健翔会だより60号が発行されました。

いつまでも健康な体でどこまでも
けん しょう かい
健翔会だより
60
発
行
所
香川県坂出市川津町
号
酉
2017・1 月 1 日
皆さん、今年も
宜しくお願い
します。どうか
楽しい人生を。
堀口 裕 先生
油断と過信
病気のすべては、油断と過信から始まります。殆どの人は「自分が
病気になるって?そんなはずないです。」とか、
「自分は、まだ若い
し、病気になるなど考えたことも無いです。」とか、そう思ってい
ます。ご年配の人であっても、「自分は、何らの自覚症状も無いの
で、病気のことなど考えたこともありません。」と言います。しか
し皆さんが思っておられる健康とは、実際のところ偽物であり、健
康と断言できる根拠など何もありません。現に自分は健康であると
思いながら、皆、病気で倒れていくのです。そこには油断と過信が
あるのです。本当に健康を守りたいのであれば、日々のたゆまぬ努
力が必要です。
人生の分かれ目
さて、重篤な病気になったとき、殆どの人はとても驚きます。「自
分が病気になるなんて!!」その驚きと不安な気持ちで、病気は一
時的であっても、一気に加速します。最近では“がん”であっても、
患者さんに告知されますから、そのときのショックは、かなり大き
いと思います。また今はインターネットの時代ですから、図書館に
行かず、すぐさまインターネットで病気のことを調べられます。ま
ずは、どんな病気で、長く生きられるかどうかな?そこに半年、1
年の文字があると、すっかり生きる望みを失ってしまします。しか
しその時どう考え、どう対処するかで人生は大きく分かれます。病
気になったのも自分なら、病気を治せるのも自分です。その気にな
れば必ずや病気を克服できるはずです。しかし、多くの患者さんは、
自分の力を発揮しないまま終わっているのです。
治療のハシゴ
病気を治す力、それを回復させる方法は無数にあります。だから家
族や親戚、友人、会社の同僚など沢山の人が、様ざまなアドバイス
をくれるはずです。例えばどこかの有名な温泉地の案内、健康食品
のすすめ、呼吸法や体操の奥義指導、座禅や断食のすすめ、食事内
容の指導、鍼灸や温熱・免疫療法の案内、そして私が実践している
還元電子治療など、ご親切にも沢山の助言をくれるはずです。その
どれもが正解と言えるでしょう。しかし中々うまく行かないので
す。それは単に治療のハシゴをやっているだけで、どれも中途半端
になっているのです。少しやってみては次へ、また少しかじってみ
ては、次へとハシゴしていることが多いのです。仮にある方法に絞
って実践していても、「本当にこれでいいのかな?」と半信半疑に
なっているのです。いわゆる自信がもてないのです。その理由は、
病気を治す力を評価するための指標を知らないからです。
病気の根源を調べる
殆どの人がイメージする“病気”とは、「健康の身体だったのに、
病気ができた。」というものです。ですから健康に戻るためには、
病気の部分を取り除けばよいという考え方です。しかし、そもそも
病気になったのはどうしてでしょうか?病気の根源を解決しない
と、病気は永遠に続くはずです。健康だった自分に病気が起こった
ということは、健康的な身体から、病気になり易い身体になった
◎本紙に関するご意見、ご質問がありましたら
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医療法人社団 健翔会
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口 医 院
0877-45-8686
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TEL 0877-45-8686 FAX 0877-45-8883
HP
http://www.horiguchi-hp.jp
ということです。言い換えれば、病気を防げていた身体から病気
を防げない身体になったということです。私たちには生まれなが
らにして、病気を防ぐ力を授かっています。これを“自己防御力”
と言います。実は、病気の根源とは自己防御力の低下のことです。
従って病気になった人は、“病気”の除去だけでなく“自己防御
力の低下”も治さなくてはなりません。病気を治すためのあらゆ
る治療は、病気の除去と自己防御力の回復に寄与するものです。
一般に病気の除去は、画像診断や血液・尿検査で確認すればよい
のですが、自己防御力は「自己防御力診断」を行う必要がありま
す。
腰を据える
自己防御力の低下度にもよりますが、自己防御力が低下してもす
ぐに病気になったりはしません。かなり長い時間がかかります。
反対に低下した自己防御力を回復するまでにも、相当長い時間が
必要です。ところが病気に対する認識の甘さからか、あるいは不
安と焦りからか、「もう3か月経つのに治らない。」とか、「半年
経っても、まだ治らない。」とか愚痴を言うのです。本当は、自
己防御力の低下状態が20年続いたなら、20年かけて回復させ
