学識経験者の意見その1(PDF:246KB)

元多賀城市立山王小学校長
宮田
尚夫
氏
平成27年度教育委員会の点検及び評価に対する意見
1
点検評価総括
(1)学校・家庭・地域の連携による教育力の向上
学校と地域は、学校支援地域本部事業や放課後子ども教室事業等によって、
学校と家庭は、PTA活動や家庭教育事業等によって、それぞれ連携の太い線
が引かれている。しかし、地域と家庭の線はごく細いままである。地域と家庭
の連携に向けた地域への支援策が望まれる。
(2)学 校 教 育 の 充 実
充実した教育活動を目指して、多くの事業が施行されている。一方、第五次
多賀城市総合計画には「授業が分かると答える生徒66.8 % 」「学校生活が
楽しいと思う生徒72.2 % 」という数値が示されている。この状況を重く受
け止め、より質の高い教育に向けた議論が展開されることを期待する。
(3)生涯学習の推進
指定管理者が導入された施設においては、民間のもつノウハウが発揮され、
概ね順調に参加者や利用者を増やしている。学習機会の提供は着実に充実して
きているといえる。この中で、公立の施設だからできること、公立の施設でな
ければできないことという側面について不断の配慮が望まれる。
(4)市民スポーツ社会の推進
社会体育施設等の管理運営は、指定管理者の導入によってほぼ順調に進展し
ている。社会の変化により、スポーツ振興に関わるニーズも多様化していくも
のと思われる。関係機関とも連携し、より一層効果的なプログラムを展開して
いくことを期待する。
(5)文化財の保護と活用
宮城県の「特別史跡多賀城跡附寺跡整備基本計画」や多賀城市の「歴史的風
致維持向上計画」「名勝おくのほそ道の風景地保存活用計画」等が策定され、
一体的に事業が進められている。史都多賀城の多くの市民に知ってほしい計画
である。ホームページへの掲載とともに、他の周知の方法も検討されたい。
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(6)学校評価の意見
確 か な学 力 を 育 み 、い じ めや 不 登 校 を 防 ぐ た めの 根 本 的 な 方 策 は 、児 童 生
徒 主 体 の 授 業 作 り と 、成 就感・満 足 感 が 持 て る学 級 作 り で あ る 。この こ と は
今 次 学 習 指 導 要 領 改 訂 の 趣旨 に も 沿 う も の と 考え る 。重 点 的 な 取 組を 期 待 す
る。
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2
政策・事業別の意見
政策3
歴史・文化を継承し豊かな心を育むまち
施策1
学校・家庭・地域の連携による教育力の向上
意
見
・学校・地域が連携した子どもたちの育成
平成21年度に始まった「学校支援地域本部事業」は、新たに高崎中学校区
を加え全中学校区での実施となった。既実施校区の多くでは学校・地域の連携
が順調に進展している。一方、地区により取組に温度差が見られるようである。
「協働教育だより」は、地域の人々の意識を高め、ボランティアの発掘を促す
などの役割を担っている。本事業の意義をより効果的に発信し、地域の理解を
得ていくことを期待する。
・放課後等の安全・安心な居場所づくり
「放課後子ども教室推進事業」では、子どもたちが群れて遊び、宿題を教え
合っている姿を見ることができる。これは近年、地域ではほとんど見ることが
できなくなった子どもたち本来の姿である。本教室は子どもたちが自然に社会
性やコミュニケーション能力などを身に付けていく貴重な場となっている。教
室が平成27年度で全小学校に開設されたのを機に、運営するボランティアス
タッフ、利用する保護者、場を提供する教員、同じ子どもを預かることが多い
留守家庭児童学級のスタッフ等が、本事業に係る思いや改善策等を共有する手
立てが講じられることを期待する。
・家庭教育力の向上
家庭教育については、就学時健康診断や入学説明会などの機会を利用して保
護者対象の講座や研修会が実施されている。また、保護者はインターネット等
