経営学部設置の趣旨及び設置を必要とする理由(PDF

経営学部設置の趣旨及び特に設置を必要とする理由について
1.設置の趣旨及び必要性
(1)建学理念と沿革および設置の趣旨
① 建学の理念と沿革
本学の母体である学校法人 岐阜済美学院は、福音主義キリスト教を教育の基盤とす
る大学(3 学部)、短期大学(3 学科 1 専攻)、高等学校(5 科)及び幼稚園(2 園)
を擁する総合学園である。昭和 42(1967)年度に保育専門学校等の実績を母体として
岐阜県関市内(岐阜県関市倉知 4909 番地の 3 を平成 19(2007)年 4 月より岐阜県関
市桐ヶ丘二丁目1番地に変更)に岐阜済美学院短期大学(昭和 45 年度に中部女子短期
大学に改称)
(2 学科)を開学し、その後、学科等の増設、改組等を行い、昭和 58(1983)
年度には商学科を設立した。平成 11(1999)年度に商学科の学科名称を経営学科に変
更し、中部女子短期大学は、中部学院大学短期大学部と名称変更し、男女共学制とした。
平成9(1997)年度には、中部女子短期大学を母体として、岐阜県で最初の福祉系
大学である中部学院大学人間福祉学部人間福祉学科を開学した。中部学院大学は、開学
以来「地域に根ざした全国に発信する教育研究と全人間理解を基礎とした総合的福祉教
育」を目標に教育研究に取組んでいる。
平成 13(2001)年度には、21 世紀の新たな社会福祉の環境変化に対応するため、人
間福祉学科に加え健康福祉学科を設置し、同時に、岐阜県では最初の福祉系の大学院、
中部学院大学大学院(人間福祉学研究科)を設置した。
平成 15(2003)年度には、中部学院大学大学院人間福祉学研究科博士課程(後期)
を設置、ならびに中部学院大学人間福祉学部人間福祉学科通信教育課程を開設し、平成
18(2006)年度には岐阜県各務原市からの大学設置の要望により各務原市内(岐阜県
各務原市那加甥田町 30 番1)に中部学院大学人間福祉学部子ども福祉学科、中部学院
大学短期大学部経営情報学科(経営学科を名称変更)を設置した。平成 19(2007)年
度には人間福祉学部子ども福祉学科を子ども学部子ども学科に改組し、リハビリテーシ
ョン学部理学療法学科を設置し、現在は、二つのキャンパスを持つ大学として今日に至
っている。
キャンパスの学部学科等設置概要
関キャンパス:岐阜県関市桐ヶ丘二丁目1番地
【設 置 学 部 等】
中部学院大学
人間福祉学部
人間福祉学科
健康福祉学科
リハビリテーション学部 理学療法学科
通信教育部人間福祉学部人間福祉学科
中部学院大学大学院
人間福祉学研究科 人間福祉学専攻修士課程
人間福祉学専攻博士課程(後期)
中部学院大学短期大学部 幼児教育学科、社会福祉学科、専攻科福祉専攻
各務原キャンパス:岐阜県各務原市那加甥田町 30 番1
【設 置 学 部 等】
中部学院大学
子ども学部 子ども学科
中部学院大学短期大学部 経営情報学科
-1-
② 設置の趣旨
戦後、長期にわたり、わが国の経済は成長の一途をたどってきた。1980 年代のバ
ブル崩壊後には経済は停滞しつつも、我が国は高度先進国として成熟社会に入り、そ
れと同時に世界有数の長寿国となった。我が国の高齢化は加速度的に進展し、経済的
成熟と高齢化が同時に起き、生涯を通して学習する社会に変化してきた。また、国際
化・情報化・高齢化などの進展に伴い、社会は今、あらゆる分野で大きな転換期を迎
えている。そして、これからの社会を担う人材に求められる能力は、より高度で専門
的なものへと変わりつつある。このような社会の変化に沿って、高度で専門的な力と
人間力を備えた職業人を育成するためには、四年制大学でなければ対応しきれない。
更に、社会科学系の短期大学への進学者は過去 10 年間で急速に減少している。
今回の経営学部設置は、短期大学部経営情報学科(平成 18(2006)年度より経営
学科を経営情報学科に名称変更)を廃止し、経営学部を設置し、時代の要請に応える
ものである。
また、短期大学部経営情報学科を設置する地元自治体や企業からも、地元に人材を
供給することができる経営学系の学部の設置の要望があった。本件は、これらの日本
の状況および地域の要請を鑑み、経営学部を設置しようとするものである。
本学は、人間が生まれてから死ぬまでの生涯を通じて健康で豊かな生活を送ることが
できる「Human Well-being」という考え方を基盤に、平成 9(1997)年度に中部学院
大学人間福祉学部を設置した。「Well-being」の実現のためには福祉以外に、医療技
術、教育、産業、マネジメント、財政、行政、心理学など、幅広い分野の理論と実践が
必要となる。
今、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)が企業にとって
大きな課題となっている。これは 2001 年の米国のエネルギー会社の不正な経理操作
事件に端を発し、日本でも食品会社の集団中毒事件、自動車会社のリコール隠蔽事件
など企業の無責任な行動が問題となったことが背景にある。企業のみならずあらゆる
法人は、その事業を行なう中で、社会的な公正さや環境への配慮などを通じて消費者、
取引先、地域社会、株主、従業員など、いうならば自らに係わる全ての人に責任ある
行動を取ることが求められている。経営学部では、様々なステークホルダー(利害関
係者)に配慮することのできる社会人を養成する。
平成 19(2007)年度に、リハビリテーション学部理学療法学科を設置したことに
より医療と福祉が融合し、医学的な知識や技術と、福祉の心をあわせもつ理学療法士
を育成することとなった。同時に設置した子ども学部子ども学科は、子どもの人間的
成長をより幅広くとらえるために、人間的視点から子ども・子育て・教育・福祉・保
育を総合的にとらえ、新たな「Well-being」を実現できる人材を育成することとなっ
た。
今回、経営学部を設置することは、マネジメント、産業、財政、行政などの経済活
動という人間の営みを教育研究の対象とすることで「Well-being」の実現を目指すも
のである。これにより各学部の知識、技術が融合された教育研究が可能となり、現在
の社会情勢において必要とされる人材育成が可能となる。このことは本学の開学以来
の教育目標「地域に根ざした全国に発信する教育研究と全人間理解を基礎とした総合的
福祉教育」の「全人間理解」をより完成度の高いものにする。
また、今回の経営学部設置は、本学短期大学部経営情報学科の経営学部への昇格を
内包するものと位置付けられる。この経営情報学科は地域社会に役立つ人材の育成を
教育理念に掲げ一連の教育プログラムを実践してきた。このプログラムは平成 18
(2006)年度より 3 年間文部科学省の「現代的教育ニーズ取り組み支援プログラム(現
代 GP)」において「専門性と産業への理解を有する地域人の育成-地域での就業・創
業に魅力を感じる体験型教育カリキュラムの開発」が選定されている。経営学部はこ
-2-
の優れたプログラム(カリキュラム)を継承し、さらに拡大させるという教育目的を
あわせ持っている。
また、学部間の垣根を排した学内教育環境は、豊かな人間性と幅広い視野を持った
人材育成に有意義なことと確信する。
[資料1]日本における過去 10 年間の短期大学社会科学専攻学生の比率の推移
(2)設置の必要性
① 地方大学における地域の人材育成の役割としての必要性:入学
平成 18(2006)年度の岐阜県の高等学校卒業者は 20,591 人であり、8,842 人(構
成比 43.0%)が大学に進学し、1,769 人(構成比 8.6%)が短期大学に進学して大学進
学率は 51.6%となった。このうち岐阜県内の大学への進学者は 1,552 人(県内進学率
17.6%)、短期大学への進学者は 1,090 人(県内進学率 61.6%)であり、岐阜県外大学
進学率は、男 83.6%(全国 8 位)
、女 80.8%(全国 11 位)と全国平均 59.2%に比べて
高く、「学業のため若い世代が県外に出たまま帰ってこない傾向があることが、平成
17(2005)年から始まった岐阜県の人口減少の一因となっている」(岐阜県少子化対
策プログラム)。
平成 18(2006)年度の岐阜県外大学進学先の 1 位は愛知県の 4,620 人であり、岐
阜県内大学入学者の高校出身地の 1 位も愛知県の 1,249 人であるが、差し引き 3,371
人の大学進学者が愛知県に県外流出している。
また、岐阜県の高等学校卒業者 20,591 人のうち、就職者 4,846 人の県内就職率も
製造業を中心に 77.7%と全国平均 80.7%より低く、愛知県 97.7%、静岡県 93.2%、長
野県 89.4%、三重県 83.6%に比べても低いが、大学進学者の県外流失ほど顕著ではな
い。
岐阜県関市と各務原市の 2 都市にキャンパスをもつ本学は、県外に流失する 18 歳
人口の受け皿として、地域に密着した大学とすることが使命と考える。
関キャンパスと各務原キャンパス間は 10Km 程度と近く、シャトルバスと情報ネッ
トワークで結ばれ一体運用をしている。
また、関市の人口は 92,588 人、各務原市は 144,395 人であり、2 都市を合わせた人
口は 236,983 人になり、岐阜市 412,548 人に次ぐ規模であり、平成 17(2005)年度
の製造品出荷額においても輸送機械器具製造業を中心とした各務原市 6,158 億円(県
下第 1 位)と刃物など金属製品製造業が特徴の関市 2,985 億円(県下第 6 位)は、県
内の製造品出荷額の 18%を占める産業の盛んな地域であり、地元の高等教育にかける
期待は高い。
[資料2-1
[資料2-1]平成
-1]平成 18 年度岐阜県の高等学校卒業者の進学状況
[資料2-2]平成 18 年度大学進学者の県外との移動状況・短期大学進学者の県
年度大学進学者の県外との移動状況・短期大学進学者の県
外との移動状況
[資料3]岐阜県市町村別推計人口・世帯数
[資料4]平成 17 年度市町村別の事業所数、従業員数、製造品出荷額
② 地方大学における地域の人材育成の役割としての必要性:卒業後、生涯教育
岐阜県各務原市はグレーターナゴヤ(岐阜県南部から愛知県西部までの名古屋を中
心とする広域の経済圏)においても有数の、製造業の市である。各務原市が製造品出
荷額県下1位であることは、とりもなおさず、経営能力のある人材育成の必要性を意
味する。また地元の企業も多数あることから、地元の学生を採用したいという要望は、
各務原市、関市や周辺市町村の多くの企業や自治体などからあり、本学の今後の人材
育成に期待がされている。
-3-
本学は各務原市から大学設置の要望があり、「地学連携(地域と大学の連携)」のも
と、各務原市の「地域経済への貢献」、
「生涯学習への貢献」
、
「地域を支える人づくり
への貢献」
、
「地域文化への貢献」等の事業に協力し、若者で賑わう街づくりに貢献す
るため平成 18
(2006)年 4 月中部学院大学人間福祉学部子ども福祉学科(平成 18(2006)
年 7 月届出により、平成 19(2007)年 4 月より子ども学部に改組)、中部学院大学短
期大学部経営情報学科、各務原シティカレッジを各務原市内に設置した。各務原シテ
ィカレッジは、生涯学習、市民教育の場としての各務原市からの期待も高く、地元自
治体と中部学院大学、中部学院大学短期大学部が協働して市民向けの講座を開講して
いる。設置後の経営学部も引き続きこうした地域に対する役割を果たしていく。
また、平成 18(2006)年 4 月、実務に強い会計専門家を養成するため経営情報学
科に会計プロフェッショナルコースを設置し、平成 18(2006)年 6 月に開催された
全国大学対抗簿記大会(3 級部門)では団体、個人とも優勝、平成 18 年 11 月におこ
なわれた全国大学対抗簿記大会(2級部門)では団体優勝、2 級部門個人優勝 4 人と
いう成果を上げ、税理士、公認会計士養成を行っている。
以上、本学が長年にわたり福祉人材養成で地域に貢献した実績も踏まえて、岐阜県
を始め岐阜市、関市、各務原市などの地方自治体、商工会議所、岐阜県高等学校協会
から学部設置について要望されている。
[資料5]各務原市との協定書
[要望書]
(3)教育研究上の理念と目的
① キリスト教精神に根ざした人間の育成
本学の建学の精神は、
「福音主義のキリスト教」に基づいており、その意味は、神が
人間を人格として立てることによって、人間は人格であり、それ故人間は侵すことの
できない尊厳を持つものである。従ってその教育の理念は、人格教育の実現を目指す
が、それは、同じ人格として創造された他の人間との共同関係において、実証される
ものでなければならない。そしてこの共同関係において、キリスト教精神による「愛
と奉仕」を尊重する。またそのことにより、人間としての基本的なものの見方・考え
方を養い、他者の痛みを理解し、責任を持って自らの使命に生きる人間の育成を志す。
このことは建学の精神「神を畏れることは、知識のはじめである」に現れている。
② 社会の要請に応えることのできる人材の育成
地域社会に貢献し、地域社会で活躍する人材の育成を目標とする。これは本学の教
育目標である「地域に根ざした全国に発信する教育研究と全人間理解を基礎とした総合
的福祉教育」を踏襲する。「人間理解」ができ「経営力のある人材」の育成を目指す。
既存の経営学の枠組みにとらわれず、全人的な教育をもって地域での貢献が可能な経営
力のある人材が育成されると考える。
その時々の社会の要請に対し最大限の努力をもってこれに対応できる人材を育成す
るとともに、教育研究を通して広く学問の発展に寄与する人材を育成し社会に貢献す
ることが大切と考えている。
