第2号 - 東京都立深川高等学校

深高通信
2016年度
第2号
東京都立深川高等学校
〒135-0016
江東区東陽5-32-19
電 話:03-3649-2101
二年半を振り返る
東京都立深川高等学校
校 長
三保 和彦
平成26年4月に深川高校に着任し、始業式・終業式でみんなに伝え
てきたことがあります。文字に残っていないので、今回の深高通信に
残しました。
私の気持ち(高きを目指して成長してほしい)が少しでも伝われば
幸せです。
平成26年度
1.勉強するとは人の心を広げることだ。
意味のない勉強はない、受験に関係の
ない教科の勉強を捨ててはいけない。豊かな教
養から深い思考が生まれる。
2.人を感じて生きてほしい。
3.想いがあるからこそ形になっていくのだ。
4.挨拶は心の潤滑油である。挨拶は無駄なこ
と・余計なことではない。信頼感や安心感を生
み出すものである。
5.「I think(私はこう考える)」とい
える生徒になってほしい。
6.目標を定め、計画を立てて、実行することが
重要である。「一流の戦略、二流の実行力」と
「二流の戦略、一流の実行力」とを比べれば、
一流の実行力を選ぶのだ。
平成27年度
1.価値を見出されていないことが、まだまだ世
の中にはたくさんある。将来の職業を考えると
きに新しい職業を考えてほしい、価値を見出し
て起業してほしい。
2.時間を守るという最低限のルールを守れなけ
れば、「その次の次」へは進めない。
3.知識や情報は与えられるものではなく、自ら
探しに行くものなのだ。そういう時代になって
いる。先を見通して、努力してほしい。
4.2035年、働き方や生活スタイル、社会の
仕組みなど、劇的に変化していることは間違い
ない。「自分で課題を発見し、自分で追及し、
自分で働きかけながら、結果を自分のものにし
ていく」という力が必要である。受け身ではだ
めなのだ。予習してほしい。
平成28年度
1.社会の変化に対応するために「前に踏み出す
力」「考え抜く力」「チームで働く力」が必要で
ある。その力を付けるために「予習、主体性、協
働性」をキーワードに頑張ろう!
2.予習をしっかりする。毎時間、授業のねらいを
明確にして、終わりには振り返る。
3.グループ学習の時には一人一人が意見を出し合
いチームで考え抜く。そして、意見を言い合う、
ディベートする。
4.学校での学習を第一とし、朝、放課後などに仲
間と残って、学び合って、勉学に励んでいる、そ
んな雰囲気を作ってほしい。
5.深川高校に引き続いて、生き抜く力(就職でき
る力)を身につけることができる大学等に進んで
ほしい。
大学改革を率先して行い、グローバルな社会で
就職できる力を育成してくれる大学を考えよう。
SGU(スーパーグローバル大学)やグローバ
ル人材育成事業に参加している大学、地方創生・
地域再生に力を入れている大学などがその一つ。
最終的には、大学のアドミッションポリシーを
理解して、夢とフィットした大学等(専門学校)
へ進学することで夢の実現に一歩近づく。
未来年表(web検索)を参考に10年後、20年後
をイメージしてみよう!自分が何をしなければなら
ないのか、少しは見えるかもしれない。
これからの厳しい社会を生き抜くため、日本の将
来のために、「心の強さ」と「実行力」をもって頑
張ってほしい!
I want you to do your best for the future of
Japan.
2016年度
第2号
☆深高祭特集☆
9月10日(土)、11日(日)の二日間にわたって行われた文化祭。
今年も、多くの方にご来場いただき、大変な盛り上がりを見せました。
今回は、その深高祭の特集です。
◎展示部門大賞
2年8組
「森の果てまでいって8 ! 」
2年8組 上原 楓・川﨑 奈央
金 才媛・齋藤 亜美
どうも。展示部門大賞を受賞した2年8組です。
私たちはもともとお化け屋敷を希望していましたが、残念ながら落選し、クラス委員の1人は職員室
の前で泣き出してしまうほど悔しかったです。しかし、私達8組はすぐに気持ちを切り替え良い結果を
残そうと努力しました。その中で私たちは様々な壁を乗り越えました。夏休みにクラスメイトが集まら
ず、食べ物で釣ったり、材料の買い間違いがたびたび起きたりと書ききれないほどです。ですが、文化
祭が近づいていくにつれ、私たちの目標は1つになりました。準備にもより力が入り、教室はヒート
アップ。頬に流れるしずくは汗なのか?涙なのか?私達はそれさえもわからなくなっていました。そし
て教室が未完成のまま迎えた文化祭前日。最終下校時間になっても終わらない準備。耳にこだまする“帰
れ”の言葉。それが私たちを追い詰めていきました。
ついに当日、文化祭の幕開けと同時に準備を終えました。結果は大盛況。2年8組一人一人の努力が
実を結び、この賞を取ることができました。大峯先生をはじめとする協力してくださった皆様に心から
感謝しています。ありがとうございました。アディオス!