により手軽に情報を入手できる環境にいる。これに加えて、今保護者に必要な
のは、「どうしてうまくいかないのか」「これでいいのだろうか」などの困難
に突き当たった時、一緒に子どもの様子を見たり、お茶を飲みながら話をした
りできる人の存在である。家庭教育推進員の配置についても検討されたい。
・青少年の健全育成
補導や相談、啓発、子ども会育成連合会への支援、子どもの読者活動の推進、
ジュニアリーダーの育成・支援等の地道な取組が継続されている。子ども会育
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成連合会の「こどもまつり」については、単位子ども会の参加を促すこと等に
より子どもの自主的活動部分を拡大し、より質的な充実を図ることが期待され
る。単位子ども会の活動は、地域の人々による見守りや地域における保護者・
子どもの学びと育ちのきっかけともなる貴重な場である。子ども会活動の活性
化に向け、支援の継続が望まれる。
・施策の総合推進
「幼稚園就園奨励費補助事業」が、私立幼稚園の入園料と保育料の減免に対
して施行されている。保護者の所得状況に応じた経済的負担の軽減が実現され
ており、継続が必要である。
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施策2
学 校 教 育 の充 実
意
見
・ 郷 土 愛 を 育 む 教 育の 推 進
小学校副読本作成事業の中で「わたしたちの多賀城(デジタル版)活用研
修会」が行われたのは喜ばしい。併せて副読本を使う授業研究を推進し、デ
ジタル版が主体的な調べる活動に有効であることの理解が進展することを期
待する。
・教育の質の向上
「小学校理科支援事業」では理科の教員免許所持者が、「多賀城学習個別
支援事業」では教員免許所持者が、それぞれ支援員として配置され成果を上
げている。「特別支援教育支援事業」については、補助法の情報交換や研修
をする場を設け、支援の効果をより高めることが望まれる。「自主学習支援
亊業」のスコーレは、学ぶ雰囲気に浸ることができ、気軽に相談に乗ってく
れる人がいて、児童生徒は自主学習を楽しんでいる。より多くの児童生徒の
参加を促すと友に、中学生を大学生と一緒に教える役にするなどの工夫も望
まれる。
・ 健 康 づ く り と 食 育の 充 実
就学時健康診断と児童生徒の健康診断により、保護者に健康情報が提供さ
れることで、治療のきっかけとなっている。結果の分析を十分に行い、課題
を 明 確 に し て 、 保 健 指 導 や栄 養 指 導 に 生 か さ れた い 。
「 設 備 、器 具 等 維 持 管 理 事業 」は 、計 画 的 に 修繕 、更 新 が 実 施 さ れて お り 、
「学校給食放射性物質測定検査事業」においても食材の産地や測定検査の結
果 が 公 表 さ れ て 、 安 全 安 心な 給 食 が 実 施 さ れ てい る 。
・ 教 育 相 談 体 制 の 充実
「スクールカウンセラー活用調査研究事業」「スクールソーシャルワーカ
ー活用事業」は、着実にその役割を果たしている。事業初年度である「いじ
め防止対策事業」においても、組織的対応のための関係条例を制定する等の
対策の環境を整えつつある。いじめについては、顕在化する前に「ふざけ」
を含め兆候の段階でとらえ、早期に対応することが重要である。不登校の出
現率は、毎年度全国平均より高い値で推移している。けやき教室での対応と
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併 せ て 、 不 登 校 児 童 生 徒 と学 校 を 結 ぶ 支 援 員 の配 置 を 期 待 す る 。
・教育環境の整備
「 小 ・中 学 校 環 境 整 備 事 業」 に よ り 安 心 ・ 安 全、 快 適 な 教 育 活 動 の展 開 が
図られている。経年変化に伴う老朽化・劣化に対しては「城南小学校校舎大
規模改造事業(長寿命化改良工事)」「多賀城中学校建具修繕事業」「多賀
