年 頭 所 感

年頭所感
年からの国の生産数量目
す。これから示される全農年次計画の内容が
の手足を縛るような展開にならないか心配で
が監督・点検するということが、
J Aの各事業
後何年間の年次計画を全農が作成し、農水省
な が る の か、甚 だ 疑 問 で あ り ま す。む し ろ 今
が示した方針が、本当に農家所得の増大につ
全 農 の 購 買・販 売 事 業 に お い て 政 府・与 党
外のなにものでもないと、憤りさえ覚えます。
れ、自主自立の農協組織に対する不当介入以
上では、
「農水省の監督がカギ」などと報道さ
業 競 争 力 強 化 プ ロ グ ラ ム」を 決 定 し、新 聞 紙
一方、農業改革(全農改革)は、政府が「農
との懸念があります。
む し ろ 二 国 間FTA等 へ と 進 む の で は な い か
発 言 が あ り、未 だ 発 効 に 関 し て は 不 透 明 で、
ましたが、米国次期大統領トランプ氏の脱退
昨年の臨時国会で、
TPP関連法案は成立し
に暮れた一年であったような気がします。
国 会 決 議 問 題 に 明 け、農 業 改 革(全 農 改 革)
我 々J Aグ ル ー プ に と っ て、昨 年 はTPP
い申しあげ、新年にあたってのあいさつとい
りますので、皆様方のご協力をよろしくお願
る自己改革に、組織一丸となって邁進して参
J A組 織 基 盤 の 強 化 と 営 農・経 済 事 業 に 対 す
組合員の信頼を揺るぎないものとするため、
が、我々J Aグループの基本方針であります。
して営農と生活ができる地域社会を築くこと
を再認識し、農家組合員が将来にわたり安心
助を旨とする協同組合本来の役割であること
過ぎたグローバリズムを是正するのは、相互扶
ております。成熟した日本経済にあって、行き
成熟の極限に達した状態を表すものと言われ
今 年 は、酉 年 で あ り 本 来 の 意 味 は、果 実 が
求めて参りたいと思います。
基本計画を確認し、その精神に則った対策を
今一度、真に食料・農業・農村基本法および、
につながる可能性さえあります。
家の所得減少が懸念され、耕作放棄地の増加
長 し、米 価 の 下 落 を 招 き か ね ま せ ん。稲 作 農
県など行政の対応次第では、農家の不安を助
標 配 分 の 廃 止 に よ る 影 響 を 考 え る と き、国・
あ わ せ て、平 成
どうなるのか、さらに本年の通常国会での法
たします。
新年あけまして、おめでとうございます。
改正なども注視していかなければなりません。
2017年 1 月号
3 kakehashi
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