るくらいの腰の据え方が必要です。桃栗三年柿八年と言います。
何事も成就するのに時間がかかります。病気の方も、じっくりと
時間をかけて治しましょう。
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いろいろ豆知識
日本茶
世界でも珍しい
蒸してつくる日本のお茶
この寒い時期は、急須でお茶を入れていただくと、何
よりも落ち着くと感じる人も多いのではないでしょうか。
飲むだけでなく、そのひとときの安らぎなど、私たちの
生活に深く根づいているお茶。今回は、そんな日本のお
茶についての情報をお届けします。
お茶と言えば「日本茶」「緑茶」「煎茶」や「玉露」な
ど、いろいろな呼び方をされていますが、実はそれぞれ
さしている意味は違います。
「日本茶」とは、日本でつくられている」お茶、親し
まれているお茶すべてを指しています。日本茶には多く
の種類がありますが、そのほとんどが「緑茶」です。
「緑茶」は不発酵茶の製法でつくられた茶です。一方、
「煎茶」や「玉露」は茶葉の栽培法から名付けられてい
ます。
お茶には大きく分けて3つのつくり方があります。緑
茶は茶葉を摘み取ったらすぐに加熱して発酵を止める
①「不発酵茶」です。ほかには、ウーロン茶をはじめと
する少し発酵させた後に熱を加えて発酵を止めて加工する
②「半発酵茶」や、紅茶などの完全に発酵させた後に加工
する③「発酵茶」があります。
不発酵茶はすぐに発酵を止めているので茶葉が緑色の
まま保たれます。だから「緑茶」と呼ばれるのです。
緑茶は、収穫した茶葉を蒸し、揉み潰して、茶葉の型
を整えつつ乾燥することでつくられます。不発酵茶は世
界でもよくみられ、さまざまな種類がありますが「蒸す」
加熱方法をとっているのは、日本独特の製法で、世界的に
も珍しいとされています。
の強い日差しを長く浴び、硬くなった葉や茎を原料とす
るため、渋み成分が比較的多く含まれています。製法は
煎茶と同じです。大衆向けの下級茶とされていますが、
さっぱりした味で美味しく、食事中に飲むのに向いてい
ます。
〈 玄米茶 〉
蒸し、炒って狐色になった玄米や、爆ぜてポップコー
ン状になった玄米を番茶に混ぜてつくったお茶です。ま
れに、煎茶でつくられるものもあります。
番茶と同じく下級茶ではありますが、玄米の香ばしい
香りが特徴で美味しく、食事にもスイーツにも合います。
〈 茎茶 〉
煎茶などをつくる際、取り除かれた茎の部分や、若枝
を集めて原料にしたお茶です。棒茶とも呼ばれます。
素材から二級品とされていますが、茶葉とはまた違った
独特の香り、爽やかなうま味がある美味しいお茶です。
玉露や高級煎茶の茎からつくられるものは「かりがね」
や「しらおれ」などの名前がつけられています。
渋めのお菓子におすすめです。
〈 ほうじ茶 〉
番茶や茎茶を焙煎(焙じた)お茶です。
焙煎する過程で苦みや渋みが薄れ、独特の香ばしさが生
まれます。あっさりした口当たりなので、食事中のお茶
に向いています。ほうじ茶も下級茶とされていますが、
口当たりのよさから、多くの料亭で好んで使われています。
〈 抹茶 〉
玉露と同じく、日光を避けて育てた茶葉を、蒸して乾
燥させ、茶臼で挽いた粉末状のお茶です。茶の湯(茶道)
に使われることで、とても有名です。
よく和菓子のお供にされるのは、抹茶には爽やかな苦
みがあり、甘味と馴染んで風味が際立つからです。
飲用のほかにも、料理や製菓の材料にもよく使われます。
栽培法の違いで分類されるお茶
次はお茶の種類を紹介します。
〈 煎茶 〉
日本で生産されるお茶の7割以上を占める、最も代表
的なお茶です。新葉を摘んですぐに蒸し加熱し、揉んで
つくる、ごく一般的な製法でつくられます。上級品ほど
うま味や香りがよく、食後の一服などに最適です。
〈 深蒸し茶 〉
煎茶と同じようにしてつくられるお茶ですが、蒸して
加熱する時間が普通の煎茶に比べて長く、渋みが抑えら
れて甘めの味に仕上がります。製造中に葉が細かくなり
やすいため、粉が多くなるのも特徴です。煎茶と同じく、
食後の一杯に向いています。
〈 玉露 〉
このお茶は、新芽に覆いをかけ、日光を浴びないよう
にして育てた茶葉を使ってつくられます。日本茶の中で
も最上級とされる高級茶です。渋みが少なく、うま味が
豊富でリラックスしたいときに飲むにはうってつけです。
ぬるめのお湯で入れると、うま味成分が引き出され、より
美味しくいただけます。
〈 番茶 〉
名前の由来は「番外のお茶」で、本来摘む時期から外
れている…採取時期が遅い茶葉を利用したお茶です。夏
よいお茶の選び方
お茶を選ぶときのポイントは、鮮やかな葉の色をして
いるか、細かくてきれいな形をしているか、好みの香り
かどうか、などです。スーパーなどではパック詰めで販
売されているのでなかなか難しいですが、そうした点に
気をつけて選ぶとよいでしょう。
茶葉が細かくきれいにねじれていれば、それは柔らか
い若芽でつくられている証拠です。よい材料が使われて
いると言えるでしょう。
出典:こまどNo50
株式会社こまど
2016年12月発行