2016年度
◎舞台部門大賞・PRボード大賞
第2号
ダンス部
2年6組 大野
華
今回、ダンス部が舞台部門とPRボード部門の2つで大賞をいただけたことを部員一同とても嬉しく感
じています!!
6月の体育祭のチアで3年生の先輩方が引退されてから本格的に2年生が引っ張っていく立場になり、
わからないことなどたくさんありましたが、約3か月間みんなで頑張ることができました。
今年の公演は午後だったこともあり、本当にたくさんの方が観に来てくださってとても盛り上がるス
テージになりました。後半には、振り付けを教えて真似をしてもらうというお客さん参加型のナンバー
を1曲作ったりと、観に来てくださった方も体を動かして楽しんでほしいという願いも達成することが
できて良かったです。
1年生は初めての文化祭、2年生は最後の舞台でしたが、楽しいステージとなりました!!ありがと
うございました!
2016年度
◎食品部門賞
2年5組
第2号
「フクマナルド」
2年5組
冨田
沙佑
冨田 沙佑
文化祭の企画が始まった6月から本番の9月にかけてのこの3か月間は、本当に短く、濃いものでした。最初は皆漠然
と食べ物系かお化け屋敷をやりたいということでゆるーく決めてしまったハンバーガー屋でしたが、調理ということで衛
生講習会があったり、材料を確保したり、当日のシフトを
作ったりと思っていた以上にやることが多く悩むこともあり
ました。特に材料に関しては文化祭の1週間前になっても手
配が進まず本当に焦りましたが、クラス委員の人たちや3年
1組の委員の先輩などに助言をしていただき、なんとか用意
することができました。
今回の食品部門大賞はクラスメイトやフクマナルド店長こ
と担任の福間先生、他にもさまざまな方の協力のおかげでい
ただけたものだと思います。皆様への感謝を忘れずに、来年
の文化祭はこの経験を生かしさらに良いものとなるように企
画していきたいと思います。
◎一学年大賞
1年1組
「おのれ、どこへ行く~羅生門~」
1年1組
小林 舞
初めての深高祭は、私にとっても1組のみんなにとっても、とても有意義なものになりました。
私は文化祭クラス委員でしたが、クラスをまとめ一つのものを作ることは大変でした。1組では、有名な『羅生門』のそ
の後をテーマにした劇を出し物にしましたが、台本を一から考えるのはとても難しく、クラスメイトの意見を取り入れるこ
とから始めました。最初はクラス全体が人任せな雰囲気で、正直1組は賞が取れないだろうと思っていました。しかし、先
生や友達が本当に深高祭を成功させたいと呼びかけてくれたおかげで意見が積極的に出るようになったり、それぞれの仕事
を責任を持って進めてくれるようになりました。
そして、本番数日前くらいからクラスの結束力がとても強くなって、良い雰囲気で劇の練習ができました。本番では少し
失敗しても皆で励まし合ったり、良い対
応をすることができ、とてもいい劇が出
来上がりました。その結果、1学年大賞
をもらうことができました。大変なこと
も多くありましたが、その分の喜びと思
い出ができ、クラスの仲もより深まりま
した。
来年の深高祭も自分や来ていただいた
人達にも心に残るような文化祭になるよ
うに積極的に行動しようと思います。
2016年度
◎奨励賞
第2号
中国研究部
1年3組
岩森 月
今回の文化祭は、私にとって初めての文化祭です。色々なことが
印象に残りました。
今年の中国研究部は、体験を中心に行いました。内容は扇子作
り、ストラップ作り、中国結びなどがありましたが、一番人気が
あったのはストラップ作りでした。お客様がたくさん来てくださ
り、みなさん楽しまれていました。最後は抽選があり、一等賞が当
たる人は少なく、二等賞が当たる人が多かったです。お客様は、み
なさん笑顔でお帰りになり、私たちも楽しかったです。また、中国
研究部として、初めて奨励賞をいただき、とても嬉しかったです。
今回賞状をいただけたのは、誰か一人の努力のおかげではなく、みんなひとりひとりが真剣に取り組んだ結果です。普段
の部活動の中で意見の食い違いをしたことも当然ありました。でも、みんな、同じ部活で一緒に三年間を過ごす仲間とし
て、最後までみんなでよく話し合うことができました。そして、以前より、もっと仲良くなることができました。
文化祭は、私たちにとって大切な思い出です。みんなと一緒に協力して、良い結果を出すことができました。来年の文化
祭も、ぜひ遊びに来てください。
◎奨励賞
3年生外国語コース有志
「異文化理解」
3年4組
横田
美穂
普段は英語でのディスカッションなどを行う異文化理解の授業ですが、今回の文化祭では英語での展示を行
いました。
ボランティアで協力してくれたメンバーは受験生という時間のない中で、放課後残って資料を作成したり、教
室を装飾するなど全力で取り組んでくれました。パワーポイントを使っての展示は、メンバーそれぞれの個性が
光るものとなり、より教室を鮮やかにすることができました。それぞれが興味のあるものについて調べること
で、さらに英語力を深められたと思います。
また、3年生が過去に挑戦したスピーチコンテストの映像も放映しました。どのスピーチも素晴らしく、足を
止めずにはいられないほどでした。私たちの話す英語をありのままにお届けでき、とても嬉しく思っています。
異文化理解のコーナーに足を運んでくださった皆様、本当にありがとうございました。外国語コースの良さを
少しでも感じていただけたら嬉しいです。これから
も全力で元気いっぱいに学校生活を送っていきま
す!
