13 2.敦賀市の基礎調査について 14 (1)敦賀市の現状 1.人口の推移、将来人口の見通し ■人口は平成2~12年まで微増。 平成17年をピークに減少に転じている ■世帯数は核家族化が進行し、増加傾向。 (人) (世帯) 100,000 90,000 80,000 70,000 22,995 68,041 23,115 67,204 24,539 25,742 26,453 26,530 30,000 25,000 68,145 68,402 67,760 66,187 20,000 60,000 50,000 ■社人研推計では将来は少子高齢化が進行 し、20年後の平成47年には57,700人 まで減少。(人口ビジョンとの差▲約5,500人) (人) 70,000 67,760 65,000 67,200 66,187 66,300 65,794 64,852 63,198 64,663 60,306 62,547 60,000 60,231 15,000 57,703 55,000 40,000 54,966 10,000 30,000 50,000 20,000 5,000 社人研推計値 10,000 0 0 平成2年 平成7年 平成12年 人口 平成17年 世帯数 平成22年 敦賀市人口ビジョン推計値 45,000 平成22年 平成27年 資料:国勢調査 平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 資料:国勢調査、社人研推計値、敦賀市人口ビジョン (人) ■将来的に人口減少が予測され、平成47 年には、約8,500人減少となる。 ■生産年齢人口は、平成47年には 約7,800人減少となる。 ■高齢化の進展が予測され、平成27年時 点の高齢化率26.8%が、平成47年に 33.8%となる。 80,000 年少人口 生産年齢人口 老年人口 70,000 60,000 15,663 17,712 18,876 50,000 19,400 19,575 19,525 19,901 40,000 30,000 42,249 39,487 37,329 35,526 33,739 31,713 28,902 20,000 10,000 9,845 9,202 8,458 7,621 6,917 6,465 6,163 平成22年 平成27年 平成32年 平成37年 平成42年 平成47年 平成52年 0 資料:社人研推計値 (1)敦賀市の現状 15 2.市街地の変遷 ■市街地ともいえる人口集中地区(DID)は 1960年は笙の川東側の地区が中心。 ■50年間でDIDは倍以上に拡大し、主に笙 の川以西の地区で拡大。 ■DID地区を包含する形で用途地域が指定。 ※人口集中地区(DID)の指定要件は、人口 密度が40人/ha以上の国勢調査区で、互 いに隣接して人口が5,000人以上となる 地区。 各年次「国勢調査」より作成 16 (1)敦賀市の現状 3.現行都市計画の指定状況 ■敦賀駅周辺及び敦賀港周辺に商業系の用 途地域が指定。 ■市街地外縁部及び臨海部、中心部に工業 系の用途地域が指定。 ■用途地域外については、敦賀市土地利用 調整条例に基づく地区指定。 ■上記の地区では、農村集落地域、既成開 発地域の規制と共に、さらに敦賀市土地 利用調整条例に基づき用途に準じる規制 をかけている。 (2)都市の概況と問題点 17 1.将来の人口動向予測(H22人口密度⇒H42人口密度) ■基準年をH22とした場合の20年後には、用途地域内で人口密度が40人/haを下回る エリアが目立ち始める。 ■市街地部における人口の低密度化がスポンジ状に進行。 将来的にはスポンジ状に 人口密度が低下していく と予想される 用途地域内でピンクの部分(50 人/ha)が多く、人口密度が高 いことがわかる 国勢調査より作成 「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成 18 (2)都市の概況と問題点 2.将来の人口動向予測(H22年少人口密度⇒H42年少人口密度) ■将来的には年少人口(0~14才)密度は市全体で低くなると予想される。 ■粟野地区では人口密度が比較的高いエリアがまとまっているのに対して、用途地域北 側はまばらになっている。 用途地域北側 粟野地区 国勢調査より作成 「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成 19 (2)都市の概況と問題点 3.将来の人口動向予測(H22生産年齢人口密度⇒H42生産年齢人口密度) ■生産年齢人口(15~64才)密度は、低密度化の傾向が著しく、市全体的にみても 40人/haに満たないエリアが増加。 ■旧の市街地である用途地域北側と用途地域南側のエリアで低密度化が進行。 市街地全体で、市の社会・経 済活動の担い手である生産年 齢人口が減少していくと予想 される 国勢調査より作成 「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成 20 (2)都市の概況と問題点 4.