城中学校エレベータ改修事業」「多賀城東小学校エレベータ改修事業」が予
定通り完了し順調に進捗している。「城南小学校増築事業」も完了して児童
数 の 増 加 に 対 応 で き る よ うに な っ た 。
学 校 は、子 ど も が 過 ご す 環境 の 中 で も 最 も 安 全な 場 所 で な け れ ば なら な い 。
施 設 設 備 に 係 る 危 険 情 報 に対 し て は 、常 に 早 期に 適 切 な 対 応 を 継 続さ れ た い 。
・施策の総合推進
「学校給食費未納対策事業」では、文書等による催告、児童手当からの申
出徴収、簡易裁判所への支払督促申立ての方策が講じられている。過年度分
に つ い て は 、 弁 護 士 へ の 徴収 委 託 も 考 え ら れ る。
「防災副読本作成事業」については、副読本の使用を各校の年間学習指導
計 画 に 明 確 に 位 置 づ け る こと が 肝 要 で あ る 。
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施策3
生涯学習の推進
意
見
・学習機会の充実
中央及び地区公民館では、市民の興味関心、ライフステージに応じた講座、
教室が開催されている。また、地域毎に社会教育振興員が委嘱され、事業の参
加者数も増加している。地域主体の事業の促進が図られているが、企画運営に
は難しさもあり、振興員には継続した支援が必要である。
「広報多賀城」には講座、教室、イベント等の情報が、主催部署毎に掲載さ
れ、市民への周知が図られている。別途、主催部署の枠を外し「趣味・教養」
「子供向け」など分野別の一覧が年に数回発行されれば、必要なものを見つけ
やすく周知の効果が高まると思われる。
・市民創造型生涯学習の推進
生涯学習100年構想実践委員会、成人式実行委員会、万葉まつり実行委員
会、大伴家持顕彰会、婦人会連合会等関係団体の主体的な活動に向けての支援
がなされている。中にはスタッフの固定化、内容のマンネリ化などの課題を抱
える団体もあるようである。類似の課題を解消した先進的な事例の紹介などの
支援も望まれる。
・芸術文化の振興
芸術文化協会は、27の加盟団体を得て文化祭を主催し、万葉まつりや生涯
学習100年構想実践委員会の「伝統文化こども教室」などへの協力を精力的
に行っている。今後とも、加盟団体が抱える課題の把握等を通して安定的な運
営に配慮されたい。
・生涯学習施設の運営
「文化センター管理運営事業」においては、利用者数が年々増加し、市民会
館主催事業の参加者数も平成27年度は平成25年度の倍になっている。利用
しやすいセンターと芸術文化の振興について、なお一層の向上を期待する。
「文化センター改修事業」では、施設の老朽化に伴う改修の準備と設備の修
繕が行われている。施設設備については、故障の発生や耐用年数を待つことな
く、欠陥や不具合を早期に発見するための点検と長期間使用するための手入れ
が日常的に行われるのが望ましい。そのための予算措置にも留意されたい。
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「図書館移転事業」については、建物の老朽化、収蔵庫の狭小化等により移
転が計画され、条例の改正、指定管理者の指定等を経て多賀城駅前に移転が完
了した。事業終了に当たり、多賀城市立図書館の創立からこれまでに関する主
要な文書等の記録を一括し、保管場所を明示して、永年保存されたい。
「市立図書館管理運営事業」において、新図書館は立地の良さや都市的でし
ゃれた空間構成、検索サービスやホスピタリティの充実等があいまって、多く
の人々を集めている。図書選定に当たっては、公共図書館として一般市民が入
手困難な書籍・雑誌の購入にも配慮されたい。多賀城の歴史に関わる書籍が揃
えられている。これに加え、東北にある大学や民間研究団体の歴史研究書籍・
雑誌も受け入れ、「史都多賀城」にふさわしい「東北随一の文化交流拠点」の
一翼を担うことを期待する。
・施策の総合推進
「デジタルミュージアム創設事業」は、故日下常由氏から寄贈された万葉集、
