(様式第7号) 県有林立木売買契約書 売払人宮城県(以下「甲」という。)と 立木の売買について,次の条項により契約を締結する。 (売買物件) 第1条 売買物件は,次のとおりとする。 物 件 所 在 箇 所 栗原市一迫字大川口赤坂58-1, 58-3地内 樹 (以下「乙」という。)とは,県有林 種 スギ, アカマツ,広葉樹 本 数(本) 24,200 材 積(m3) 11,780.078 (別添図面朱線内部分) (売買代金) 第2条 売買代金は,金 円(うち取引に係る消費税及び地方消費税の額 金 円) とする。 (契約保証金) 第3条 契約保証金は,金 円とする。 (代金の支払) 第4条 乙は,売買代金を甲の発行する納入通知書により平成29年 月 日までに甲に支払わな ければならない。 (違約金) 第5条 乙は , 前条の期日までに売買代金を支払わなかったときは ,売買代金につき 当該期日の 翌日から支払の日まで年2.8パーセントの割合で計算した違約金を甲に支払わなければならない。 (所有権の移転) 第6条 売買物件の所有権は,乙が第2条の売買代金を完納したとき乙に移転するものとする。 (売買物件の引渡し) 第7条 甲は,売買物件の所有権が移転した日から20日以内に甲乙両者の定める日に当該物件をその 所在する場所において乙に引き渡し,乙は,当該物件の受領書を甲に提出しなければならない。 (法令上の許認可等) 第8条 伐採搬出作業等に当たって法令上の制限がある場合,許認可等の手続は乙が行うものとする。 (災害等の防止義務) 第9条 乙は,伐採搬出作業等に当たって労働災害の未然防止に努めるとともに,安全の確保及び豪雨 等による災害の未然防止を行い,災害発生時にはすべての責任を乙が負うものとする。ただし,地震 等の不可抗力により発生した災害や明らかに乙に過失が認められない場合は,この限りでない。 (第三者に及ぼした損害) 第10条 伐採搬出作業中等に第三者へ損害を及ぼした場合は,乙がその損害を賠償しなければならない。 (物件の伐採搬出) 第11条 乙は,引渡し完了の日から平成32年3月31日までに物件の伐採搬出を完了するものとす る。 1 前項に規定する完了期限内に物件の伐採搬出が完了しない場合には,当該完了期限の翌日から完了 日までの日数に応じ,売買代金につき年2.8パーセントの割合で計算した搬出遅延違約金を甲に支 払わなければならない。ただし,気象災害等により乙の責めに帰することができない理由により伐採 搬出を完了することができないことが明らかになったときは,甲に対してその理由を付し,完了期限 の延長を求めることができるものとするし,その延長日数は,甲乙協議して決めるものとする。 (物件の没収) 第12条 乙が前条に規定する期限内に伐採搬出しない当該物件は,甲が没収するものとする。 (伐採搬出完了の届出) 第13条 乙は,物件の伐採搬出完了後7日以内に買受物件搬出完了届を甲に提出しなければならない。 (危険負担) 第14条 乙は,この契約締結の時から売買物件の所有権移転の時までの間において当該売買物件がそ の責めに帰することのできない理由により滅失又はき損した場合は,甲に対して売買代金の減免を 請求することができるものとする。ただし,当該滅失又はき損が甲の責めに帰することのできない 理由による場合は,この限りではない。 (かし担保) 第15条 乙は,この契約締結後において,売買物件に数量の不足その他隠れたかしのあることを発見 しても売買代金の減免,損害賠償の請求又は契約の解除をすることができないものとする。 (契約の解除) 第16条 甲は,乙が第4条及び第5条に定める義務を履行しないときは,この契約を解除することが できるものとする。 (返還金等) 第17条 甲は,前条に定める解除権を行使したときは,乙が支払った売買代金を返還するものとする。 ただし,この返還金には,利息を付さないものとする。 2 甲は,前条に定める解除権を行使したときは,乙が負担した契約の費用,売買物件に支出した必 要経費,有益費その他一切の費用は償還しないものとする。 (原状回復義務等) 第18条 乙は,甲が第12条の規定により没収権を行使した場合において,土地等の形状を変更してい るときは,甲の指定する期日までに原状に回復して返還しなければならない。ただし,甲が原状に 回復させることが適当でないと認めたときは,現状のまま返還させることができる。 2 乙は,前項の場合において,乙の責めに帰すべき理由により甲又は第三者に損害を与えている場 合には,その損害を賠償しなければならない。 (損害賠償) 第19条 乙は,この契約に定める義務を履行しないため甲に損害を与えたときは,その損害に相当す る金額を損害賠償として甲に支払わなければならない。 (返還金の相殺) 第20条 甲は,第17条第1項の規定により売買代金を返還する場合において,乙が前条に定める損害 賠償金を甲に支払うべき義務があるときは,返還する売買代金の全部又は一部と相殺することがで きるものとする。 (契約の費用) 第21条 この契約の締結及び履行等に関して必要な一切の費用は,乙の負担とする。 (その他) 第22条 この契約に関し,疑義又は定めのない事項が生じたときは,その都度甲乙協議して決めるも のとする。 この契約を証するため,本書2通を作成し,甲乙記名押印の上,各自その1通を所持する。 平成 年 月 日 甲(売払人) 乙(買受人) 宮城県知事 村井 嘉浩 特記事項 1 全般 (1)乙は,物件の伐採搬出作業について,その全部又は一部を他に委託し,又は請け負わせてはな らない。ただし,書面により甲の承諾を得たときは,この限りでない。 (2)作業に使用する道路は,作業前に現状及び管理者を確認し,運搬車輌の規格,使用後の補修等 について当該管理者に協議し,それに従うこと。 (3)作業中は,危険回避のため,看板の設置等,関係者以外の立ち入りを禁止する措置を講ずるこ と。 (4)施行に伴う法令上の制限等がある場合には,自らの伐採計画に基づいて乙が手続を行うこと。 なお, 売払物件所在地は保安林となっているので,森林法第34条第1項の伐採許可申請書 及び作業道開設,利用の場合は,同法第34条第2項の作業行為許可申請書を宮城県北部地方 振興事務所栗原地域事務所あてに提出すること。 保安林の皆伐は,毎年2月1日,6月1日,9月1日,12月1日の年四回「皆伐面積の限 度の公表」があり,公表のあった日から30日以内に「伐採許可申請書」を提出しなければな らないので,期間内に手続きをとること。 乙は着手前に許可通知書写しを甲に提出すること。 (5)伐採及び搬出に当たって,他人所有の立木の伐採や土地の使用が生じた場合は,乙の責任に おいてその手続を行うこと。隣接の一部は,補助事業による間伐を行っているため,作業路開設 の際は,必要最低限とすること。また, 個人所有の土地を通行した際に,周辺の立木を損傷した 場合は,乙において立木の所有者に補償を行うこと。 (6)作業完了直前に甲に完了予定日を報告し,後片付けの方法等について協議すること。 (7) 火気の取扱い及びゴミの処理には,十分注意すること。 (8)使用する重機やトラックは,できる限り排出ガス対策型や低騒音型・低振動型の環境配慮型の ものを使用する。 (9)作業中に稀少生物を発見した場合は,その保全に努めるとともに甲に報告すること。 2 伐採に係る事項 (1)今回の売払区域においては,その区域を明示するために境界の樹木にテープを巻いているので, 作業開始前に確認の上,区域内の全ての立木を伐採すること。 なお,伐採完了後においては,境界を明示しているテープにて伐採区域を確認するので,これ が巻かれた立木を伐採してはならない。 また,伐採木を搬出しない場合は,後続作業の支障とならないよう任意の長さで玉切り及び集 積等をすること。 ただし,土砂の崩落や岩石の落下等のおそれのある箇所の立木については,区域内であっても 保残すること。 (2)売払区域に隣接する県有林内に,作業路開設の必要が生じた際は,宮城県北部地方振興事務所 へ県有林支障木伐採許可申請を行うこと。その際は,乙から甲への立木補償金の支払が発生する。 (3)作業の実施に当たっては,必要以上の重機を林内に入れず,林内の移動を必要最小限とする こと。 (4)皆伐によって発生した枝葉は,その後の効率的な植栽作業を考慮し,整理すること。 (5)伐採に伴う災害を防止するため,大雨等による土砂・枝条等の流出防止対策を講じること。 伐採により発生した枝葉は,谷沿いでの集積を避けること。また,沢に枝葉を落とし,災害の 誘因とならないようにすること。 (6)伐採木はできる限り搬出するとともに,伐採に伴い発生する枝葉についてもバイオマスとし ての利用に配慮すること。 3 作業道や土場の開設に係る事項 (1)県有林内に作業路や土場を開設する場合は,必要最小限の計画とし,側溝及び水切り等の排 水対策を十分講じるとともに,作業完了後の原状復旧については,甲の指示に従うこと。 (2)県有林内に作業路や土場を開設する場合は,防災上保全が必要な箇所,地形・地質上崩壊の おそれのある箇所,下流水系への影響が大きい箇所等,災害のおそれのある箇所を避けること。 (3)伐採作業を原因とした環境への悪影響が発生した場合は,土砂流出防止等の措置を講ずるこ と。
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