将来の人口動向予測(H22老年人口密度⇒H42老年人口密度) ■老年人口(65才以上)密度をみると、高齢化の進行とあいまって、市全体で高密度 化が進むと予想される。 ■特に用途地域北側のエリアや用途地域南側及び用途地域外の粟野地区において人口密 度が高くなると想定される。 用途地域北側 用途地域南側 粟野地区 国勢調査より作成 「敦賀市将来推計人口等調査報告書」より作成 21 (2)都市の概況と問題点 5.土地利用の推移 ■過去33年間で建物用地(宅地)が大幅に増加。合わせて用途地域の指定も拡大。 1974年(昭和51年) 2009年(平成21年) 人口増加とあいまって、 これまでは市街地は拡大 傾向にあった 「国土数値情報」を基に作成 22 (2)都市の概況と問題点 6.土地利用の推移(開発動向) ■過去20年間の開発動向をみると、開発件数自体は用途地域内に集中。 ■新市街地である木崎地区では商業系の開発動向が多くなっている。 ■用途地域外では粟野地区において住居系の開発動向が多くなっている。 ■商業系施設関係の郊外への進出傾向がみられる。 用途地域外で商 業施設の開発が 進行 用途地域外で宅 地開発が進行 敦賀市調べ 開発動向(開発件数) (件) 開発動向(面積) (ha) 200 敦賀市調べ 300 180 木崎地区 250 160 140 200 120 100 150 80 100 60 40 50 20 0 用途地域 土地利用調整条例区域 住居系 商業系 工業系 0 白地地域 用途地域 その他 土地利用調整条例区域 住居系 商業系 工業系 白地地域 その他 (件) 住居系 商業系 工業系 住居系 用途地域 97 47 20 15 土地利用調整条例区域 67 9 8 白地地域 15 5 5 179 61 33 28 合計 (ha) その他 商業系 工業系 用途地域 48.9 6 土地利用調整条例区域 33.2 5.8 3.8 1.2 7 白地地域 5.8 17.5 7.1 7.4 87.9 50.9 183.6 28.0 合計 27.6 その他 172.7 19.4 粟野地区 敦賀市調べ 23 (2)都市の概況と問題点 7.土地利用の推移(低未利用地) ■低未利用地の分布状況をみると、用途地域内 では約1割となっている。 ※低未利用地とは、適正な利用が図られるべき であるにもかかわらず利用されていない「未 利用地」と周辺地域の利用状況に比べて利用 の程度が低い「低利用地」を含めた総称。 用途地域内 面積(ha) 割合(%) 農地 (田、畑) その他の 空地 合計 115.9 7.0 74.2 4.5 190.1 11.4 ※上記割合は用途地域内における低未利用地の占める割合を表 したもの。 「平成23年度敦賀市都市計画基礎調査」を基に作成 24 (2)都市の概況と問題点 8.土地利用の推移(空家) ■都市計画区域内の空家のうち、約8割以上が 用途地域内(特に北側)に分布。 用途地域北側の旧市街地部において 空家が多い。 空家の分布状況 (件) 800 717 700 600 500 400 263 300 200 105 100 7 0 用途地域内 平成24年度敦賀市調べ 土地利用調整 条例区域 条例区域 白地地域 都市計画区域外 (2)都市の概況と問題点 25 9.公共交通の状況 ■公共交通機関のうち、JR北陸本線・小浜線 は市の市街地(用途地域)外縁を囲むように 通っており、敦賀駅以外の鉄道駅は市街地の 外側に立地している。 ■公共交通機関のうち、コミュニティバスは市 街地内を網羅するようにルートが設定されて いる。 敦賀駅 西敦賀駅 粟野駅 本市の市街地部における公共交 通機関としての役割はコミュニ ティバスが中心となっている 26 (2)都市の概況と問題点 9.公共交通の状況 ■鉄道+コミュニティバスの公共交通利用圏域 において、コミュニティバスは敦賀市の用途 地域全域をほぼカバーしている。 ※公共交通利用圏域は鉄道駅から半 径1kmの範囲内または、バス停留 所から半径500mの範囲内。 ■鉄道の利用状況をみる と、敦賀駅の乗車数は 過去10年間で増加傾向 を示している。 敦賀市主要駅における一日あたりの平均乗車人数の推移 JR 「福井県統計年鑑」を基に作成 敦賀市調べ 27 (2)都市の概況と問題点 10.地価の動向 ■敦賀市における地価は下落傾向が進行。 ■市街地部の商業系用途地域では下落傾向が著 しい。 区域別の公示地価の推移 (変動率) 1.20 1.10 1.04 1.00 1.00 1.00 0.90 0.80 0.70 0.65 0.58 0.60 0.57 0.50 0.45 0.40 0.30 0.25 0.20 0.10 0.00 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 清水町2丁目11番8 呉竹町1丁目4003番 莇生野八六号笠保2番6 金ケ崎町13番4 本町2丁目12番5 津内町2丁目2番9 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 野坂弐八号北野1番7 各年次「地価公示」を基に作成 28 (2)都市の概況と問題点 11.