多賀城を題材とした絵画をデジタル化し、インターネットやDVDで鑑賞でき
るようにしたものである。多賀城を学ぶ資料や観光PR用等に活用が期待され
る。
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施策4
市民スポーツ社会の推進
意
見
・スポーツ機会の充実
各地区にはスポーツ振興員が置かれ、小・中学校の運動施設も開放されて、
スポーツ振興と地域のコミュニケーション形成に貢献している。また、体育協
会を通して加盟団体に助成がなされ、加盟団体による競技会の参加者数も増加
している。高齢化の中、スポーツ振興員、団体役員の世代交代が進んでいると
ころもあり、各事業の継続が望まれる。
・社会体育施設等の施設環境の充実
「多賀城市社会体育施設等管理運営事業」においては、指定管理者により、
今日的な課題である子どもの外遊びの減少による体力の低下、働く世代の運動
機会の減少などに対応した講座・教室・活動が工夫され実施されている。また、
イベントや講座・教室の内容、専用利用の状況、活動の様子、利用者の意見・
感想等の情報もきめ細かく発信され、市民がスポーツに取り組むきっかけとな
っている。更に、施設設備の改善により維持経費の削減や利用者の交流促進も
図られている。障害者スポーツや子どもの貧困などへの対応も期待したい。
・施策の総合推進
市民は、スポーツやトレーニングを近所の公園など社会体育施設以外の場所
でも行っている。そのような場所でも安全、快適に楽しむことできるよう、防
護ネットの設置等について、できる限りの対応がなされることを期待する。
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施策5
文化財の保護と活用
意
見
・文化財の調査・保存の推進
「名勝『おくのほそ道の風景地』保存管理計画策定事業」では、詳細な保存
管理計画が策定された。今後の具体的な作業が順調に進捗することを期待する。
「埋蔵文化財調査受託事業」「埋蔵文化財緊急調査事業(復興交付金)」に
おいては、順調に発掘調査が行われ記録保存がなされている。市民の遺跡に対
する認識について、時として危惧を感じる時がある。埋蔵文化財包蔵地の重要
性について、改めて市民へ啓蒙と周知を図ることも検討されたい。
・文化財の積極的な活用促進
「特別史跡多賀城跡復元整備事業」は、外郭南門等の復元整備の検討が大詰
めを迎えている。特別史跡指定50周年の好機をとらえ、県の史跡公園として
の整備と併せて事業が大きく進展することを期待する。整備に当たっては、完
成後のメンテナンス、来訪者の利便性や安全性にも十分留意されたい。
・文化財の普及啓発の推進
「被災文化財(古文書等)保全等事業」によって、被災古文書の修復、デー
タ化、特別収蔵庫の改修が終了している。これを機に、市民や市が所蔵する未
整理の古文書の保全についても新たな取組がなされることを期待する。
「展示・報告会等開催事業」においては、調査センター展示室の入館者が増
え、報告会にも多くの参加者を得ている。政庁跡の来訪者が同展示室をセット
にして訪れるようなPRの工夫が望まれる。史遊館については、多賀城市の通
史を調べる場としての展示の充実が望まれる。
「埋蔵文化財保存活用整備事業」では、これまで発掘された資料について再
収納と台帳作成、デジタルトレース化により恒久的な保管が図られている。ま
た「埋蔵文化財調査センター改修事業」では、空調等老朽化した諸設備・施設
の改修設計業務が終了し、文化財の収蔵環境の改善が見込まれる。両事業の着
実な進捗が望まれる。
・施策の総合推進
文化財課等が関わる調査報告書等は、速やかに市立図書館に納められ配架さ
れている。今後とも継続されたい。
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3
学校評価の意見
(1) 「確かな学力」をはぐくむ教育の充実
「教職員の授業力の向上」については、工夫した授業検討会が実施されてい
る。今、求められているのは、授業研究の方向性を明確にすることである。従
