土砂災害特別警戒区域」
が指定。
⇒上記の区域については、居住を誘導する区域
からは除外することを前提として検討する必
要がある。
※「土砂災害特別警戒区域」は、土砂災害防止対策
の推進に関する法律第8条第1項の規定により、
居住誘導区域に含めることに慎重に判断を行うこ
とが望ましい区域と定義されている。
※土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)と
は、急傾斜の崩壊や土石流、地滑り等により建築
物に作用する力の大きさが、通常の建築物が土石
等の移動に対して住民の生命又は身体に著しい危
害が生ずるおそれのある崩壊等を生ずることなく
耐えることができる力を上回る区域を指す。
※土砂災害特別警戒区域には、急傾斜の崩壊による
災害のほか、土石流による災害、地滑りによる災
害があり、本市では、現在、急傾斜地の崩壊、土
石流による土砂災害特別警戒区域が指定されてい
る。
「国土数値情報」を基に作成
(2)都市の概況と問題点
30
13.災害等に関する安全性(浸水被害)
■
■笙の川一帯は洪水時の浸水が懸念されるエリ
アであり、1.0~2.0mの浸水が想定される
エリアに既成市街地の多くが含まれる。
⇒河川の浸水被害については、河川改修や避難
誘導の方策など総合的な見地を踏まえて、居
住を誘導する区域の検討を行うことが必要で
ある。
「国土数値情報」を基に作成
31
(2)都市の概況と問題点
14.災害等に関する安全性(津波被害)
■敦賀湾の最深部にあたる港周辺では0.3~1.0m、1.0~2.0mの津波浸水が想定され
■
ている。
⇒避難誘導対策等の総合的な見地から、居住を誘導する区域の検討が必要である。
「敦賀市津波ハザードマップ」
32
(3)将来の人口動向と都市施設の立地状況
1.商業施設(H22⇒H42)
■商業施設の立地状況は概ね用途地域内に集約されている。
※対象とした商業施設:スーパー(アル・プラザ、アピタ、バロー、生協等)、コンビニエンスストア、
薬局(クスリのアオキ、V-Drug、ゲンキー等)、電気店(ヤマダ電機等)など
敦賀市調べ
33
(3)将来の人口動向と都市施設の立地状況
2.医療機関(H22⇒H42)
■医療機関(総合病院・医療施設)は用途地域内各所に立地している。
敦賀市調べ
34
(3)将来の人口動向と都市施設の立地状況
3.保育所・幼稚園(H22年少人口⇒H42年少人口)
■用途地域外(粟野地区南側)にも保育所が立地している。
敦賀市調べ
35
(3)将来の人口動向と都市施設の立地状況
4.教育施設(H22年少人口⇒H42年少人口)
■教育施設(小学校・中学校・高校)は用途地域内各所に立地している。
敦賀市調べ
36
(3)将来の人口動向と都市施設の立地状況
5.高齢者福祉施設(H22老年人口⇒H42老年人口)
■高齢者福祉施設は既成市街地と郊外部(市南側)に立地している。
敦賀市調べ
37
(3)将来の人口動向と都市施設の立地状況
6.その他教育施設(H22⇒H42)
■児童福祉施設等は既成市街地北側に立地している。
※対象とした施設:児童福祉施設、知的障害者援護施設
敦賀市調べ