③ 既設短期大学部経営情報学科との違い
1) 人材養成の違い
短期大学は学校教育法第 69 条の2「深く専門の学芸を教授研究し、職業又は実
際生活に必要な能力を育成することをおもな目的とすることができる」と規定して
いる。経営情報学科は、昭和 58(1983)年 4 月商学科として開学し、平成 11(1999)
年 4 月経営学科に学科名称を変更、更に平成 18(2006)年 4 月経営情報学科に学
-4-
科名称を変更した。過去、学科名称は変更したものの、開学以来、養成する人材は
「経理事務に精通した高度な事務処理能力と経営知識を備えた複合的能力がある
中級事務職員」として、学校教育法に規定する、「職業又は実際生活に必要な能力
を育成することをおもな目的とすることができる」を適用し養成してきた。
経営学部は、経営学の幅広い知識と高い教養を身に付け、それを応用する力を備
え、地域社会、企業をマネジメントする能力を備えた人材を養成することとしてい
る。
2) 教育課程の違い
教育課程は、経営学部は専門科目に経営学、商学、経済・法学、会計・ファイナ
ンス科目を中核として基礎から総論、各論と各分野に多様な専門科目を配置し、専
門的知識の修得及び 1 年次から 4 年次までゼミナール科目を配置するなどし、教育
研究活動が行えるよう教育課程を構成している。経営情報学科は、経営学部ほど科
目数は多くないが、経営学、商学、経済学、法学といった科目を置き、特に「経理
事務に精通した高度な事務処理能力と経営知識を備えた複合的能力がある中級事
務職員」と実務的な人材を養成することから、会計学科目に関して充実を図ってい
る。
【短期大学部経営情報学科教育課
短期大学部経営情報学科教育課程】
短期大学部経営情報学科教育課程】
経営学関係科目 :経営学、福祉経営学、人的資源管理論 等
商学関係科目
:マーケティング論、マーケティングリサーチ、
健康福祉産業論 等
経済学・法学科目:日本の経済の基礎、現代の経済、福祉経済学、
金融論、生活と法律、ビジネスと法律、民法 等
会 計 学 科 目 :経営情報分析、企業と会計、大企業の経理、
会計情報処理Ⅰ(簿記論)、会計情報処理Ⅱ(簿記論)
会計情報処理演習(簿記演習)、工業簿記特講、工業簿
記演習、商業簿記特講、商業簿記演習、原価計算特講 他
3) 教員組織の違い
経営情報学科は、経営学を構成する経営学関係で准教授 1 名、経済学関係で教
授 2 名、会計学関係で教授が 2 名、商学関係は 0 名としている。これに比べて経
営学部は、経営学関係で教授 2 名、准教授 1 名、商学関係で教授 1 名、経済学関
係で教授 2 名、会計学・ファイナンス関係で教授1、講師 1 名とし、経営学部は、
各分野に専任教員をすべて配置し、経営学、商学、経済学には研究業績、教育・
研究指導実績がある教授を配置し、経営情報学科より教員組織を一層、充実させ
ている。
経営情報学科教員組織
分
野
経営学関係
商学関係
経済学関係
会計学・ファイナンス関係
法学関係
情報関係
外国語関係
歴史学関係
計
教授
准教授
講師
助教
計
1
1
2
2
2
1
2
1
1
10
2
2
1
1
1
6
経営学部教員織職
3
1
-5-
教
授
准教授
2
1
2
1
1
1
1
1
9
1
講
師
1
1
2
2
助
教
計
3
2
2
1
1
2
1
1
13
4) 経営学部設置後の経営情報学科の今後の計画
経営情報学科は、経営学部が開設する平成 20(2008)年 4 月より募集停止を行
い、在学生がいなくなるのを待って廃止する。
④ 学内の学部間連携教育
福祉系大学としてスタートした本学は人間福祉学部に加えて、平成 19(2007)年
リハビリテーション学部、子ども学部が加わり、今回、経営学部が加わることで福祉・
医療・教育・経営系の学部を有する大学となる。学内に教養部はないものの、教養教
育科目に人間理解のための共通の科目を多く置き、また他学部の履修も可能である。
これら学部間の連携を図り、学生間においてもこれを推進し、本学として特色ある教
育研究を互いに切磋琢磨する事で、人材を精力的に教育・育成する。また、一般に経
営学部は企業社会の知識の詰め込みになりがちだが、本学では学部間連携により人間
教育・全人教育が可能になる。この経営学部は、学校教育法第 52 条「大学は、学術
の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道
徳的及び応用能力を展開させることを目的とする」の規定を満たしている。なお、組
織として研究対象とする学問分野は、次のとおりである。
学問分野:経済学分野
(4)どの様な人材を養成するのか
経営学部は設置の趣旨及び必要性のもとに、地域社会に貢献し活躍できる次のよう
な人材を養成する。
① 教養ある社会人として地域社会に貢献する人材
現在の若者の非常識化・無常識化への傾向は著しく、日本の将来の根幹を揺るがす
問題である。高等教育機関が専門学校化している現在、昔ながらの常識そして教養あ
る高等教育修了者の育成が急務である。郷土を知る教養と、郷土を生かす洞察力や分
析力を兼ね備えた人間こそ、真の地域のリーダーとして地域社会に貢献できる。こう
した人材を輩出するのを教育目標に置く。
② 経営力のある社会人として地域社会に貢献する人材
知識を持っていること、知識がない場合その知識を得る方法を知っていること、そ
して知識を知識として役立てるだけでなくそれを使う方法を考えられること、これが
経営力のある人間である。地域社会をマネジメントする力、企業をマネジメントする
力を持つ人材こそが、この閉塞感のある経済社会を脱却させられる者である。グレー
ターナゴヤの一翼を担う製造業が盛んであり事業所が多い地域で、企業や家業を担い
経営者マインドや起業家精神を持った若者の育成を目指す。
③ 全人教育を受けた日本に貢献する人材
現在の日本はどの国も経験したことのないレベルの高齢化社会に突入しようとして
いる。日本の人口構成の中で高齢者が占める割合が高くなるということは、働き盛り
の若年層が日本の中心を占めており、その層に向けて政策を推進してきた政府に強い
危機感を持たせている。高度経済成長時代には人が人らしく生きることよりも経済活
動が優先された。その結果バブルの崩壊がおき、経済活動が停滞しても経済効率優先
の社会通念はいまだに日本の基礎にある。しかしながら、高度成熟社会では今までの
そうした社会通念は通用しないと考える。人間理解ができ、経営力があり、教養ある
人材がこれからの日本にもっとも貢献できる人材と考える。
-6-
(5)卒業後の進路及び人材需要の見通し
県下有数の経済的基盤をもつ各務原市、関市及び周辺市町村においては、人材需要
も多く、学生の特性や希望を生かした就職活動が可能である。
前身にあたる短期大学部経営情報学科の卒業生は、主に岐阜県下においてさまざま
なジャンルで活躍しており、平成 18(2006)年度は企業の営業・販売・事務職が 65%、
中部学院大学などへの編入学等の大学進学が 30%、その他が 5%であった。大学進学
者 30%は、経営学部開設年度に 1 年次・3 年次の同時設置により経営情報学科から 3
年次編入を受け入れる。
また、経営学部の各コースの卒業後の活躍場所は以下のとおり。
①
起業・事業継承者育成コース
商店・中小企業等、家業を継ぐ立場にある学生、あるいは起業を目指す学生を育
成する。
②
金融スペシャリストコース
銀行・信金・証券・生損保への就職を目指す学生を育成するコース。金融業界で
必要な知識・技能を修得する。また、関連する資格・検定試験に合格するための学
習をサポートする。学内の生涯学習機関(各務原シティカレッジ)の会計プロフェ
ッショナルコースと連携して税理士や公認会計士などのさらに高度な試験を目指
す学生も育成する。
③
マーケティング・流通コース
メーカーや流通業への就職を目指す学生を育成するコース。マーケティング理論
の修得とともに、高い業績を誇る企業のケースを通して、販売・営業のプロにふさ
わしい能力を育てるのが、本コースの主な狙いである。また、販売士など関連する
資格・検定試験に合格するための学習をサポートする。
④
公共マネジメントコース
教員、自治体職員等の公務員、NPO 職員等を目指す学生を育成するコース。広
く病院、健康、介護等公共を幅広くとらえた分野のマネジメントを学ぶ。
[資料6]中部学院大学・短期大学部
(2006)
)年度進路状況
[資料6]中部学院大学・短期大学部平成
中部学院大学・短期大学部平成 18(
2.学部・学科の特色
経営学部は、感性豊かで人としての倫理観を備えた上で、幅広い常識と教養を持ち、
企業社会の一員として行動できる協調性と、プロフェッショナリズムをもった経営力
のある社会人の養成を目的として、地域社会に貢献するものである。
(1)全人間理解教育
基礎的な経営学の知識はもちろんのことであるが、幅広い総合的な経営力を持った
人材教育を実践するため、既成の学問としての経営学の領域にあえてこだわらず、経
済、政策、地域社会、文化、人間を学ぶカリキュラムを豊富に取り込む。さらに経営
者に必要な分析力・判断力を育成する為、コンピュータリテラシーおよび情報の分
析・解析方法を学ぶ。
-7-
(2)地域人の育成
経営学部の前身にあたる短期大学部経営情報学科の教育課程の一部は平成 18
(2006)年度より3年間文部科学省の「現代的教育ニーズ取り組み支援プログラム(現
代 GP)」に選定されているが、ここでの教育目標「地域産業への理解や創業に関する
知識を組み合せながら、専門性と社会との関係を理解した地域人の育成を目指す。そ
のために、資格取得支援や柔軟な単位認定制度を用いて学生のキャリアアップを支援
する。これらを通じて、真に必要とされ、働くことに喜びを見出し、地域で活躍でき
る人材の育成を目指すものである」は継承し、さらに充実させようとするものである。
(3)産官学協働教育
経営学部のカリキュラムの特徴の一つに、産官学が協働して学生を教育することが
挙げられる。これは、経営情報学科での教育の特色であった「現場とキャンパスを行
き来して学ぶ」という教育方法の継承でもある。企業の現場見学を始め、商品に関す
るアンケート調査や消費者のニーズを調査するマーケットリサーチの実施、また、近
隣の商店街のホームページを作成するなど実学としての経営学を実践的に学び、社会
の第一線で活躍する企業の経営者から直接話を聞くことのできる講義を行う。下記の
インターンシップもこの教育方針の一環である。
(4)
(4)インターン
インターンシップ
本学の経営情報学科では、多くの企業、施設、公的機関の協力の下に平成 9(1997)
年度よりインターンシップを実施している。平成 18 年度は経営情報学科 1 年生延べ
39 名が年 2 回、夏休み・春休みの実習期間に各 2 週間実施した。インターンシップは、
企業実習として単位認定し、結果は「インターンシップ報告書」として冊子にまとめ
られている。
文部科学省の「平成 17 年度インターンシップ実施状況調査」では、大学の実施期
間は 1 週間未満 14.4%、2 週間未満 45.6%、3 週間未満 26.4%、1 ヶ月未満 5.5%、3
ヶ月未満 4.2%、6 ヶ月未満 2.9%、6 ヶ月以上 1.1%となっている。6 割の大学は経営
情報学科と同様に 2 週間未満であるが、3 週間未満も 26.4%と多い。経営情報学科で
は就職活動のない 1 年次に実施していたが、経営学部では、学修を積んだ 2 年次(2
週間)3 年次(2 週間)に行うこととし、その効果を上げることが期待出来る。繰り
返し行う長期間のインターンシップは、大学内で受けた教育を企業と協働して教育を
行うことにより、自ら専攻した将来の職業への意識を高めたり、適性を知ることに効
果があると考える。
[資料7
[資料7]平成 17 年度インターンシップ実施状況調査結果
年度インターンシップ実施状況調査結果
(5)
(5)起業家教育
起業家教育
日本経済が長期低迷を余儀なくされた要因の一つとして、リスクを負って新規の事
業に挑戦する、真の起業家精神の持ち主が少なくなったことが指摘されてきた。大学
における起業家教育の重要性がクローズアップされ、起業家育成科目を導入している
大学は平成 14(2002)年度は 30%(文部科学省調査)から、平成 15(2003)年度は
44%(筑波大学調査)と増加している。
経営情報学科では、平成 15(2003)年から「各界のトップが語る現代の社会・経
済・経営」8 回シリーズを開講し、各界の創業者など多彩な講師に依頼している。経
営学部ではこれをさらに充実させる。
また、平成 18(2006)年度に選定された「現代 GP」では、「客足が遠のく商店街
には、全国に商品を販売したいというニーズがあり、安価な輸入品に押され気味の企
業には、消費者へ直接販売したいというニーズがある。このようなサービスの高度
-8-
化・情報化へのニーズに対して、それに対応できる電子商取引の知識・技術を持った
人材の育成は遅れている。電子商取引教育を中心に地域産業への理解や創業に関する
知識を組み合わせながら、専門性と社会との関係を理解した地域人の育成」を目指し
ている。このインターネットを用いた創業の取組は経営学部に継承される。
(6)資格取得支援教育
(6)資格取得支援教育
附置機関、生涯学習センター(関キャンパス)や各務原シティカレッジ(各務原キ
ャンパス)では資格講座を開講し、全学的に学生の資格取得を支援している。これら
附置機関の活用により、学外のダブルスクールを利用することなく、授業終了後に学
内で学ぶことで、時間の制約がなくなる。また、このようにして取得した資格が高等
