T790M血漿検査用検体調製手順

T790M 血漿検査用検体調製手順
監修・撮影協力:西尾和人 先生 近畿大学医学部ゲノム生物学教室 教授/坂井和子 先生 同 講師
本手順書は、血中循環無細胞DNA
(cfDNA)
を用いた
T790M遺伝子検査を適正に実施するための、血漿検査用検体調製手順を説明するものです。
正しい検査結果を得るために、次の点に十分注意して、採血・調製を完了させてください。
(1)
すべての工程を採血後4時間以内に完了させてください。
(2)
患者ゲノムDNAが混入すると偽陰性の要因となるため、血漿にバフィーコートを混入させないよう十分に留意して操作を行ってください。
(3)
検査結果に影響を与えるため、その他のコンタミネーションにも十分に注意して操作を行ってください。
STEP1
採血
採血後は速やかに検体を
検査室に運搬してください
■ 採血に必要なもの:
STEP 2
STEP3
血漿の調製(詳細は裏面参照)
検査会社に提出
■血漿の調製に必要なもの:
1
採血管を遠心分離機にかけ、
血漿を分離します。
2
細心の注意を払って血漿を
滅菌スピッツに分取し、
凍結保存します。
● 全血の入った採血管
● EDTA-2K採血管
● 滅菌スピッツ
※検査結果に影響を与えるため、
ヘパリン入りの採血管は使用しないでください。
● 滅菌スポイト
採血後、
採血管を穏やかに
転倒混和します。
すべての工程を4時間以内に完了させる必要があります
各検査会社の指定の
手順に従って速やかに
提出します。
T790M血漿検査用検体調製手順
STEP2
血漿の調製 ー詳細ー
本手順書は、血中循環無細胞DNA
(cfDNA)
を用いた
T790M遺伝子検査を適正に実施するための、血漿検査用検体調製手順を説明するものです。
正しい検査結果を得るために、次の点に十分注意して、採血・調製を完了させてください。
(1)
すべての工程を採血後4時間以内に完了させてください。
(2)
患者ゲノムDNAが混入すると偽陰性の要因となるため、血漿にバフィーコートを混入させないよう十分に留意して操作を行ってください。
(3)
検査結果に影響を与えるため、その他のコンタミネーションにも十分に注意して操作を行ってください。
1 遠心分 離
1
EDTA-2K採血管であることを
確認します。
2
遠心分離機にセットし、使用する採血管で
許容されている遠心条件
(目安:1,300∼2,000×g)
で10分間、遠心します。
3
分離した界面を振動させないように十分注意しながら、
採血管を遠心分離機から取り出します。
※遠心条件の単位はrpm
(回転数)
ではありません。
血漿
バフィーコート
赤血球
2 分取と凍結
4
必ず滅菌スポイトを用いて上清の血漿を採取し、滅菌スピッツに分取します。
※白血球由来のゲノムDNAの
混入を避けるため、
(1)中間にあるバフィーコート
を 吸 い 取ら な い ように
細心の注意を払って分取
してください。
5
滅菌スピッツ一本あたり
2mL余(2.2mL程度)の
血漿を集めます。
6
−20℃以下の冷凍庫
にて凍結し、検体提出
まで保存します。
※一回の血漿検査に必要な血漿は2mL
です。各検査会社で検体を融解後に
遠心する際に、多少の余分量が必要
になるため、2mLより少し多い量が最
低必要量になります。
バフィーコートの
界面にはスポイト
の先端を近づけ
過ぎないよう十分
注意してください。
(2)
デカンテーションは絶対
に行わないでください。
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0120-259-258
(タグリッソ医療従事者お問い合わせ窓口)
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B812
2016年12月作成