財政の状況 ■市の歳出に占める土木工事費の割合が減少傾向にある一方で、社会保障費の割合が増 加傾向にある。 普通会計歳出額における内訳の推移 単位:千円 35,000,000 32,756,814 32,153,340 31,796,595 31,068,050 30,583,486 30,000,000 30,020,551 30,133,769 29,044,178 28,626,298 28,399,015 27,812,680 27,450,151 27,254,743 27,463,303 27,248,299 29,130,447 27,253,388 25,445,166 25,000,000 22,583,045 20,000,000 15,000,000 10,000,000 5,000,000 0 H7年度 H8年度 H9年度 人件費 H10年度 扶助費 H11年度 公債費 H12年度 H13年度 建設補助事業 H14年度 H15年度 建設単独事業 H16年度 H17年度 建設県営事業負担金 H18年度 物件費 H19年度 維持補修費 H20年度 H21年度 補助費等 H22年度 貸付金 H23年度 繰出金 H24年度 H25年度 その他 *その他は、平成7年度の時点において構成比1.0%以下の項目を抽出し、年度毎に足し合わせた金額 敦賀市調べ (2)都市の概況と問題点 29 12.災害等に関する安全性(土砂災害) ■ ■市街地を丘陵地に囲まれている本市では、用 途地域の外縁部に「土砂災害特別警戒区域」 が指定。 ⇒上記の区域については、居住を誘導する区域 からは除外することを前提として検討する必 要がある。 ※「土砂災害特別警戒区域」は、土砂災害防止対策 の推進に関する法律第8条第1項の規定により、 居住誘導区域に含めることに慎重に判断を行うこ とが望ましい区域と定義されている。 ※土砂災害特別警戒区域(通称:レッドゾーン)と は、急傾斜の崩壊や土石流、地滑り等により建築 物に作用する力の大きさが、通常の建築物が土石 等の移動に対して住民の生命又は身体に著しい危 害が生ずるおそれのある崩壊等を生ずることなく 耐えることができる力を上回る区域を指す。 ※土砂災害特別警戒区域には、急傾斜の崩壊による 災害のほか、土石流による災害、地滑りによる災 害があり、本市では、現在、急傾斜地の崩壊、土 石流による土砂災害特別警戒区域が指定されてい る。 「国土数値情報」を基に作成 (2)都市の概況と問題点 30 13.災害等に関する安全性(浸水被害) ■ ■笙の川一帯は洪水時の浸水が懸念されるエリ アであり、1.0~2.0mの浸水が想定される エリアに既成市街地の多くが含まれる。 ⇒河川の浸水被害については、河川改修や避難 誘導の方策など総合的な見地を踏まえて、居 住を誘導する区域の検討を行うことが必要で ある。 「国土数値情報」を基に作成 31 (2)都市の概況と問題点 14.災害等に関する安全性(津波被害) ■敦賀湾の最深部にあたる港周辺では0.3~1.0m、1.0~2.0mの津波浸水が想定され ■ ている。 ⇒避難誘導対策等の総合的な見地から、居住を誘導する区域の検討が必要である。 「敦賀市津波ハザードマップ」 32 (3)将来の人口動向と都市施設の立地状況 1.商業施設(H22⇒H42) ■商業施設の立地状況は概ね用途地域内に集約されている。 ※対象とした商業施設:スーパー(アル・プラザ、アピタ、バロー、生協等)、コンビニエンスストア、 薬局(クスリのアオキ、V-Drug、ゲンキー等)、電気店(ヤマダ電機等)など 敦賀市調べ 33 (3)将来の人口動向と都市施設の立地状況 2.医療機関(H22⇒H42) ■医療機関(総合病院・医療施設)は用途地域内各所に立地している。 敦賀市調べ 34 (3)将来の人口動向と都市施設の立地状況 3.保育所・幼稚園(H22年少人口⇒H42年少人口) ■用途地域外(粟野地区南側)にも保育所が立地している。 敦賀市調べ 35 (3)将来の人口動向と都市施設の立地状況 4.教育施設(H22年少人口⇒H42年少人口) ■教育施設(小学校・中学校・高校)は用途地域内各所に立地している。 敦賀市調べ 36 (3)将来の人口動向と都市施設の立地状況 5.高齢者福祉施設(H22老年人口⇒H42老年人口) ■高齢者福祉施設は既成市街地と郊外部(市南側)に立地している。 敦賀市調べ 37 (3)将来の人口動向と都市施設の立地状況 6.その他教育施設(H22⇒H42) ■児童福祉施設等は既成市街地北側に立地している。 ※対象とした施設:児童福祉施設、知的障害者援護施設 敦賀市調べ
© Copyright 2024 ExpyDoc