教育レベルで、認定する科目の内容と同等と判断できる取得資格については、授業科
目の単位として単位を認定し、キャリアアップを目指す学生にインセンティブを与え
ることとする。
本学では、厚生労働省の「若年者就職基礎能力支援事業(“YES-プログラム”)」をい
ち早く(全国6番目の認定校)取り入れている。学生が受講しやすい時期・時間に開
講して職業意識・職業能力の向上を図ることにする。なお、YES-プログラムは、国に
よる就職基礎能力の公証制度であり、一定講座を修了又は認定試験に合格した若年者
からの申請に応じて、厚生労働大臣名の「若年者就職基礎能力修得証明書」を発行す
る制度である。経営情報学科の資格取得の状況は、人間福祉学部の資格取得状況(平
成18年度社会福祉士105人、精神保健福祉士20人)と比べるとまだ少ない。経営学部
では、学びの時間が4年になることでより高度な資格取得ができるようにする。
[資料8
[資料8]経営情報学科の資格取得講義と単位認定資格講座受講生数
経営情報学科の資格取得講義と単位認定資格講座受講生数
(7)会計専門家教育
経営情報学科は税理士、公認会計士を目指す会計プロフェッショナルコースを設置
している。現在、2 年生6名、1 年生 10 名が在籍し、全国大学対抗簿記大会で優勝と
いう実績を上げ、会計専門家を目指している。経営学部においても、附置機関の各務
原シティカレッジ、生涯学習センターと協働し、こうした人材を養成する。
平成 17(2005)年 1 月付中央教育審議会答申「我が国の高等教育の将来像」の提
言する「高等教育の多様な機能と個性・特色の明確化」では、7 つの機能が示されて
いて複数の機能の併有とその比重の置き方が大学の個性・特色の表れとなるとしてい
る。
経営学部は、経営能力のある人材の育成と社会への貢献を教育研究上の理念と目的
に掲げていることから、「幅広い職業人養成」と「社会貢献機能(地域貢献、産学官
連携、国際交流)
」の 2 つの機能に比重を置いて教育研究の個性・特色としていく。
-9-
3.学部、学科名称及び学位の名称
(1) 学部、学科名称の理由について
(経営学部経営学科
(経営学部経営学科の名称)
経営学科の名称)
経営学部経営学科の名称は、第一に、経営学を学びマネジメント力のある人材の教
育を行うことである。それに加え、現在の社会情勢を鑑み、また豊かな感性のもとに
論理的で科学的思考ができる人材の養成が急務であることから、既存の学問としての
経営学にとらわれすぎず、コンピュータリテラシー、語学、地域社会・文化、人間を
学ぶこと等を含んだ幅広いマネジメント力を持った人材の育成を行う。
これらの点を踏まえこのような時代の要請に対し本学は、将来日本社会の一翼を担
うことができる人材を養成する立場から学部学科の名称を広義の意味で経営学部経
営学科とする。
(2)学位(学士(経営学))の名称の理由について
先の学部学科の名称理由で述べたとおり、経営学の専門性と幅広い知識・教養をえ
た人材を養成することから学位「学士(経営学)
」とする。
(3)学部・学科の英訳表記
・ 経営学部(Faculty of Management)
・ 経営学科(Department of Management)
欧米における経営学部の名称は、Faculty of Management あるいは Faculty of
Business Administration が一般的であるため、これに倣う。学部及び学科の名称は、
国際的な通用性があり、教育研究上の目的にふさわしいものであり、大学設置基準
第 40 条の 3 の規定を満たしている。また、学位の名称は学位規則第 10 条の規定を
満たしている。
- 10 -
4.教育課程の編成の考え方及び特色
(1)教育課程の編成の基本方針
経営学部の教育課程は、教育目的を達成するために、教育課程を「教養科目」と「専
門科目」に区分し、それぞれが連携し体系的に学べるように編成する。
また、ゼミナールを各学年にもうけ、徹底した少人数教育を行う。
① 教養科目
「教養科目」は、将来、有能な社会人として活躍する上で、その基盤となる人間や
社会に対する理解を深め、自己実現を図るに必要な知識を深めるために必要な科目群
を設定した。
平成 14(2002)年 2 月 21 日付中央教育審議会答申「新しい時代における教養教育
の在り方について」にあるように学生に、グローバル化や科学技術の進展など社会の
激しい変化に対応し得る統合された知の基盤を与え、従来の縦割りの学問分野による
知識伝達型の教育や、専門教育への単なる入門教育ではなく、専門分野の枠を超えて
共通に求められる知識や思考法など知的技法の獲得や、外国語によるコミュニケーシ
ョン能力や、コンピュータによる情報処理能力など新しい時代に不可欠な知的技能に
ついても重視して「人間理解基礎科目」、「自己実現・自己表現関連科目」、
「情報リテ
ラシー科目」の科目群を設定した。
② 専門科目
「専門科目」は、前身の短期大学部経営情報学科において、文部科学省現代 GP 選定
等で評価を受けてきた産官学協働教育に1つの重心を置きつつ、マネジメント力のあ
る人材育成をテーマに教育課程を編成している。ここで言う「マネジメント力」とは、
ただ単に「利益をあげるための力」というのではない。知識を持っていること、知識
がない場合その知識を得る方法を知っていること、そして知識を知識として役立てる
だけでなくそれを使う方法を考えられること、これをマネジメント力と考える。そし
て「マネジメント力」を重視した教育とは、真の地域のリーダーとして地域社会に貢
献できる人材を育成する教育課程の実践である。
経営力を養うための充実した教育を実現するために、専門科目を6つのグループに
わけている。それぞれの分野から「経営学科目」
「商学科目」
「経済学・法学科目」
「会
計・ファイナンス科目」そして本学部の特色である「産官学協働科目」および少人数
の「ゼミナール科目」より構成する。
「教養科目」において「広く知識を授け」、「専門科目」で「深く専門の学芸を教授
研究し、知的、道徳的および応用能力を展開させる」本学の教育課程の編成は、学校
教育法第 52 条、大学設置基準第 19 条~23 条が規定する要件を満たしている。
- 11 -
(2)教育課程の概要
教
養
科
目
人 間 理解 基 礎科
目
キリスト教概論、哲学の基礎、環境と人間、
健康と人間 等
自己実現・自己表
現関連科目
ビジネスコミュニケーション、ボランティ
ア活動論、社会人の基礎知識 等
専門基礎科学
科目
日本国憲法Ⅰ・Ⅱ、法学Ⅰ・Ⅱ、社会学Ⅰ・
Ⅱ、統計学、岐阜の自然 等
情報リテラシー
科目
経営学科目
専
門
科
目
情報活用論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ、情報処理論Ⅰ・
Ⅱ
経営基礎、経営学総論、生産管理論、経営戦
略論、経営組織論、福祉経営論Ⅰ・Ⅱ 等
商学科目
マーケティング論、商学概論、商業経営論、
流通システム論、マーケティングリサーチ
等
経済学・法学科
目
経済学Ⅰ・Ⅱ、経済政策、財政学、金融論、
福祉経済学、民法、会社法、労働法 等
会計・ファイナ
ンス科目
簿記原理Ⅰ・Ⅱ、会計学原理Ⅰ・Ⅱ、財
務会計論、ファイナンス論、地域金融論
等
産官学協働科
目
現代産業研究、インターンシップⅠ・Ⅱ、
企業現場研究Ⅰ・Ⅱ、郷土学Ⅰ・Ⅱ 等
ゼミナール科
目
基礎演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、専門演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、
卒業研究
- 12 -
(3)科目構成・科目配分の特色
教養科目
① 人間理解基礎科目
キリスト教教育に基盤をおく建学の精神に基づいて「人間理解」の視点から、人間
存在のそのもののあり様を問い、幅広い見識を涵養することを目的として次の科目を
置く。
「キリスト教概論」「哲学の基礎」「環境と人間」「健康と人間」「宗教と人間」「現
代社会と人間」「文学と人間」「現代社会と情報」「人間と言語発達」「死生学」「歴史
と人間」等
② 自己実現・自己表現関連科目
ビジネスマナーの醸成のため、
「ビジネスコミュニケーション」
「社会人の基礎知識」
「社会人の基礎学力」を置く。また、諸外国の人々と共に生きるためのコミュニケー
ション能力の養成のため、外国語の科目、
「言語による表現活動Ⅰ-1・Ⅰ-2・Ⅰ-3・
Ⅰ-4(コミュニケーション英語)」「言語による表現活動Ⅱ(コミュニケーション中
国語)」「言語による表現活動Ⅲ(コミュニケーション韓国語)」および日本語を母国
語としない学生向けに「言語による表現活動Ⅳ(コミュニケーション日本語)」及び
「日本事情」を置く。さらに、他者との関わりを通して人間的な成長、健康について
の維持、増進を目的として次の科目を置く。
「仕事と人生」
「ボランティア活動論」
「ス
ポーツ科学論」
「身体による表現活動Ⅰ(スポーツ実技)」
「身体による表現活動Ⅱ(レ
クリエーション実技)」等
③ 専門基礎
専門基礎科学
科学科目
科学科目
地域社会に貢献するマネジメント力のある人材となるには、社会全般を理解し、
社会人として豊富な知識と教養を身に付ける必要がある。専門科目に進む前にその
導入として特に重要と思われる政治、法律、社会など社会のしくみに対する理解、
人間についての科学的基礎知識を養うことを目的に次の科目を置く。
「日本国憲法Ⅰ・Ⅱ」「法学Ⅰ・Ⅱ」「社会学Ⅰ・Ⅱ」「統計学」「政治学」「岐阜の
自然」等
④ 情報
情報リ
リテラシー科目
情報化社会の現在において、ビジネスの道具としてのスキルだけでなく、情報技術
の総合的な高い能力が求められている。情報処理の基本から応用的な技術の修得を目
指すことを目的に次の科目を置く。
「情報活用論Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ」、「情報処理論Ⅰ・Ⅱ」
専門科目
① 経営学科目
「経営学科目」は、経営学全般の知識を身につけることを目標とする。経営学の基
礎的な知識を身につけ、さらに学問的な成り立ちを理解するために、次の科目を置
く「経営基礎」で経営学の基礎を学び、「経営学総論」で経営学の全体像をそれぞ
れ 1 年次に履修した後、2 年次以降に経営学の各論の「生産管理論」
「
、経営戦略論」、
「中小企業経営論」等を学ぶ。また、本学の福祉の理
「経営管理論」
「経営組織論」
念から「福祉経営論」を置いた。
- 13 -
② 商学科目
「商学科目」では、マーケティングを中心とした商学分野の幅広い知識を身につけ
ることを目標とする。「マーケティング論」「商学概論」「商業経営論」「流通システム
論」
「マーケティングリサーチ」
「金融機関論」
「商品開発」
「ビジネス統計学」を学ぶ。
また、本学の福祉の理念から「健康福祉産業論」を置いた。
③ 経済学・法
経済学・法学
学科目
経営学全般を学ぶ上で、市場システムおよび法律の知識は必要不可欠なものであ
る。経済学分野の科目として「経済学Ⅰ(マクロ経済学)」
「「経済学Ⅱ(ミクロ経済学)」
「経済政策」「財政学」「金融論」「日本経済論」「アジア経済論」を学ぶ。また、本学
の福祉の理念から「福祉経済学」「企業福祉論」を置いた。
法律分野の科目として「民法」「商法」「会社法」
「労働法」を学ぶ。
④ 会計・ファイナンス科目
会計学およびファイナンスに関する科目群をここに置く。
「簿記原理Ⅰ・Ⅱ」はク
ラスを 40 人程度として、丁寧な指導で簿記の原則を確実に身につける。その他「会
計学原理Ⅰ・Ⅱ」
「財務会計論」
「管理会計論」
「原価計算論」
「経営分析論」
「税務会
計論」そしてファイナンス科目として「ファイナンス論」および「地域金融論」を
置いた。
⑤ 産官学協働科目
経営学部の大きな特色である産官学協働で人材育成を行う科目群である。
「現代産
業研究」では、現代の生きた産業を学ぶため、東海地域、特に岐阜を代表する企業
の経営者やマスメディアの代表者等を講師としつつ授業を展開する。また、
「企業現
場研究Ⅰ・Ⅱ」では、岐阜の優良企業の現場に赴き、その企業で講義を受けつつ現
場を見学する。
「インターンシップⅠ・Ⅱ」はいうまでもなく、産官学の体験型学習
である。インターンシップにはその前後の教育が重要なため「インターンシップ指
導Ⅰ・Ⅱ」を置く。その他「職業指導」および「郷土学Ⅰ・Ⅱ」を置いた。
⑥ ゼミナール科目
きめ細かい指導と教育を行うため、少人数(14 人から 13 人)のゼミナールを全て
の学年に置く。
「基礎演習Ⅰ」は大学生活へのスムースな導入、
「基礎演習Ⅱ・Ⅲ」は教
養科目的な演習とし、幅広い知識および研究・報告の方法の獲得を目的とする。また
優れた経営力を発揮するためには、現状を理解し、知識を分析し、それを役立てる能
力が必要である。そのためのトレーニングおよび専門科目の知識および研究・報告の
方法の獲得を目的として「専門演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」を置く。ここまでの 3 年間が必修で
ある。3 年次の「専門演習Ⅲ」はそのまま「卒業研究」に持ち上がり、1 年半の時間
をかけての卒業指導および進路指導となる。
「教養科目」において「広く知識を授け」、「専門科目」で「深く専門の学芸を教授
研究し、知的、道徳的および応用能力を展開させる」本学の教育課程の編成は、学校
教育法第 52 条、大学設置基準第 19 条~23 条が規定する要件を満たしている。
- 14 -
(4) 必修科目、選択科目の構成
次に示すとおり教養科目のうち、キリスト教教育の基盤となる科目「キリスト教概
論Ⅰ(2 単位)」コミュニケーション能力を身につける目的、語学の自己表現を高める
