お 知 ら 課 担 内 直 せ 名 当 線 通 平 成 2 9 年 1 月 1 3 日 新エネルギー・温暖化対策室 千原・河内 2641・2643 086-226-7298 岡山県内の温室効果ガス排出量(平成25年度・平成26年度速報値) の状況を取りまとめました 平成25年度及び平成26年度(速報値)の県内の排出量の状況を次のとおり取りまと めたのでお知らせします。 (単位:万t-CO2) 区分 温室効果 ガス排出量 基準年度 <速報値> H24年度 基準年度 H25年度 基準年度 前年度比 H2年度 H26年度 基準年度 前年度比 (2012年度) (2013年度) (1990年度) 比増減率 比増減率 増減率 (2014年度) 比増減率 増減率 4,811 5,212 8.3% 5,381 11.8% 3.2% 5,294 10.0% △1.6% うちCO2 4,671 5,097 9.1% 5,262 12.7% 3.2% 5,169 10.7% △1.8% 排出量 ※基準年度・平成24年度値について 推計に用いている都道府県別エネルギー消費統計等の推計方法が過去に遡って変更されたことに 伴い修正しているため、昨年度の公表値とは一致しない。 ※平成26年度値について 暫定値として公表されている都道府県別エネルギー消費統計等の数値を用いて算定したものであ り、速報値として取りまとめた。 1.平成25年度温室効果ガス排出量 ・ 総排出量は5,381万t(二酸化炭素換算)で、対基準年度(平成2年度)比では11.8% 増加し、対前年度比では3.2%増加している。 ・ 温室効果ガスの大部分を占める二酸化炭素の排出量は5,262万tで、基準年度か らは591万t(12.7%)増加しており、工業プロセス(注1)が92万t減少したものの、 家庭や業務その他の民生部門が325万t、エネルギー転換部門(注2)が216万t増加し たことが主な要因である。また、前年度からは165万t(3.2%)増加しているが、 産業部門が93万t、エネルギー転換部門が56万t増加したことが主な要因である。 (注1)工業プロセス セメント製造工程における石灰石の焼成による排出等、工業材料の化学変化に伴う排出 (注2)エネルギー転換部門 石炭、原油、天然ガス等のエネルギー源から、石炭製品、石油製品、電力、熱等の異なるエネル ギーを製造する際に排出された温室効果ガスを計上する部門。「電気事業者」、「熱供給事業者」、 「都市ガス事業者」等が該当する。 2.平成26年度温室効果ガス排出量(速報値) ・ 総排出量は5,294万tで、対基準年度比では10.0%増加し、対前年度比では1.6% 減少している。 ・ 二酸化炭素の排出量は5,169万tで、前年度からは93万t(1.8%)減少しており、 民生部門が55万t減少したことが主な要因である。 3.平成25年度及び26年度の温室効果ガス排出量の内訳 【平成25年度】 区分 (単位:万t-CO2) 基準年度 H2年度 (1990年度) 産業部門 製造業 民生部門 家庭 業務 運輸部門 自動車 H24年度 (2012年度) 基準年度比 増減率 H25年度 (2013年度) 基準年度比 前年度比 構成割合 増減率 増減率 3,200 3,144 517 248 269 439 371 240 228 46 3,174 3,134 860 439 421 452 395 400 127 84 △0.8% △0.3% 66.4% 77.2% 56.5% 3.0% 6.6% 66.5% △44.3% 80.4% 3,267 3,231 842 425 417 462 404 456 136 99 2.1% 2.8% 62.9% 71.6% 54.9% 5.3% 8.9% 89.8% △40.4% 112.9% 2.9% 3.1% △2.1% △3.1% △1.0% 2.2% 2.2% 14.0% 7.1% 18.0% 60.7% 60.0% 15.6% 7.9% 7.8% 8.6% 7.5% 8.5% 2.5% 1.8% 代替フロン類 4,671 73 33 35 5,097 41 24 51 9.1% △43.7% △28.5% 45.0% 5,262 41 24 54 12.7% △44.4% △26.1% 54.4% 3.2% △1.1% 3.4% 6.5% 97.8% 0.8% 0.5% 1.0% 合 計 4,811 5,212 8.3% 5,381 11.8% 3.2% 100.0% 全 国 1,271 百万 t 1,390百万t 9.4% 1,408百万t 10.8% 1.3% - 二 酸 化 炭 素 エネルギー転換 工業プロセス 廃棄物部門 計 メタン 一酸化二窒素 【平成26年度(速報値)】 区分 <速報値> H26年度 (2014年度) 産業部門 製造業 民生部門 家庭 業務 運輸部門 自動車 (単位:万t-CO2) 基準年度比 前年度比 増減率 増減率 県地球温暖化防止行動計画 構成割合 3,246 3,212 787 388 399 451 394 474 135 75 1.4% 2.2% 52.3% 56.9% 48.1% 2.9% 6.2% 97.2% △40.6% 61.6% △0.6% △0.6% △6.5% △8.6% △4.4% △2.3% △2.5% 3.9% △0.4% △24.1% 61.3% 60.7% 14.9% 7.3% 7.5% 8.5% 7.4% 9.0% 2.6% 1.4% 10.7% △1.8% 97.6% △45.1% △1.3% 0.8% △24.6% 2.0% 0.5% 代替フロン類 5,169 40 25 60 72.9% 12.0% 1.1% 合 計 5,294 10.0% △1.6% 100.0% 全 国 1,364 百万 t 7.3% △3.1% - 二 酸 化 炭 素 エネルギー転換 工業プロセス 廃棄物部門 計 メタン 一酸化二窒素 ※桁数処理の関係で合計・比率等の計算が合わない場合がある。 