Through this school festival, we could
show everyone what the foreign language
course is and how amazing it is. Our English
skills dramatically improved in the 3 years, and
we are proud of it. I hope you enjoyed our exhibition and have learned something important.
Thank you very much.
2016年度
深
高
祭
ス
ナ
ッ
プ
シ
ョ
ッ
ト
集
第2号
2016年度
第2号
海外語学研修
7月31日から8月14日まで、今年もオーストラリアのバイロンベイで海外語学研修が
行われ、33名の生徒が現地の家庭でホームステイをしながら語学学校に通いました。
英語の授業だけでなく、様々なアクティビティーに参加したり、ステイ先のファミリーと一
緒に過ごしたり・・・と、色々なことにチャレンジしてきました。
英語合宿(1年)
11月24日(木)から、山梨県において英語合宿が実施され、外国語コースの1年生が英語
漬けの2泊3日を過ごしてきました。出発の一カ月前から「日本文化紹介」というテーマでプレゼ
ンテーションを準備し、合宿に臨みました。また、合宿2日目には、「2020年の東京オリンピック
で私たちにできること」というテーマが与えられ、新たにプレゼンテーションを完成させました。二
つのプレゼンを競い合うなど、大いに学び、成長して帰ってきました。
2016年度
第2号
☆英語合宿を終えて・・・
1年7組
三輪 隆晴
1年8組
小林 大祐
持ち込みのプレゼンでは楽しんで発表でき、優勝
今回の英語合宿を通じて、自分はもっと英語を
することができたが、現地用意のプレゼンでは力を
学ぶ必要があるし、わからないことがあっても挑戦
出し切ることもできず、悔いが残ってしまった。
していく姿勢を大切にするということを学びまし
どうしても悔しさを取り除くことができなかった
た。外国人講師の先生や留学生と話をしていく上
自分は、帰る直前、先生や留学生の方々に次の質問
で、自分の英語に自信がなくなっていったけれど、
をした。“What is the most important thing in
先生たちがたくさん話しかけてくださり英語での
talking in English?”(英語で話すにあたって一番大
会話が楽しいと感じるようになることができ、本
切なことは何ですか?)感情、ジェスチャー、アイコ
当に充実した3日間を過ごすことができました。
ンタクト、ノリ、など多くの答えをいただいたが、
1回目のプレゼンはとてもスムーズに進み、とて
一番しっくりきた答えは「学ぶ」だった。これはバス
もよいプレゼンを発表することができました。2
で隣だったブラジル人留学生のミゲルの答えだが、
回目のプレゼンは自分の準備不足でスムーズには
「話す英語に完全に確立されたものはなく、答えは無
進められずとても悔しい思いをしました。もっと
限大にある。1つの素晴らしい方法を持っている人々
英語に関する知識をつけ、外国に対する興味を持
は多いがたくさんの答えを持つ人は少ない。だからそ
つことが、プレゼンなどで役立つと思うのでしっ
の話す瞬間までにどれだけのすばらしい技術や力を
かりと準備をしていくことが大切だと思いまし
持つ人に会い、どれだけ自分を高めようとするかが
た。
その時の『話す英語』をつくる」というものだった。
普段の努力をもっとして、次回の英語合宿では
具体的な「こと」ではないが、とても理にかなっ
決勝に残れるような発表をしたいです。英語に
た答えだと思う。これから先、自分はさまざまな人
もっと積極的に取り組み、自分の将来につながるよ
や技術に出会い自分の力にして、将来その力を教えら
うな勉強をしていきたいです。
れる先生になりたい。