科目「言語による表現活動Ⅰ-1(コミュニケーション英語)(2 単位)
」および「日本
国憲法Ⅰ(2 単位)」、の計 3 科目 6 単位を必修とし、その他教養科目 45 科目 89 単
位を選択科目とした。
【教養科目の必修選択科目構成】
科
目
群
開講科目数・開講単位数
必修 1 科目
2 単位
選択 16 科目 32 単位
(キリスト教概論Ⅰ 2 単位)
必修1科目
2単位
( 言 語 に よ る 表 現 活 動 Ⅰ - 1 選択 15 科目 29 単位
(コミュニケーション英語)2 単位)
人間理解基礎科目
自己実現・自己表現関連科目
必修 1 科目
(日本国憲法Ⅰ
専門基礎科学科目
情報リテラシ-科目
2 単位
2 単位)
―
計
必修 3 科目 6 単位
選択
8科目
16 単位
選択
6 科目
12 単位
選択 45 科目
89 単位
専門科目は「経営基礎(2 単位)」
「経営学総論(2 単位)」
「マーケティング論(2 単位)」
「商学概論(2単位)」
「商業経営論(2 単位)」
「経済学Ⅰ(2 単位)」
「経済学Ⅱ(2 単位)」
「簿記原理Ⅰ(2 単位)」
「簿記原理Ⅱ(2 単位)
」の9科目 18 単位及びゼミナール科目の
「基礎演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」
「専門演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」の 6 科目 12 単位、計 15 科目 30 単位を必修科
目とし、選択科目を 47 科目 96 単位とした。選択科目が多くなっていることについては、
学生の学習の選択の幅を広げ、コースや自分の将来目標にあった科目履修を可能とするた
め多くした。
【専門科目の必修選択科目構成】
科
目
経営学科目
商学科目
専
門
科
目
経済学・法学科目
会計・ファイナンス科目
産官学協働科目
ゼミナール科目
計
群
開講科目数・開講単位数
必修2科目
4単位
(経営基礎
2 単位)
(経営学総論 2 単位)
必修3科目
6 単位
(マーケティング論 2 単位)
(商学概論
2 単位)
(商業経営論 2 単位)
必修2科目
4単位
(経済学Ⅰ
2 単位)
(経済学Ⅱ
2 単位)
必修2科目
4単位
(簿記原理Ⅰ 2 単位)
(簿記原理Ⅱ 2 単位)
必修 0 科目 0 単位
選択10科目20単位
選択6科目
12単位
選択11科目22単位
選択
9科目18単位
選択10科目20単位
必修6科目12単位
(基礎演習Ⅰ 2 単位)
(基礎演習Ⅱ 2 単位)
(基礎演習Ⅲ 2 単位)
(専門演習Ⅰ 2 単位)
(専門演習Ⅱ 2 単位)
(専門演習Ⅲ 2 単位)
選択
必修15科目30単位
選択47科目96単位
- 15 -
1科目 4単位
(5)履修順序の考え方
教養科目は全ての学年において履修できるように 1・2・3・4 年次に配当し、専門
分野に偏ることなく幅広く教育できるようにしている。専門科目は、
「経営学科目」
「商
学科目」
「経済学・法学科目」
「会計・ファイナンス科目」の科目群の 1 年次に基礎的、
総論的授業科目を履修し、2 年次から順次、更に専門分野を深める科目を履修する。
ゼミナール科目は各学年に置き、1年次に「基礎演習Ⅰ・Ⅱ」、2 年次に「基礎演習
Ⅲ」
「専門演習Ⅰ」
、3年次に「専門演習Ⅱ・Ⅲ」
、4年次に「卒業研究」を履修する。
3 年後期の「専門演習Ⅲ」と 4 年次の「卒業研究」は原則としてクラスを変えない。
したがって 1 年半の専門ゼミナールとなり専門性を高める。
5.教員組織の編成の考え方及び特色
5.教員組織の編成の考え方及び特色
(1)経営学部教員組織
(1)経営学部教員組織
教員組織は、短期大学部経営情報学科からの移籍、他学部からの移籍及び新たな
教員の採用で組織する。専任教員数は教授 9 人、准教授 2 人、講師 2 人、合計 13
人とした。
【教員組織編成の状況】
(単位 人)
経営情報学科
職 名
計
他学部からの移籍 新たな採用教員
からの移籍
教
授
4
1
4
9
准教授
2
―
―
2
講
師
1
―
1
2
助
教
―
―
―
―
合
計
7
1
5
13
(2)教養科
(2)教養科目
教養科目を構成する「人間理解基礎科目」の「歴史と人間」に国史学について十分
な教育研究業績を有する教授 1 名、「自己実現・自己表現関連科目」の必修科目「言
語による表現活動Ⅰ-1(コミュニケーション英語)」には英語教育に関する豊富な
経験と教育研究業績を有する教授 1 名、「専門基礎科学科目」の必修科目「日本国憲
法 1」には憲法に関する研究業績を有する講師 1 名、
「情報リテラシ-科目」の全ての
科目は、少人数によるきめ細かな教育に対応できるよう、博士の学位を有する教授 1
名と情報学の教育研究業績を有する准教授1名が担当する。また、「人間理解基礎科
目」の必修科目「キリスト教概論Ⅰ」には、経営学部専任教員が配置されていないが、
「キリスト教概論Ⅰ」は本学の教育の基盤となる科目のため、他学部に籍を置く専任
教員が兼坦で担当する。しかし、現在いる専任教員は平成 20(2008)年 3 月末に退
職を予定しているため、これに変わる教員を平成 20(2008)年度新たに採用するこ
ととしている。その他の選択科目は、人間福祉学部等学内の他学部と共通する科目の
ため、多くの科目を他学部の専任教員が兼坦することとなる。
- 16 -
(3)専門科目
① 経営学科目
必修科目としている「経営基礎」には、マーケティング、企業経営、経営管理、
福祉経営に関する教育経験、教育研究業績が豊富な教授 2 人、准教授 1 人を担当と
し、「経営学総論」にも教育経験、企業経営、経営管理に関する豊富な研究業績を
有する教授 1 人を担当とする。その他選択科目のうち、
「経営管理論」
「販売管理論」
は「経営基礎」科目を担当する教授 2 人がそれぞれ担当する。また、「中小企業経
営論」は経営学総論を担当する教授 1 人が担当し、「福祉経営論Ⅱ」については、
経営基礎担当の准教授 1 人が担当する。
② 商学科目
必修科目としている「マ-ケティング論」
「商業経営論」
「商学概論」には、マー
ケティング、企業経営、商学の教育経験、教育研究業績が豊富な教授1人を担当と
した。選択科目のうち、「金融機関論」には博士の学位を持ち金融論に関する教育
研究業績が豊富な教授 1 人を担当とし、「ビジネス統計学」には「情報リテラシ-
科目」群を担当する、博士の学位を持ち、統計学の教育研究業績を豊富に持つ教授
1 人を担当とした。また、
「健康福祉産業論」には先の経営学科目群で「福祉経営論
Ⅱ」を担当する、
福祉経営に関する教育研究業績が豊富な准教授 1 人を担当とした。
③ 経済学・法学科目
必修科目としている「経済学Ⅰ・Ⅱ」には、経済学の教育経験、教育研究業績が
豊富な教授 2 人を担当とし、その他選択科目のうち、「経済政策」「財政学」「日本
経済論」「福祉経済学」を同教授 2 人が担当する。
④ 会計・ファイナンス科目
必修科目としている「簿記原理Ⅰ・Ⅱ」には、実務経験が豊富で、博士の学位を
持つ講師 1 人を担当とし、選択科目「会計学Ⅰ・Ⅱ」においても同講師が担当する。
また、その他選択科目で「ファイナンス論」「地域金融論」は先の「商学科目」
群で「金融機関論」を担当する教授 1 人を担当とした。
⑤ 産官学協働科目
必修科目は置いていない。しかし、「現代産業研究」は、現代の生きた産業を学
ぶ科目であり、また、「企業現場研究Ⅰ・Ⅱ」は岐阜の優良企業の現場に赴き、そ
の企業で講義を受けつつ現場を見学する科目であるため、先の「経済学・法学科目」
の「経済学Ⅰ」を担当する教授 1 人及び「経営学科目」の「経営基礎」担当の准教
授 1 人が担当する。
更に、
「インターンシップⅠ・Ⅱ」
「インターンシップ指導Ⅰ・Ⅱ」は体験型科目
であるため、先の「経済学・法学科目」の「経済学Ⅱ」を担当する教授 1 人及び
「会計・ファイナンス科目」の「簿記原理Ⅰ・Ⅱ」を担当する講師 1 人が担当する。
⑥ゼミナール科目
「基礎演習ⅠからⅢ」
「専門演習ⅠからⅢ」の 6 科目を必修科目としている。
「基
礎演習ⅠからⅢ」は、幅広い知識および研究・報告の方法の獲得を目的とする導入
的科目であるため、教養科目「人間理解基礎科目」群の「歴史と人間」担当の教授
1 人、
「自己実現・自己表現関連科目」の「言語による表現活動Ⅰ-1(コミュニケ
- 17 -
-ション英語)
」担当の教授 1 人、
「専門基礎科学科目」の「日本国憲法」担当の講
師 1 人、
「情報リテラシー科目」の科目全てを担当する教授 1 人、准教授 1 人、
「会
計・ファイナンス科目」の講師 1 人の計6人の教育経験、教育研究業績が豊富な教
員が担当する。
また、「専門演習ⅠからⅢ」は専門科目の知識および研究・報告の方法の獲得を
目的としているため、担当教員は専門科目担当の教授 6 人及び准教授 1 人の計 7 人
の研究指導、教育経験、教育研究業績が豊富な教員が担当する。
(4)経営学部専任教員の配置状況
以上、教養科目、専門科目に専任教員は次のとおり教養科目に 5 人、専門科目に
8 人、合計 13 人を配置した。
【専任教員配置状況】
教
科
教
目
区
員
(単位 人)
数
分
教
授
准教授
講
師
助
教
計
人間理解基礎科目
1
-
-
-
1
自己実現・自己表現関連科目
1
-
-
-
1
専門基礎科学科目
-
-
1
-
1
情報リテラシー科目
1
1
-
-
2
計
3
1
1
-
5
経営学科目
2
1
-
-
3
商学科目
1
-
-
-
1
経済学・法学科目
2
-
-
-
2
会計・ファイナンス科目
1
-
1
-
2
養
科
目
専
門
科
目
産官学協働科目
専門科目担当教員が担当
ゼミナール科目
計
計
専任教員全員で担当
6
9
1
2
- 18 -
1
2
-
-
8
13
(5)教員の年齢構成と定年規定の関係
経営学部の専任教員の年齢構成は以下のとおりとなっている。
【専任教員の年齢構成(平成 20(2008)年 4 月就任時の満年齢の構成)】 (単位 人)
職
名
29 歳
以下
30~
40~
50~
60~
65~
70 歳
39 歳
49 歳
59 歳
64 歳
69 歳
以上
計
教 授
―
―
1
2
2
1
3
9
准教授
―
1
―
1
―
―
―
2
講 師
―
2
―
―
―
―
―
2
助 教
―
―
―
―
―
―
―
―
計
―
3
1
3
2
1
3
13
本学の定年は定年規程第 2 条により普通採用教育職員は満 63 歳、国公立学校等定
年退職者を採用した教育職員は、定年規程第 2 条第 2 項において満 68 歳としている。
就任時又は学年進行中に定年規程に抵触する者が教授で 6 人いる。6 人のうち、70
歳以上の者 3 人は就任時に本学の定年規程第 2 条第 2 項に規定する満 68 歳を超えて
就任する。残り 3 人のうち、65 歳から 69 歳の 1 人は 66 歳で就任し学年進行中に定
年規程第 2 条第 2 項に規定する満 68 歳となる。60 歳から 64 歳の 2 人のうち、1 人
は、定年規程第 2 条に定める 63 歳で就任し、もう 1 人は、61 歳で就任し、学年進行
中に定年規程第 2 条に定める 63 歳となる。
本学は教員の採用、昇任等の人事に関しては「中部学院大学及び中部学院大学短期
大学部教員人事規程」により大学人事委員会が審議し、採用、昇任等の結果を理事長
に進達し、理事長が承認、決定することとしている。先の 6 人の教授については、大
学人事委員会において、文部科学省教員審査で適格の判定を受けた場合、経営学部の
完成年度まで雇用することとして審査し、承認した。また、70 歳以上の教授のうち 1
人は、既設学部人間福祉学部からの移籍であり、60 歳から 64 歳のうち 1 人は短期大
学部経営情報学科からの移籍で、既に籍を有する者であるため、定年規程第 4 条の「特
に必要があると認めた職員については定年延長することがある」を適用することを大
学人事委員会で承認し、経営学部が完成する年度まで雇用することとした。
以上、定年規程に抵触する者については、大学人事委員会の審査結果を理事長に進
達し、承認を得ている。
[資料9
[資料9]中部学院大学及び中部学院短期大学部職員定年規程
中部学院大学及び中部学院短期大学部職員定年規程
中部学院大学及び中部学院短期大学部教員人事規程
中部学院大学及び中部学院短期大学部教員人事規程
中部学院大学及び中部学院短期大学部教員業績審査規程
- 19 -
6.教育方法及び履修指導方法、卒業要件
(1)教育方法
① 授業の方法
科 目 区 分
授 業 の 方 法
講義科目
・授業科目は講義形式で行う。単位は、15 時間の
人間理解基礎科目
授業をもって 1 単位とし、2 単位科目で全ての
授業科目を行う。
実技科目
・身体による表現活動の実技科目は、実技形式で
行う。単位は、30 時間の授業をもって 1 単位と
して行う。身体による表現活動Ⅰは 1 単位、身
自己実現・自己表現
体による表現活動Ⅱは 2 単位で行う。
教
養
関連科目
科 目
演習科目
・言語による表現活動の外国語科目は、演習形式
で行う。単位は、30 時間の授業をもって 1 単位
とし、2 単位科目で外国語科目を全て行う。
講義科目
・外国語、実技科目以外の講義科目は、講義形式
で行う。単位は、15 時間の授業をもって 1 単位
とし、2 単位科目で授業を行う。
講義科目
・授業科目は講義形式で行う。単位は 15 時間の授
業をもって 1 単位とし、2 単位科目で全ての授
業科目を行う。
情 報 リ テ ラ シ ー 科 講義科目