に掲げる削減目標 2020(H32)年度に 1990(H2)年度比で 11.5%削減 中国電力㈱の排出係数の推移 (kg-CO2/kWh) 年度 排出係数 H2 年度 0.614 (1990 年度) H24 年度 0.738 (2012 年度) H25 年度 0.719 (2013 年度) H26 年度 0.706 (2014 年度) (注) 電力の排出係数 発電に際して発生する二酸化炭素の数値 に基づき計算される、電気 1kWh 当たり の消費から排出される二酸化炭素の量 4.温室効果ガス排出量の推移 (1)年度別排出量の推移 万t-CO2 6,000 5,434 5,000 5,381 5,294 452 462 451 399 388 5,252 5,156 5,212 476 462 4,811 574 4,000 5,449 439 269 248 382 367 543 414 465 406 421 417 429 405 439 425 398 メタン等 廃棄物 工業プロセス 3,000 エネルギー転換 運輸 2,000 3,200 3,456 3,340 3,149 3,146 3,174 3,267 3,246 業務 家庭 1,000 産業 0 1990 (基準年度) 2000 2005 2010 2011 2012 2013 2014 (速報値) (2)主要4部門排出量の増減状況(1990年度を100とした場合の推移) 200 190 180 170 160 家庭 150 業務 140 130 120 110 運輸 100 産業 90 80 1990 (基準年度) 2000 2005 2010 2011 2012 2013 2014 (速報値) 5.各部門における二酸化炭素排出量の状況と要因 (1)産業部門(製造業) ①平成25年度 排出量の構成比は全体の6割を占め、対基準年度比では2.8%増加し、対前年度 比では3.1%増加している。 前年度からの増加は、県内企業の生産量の増加が主な要因として考えられる。 ②平成26年度 対前年度比では0.6%減少している。県内企業の生産量が減少したことや電力の 排出係数が低下したことが主な要因として考えられる。 鉱工業生産指数の推移(H22=100,季節調整済) 110.0 105.0 100.0 95.0 90.0 85.0 80.0 H24.04 岡山県 07 10 H25.01 04 07 10 H26.01 04 全国 07 10 中国 H27.01 資料:岡山県統計分析課「岡山県鉱工業指数」 (2)民生部門(家庭) ①平成25年度 排出量の構成比は全体の約8%を占め、対基準年度比では71.6%増加し、対前 年度比では3.1%減少している 基準年度からの増加は、世帯数が基準年度から29%増加していることや、家庭 用機器の多様化等によりエネルギー消費量が増加していることが主な要因として 考えられる。 前年度からの減少は、電力の排出係数が低下したことが主な要因として考えら れる。 ②平成26年度 対前年度比で8.6%減少している。真夏日や冬日が少なかったことや電力の排出 係数が低下したことが主な要因と考えられる。 県内の人口及び世帯数の推移 (千人) 2,050 787 794 812 824 817 900 800 711 633 700 2,000 1,934 600 人口 1,958 1,950 (千世帯) 世帯数 2,100 1,934 1,932 1,946 1,945 1,940 500 400 1,900 300 200 1,850 100 1,800 0 1990 2000 2010 2011 2012 2013 2014 資料:総務省「住民基本台帳に基づく人口及び世帯数」 (3)民生部門(業務) ①平成25年度 排出量の構成比は全体の約8%を占め、対基準年度比では54.9%増加し、対前 年度比では1.0%減少している。 基準年度からの増加は、事務所ビルやホテルなど業務系施設の延べ床面積が約 26%増加しており、それに伴う空調や照明設備の増加、パソコン等OA機器の利用 拡大などにより電力消費が増加していることが主な要因として考えられる。 前年度からの減少は、電力の排出係数が低下したことが主な要因として考えら れる。 ②平成26年度 対前年度比で4.4%減少している。延床面積の減少や電力の排出係数が低下した ことが主な要因と考えられる。 県内の建物用途別延べ床面積の推移 (千m2) 35,000 30,614 30,558 30,652 30,748 30,589 29,197 30,000 その他のサービス業 病院・医療施設等 24,450 25,000 学校 20,000 劇場・娯楽場 15,000 ホテル・旅館等 飲食店 10,000 卸・小売業 5,000 事務所ビル 0 1990 2000 2010 2011 2012 2013 2014 資料:総務省「固定資産の価格等の概要調書(家屋)」,地方財務協会「公共施設状況調」他 (4)運輸部門(自動車) ①平成25年度 排出量の構成比は全体の約8%を占め、対基準年度比では8.9%増加し、対前年 度比では2.2%増加している。 基準年度からの増加は、自動車保有台数が約38%増加していることが主な要因 と考えられる。 前年度からの増加は、算定に用いるガソリン排出係数(注)が見直されたこと等が 主な要因と考えられる。 (注)燃料種類ごとに、発熱量を基準として排出する二酸化炭素の量を算定するための係数 ②平成26年度 対前年度比で2.5%減少している。これは燃費の改善が進み1台当たりの排出量 が減少したことが主な要因と考えられる。 県内の自動車保有台数の推移 (千台) 1,600 1,430 1,400 1,200 1,439 1,449 1,459 1,471 1,357 軽乗用車 1,065 軽貨物車 1,000 特種車 800 乗用車 600 乗合車 400 貨物車 200 0 1990 2000 2010 2011 2012 2013 2014 資料:(一財)自動車検査登録情報協会「自動車保有車両数(月報)」
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