労働保険事務組合

厚生労働大臣の認可を受けた中小事業主等の団体(協同組合労務厚生事業協
会)が雇用保険や労災保険の加入手続きや保険料の申告・納付に関する手続、雇
用保険の被保険者に関する手続等を事業主に代って行なうものであり、事業主の
事務処理の負担を軽減するとともにあわせて労働者と一緒に働いている中小企
業の事業主及び家族従事者にも労災保険の適用(特別加入)が受けられるように
してゆく制度です。
労災保険(労働者災害補償保険)と雇用保険(失業保険)の保険関係を合わせ
て一つの保険として取扱う保険を労働保険といいます。
常時労働者(パート可)を一人でも雇用する事業所は、必ず労働保険に加入す
る事が法律で義務づけられています。(農林水産業の一部を除く)
労働保険
労災保険
雇用保険(失業保険)
労働者が失業した場合に、労働者の生活の安定を図るとともに、
再就職を促進するため必要な給付を行い、また失業予防・雇用
構造の改善等を図るための事業を目的とした保険制度です。
労災保険
事業主は労働者が業務上被った災害(負傷・疾病・廃疾・
死亡・通勤上の災害等)に対し、労働基準法第八章75条
により災害補償の責任があります。労災保険は、事業主に
代って国がその災害に対して補償を行う年金を含む保険
制度です。
一般労働者の加入(パート・アルバイトを含む)『強制加入』
現場労災 (建設業など)
(イ)業務災害
事務所労災(
〃
)
(ロ)通勤災害
特別加入(法人の役員・経営者及び家族従業員等)『任意加入』
現場労災 (建設業など)
(イ)業務災害
事務所労災(
〃
)
(ロ)通勤災害
中小事業主・法人の役員(業務執行権のある
役員)家族従事者等は本来労災保険の対象者と
はなりませんが、労働保険事務組合に事務処理
を委託して頂ければ、労災保険本来の建前をそ
こなわない範囲で、労災保険の利用を認めよう
とするのが特別加入の制度です。尚,特別加入
を希望する方で、下記の業務に通算して従事し
ていた期間が規定を超えている場合は、事前に
健康診断を受けなければなりません。
*特別加入保険料算定基礎額表*
給付基礎日額
賃金総額の算定基礎額(A)
イ、粉じん作業を行う業務………・3年以上
ロ、身体に振動を与える業務…・・・1年以上
ハ、鉛の業務…………………・・6ヶ月以上
ニ、有機溶剤の業務……………6ヶ月以上
給付基礎日額×365 日=保険料算定基礎額(A)
年間保険料=(A)×労災保険料率
25,000 円
24,000 円
22,000 円
20,000 円
18,000 円
16,000 円
14,000 円
12,000 円
10,000 円
9,000 円
8,000 円
7,000 円
6,000 円
5,000 円
4,000 円
3,500 円
9,125,000 円
8,760,000 円
8,030,000 円
7,300,000 円
6,570,000 円
5,840,000 円
5,110,000 円
4,380,000 円
3,650,000 円
3,285,000 円
2,920,000 円
2,555,000 円
2,190,000 円
1,825,000 円
1,460,000 円
1,277,500 円
さい。
事 業 主
事務委託書の提出及び
年間事務組合費の支払い
安 定 所
監 督 署
金融機関
雇用保険に関す
る事務手続き。
労災保険に関す
る手続き。
労 働保険 料の申
告、納付
注1.
2.
委託できる事業主は、常時使用する労働者の総数が 300 人(卸売、サー
ビス業については 100 人、金融、保険、不動産、小売業については 50 人)
以下の事業主です。
年間事務組合費につきましては、別紙参照または、お尋ね下さい。
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どのような手続きをして加入するのかわからない。
人手不足で事務処理をする余裕がない。
採用や退職のつど安定所・監督署へ出かけるのが面倒だ。
労働保険料を一括で収めるのが大変。又、年度更新業務が難しい。
経営者・役員・家族従事者にも労災保険を適用させたい。
労働問題の色々な相談をしたい。
 お電話一本で事務所までお伺いし、一括して事務処理を行いますので各
事業主の事務処理が軽減され、なお且つ時間と経費の節約にもなります。
 労働保険料の納付は原則として年1回ですが(全納)金額に関係なく、年3
回に分納(毎年6月・10月・翌1月)にすることができます。
 事業主や家族従事者(労働者と同様に就労している人に限ります)の方も
労災保険に特別加入することができます。
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