目
・授業科目は講義形式で行う。単位は 15 時間の
授業をもって 1 単位とし、2 単位科目で全ての授
業科目を行う。
経営学科目
講義科目
・授業科目は講義形式で行う。15 時間の授業をも
って 1 単位とし、2 単位科目で全ての授業科目
を行う。
専門基礎科学科目
専 門
科 目
商学科目
経済学・法学科目
講義科目
・授業科目は講義形式で行う。15 時間の授業をも
って 1 単位とし、2 単位科目で全ての授業科目
を行う。
講義科目
・授業科目は講義形式で行う。15 時間の授業をも
って 1 単位とし、2 単位科目で全ての授業科目
を行う。
- 20 -
講義科目
会計・ファイナンス ・授業科目は講義形式で行う。15 時間の授
科目
業をもって 1 単位とし、2 単位科目で全
ての授業科目を行う。
産官学協働科目
専
科
門
目
ゼミナール科目
講義科目
・授業科目は講義形式で行う。ただし「企
業現場研究Ⅰ・Ⅱ」では学外での見学を
伴う。15 時間の授業をもって 1 単位とし、
2 単位科目で全ての授業科目を行う。
実習科目
・「インターンシップⅠ」及び[インターシ
ップⅡ]は実習形式で行う。40 時間の授
業をもって 1 単位とし、2 単位科目で行
う。
演習科目
・「インターンシップ指導Ⅰ」及び「イン
ターンシップ指導Ⅱ」は演習形式で行
う。30 時間の授業をもって 1 単位とし、
1 単位科目で行う。
演習科目
・
「基礎演習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」
「専門演習Ⅰ・Ⅱ・
Ⅲ」「卒業研究」は演習形式で行う。15
時間の授業をもって 1 単位とし、2 単位
科目で全ての授業科目を行う。ただし、
卒業研究は、学外での必要な学修時間を
考慮し、4 単位とする。
② 教養科目の合同授業
教養科目の合同授業、専門科目の受講及び他学部
、専門科目の受講及び他学部専門科目
、専門科目の受講及び他学部専門科目の
専門科目の受講方法
受講方法
1) 教養科目の合同授業
教養科目は、既設の人間福祉学部、子ども学部、リハビリテーション学部と
合同授業を行う。経営学部は各務原キャンパスに 1・2 年次が在籍し、関キャ
ンパスに 3・4 年次が在籍する。
合同授業の方法は、経営学部の教養科目が「人間理解基礎科目」「自己実現・
自己表現関連科目」「専門基礎科学科目」「情報リテラシー科目」から構成さ
れている。
教養科目のうち、各務原キャンパスで、全ての「情報リテラシー科目」を行
い、「自己実現・自己表現関連科目」のうち、「ビジネスコミュニケーション」
「社会人の基礎知識」「社会人の基礎学力」「言語による表現活動Ⅰ-1」「言
語による表現活動Ⅰ-2」「言語による表現活動Ⅰ-3」「言語による表現活
動Ⅰ-4」「言語による表現活動Ⅱ」「言語による表現活動Ⅲ」「言語による
表現活動Ⅳ」「日本事情」を各務原キャンパスで開講し、関キャンパスで、他
学部と共通の「人間理解基礎科目」「専門基礎科学科目」及び「自己実現・自
己表現関連科目」のうち、「ボランティア活動論」「仕事と人生」「スポーツ
科学論」「身体による表現活動Ⅰ」「身体による表現活動Ⅱ」を開講する。
各務原キャンパス在籍の 1・2 年次生が関キャンパスの教養科目を履修する
方法は、本学は毎週月曜日を教養科目履修の曜日として、1 限目から 5 限目ま
- 21 -
で教養科目を開講している。
このため、各務原キャンパス在籍の 1・2 年次は1限目より関キャンパスで
終日履修する。関キャンパスで修得できる単位数は次のとおり半期で 10 単位、
1年間 20 単位、4 年間 80 単位修得できる。後述する卒業要件は教養科目で最
低修得する単位が 30 単位及び教養・専門科目から選択して修得する単位が 34
単位としている。教養・専門科目から選択して修得する単位、34 単位を全て教
養科目で修得したとしても 64 単位で、4 年間で修得できる 80 単位を下回るた
め、履修は可能と考える。
【教養科目履修曜日(月曜日)の半期で修得できる単位数】
1限
2限
3限
4限
5限
授業時間
9 時 10 分
~
10 時 40 分
10時 50 分
~
12 時 10 分
13 時 20 分
~
14 時 50 分
15 時 00 分
~
16 時 30 分
16 時 40 分
~
18 時 10 分
半期履修単位
2 単位科目
2 単位科目
2 単位科目
2 単位科目
2 単位科目
計
10 単位
2) 専門科目の受講
専門科目の受講方法
方法
専門科目履修については、各務原キャンパスに在籍する1・2年次、関キャ
ンパスに在籍する 3・4 年次の専門科目は、それぞれのキャンパスの学年の配
当年次で授業科目を開講する。
3) 他学部専門科目の
学部専門科目の受講方法
受講方法
経営学部は福祉専門分野、福祉関連科目についても、人間福祉学部等の他学
部科目を履修することを可能とし、医療・保健・福祉に関わる分野の理解を深
める学修を行う。
他学部科目の履修方法は、1・2 年次は各務原キャンパスに在籍することにな
るため、同じキャンパスに設置されている子ども学部の専門科目を受講する。
3・4 年次は関キャンパスに在籍するため、関キャンパスに設置されている、人
間福祉学部、リハビリテーション学部の専門科目を受講する。
また、教養科目履修のための学生の移動、キャンパス間の移動への配慮につ
いては、「学部、学科を別地に設置する場合の配慮等」で述べる。
③ セメスター制の導入
1年間を前期、後期の2学期に分け、学期毎に集中して学修できるように、セメ
スター制を導入する。
④ 授業科目の学生数
教養科目のなかでも、実技・実習形式を伴うものについては、学生がより能動
的にその科目の内容を学習・獲得できるよう配慮し、少人数教育を行う。少人数
で行う科目は、「言語による表現活動Ⅰ-1(コミュニケーション英語)」「身体
による表現活動(スポーツ実技)」とし、入学定員 80 名を 2 クラスに分け 1 クラ
スを 40 名で行う。情報系の科目を置く「情報リテラシ-科目」も同様の少人数
で行い、コンピュータ室で 1 人一台の学習環境を提供する。
専門科目は、「企業現場研究Ⅰ・Ⅱ」の科目は製造業の分野と福祉施設の分野
について学修する。学修する分野は学生の興味により選択させ、1 科目を 40 人
程度で行う。「ゼミナール科目」群の科目については、次に示すとおり、きめ細
かい少人数教育で行う。
1)基礎演習Ⅰ・基礎演習Ⅱ・基礎演習Ⅲは担当教員 6 人に対し 1 クラス 14 人
程度
- 22 -
2)専門演習Ⅰ・専門演習Ⅱ・専門演習Ⅲは担当教員 7 人に対し 1 クラス 13 人
程度で行い、卒業研究は担当教員を 6 人とし、1 クラス 14人程度で行う。
(2) 履修指導方法
1)ゼミナール科目担当教員に履修科目の指導、学生生活相談・指導、進路指導・相
談等に応じる機能を持たせ、4 年間指導を行う。
2) 毎年 4 月初めにオリエンテーションを開催し、学科の概略と教育課程の概略説
明、学習に対する姿勢を指導する。加えて、担当教員による個別面談を実施し、
進路、学修目標、単位修得状況、理解度等を把握する。履修モデルを提示し 4 年
間で、履修すべき授業科目について指導を行う。
3) 夏季、春季休暇前後には、担当教員による面談を実施し、学生の心身の状況を
把握し指導する。
4) 学生の履修計画支援としてシラバスを作成する。内容は、講義概要、授業計画、
評価方法及び受講上の注意、教科書・参考文献等を明示する。
5)教員との交流を密にするためオフイスアワーを設ける。
(3)履修登録単位数制限及び他学部履修の認定単位数
(3)履修登録単位数制限及び他学部履修の認定単位数
① 履修登録の上限単位数及び下限単位数
履修登録の上限単位数及び下限単位数
学習効果の向上の点から 1 年間の履修登録の上限を 48 単位とする。48 単位の登録
上限は、教養科目、専門科目の科目分野とし、これ以外に諸資格取得に必要な授業科
目(非卒業要件科目)の単位は履修登録上限単位数に含めないこととする。
② 他学部履修の認定単位数
他学部履修に伴う認定単位は 30 単位迄とする。また、先の履修登録の上限単位に
は他学部で履修する科目の単位数を含めることとする。
(4)岐阜県内単位互換制度
(4)岐阜県内単位互換制度
本学は平成 15(2003)年 4 月より本学を含め岐阜県内の 17 の大学・短期大学と単
位互換の協定を結び、学生の多様な授業科目履修への対応、大学間の相互交流など、
教育の充実を図っている。
【単位互換協定大学】
中部学院大学、岐阜大学、岐阜県立看護大学、岐阜薬科大学、岐阜経済大学、
岐阜女子大学、朝日大学、岐阜聖徳学園大学、東海学院大学、中京学院大学、
岐阜市立女子短期大学、岐阜聖徳学園大学短期大学部、東海女子短期大学、
中部学院大学短期大学部、大垣女子短期大学、中日本自動車短期大学、
岐阜工業高等専門学校
(5)履修モデル
「卒業後の進路及び人材需要の見通し」のところで示した次の 4 コースの履修モデ
ルは資料のとおり。
①起業・事業継承者育成コース
②金融スペシャリストコース
③マーケティング・流通コース
④公共マネジメントコース
[資料10
[資料10]
10]1 年次から入学した履修モデル
年次から入学した履修モデル
- 23 -
(6)卒業要件及び単位数
卒業要件は次に示すとおり、124 単位とし、最低必要単位数を教養科目で 30 単位、
専門科目で 60 単位、計 90 単位、残り 34 単位を教養科目及び専門科目で選択し修得
する。
科
教養
科目
目
群
修
単
位
人間理解基礎科目
必修科目を含め 10 単位以上修得
自己実現・自己表現関連科目
必修科目を含め 6 単位以上修得
専門基礎科学科目
必修科目を含め 8 単位以上修得
情報リテラシー科目
6 単位以上修得
計
専門
科目
得
30 単位以上修得
経営学科目
必修科目を含め 12 単位以上修得
商学科目
必修科目を含め 8 単位以上修得
経済学・法学科目
必修科目を含め 10 単位以上修得
会計・ファイナンス科目
必修科目を含め 10 単位以上修得
産官学協働科目
8単位以上修得
ゼミナール科目
必修科目を含め 12 単位以修得
計
合
数
教養科目
又は専門
科目から
34 単位以
上選択
60 単位以上修得
計
124 単位以上修得
7.施設、設備等の整備計画
(1)校地・校舎の整備計画
本学は、関キャンパス(岐阜県関市桐ヶ丘二丁目1番地 大学院、人間福祉学部 人
間福祉学科・健康福祉学科、リハビリテーション学部 理学療法学科、通信教育部、
短期大学部社会福祉学科・幼児教育学科・専攻科)と各務原キャンパス(岐阜県各務
原市那加甥田町 30 番 1 子ども学部 子ども学科、短期大学部経営情報学科)の 2
つのキャンパスを持つ。今回、経営学部は、1・2 年次は各務原キャンパス、3・4 年
次は関キャンパスで学ぶ。
両キャンパスの校地は 142,268.33 ㎡であり、校舎は 41,092.074 ㎡(うち、設置基
準算入面積 38,434.164 ㎡)である。体育館(1,348.41 ㎡)、テニスコート(6 面)
、グ
ランド(47,400 ㎡)を有している。
なお、平成 18(2006)年 4 月新たに各務原キャンパスを開設した際に、関キャン
パスの人間福祉学部人間福祉学科・健康福祉学科の入学定員を各 40 人振り替え(人
間福祉学科 160 人 → 120 人 △40 人 健康福祉学科 120 人 → 80 人 △40 人)、
各務原キャンパスに子ども福祉学科(入学定員 80 名 平成 18(2006)年度届出によ
り平成 19(2007)年度子ども学部子ども学科に改組)を設置した。また、中部学院
大学短期大学部 経営学科(入学定員 70 人)を経営情報学科に名称変更し、各務原
キャンパスに移した。このことにより関キャンパスの収容定員は 460 人減り、平成
19(2007)年度リハビリテーション学部を設置し、収容定員が 160 人増えた後も 300
人減っている。今回、経営学部 3・4 年次 170 人(3 年・4 年 80 人、3 年次編入 10
人)が関キャンパスで学んでも、キャンパス内には学生の休息などに充分なスペース
が確保されている。また、各務原キャンパスは、経営学部 1・2 年次と子ども学部(入
- 24 -
学定員 80 人)が学ぶが、経営情報学科(入学定員 70 人)を経営学部(入学定員 80
人)に改組しても、入学定員で 10 人増加し、2 学年が在籍するため 20 人増えるのみ
であり、充分なスペースが確保されている。専任教員の個人研究室は、各務原キャン
パスに新任教員のために増設する余裕がある。
また、校地基準面積、校舎基準面積をともに上回っており、大学設置基準第 34~
36 条を満たしている。
(2)機械・器具等の整備計画
経営学部設置に伴う校舎の建築は行わない。したがって、新たに購入する機械・器
具は無い。機械・器具は先の校舎整備計画で述べたとおり、1・2 年次を各務原キャン
パス、3・4 年次を関キャンパスで行う。1・2 年次の各務原キャンパスでの学修に必
要な機械、器具は短期大学部経営情報学科の施設、設備、機械、器具を全て転用、又
は、同キャンパスに設置されている子ども学部子ども学科の機械、器具を共用する。
3・4 年次の関キャンパスでの学修に必要な機械、器具は、既設の人間福祉学部、リ
ハビリテーション学部、短期大学部の機械、器具を共用する。また、各務原キャンパ
スが設置される以前の平成 17(2005)年度までは、短期大学部経営情報学科も関キ
ャンパスに置かれていた。平成 19(2007)年度開設したリハビリテーション学部は