来の 教え込みの指導法だけで確かな学力をはぐくむことは難しい。子どもの
「学び」の意識の流れに沿って「教える(知識・理解、技能)」場と「育てる
(思考力、表現力)」場を明確に位置付けることが必要である。また、授業を
常に「振り返り(何が分かり、分からなかったのか)」で終わらせることが必
要である。授業研究は、この点に焦点化すべきである。「個に応じた学習指導
の工夫(少人数・TT)の実施」についても、このような指導過程の中でその
在り方を考える必要がある。
(2) 「豊かな心」をはぐくむ心の教育の推進
「『語りかけて、励まし、認めて育てる』、心かよい合う生徒指導の推進」
においては、スクールソーシャルワーカーを中心とした相談体制の整備が進ん
でいる。心かよい合う生徒指導の推進のためには、まず教員が常に子どもとと
もに過ごすことが不可欠である。会話し一緒に遊びながら子どもたちを見守る
ことが、心のかよい合いの第一歩となる。「児童生徒と教師が関わる時間の確
保」は他に先んじて取り組まれるべき課題である。
「『豊かな心』をはぐくむ体験活動の充実」については、校外学習や体験活
動、イベントへの参加など多くの活動が実施されている。体験活動においては、
事前に「行ってみたい、やってみたい」という意欲を高めることが、活動の効
果を高め、豊かな心をはぐくむ源となる。
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(3) 「健やかな体」を育てる健康教育の推進
「学校給食の更なる安全性の確保と学校と連携した食育指導の推進」につい
ては、第二期多賀城市食育推進プランが平成27年度で終了した。その目標値
の達成状況を見ると、「朝食の欠食」が小学校5年生で横ばい、中学校2年生
は達成、「野菜の摂取」は小学校5年生、中学校2年生ともに達成、「家族と
の食事」は小学校5年生で悪化という結果であった。保護者の問題意識と家庭
の置かれた状況が成果を左右している様子がうかがえる。今後とも、問題意識
の掘り起こしを重点に、地道な取組を継続されたい。
(4) 開かれた、特色ある学校づくりの推進
「多賀城を知り多賀城を語れる児童生徒の育成」においては、市の歴史や産
業等を教材化した授業や職場体験、市の行事への参加等がなされている。この
中で、特に社会科副読本「わたしたちの多賀城」の活用においては、子どもが
多賀城の人や事物に対して様々な疑問を抱き、「調べてみたい」という気持ち
を持つことがポイントとなる。このことによって主体的な探求活動が展開され、
地域への関心を高めることができる。
「保護者、地域の信頼に応える学校づくり」については、学校運営や成果の
情報公開が進み、外部の意見も取り入れられている。大事にしたいのは、子ど
もを中心に据えた信頼関係の醸成である。例えば、保護者の授業参観では、教
員が子どもと真剣勝負をしている姿が保護者の信頼を深める。また、長期休業
中の子ども会活動を支援する教員の姿が、地域の信頼を深めることにつながる。
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(5) 安全でうるおいのある学校教育環境づくりの推進
「安全教育の推進」については、今日的な課題であるインターネットの書き込
み対策をはじめ、避難訓練の見直し等が進んでいる。学校は、地域で起きている
災害や犯罪の特性に係る情報を収集、共有し、防災訓練や危険個所点検に生かす
ことが求められる。また、災害、事件、事故の発生時には、常に最悪の状況を想
定し、臨機応変に対応することが必要である。
読書指導は、朝読書や読み聞かせ、図書館だより等によって、その充実が図ら
れている。「主体的な学びに対応できる学校図書館の充実と活用」において、図
書館の専門職員は学級担任や教科担任との打ち合わせを基に、児童生徒が調べる
ために必要な資料を揃えておかなければならない。その意味でも、司書教諭や図
書館補助員が果たす役割は大きく、配置の継続が望まれる。
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