開設時に校舎を新築し、機械、器具も新たに購入した。こうしたことから、新たな機
械、器具の整備は必要ないと考える。
(3)図書等の整備計画
本学の図書館は、関キャンパスに附属図書館、各務原キャンパスに図書館分室を設
置している。関キャンパスの所蔵冊数は 111,539 冊、座席数は 243 席であり、各務原
キャンパスの所蔵冊数は 8,586 冊、座席数は 70 席であり 2 館の合計所蔵冊数は
120,125 冊、座席数は 313 席である。
経営学部関係の図書としては、経済・経営関係図書は 7,907 冊、商業関係図書は
1,223 冊を所蔵している。学術雑誌は、57 誌(うち洋雑誌 17 誌)を所蔵している。
情報設備として関キャンパス附属図書館には OPAC(Online Public Access
Catalog)端末 6 台、インターネット検索端末 10 台、AV ブース 10 台を設置してい
る。各務原キャンパス図書館分室には OPAC 端末 4 台、インターネット検索端末 10
台、AV ブース 10 台を設置している。これらの機器を使って以下の国内外のデータベ
ースを利用することができる。
「GeNii 学術コンテンツポータル」
(国立情報学研究所)は、図書や雑誌の所在情
報 (Webcat Plus)、文部科学省研費報告書等(Kaken)、博士論文や学協会誌の文
献情報(NII-DBR)
、大学・学会等の学術論文(CiNii)など各種データベースが一つの
入口(ポータル)から検索ができる。CiNii は書誌情報のみならず、一部全文閲覧が
できる。
「聞蔵」(朝日新聞社)は経済・社会全般についての記事全文が閲覧できる。「日本
経済新聞」は CD-ROM を 1990 年から所蔵している。さらに国 が 発 行 す る 唯 一 の
法 令 公 布 の 機 関 紙 ・ 広 報 紙 と し て の 官 報 は 1997 年 以 来 所 蔵 し て い る 。
また、外国文献については、電子ジャーナル「Academic Research Library」
(ProQuest)は人文・社会・自然科学までの分野の外国雑誌・新聞の全文が利用でき
る。
本学が所蔵しない資料については、他大学の図書館との相互協力をすすめるため国
立情報学研究所の目録所在情報サービスである NACSIS-CAT/ILL(Inter Library Loan)
に加盟しており、他大学図書館と文献複写や現物貸借の相互協力を行っている。平成
14(2002)年度には、他大学から本学に複写や貸出の申込(受付)が 167 件、本学
- 25 -
から他大学等に文献複写や借用の申込(依頼)が 728 件であったが、平成 17(2005)
年度には本学の所蔵雑誌のほとんど全てを NACSIS-CAT に登録したので、平成 18
(2006)年度の実績は、他大学からの複写受付 1,759 件、他大学への複写依頼 1,123
件であり、他大学への複写サービスが上回っている状況である。経営学分野において
も相互協力校を増やし他大学との連携を図っているが、平成 18(2006)年度には隣
接する各務原市立中央図書館と相互協力の覚書をかわし、利用者の必要な資料を相互
に補完している。閲覧席 313 席は、収容定員 2,139 人の 14.6%であり充分な席数を確
保している。
以上により大学設置基準第 38 条を満たしている。
8.入学者選抜の概要
(1)選抜対象者
(1)選抜対象者
養成する人材は、教養ある社会人として地域社会に貢献する人材、経営力(知識を
持っていること、知識がない場合その知識を得る方法を知っていること、そして知識
を知識として役立てるだけでなくそれを使う方法を考えられること、これが経営力の
ある人間)のある社会人として地域社会に貢献する人材、全人教育を受けた日本に貢
献する人材を養成することとしている。
経営学部では多様な専門分野の領域を理解する基礎学力、学習意欲、豊かな感性、
論理的思考能力を秘めている優秀な学生を獲得する。このため文系、理系を問わず受
験しやすい科目構成で選抜試験を実施する。学力重視の学力試験以外に、推薦入試を
導入し、多様な個性豊かな学生を獲得する。試験会場も本学が位置する岐阜県以外の
試験会場を設け、受験生に本学への受験機会を与え、多様な受験生から優秀な学生を
獲得する。
出願資格は、学校教育法第 56 条の規定及び入学者選抜実施要項により、高等学校
もしくは中等教育学校を卒業した者(卒業見込みの者含む)
、通常の課程による 12 年
の学校教育を修了(修了見込みの者含む)した者、学校教育法施行規則第 69 条に規
定する高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められた者とする。
(2)具体的な選抜の方法
(2)具体的な選抜の方法
1) 一般推薦入試
本学での学修を強く希望する者で、人物、性格、健康ともに優れ、高等学校長が
責任をもって推薦した者を対象に調査書、小論文、個人面接(教員 2 名)の成績を
総合的に判定し選抜する。
2) 自己推薦入試
試験当日に高校時代を通して力を注いだ活動や専攻分野の学業等のことを自ら
推薦する自己推薦文を執筆させ、調査書、自己推薦文、個人面接(教員 2 名)の成
績で総合的に判定し選抜する。
3) スポーツ推薦入試
スポーツ推薦入試
本学での学業を強く希望する者で、人物、性格、健康ともに優れ、高等学校長が
責任をもって推薦した者を対象に行う。判定は調査書、実技、個人面接(教員 2 名)
の成績を総合的に判定し選抜する。
- 26 -
4) キリスト教特別推薦入試
本学の教育の基盤であるキリスト教教育に深い理解を示す有能なキリスト者を
対象に行う。判定は調査書、個人面接(教員 2 名)の成績を総合的に判定し選抜す
る。
5) 資格取得者推薦入試
人物、性格、健康ともに優れ、高等学校長が責任をもって推薦した者で、日商簿
記検定 2 級以上又は全商簿記検定 2 級以上の者を対象に行う。判定は、調査書、個
人面接(教員 2 名)の成績を総合的に判定し選抜する。
6) 一般入試
国語、英語Ⅰ・Ⅱ、数学ⅠA、日本史B、世界史B、現代社会、生物Ⅰ、化学Ⅰ、
福祉から 2 科目選択し、2 科目の合計得点で選抜する。
7) 社会人入試
生涯学習ニーズへの対応、地域社会への貢献から満 25 才以上の者を対象に行う。
判定は、調査書、小論文、個人面接(教員 2 名)の成績を総合的に判定し選抜する。
募集人数は若干名とする。
8) 留学生入試
日本在住の外国人、又は海外在住の外国人で、日本語能力が日本語検定 2 級以上
で、学修意欲が十分に高い留学生を若干名受け入れる。判定は調査書、小論文、個
人面接(教員 2 名)の成績を総合的に判定し選抜する。選抜試験は、日本在住の外
国人は本学で、海外在住の外国人は中華人民共和国から受入を行うため、中華人民
共和国の都市、上海で試験を実施する。
【受入後の教育・管理体制】
教育は日本人学生と区別なく行う。特に経営学部はゼミナール科目群に 4 年間を
とおして基礎演習Ⅰから卒業研究までの少人数の演習科目を置くこととしている。
こうした演習科目に配属されることにより、日本語の向上、日本の生活習慣等、日
本文化を理解することとなり、また、日本人学生も交流を深めることで、異文化を
理解することができる。更に、同演習科目は卒業まで指導教員が付くため、学生生
活、履修指導に指導教員が当たる。
日本語教育、日本文化の教育については、日本語を母国語としない学生向けに「言
語による表現活動Ⅳ(コミュニケーション日本語)」
「日本事情」の科目を置き、専
門の教員が教育に当たり、日本語および日本に関する理解を深める機会も与える。
日常の生活指導については、国際交流について検討する「国際交流委員会」を本
年度より設置し、留学生に関する諸課題を総合的に検討し、留学生の相談援助等を
推進することとしている。
9) 大学入試センター試験利用入試
既設の人間福祉学部、子ども学部では既に大学入試センター試験利用入試を実施
し、2008(平成 20)年度より、2007(平成 19)年度開設したリハビリテーション
学部も利用を予定している。経営学部においても利用するが、本年度は設置認可申
請中であることもあり、大学入試センター試験を利用しないこととする。しかし、
開学以降に利用することとしたい。その場合の選考方法は、国語(古文、漢文を除
く)を必須とし、選択科目を外国語、地理歴史、数学、理科、公民とし、1 科目選
択する。
- 27 -
(3)選抜体制
既に置かれている入試広報委員会が、選抜区分、選抜方法、試験日程等の入学者選
抜実施要項の原案を作成し、教授会の議を経て入学試験を実施する。選抜試験実施後
の合否判定は、これも既に置かれている学長、副学長、学長補佐等から構成されてい
る入学者選抜委員会が合否判定の原案を作成し、教授会の議を経て合否を決定する。
[資料11]
資料11]入学者選抜試験の概要
11]入学者選抜試験の概要
- 28 -
9.取得可能な資格
取 得 資 格 名 称
1 高等学校教諭 1 種免許(公民・商業)
2 中学校教諭 1 種免許(社会)
3 司 書
① 教員免許
卒業要件の単位を修得し、経営学部の教育課程以外に次の教員免許に関する科目の
単位を修得することにより、教員免許が取得できる。
高等学校教諭1種免許状科目(公民・商業)
科
目
名
称
単位
教職入門
2
教育学A
2
教育学B
2
社会科教育論A(公民)
2
社会科教育論B(公民)
2
商業科教育論A
2
商業科教育論B
2
特別活動
2
情報・視聴覚教育
2
生徒指導論
2
教育相談
2
総合演習
2
教育実習Ⅰ
1
教育実習Ⅱ
2
中学校教諭1種免許状科目(社会)
科 目 名 称
単位
外国史Ⅰ
2
外国史Ⅱ
2
教職入門
2
教育学A
2
教育学B
2
社会科教育論A(公民)
2
社会科教育論B(公民)
2
社会科教育論C(社会)
2
社会科教育論D(社会)
2
道徳教育論
2
特別活動
2
情報・視聴覚教育
2
生徒指導論
2
教育相談
2
総合演習
2
教育実習Ⅰ
1
教育実習Ⅱ
2
教育実習Ⅲ
2
② 司 書
卒業要件の単位を修得し、経営学部の教育課程以外に次の司書に関す科目の単位を
修得することにより司書の資格が取得できる。
科
目
名
称
生涯学習論
図書館概論
図書館経営論
図書館サービス論
情報サービス概説
レファレンスサ-ビス演習
情報検索演習
図書館資料論
専門資料論
資料組織概説
資料組織演習
児童サービス論
図書及び図書館史
資料特論
コミュニケ-ション論
情報機器論
図書館情報学演習
単 位
備
考
1
2
1
2
2
1
1
2
1
2
2
1
1
1
1
1
1
- 29 -
10.企業実習の具体的計画
経営学部におけるインターンシップについては、短期大学部経営情報学科以来の実績
をふまえ、個別指導を重視した実習指導体制を図る。本学部では、職業観養成に関わる
科目「現代産業研究(1 年次)」
「企業現場研究Ⅰ(1 年次)」
「企業現場研究Ⅱ(1 年次)」を設
置し、事前に十分な教育を施した上でインターンシップを実施する。
経営学部におけるインターンシップは、学内での通常の講義(現代産業研究等)と企
業等での企業実習(2年次 「インターンシップⅠ」 2週間、3年次「インターンシッ
プⅡ」2週間)を行い、その中でキャリア開発の方法を学ぶとともに、その経験を生か
して学生自らのキャリア開発にとって何が必要かを学ぶ。また、その前後には、実習先
の事前指導と報告書作成・実習報告会参加による事後指導を「インターンシップ指導Ⅰ
(2年次)
」及び「インターンシップ指導Ⅱ(3年次)」で、それぞれ行い、幅広い学習
の機会を提供する。インターンシップは主に 2 名の専任教員が担当し、実習先との密接
な連携の下で、インターンシップの効果が上がるようする。
(1)実習先の確保
実習先は主に本学が位置する岐阜県関市・各務原市及び隣接する岐阜市から製造業、
サービス業、金融業等の企業を実習先として 100 の企業を確保した。企業の受入人数は
105 人受入れが可能となっている。確保にあたっては、地元の各務原商工会議所、関市
商工会議所、岐阜県インターンシップ推進協議会の連携の下で確保した。また、自治体
の受入については、今後、地元、関市、各務原市と協議し受入を進める予定でいる。実
習先の確保数、実習生受入数の状況は以下のとおり。
【実習先の確保状況】
地 域 名
受入企業数
各務原市
41 社
関
市
27 社
実習生受入数
42 人
27 人
岐 阜 市
大 垣 市
瑞 穂 市
14 社
7社
2社
17 人
8人
2人
美濃加茂市
1社
1人
本 巣 市
1社
1人
多治見市
1社
1人
高 山 市
3社
3人
揖斐郡大野町
1社
1人
羽島郡笠松町
1社
1人
羽島郡岐南町
計
1社
100 社
1人
105 人
(2)インターンシップの具体的な授業方法
(2)インターンシップの具体的な授業方法
① 実習の全体計画の作成
② 企業、施設の事前訪問とその報告
③ 実習先企業の選定
④ 実習先企業、施設の事前研究と具体的実習計画の作成
⑤ 企業実習
⑥ 実習報告書の作成と報告会での報告
- 30 -
(3)企業実習の配当年次・単位数・実習期間
(3)企業実習の配当年次・単位数・実習期間・実習目的
配当年次・単位数・実習期間・実習目的・目標
・実習目的・目標
科
目
名
称
インターンシップⅠ
配当年次
2年次
単 位
2
実習期間・実習目的・目標
2年次:2 月~3 月(春季休暇中 2週間)
(目的)
・1年次・2年次までに学内で学んだ授業
の知識を実際の職場体験をとおしてより
確実なものにする。
・学内で学修している授業が現実の社会の
中でどのように活かされているか確認す
る。
・希望する進路に向けてどのような科目を
今後、選択するか、どのような資格取得
を必要とするか、といった目標設定を学
習する。
インターンシップⅡ
3年次
2
(目標)
・社会。企業等で働く意味を実体験をとお
して理解する。
・社会人としてのマナー・ルール、責任を
学ぶ
・社会における企業等の役割を理解する。
3年次:8月~9月(夏季休暇中 2週間)
※インターンシップⅠとは異なる業種、
職種で実習を行う
(目的)
・3年次前期までに学内で学んだ授業の知
識を実際の職場体験をとおしてより確実
なものにする。
・学内で学修している授業が現実の社会の
中でどのように活かされているか確認す
る。
・希望する進路に向けてどのような科目を
今後、選択するか、どのような資格取得
を必要とするか、といった目標設定を学
習する。
(目標)
・社会。企業等で働く意味を実体験をとお
して理解する。
・社会人としてのマナー・ルール、責任を
学ぶ
・社会における企業等の役割を理解する。
・目的意識を持ち、積極的な行動を実践す
る。
- 31 -
(4)実習生配属計画
(4)実習生配属計画
① インターンシップⅠ
(2 年次:2 月から 3 月の春季休暇中に 2 週間)
学生が希望する企業に1名程度を配属し、実習を行う。
② インターンシップⅡ
(3 年次:8 月から 9 月の夏季休暇中に 2 週間)
学生が希望する企業で実習を行うが、インターンシップⅠの経験を基にインタ
ーンシップⅠとは異なる業種、職種に 1 名程度を配属し、実習を行う。
(5)実習先巡回計画
インターンシップⅠ及びインターンシップⅡは、各 2 週間行う。この実習期間中、
13 名の専任教員が 1 人当たり 7 人程度の実習生を担当し、各実習期間中に 1 回巡回
指導を行う。
(6)実習先との連携体制
実習に当たっては、事前に各企業等の研究をはじめ、事前訪問による大学と企業側と
の打ち合わせ、実習中の毎日の実習日誌の作成と報告、実習先担当者による日誌の確認、
実習期間中の学生指導訪問、研修後の報告書の作成、企業への送付まで、担当教員と受
け入れ先担当者の間に密接な連携・連絡体制をとる。
【実習先との連携体制】
区 分
実
基
事
連
体
習
本
項
携
制
インターンシップⅠ
インターンシップⅡ
(2年次 2週間 2月~3月)
(3年次 2週間 8月~9月)
① インターンシップにあたっては、実習内容にあわせた企業等と契約を結ぶ。
② 実習先における主たる指導者は、総務、人事、現場等で新入社員教育、人材育成教
育等に実績のある担当者をあてる。
③ 実習先に配属する学生は、1名程度とする。
④ 実習担当教員は、実習期間中、受け入れ先担当者、学生と連絡を取り合い、実習施
設を訪問し連絡を密にすると同時に実習指導を行う。
⑤ インターンシップの受け入れについては、随時受け入れ企業等と連絡を取り合い、
実習計画の事前調整、実習指導方針、実習生との面談、実習学生の個人票の提出な
ど連絡・調整を行う。
・ 原則として1箇所の実習先で2週間の実
習を行う。
・ 主として各実習先の業務全体を観察する
こと、企業・組織の全体像と社内各部署の
仕事について理解することを目的とする。
・ 社会人としてのルール、マナーも学ぶ。
- 32 -
・
インターンシップⅠの経験を基に、
異なった業種、職種の実習を体験する。
様々な仕事を理解すると同時に、学生
側から提案する実習計画と内容を検討
する。
・ 実習期間中に行う受け入れ企業、担
当教員、学生3者によるカンファレン
ス、反省会の実施。
・ 実習終了後の報告会における実習報
告で、次年度のインターンシップに向
けて検討を行う。
(7)成績評価体制および単位認定方法
(7)成績評価体制および単位認定方法
実習先の評価書、実習日誌、実習報告書、インターンシップ指導の事前事後指導の
評価及びインターンシップ成果報告書を総合的に判断して単位を認定する。
(8)実習センター
本学はすでに「実習センター」を設置しており既設学部の社会福祉実習、介護実習、
精神保健福祉援助実習、音楽療法実習、保育実習、教育実習等について専任教員と連
絡を取り、各実習の支援・協力及び実習計画の調整にあたっている。また、実習施設
との事前・事後の連絡や注意事項の伝達、実習に関するさまざまな相談に応じている。
経営学部設置後も企業実習の支援を行う。支援の内容は次のとおり。
1)専任教員の指導の下、実習先への実習生の配属計画、調整、委託契約書の締結
及び新たな実習先の開拓、
2)専任教員との連携の下、実習先巡回計画の作成・調整
3)専任教員作成の実習指導マニュアル・実習指導教材の印刷、保管
4)学生の実習評価表等の保管
5)実習先からの専任教員、学生への諸連絡の伝達
6)学生からの相談事項への対応 等
[資料12
[資料12]企業実習先一覧表
12]企業実習先一覧表
- 33 -
11.編入学生受入の具体的計画
経営学部の編入学定員は 3 年次 5 人を設定し、平成 20(2008)年 4 月より 3 年次編入
生を受け入れる。
(1)受入対象学科等
「商学・経済学系」の短期大学を卒業した者、他大学から転学した者及び専修学校の専
門課程(1,700 時間以上)を卒業した者を受け入れる。
(2)既修得単位の認定方法
編入学生の受け入れにあたっては、2年間で必要な要件を満たして卒業することを目
標に、編入学生の既修得単位認定を次のように進める。
教養科目及び専門科目の卒業要件 124 単位に対しつぎのとおり単位を認定する。
卒
科
業
目
要
件
群
人間理解基礎科目
教
養
科
目
自己実現・自己表現関連科目
専門基礎科学科目
情報リテラシー科目
計
専
門
科
目
単
位
修得単位数
必修科目を含め
10 単位以上修得
必修科目を含め
6 単位以上修得
必修科目を含め
8 単位以上修得
6 単位以上修得
30 単位以上修得
教養科目又
は専門科目
から 34 単
位以上選択
認定単位方法
個別認定 10 単位
個別認定 6 単位
個別認定 8 単位
個別認定 6 単位
30 単位認定
経営学科目
必修科目を含め
12 単位以上修得
商学科目
必修科目を含め
8 単位以上修得
個別認定 6 単位
経済学・法学科目
必修科目を含め
10 単位以上修得
個別認定 6 単位
会計・ファイナンス科目
必修科目を含め
10 単位以上修得
個別認定 6 単位
産官学協働科目
8単位以上修得
個別認定 6 単位
ゼミナール科目
必修科目を含め
12 単位以修得
個別認定 4 単位
60 単位以上修得
36 単位認定
計
合
計
124 単位以上修得
個別認定 8 単位
66 単位認定
認定単位は教養系科目の「人間理解基礎科目」「自己実現・自己表現関連科目」
「専門基礎科学科目」「情報リテラシー科目」の各科目群に定める卒業要件単位を
それぞれ個別で 30 単位認定する。ただし、卒業必修科目の単位が修得されていな
い場合は、入学後、履修することとする。
専門科目は「経営学科目」は卒業要件 12 単位中、8 単位を個別認定、「商学科目」
は卒業要件 8 単位中、6 単位を個別認定、「経済学・法学科目」は卒業要件 10 単
位中、6 単位を個別認定、「会計・ファイナンス科目」は卒業要件 10 単位中、6 単
位を個別認定、「産官学協働科目」は卒業要件 8 単位中、6 単位を個別認定、「ゼ
ミナルー科目」は大学教育を始めるに当たる導入科目から専門性を獲得す専門演習
科目が置かれている。こうした科目の単位を修得している者と、未修得の者がいる
- 34 -
と考えられるため、卒業要件 12 単位中、4 単位を個別認定とし、専門科目で 36 単
位までを認定する。ただし、卒業必修科目の単位が修得されていない場合は、入学
後、履修することとし、既修得単位の上限を 66 単位とする。
[資料13
資料13]
13]既修得単位の読替表
[資料14]3
[資料14]3 年次編入の履修モデル
(3)履修指導方法
① 毎年4月初めに3年次編入生を対象としたオリエンテーションを実施する。オリ
エンテーションでは、学生毎に履修した科目が違い、認定される単位数も違うた
め、履修モデルにより2年間の履修科目の指導を行う。
② 専門演習Ⅰ、専門演習Ⅱ、専門演習Ⅲ、卒業研究は1年次からの入学生、3年次
からの編入生の年次区分関係なく1クラスを 13 人程度の少人数で教育を行い、
専門性の獲得を図ることとして置いているが、これ以外にも、クラス担任的な役
割を課し、科目担当教員には学生の学生生活での相談、履修指導、将来の進路に
ついても指導をおこなう。
③ 事務局教務課には、既設学部の3年次編入生の履修相談を随時行う体制が既に整
っていることから、経営学部設置後も、担当教員不在時には指導を行う。
④ 学生の履修計画支援としてシラバスを作成する。内容は、講義概要、授業計画、
評価方法及び受講上の注意、教科書・参考文献等を明示する。
(4)教育上の配慮
3年次編入後の1・2年次配当の卒業必修科目及び資格取得に関わる科目等の必
要な科目が3年次からの専門科目と同時に履修できるよう通常の時間割において特
別に開講する。
12.学部、学科を別地に設置する場合の配慮等
.学部、学科を別地に設置する場合の配慮等
既設の人間福祉学部、リハビリテーション学部は関キャンパスに設置され、子ども学部
は各務原キャンパス設置されている。今回、設置する経営学部は、1・2 年次を各務原キャ
ンパス、3・4 年次を関キャンパスで行う。関キャンパス、各務原キャンパス間は 10 キロ
程度と近く、シャトルバスで 20 分程度である。
別地での学修に伴う学生等への配慮を次のとおり考える。
(1) キャンパスへの通学
キャンパスへの通学の配慮
への通学の配慮
① 関キャンパスへの通学への配慮
本学は関キャンパス開学以来、関キャンパスと主要駅間(JR東海道本線岐阜駅、
JR高山本線美濃太田駅、名鉄犬山線犬山駅・名鉄各務原線三柿野駅等)を授業開
始時間、終了時間に合わせてスクールバスを運行している。
経営学部設置後においても、1 限目から 5 限の授業時間開始時間に合わせてスクー
ルバスを運行し、学生の通学、教員の出校への負担に配慮する。
② 各務原キャンパス通学への配慮
各務原キャンパスの近くには、JR高山本線、名鉄犬山線・名鉄各務原線の公共
交通機関があり、路線の最寄り駅からキャンパスまでは、徒歩5分から10
分程度と交通の便利な所にキャンパスが設置されているため、学生の通学、教員の
出校には負担があまり無いと考える。
- 35 -
③ 各務原キャンパスと関キャンパス間の移動への配慮
各務原キャンパスと関キャンパス間は各務原キャンパス開学以来、1 限目から 5 限
の授業時間開始時間に合わせてシャトルバスを運行し、学生・教員の移動への負担に
配慮している。
(2)施設設備等への配慮
(2)施設設備等への配慮
①運動場等スポーツ施設
各務原キャンパスの敷地内には、屋内に軽度のスポーツが行える多目的ホール、
があるが、バレーボール、バスケットボール、ソフトボール等、スポーツを本格的
に行う施設は無い。しかし、関キャンパスに体育館1棟、グランド、テニスコ
ートが整備されていることから、関キャンパスで行う。関キャンパスへの移動につ
いては、スクールバスで 20 分程度で移動することが可能なため、スクールバスで
移動する。
13.自己点検・評価
(1)自己点検・評価委員会規程
中部学院大学は、平成 9(1997)年 4 月に開学したが、開学時すでに「中部学院大
学自己点検・評価委員会規程」が制定されていた。これは、開学に先立ち諸規則整備
の作業の一環として、平成 9(1997)年 3 月理事会決議により制定されていたもので
ある。
その後、平成 10(1998)年 4 月、「中部女子短期大学自己評価等実施組織に関す
る要綱」を吸収し、「中部学院大学及び中部女子短期大学自己点検・評価等規程」に
改められた。更に、中部女子短期大学の名称が平成 11(1999)年 4 月中部学院大学
短期大学部と改称されたことに伴う規程の整備が行われ、現在、「中部学院大学及び
中部学院大学短期大学部自己点検・評価等規程」となっている。
(2)自己点検・評価報告書
大学は、自己点検・評価委員会規程により平成 10(1998)年 12 月 22 日に第 1 回
自己点検・評価委員会を行い、大学としての今後の進め方を協議した。そして、平成
11(1999)年 4 月 28 日に第 1 回自己点検・評価等委員会大学部会を開催し、大学基
準協会発行「大学自己点検・評価マニュアル」により作業の進め方を検討するととも
に各委員に「大学の自己点検・評価の手引き」を配布した。その後、第 6 回までの部
会を経て平成 12(2000)年 3 月 20 日に「自己点検・評価報告書(1999 年度版)」
を発行した。
平成 14(2002)年 11 月 21 日「自己点検・評価報告書(2003 年度版)」作成に向
けて第 1 回自己点検・評価委員会を開催した。そこで、自己点検・評価を大学及び短
期大学部ともに実施することを確認した。その後、第 2 回、第 3 回の委員会を開催し、
平成 16(2004)年 2 月に自己点検・評価報告書を完成した。
短期大学部は、平成 7(1995)年 11 月に「自己を見つめて-自己点検・評価報告
書-」を刊行した。その後平成 9(1997)年、短大活性化検討委員会の名称の下に「今、
そして未来へ-短大活性化委員会報告」を刊行した。平成 14(2002)年からは大学
の「自己点検・評価報告書(2003 年度版)」作成に向けた作業と並行して報告書作成
の基礎作業に入り、大学・短期大学部の共通事項である学生支援や組織管理上の課題
- 36 -
について、主に事務局や各種委員会を中心に作業・検討を進め「自己点検・評価報告
書(2005 年度版)」が平成 17(2005)年 7 月に完成した。
(3)平成 19(
(2007)年度自己点検・評価等委員会の構成
)年度自己点検・評価等委員会の構成
大
学
自己点検・評価委 委員長―学長
員
学長補佐、宗教総主事、
研究科長
短期大学部
副委員長―学長
図書館長、総合研究センター所長
事務局長、事務局次長
両学長協議の上
委嘱する委員
人間福祉学部長
人間福祉学科長
子ども学部長
リハビリテーション学部長
幼児教育学科長
社会福祉学科長
経営情報学科長
経営情報学科長補佐
宗教主事
(4)自己点検・評価等委員会大学部会及び短期大学部会
自己点検・評価等委員の統括の下に、大学部会、短期大学部会を組織した。各々の
部会には次の 2 つの委員会と 7 つの小委員会を置くこととした。
① 教育研究委員会
1) 理念・目標及び教育研究組織小委員会
2) 教育研究の内容と学生の受け入れ小委員会
3) 図書館及び図書館の資料・学術情報小委員会
4) 学生生活等小委員会
5) 社会貢献等小委員会
② 管理運営委員会
1) 管理運営及び財政小委員会
2)事務組織、点検評価小委員会
(5)学生による授業評価
学生による授業評価は、平成9(1997)年度より毎年実施している。実施対象はす
べての授業であり、評価項目は 16 項目である。また、そのほかに学生が自由に記述
する工夫もしている。学生は無記名で評価をし、教務課で集計をする。結果について
は本学図書館にて誰もが閲覧できる。
(6)学生による事務局評価
事務局の業務改善の一助とするため学生の無記名による事務局評価を平成9
(1997)年度より毎年実施している。対象は、総務課、学生課、キャリア支援センタ
ー、教務課、図書館、生涯学習センター、総合研究センター、実習センター、情報セ
ンター等とし、63 項目にわたり意見を聴取して、結果は事務局にフィードバックして
いる。
- 37 -
(7)第三者評価
大学は平成 16(2004)年度から法令により「第三者評価」が義務付けられた。こ
のことを受け大学は、財団法人大学基準協会(文部科学省認定第三者認定評価機関)
による評価を受け、大学としての基準に適合しているとの認定評価を受けた。また、
同時に大学基準協会への加盟が認められ、平成 17(2005)年 4 月 1 日より正会員と
して登録された。自己点検・評価報告書はホームページに公開している。
短期大学部は、平成 16(2004)年度から法令により義務付けられた「第三者評価」
について、実施初年度にあたる平成 17(2005)年 7 月に「自己点検・評価報告書(2005
年度版)」を財団法人短期大学基準協会(文部科学省認定第三者認定評価機関)に提
出し書面調査を受けた後、平成 17(2005)年 10 月に訪問調査を受け、平成 18(2006)
年 4 月に財団法人短期大学基準協会より短期大学としての「適格認定」を受けた。自
己点検・評価報告書はホームページに公開している。
経営学部設置認可後は、自己点検・評価委員会に加わり、自己点検・自己評価を行
い、結果を公表し、学生による授業評価を行う予定である。したがって学校教育法第
69 条の 3 及び大学設置基準第 2 条の規定を満たしている。
14.情報の提供
大学による情報の提供については、文部科学省高等教育局長の「大学による情報の
積極的な提供について」
(平成 17 年 3 月 14 日付)通達にあるように、中央教育審議
会答申「我が国の高等教育の将来像」(平成 17 年 1 月 28 日付)においても「教育内
容・方法、財務・経営状況等に関する情報や設置審査等の過程、認証評価や自己点検・
評価の結果等により明らかとなった課題や情報を学習者に提供」していくことが求め
られており、
「具体的には、例えばホームページを利用する」ことが例示されている。
本学においても刊行物やホームページを利用して広く情報を提供することは、社会
に対する責務であると考え以下のような情報提供を積極的に行っている。
(1)研究成果は、
「中部学院大学・中部学院短期大学部 研究紀要」
(年刊)を平成 12
(2000)年度より刊行した。平成 16(2004)年度からは国立情報学研究所(NII)の
「研究紀要公開支援事業」に参加して、研究紀要を電子化するとともに NII 論文情報
ナビゲータにてインターネットに公開している。
(2)自己点検・評価や認証評価機関の評価結果は、ホームページに公開している。
(3)学校法人の財務情報、在学生数は、ホームページに平成 18(2006)年度より事
業報告、資金収支計算書、消費収支計算書、貸借対照表、財産目録、監査報告書を
公開している。
(4)学生の授業評価は、集計した上で図書館において誰でも閲覧できるように公開し
ている。
(5)教員プロフィールは、「学びのスペシャリスト」として刊行し、高校などの出前
授業の参考資料として提供するとともに、ホームページに「教員紹介」として担当
科目、研究テーマ、自己紹介(経歴)、メッセージを公開している。
(6)教育の目的、教育課程、シラバス等教育の内容は、刊行物とホームページに公開
している。
(7)入試の選抜方法、学費等は、刊行物とホームページに公開している。受験者数、
合格者数、入学者数は、高校・予備校・企業等に情報公開している。
(8)卒業生の就職状況は、刊行物とホームページに公開している。
(9)公開講座は、刊行物とホームページに公開している。
- 38 -
また、情報提供と表裏一体の関係にある在学生・卒業生の個人情報保護については、
平成 17(2005)年 4 月 1 日の「個人情報の保護に関する法律」の全面施行に伴い、
「中
部学院大学・中部学院短期大学部個人情報保護に関する規定」を制定し、受験生・在
学生・卒業生の個人情報が漏洩しないよう学内の啓蒙活動に努めている。
大学設置基準第 2 条における「教育研究活動等の状況について、刊行物への掲載そ
の他広く周知を図ることができる方法によって積極的に情報を提供する」要件を満た
している。
15.教員の資質の維持向上の方策
本学は、経営学部設置で、人間福祉学部、子ども学部、リハビリテーション学部を
含め 4 学部体制となる。4 年制大学としての教員の教育水準、資質の維持向上、授業
内容及び授業方法の改善を一層図る必要が生じてきている。平成 19(2007)年度よ
り、ファカルティ・ディベロメント(以下「FD」という。)を推進する大学・短期
大学部全学あげてのFD委員会を設置した。委員及びFDの具体的な計画は以下のと
おり。
【FD委員会委員】
(1) 大学学長、短期大学部学長
(2) 大学学長補佐
(3) 大学院研究科長
(4) 学部長及び大学・短期大学部学科の学科長
(5) 通信教育部長
(6) 教務委員長及び副委員長
(7) その他学長が指名した者 若干名
【FDの具体的計画】
(1)学生による授業評価の実施
(2)新任教員の研修会の開催
(3)授業公開による授業参観・教員相互の授業評価の実施
(4)研修会及び講演会の実施
(1)学生による授業評価の実施
学生による授業評価は、大学が開学した平成 9(1997)年度より実施し、その後、
平成 11(1999)年度に教育内容改善委員会を設置し、同委員会において、授業評価
項目を授業内容と授業形態(講義、外国語、演習、実技科目、体育科目、音楽)に合
わせた5段階評価の評価項目に、また、担当教員が独自に評価項目を作る部分や、学
生の声が反映できるよう学生の記述部分も取り入れるなど見直しを行い、現在に至っ
ている。学生が行った授業評価結果は、担当教員の所感とともに学生に開示し、授業
への反映、改善に使用している。経営学部でも開学初年度より学生による授業評価を
実施する。
(2)新任教員の研修会の開催
経営学部設置に伴い新任教員が多数就任する。年度初めの 4 月に本学の概要、課題、
大学運営などについて理解を深めるための新任教員研修を開催する。主な研修内容は
次のとおり。
①本学の現状と課題について
②教育・研究活動及び地域貢献使命について
③本学の教育理念・方針について
- 39 -
④在職教員による授業方法の紹介
⑤事務手続き方法について
など
(3)授業公開による授業参観・教員相互の授業評価の実施
専任教員が行う授業を公開し、公開授業を参観する。参観後、専任教員相互が授業
を評価し、意見交換を行う。こうしたことが、授業内容の質を高め、授業の飛躍に効
果的であると考える。したがって、授業公開による授業参観・教員相互の授業評価を
実施する。具体的な方法については、専任教員は前期又は後期の 15 回の授業のうち、
1回を公開し、それを事前に参観する教員は登録を行い、登録を行った教員間で評
価・意見交換を行う。または、1年間のうち2週間程度を授業公開週間とし、参観す
る授業科目の事前登録により、期間中に専任教員は1コマの授業を参観し、登録を行
った教員間で評価・意見交換を行う。
(4)研修会及び講演会の実施
学生の質の多様化に伴い、学部・大学全体での現状の課題(学習意欲、学力低下、
受講マナー、授業方法、多人数授業、授業内容レベル等)も多様化してきている。こ
うした課題について専任教員が共通認識を持ち意見や情報交換を行い、相互啓発しな
がら、教員としての意識を喚起する必要がある。このため毎年1回テ-マを設定し、
研修会を開催する。また、他大学教員などのFDの専門家の講師招聘、高等学校教員
を招聘した大学教育改善についての提言を得るなどのワークショップ、講演を取り入
れた研修会も併せて行う。
(5)教員の研究活動に関わる質 への対応
研究活動の成果を「大学紀要」「研究年報」の論文集にまとめて各機関に発表して
いる。論文掲載にあたっては、教員の研鑽、論文の質を高めるため、報告会、ヒアリ
ング等の論文審査を行い掲載が妥当と思われる論文を掲載している。
(6)研修等への参加
附置機関「総合研究センター」を設置している。併せて学内に人間福祉学会を設立
し海外の専門機関との連携による国際シンポジュームの開催や情報交流、各種地域の
研究機関との研修及び研究活動等を活発に展開している。学内においても、教員間の
共同研究、専門隣接領域担当の教員を中心とした学外の福祉専門家を交えた福祉援助
技術、福祉制度福祉思想等の研究会、研修会を定期的に開催するなどして研修活動を
展開している。更に、国内外に限らず、6 ヶ月期間を限度として、他の大学・研究機
関において学術研究実施が可能な制度を設けている。
- 40 -
16.学生確保の見通し
「設置の必要性」で述べたように、岐阜県内の大学進学者 8,842 人と短期大学進学
者 1,769 人のうち、岐阜県内の大学への進学者は 1,552 人(県内進学率 17.6%)、短
期大学への進学者は 1,090 人(県内進学率 61.6%)であり、岐阜県外大学進学率は、
男 83.6%(全国 8 位)
、女 80.8%(全国 11 位)と全国平均 59.2%に比べてきわめて高
い。
平成 18(2006)年度の岐阜県外大学進学先の 1 位は愛知県の 4,620 人であり、岐
阜県内大学入学者の高校出身地の 1 位も愛知県の 1,249 人であるが、差し引き 3,371
人の大学進学者が愛知県に県外流出していることになる。
このことは岐阜県内の大学が、進学希望者にとって愛知県の大学に比べ魅力に欠け
ていることを示しており、岐阜県関市と各務原市にキャンパスをもつ本学は、県内の
他大学と競合するのではなく、県外に流失している 18 歳人口の受け皿として、また
隣接する愛知県北部地域より大学進学者を受け入れることのできる魅力のある高等
教育機関として教育研究に特色を出し、地域に密着した大学として存在感を発揮する
ことが使命であると考える。
岐阜県内には経済・経営系統の学部を有する大学は 4 校あり、入学定員は 1,235 人
である。このうち情報非公開の 1 校を除いた入学定員 1,055 人に対し、平成 18 年の
入学者は 835 人であり充足率は 79%であった。
岐阜県内の経済・経営系学部は、
「空白の 10 年」といわれた日本経済の停滞期には
経済・経営系学部離れにより、各校とも定員を充足するのが厳しい状態であった。日
本経済が中国の素材需要をはじめとする東南アジア、アメリカ、欧州への輸出や現地
生産、日本の産業や企業の構造改革が成果を挙げ景気が回復したことにより、企業の
人材需要が高まり、平成 18(2006)年度の経済・経営系学部の志願者は、私立大学
全学部の志願者が減少して前年比 97.82%だったにもかかわらず、経営学部は増加し
て前年比 104.95%、経済学部は前年並みの前年比 100.01%であった。
平成 19(2007)年度入試では、大学生の就職が数年前とは様変わりに売り手市場
となったことにより、受験生の「資格志向」が弱まり、企業への就職に有利な文系学
部の人気が上がり、私立大学では「経済・経営・商」学系が前年比 106.2%となった。
本学の経営情報学科(入学定員 70 人)の平成 19(2007)年度の在学生数は、1 年
74 人、2 年 80 人であり定員を充足しており、少規模学科ゆえのきめ細かな教育やキ
ャリア形成教育は地域の支持を得ている。短期大学部経営情報学科の地域に密着した
教育方針を引き継ぐことにより学生確保は可能であると考える。
[資料15
[資料15]
15]平成 18 年度私立大学経済・経営学部系統の動向
[資料16
[資料16]平成
16]平成 18 年度岐阜県内高等学校
年度岐阜県内高等学校卒業者の大学への学部系統別進学者数
内高等学校卒業者の大学への学部系統別進学者数
[資料17
[資料17]
17]平成 18 年度岐阜県内の経済・経営系大学の入学状況
[資料18
[資料18]
18]経営情報学科の在学生数
経営情報学科の在学生数
- 41 -