第10次草加市交通安全計画(素案) ―概要― 受付期間 ご意見の 平成29年1月4日(水)∼平成29年2月2日(木) 消印有効 提出方法 郵送、Fax、直接持参 E メール([email protected]) お問合せ先 交通対策課交通安全係 TEL 048-922-1641(直通) FAX 048-922-3041 Ⅰ 計 画 の理 念 1 計 画 策 定 の趣 旨 本計画は、「人優先」の交通安全思想を基本として、交通社会を構成する 「人」、「自動車等の交通機関」及び「交通環境」という三つの要素につい て、これら相互の関連を考慮しながら、交通事故の調査・分析や交通安全対 策に関する評価・予測等を充実させ、その成果を踏まえ、適切かつ効果的な 施策を策定し、市民の理解と協力のもと、市、関係機関・団体が緊密な連携 を図り、総合的に推進していくため、策定するものです。 Ⅱ 交 通 事 故 の状 況 1 草 加 市 の交 通 事 故 状 況 (1)死 亡 事 故 の推 移 草加市の交通事故における死者数は、昭和47年の29人をピークに減少 傾向にあります。 平均死者数を10年ごとにみると、昭和39年から48年は18.6人、 昭 和 4 9 年 か ら 5 8 年 は 1 0 .1 人 、昭 和 5 9 年 か ら 平 成 5 年 は 1 0 .6 人 、 平成6年から15年は9.4人、平成16年から25年は6.0人、平成2 6年は5人、平成27年は10人となっています。 (2)草 加 市 の交 通 事 故 の特 徴 ① 事 故 における傷 者 の特 徴 【状態別】 自動車運転中が45.7%、次いで自転車運転中が31.4%となって -1- おり、自動車の事故での傷者が最も多い状況となっています。 【道路形状別】 交差点での事故が単路を上回っていますが、道路形状に関係なく事故が 発生している状況となっています。 【時間別】 日が暮れ始める16時から20時までの時間帯に最も傷者が発生してお り、次いで昼間の12時から14時までが多い状況となっています。 【年齢別】 40歳代の傷者割合が最も多くなっており、次いで実質20歳代に当た る若者及び25歳から29歳の傷者が19.6%となっています。また、 60歳から64歳及び高年者についても、合わせて19.1%と割合が高 くなっています。 ② 自 転 車 事 故 における死 傷 者 の特 徴 【推移】 減少傾向にありますが、人口1万人あたりの自転車事故件数(上位自治 体)では、草加市は、県内の自治体で常に上位に位置しています。 【年齢別】 40歳代及び50歳代を除いて前年より減少していますが、高年者及び 16歳∼24歳の傷者が多い状況になっています。 【法令違反別】 安全不確認及び動静不注視による違反割合が全体の約6割を占めていま す。 ③ 死 亡 事 故 の特 徴 平成25年∼27年の間における交通死亡事故は、発生件数20件、死 者数20人となっています。 草加市の死亡事故の特徴は、自転車運転中において事故に遭うことが最 も多く45%であるとともにバイク運転中が25%となっており、二輪車 による死亡事故は合わせて70%を占めていることが挙げられます。 また、道路形態別では、交差点及び単路に関係なく発生しており、年齢 別では60歳以上の死者数が60%と多く、今後も高年者の交通事故死者 数の増加が懸念されます。 -2- Ⅲ 交 通 安 全 対 策 の方 向 及 び目 標 第10次草加市交通安全計画の目標 平成32年までに 人口1,000人当たりの人身交通事故発生件数を「3.44以下」とする。 計画期間の5年間で交通事故ゼロ目標を達成することは困難であると考えら れることから、本計画の期間である平成32年までに年間の人口1,000人 当たり人身交通事故発生件数を3.44以下とすることを目指します。 1 対 策 の重 点 (1)自 転 車 の安 全 利 用 の推 進 自転車利用者に対しては、自 転 車 に よ る 交 通 事 故 を 防 止 す る と と も に 、 年 齢 階 層を問わず、自転車も車両であるという認識の浸透を図り、自転車利用による 交通事故や迷惑行為を防止するため、「自転車安全利用五則」を活用するとと もに、傘さし、イヤホン、携帯電話使用及び飲酒運転の禁止などを設けた「自 転 車 運 転 者 講 習 の 受 講 命 令 制 度 」の 周 知 、歩 行 者 や 他 の 車 両 に 配 慮 し た 通 行 等 、 自転車の正しい乗り方に関する普及啓発活動を警察と連携し強化を図ります。 (2)高 年 者 の交 通 安 全 の確 保 高年者による歩行中や自転車利用中の交通事故内容を分析しながら、現状及 び事故防止対策の交通安全教育・啓発を推進します。 さらに、自動車運転手や自転車利用者などが、高年者に配慮した通行を心掛 けるよう、高年者以外の世代に対する交通安全教育、啓発を推進します。 (3)歩 行 者 及 び子 どもの交 通 安 全 の確 保 歩行者の交通事故を防止するため、世代に即した歩行中における事故防止 対策についての交通安全教育を推進します。 -3- また、子どもの交通事故を防止するため、関係機関等と連携しながら、交 通安全教育や通学路における交通環境の整備を推進します。 2 具 体 的 な対 策 (1)交 通 環 境 の整 備 ① 交 通 安 全 施 設 等 による対 策 の推 進 ア 危 険 交 差 点 等 への対 策 イ 通 学 路 等 への対 策 ウ 安 全 な自 転 車 走 行 環 境 への対 策 ② 人 にやさしい安 全 で安 心 な交 通 環 境 の整 備 ア 生 活 道 路 の整 備 イ 生 活 道 路 として利 用 される水 路 の安 全 整 備 ウ 違 法 駐 車 対 策 の推 進 エ 駐 輪 対 策 の推 進 オ 交 通 環 境 のバリアフリー化 カ バス利 用 の促 進 キ 道 路 使 用 の適 正 化 (2)交 通 安 全 思 想 の普 及 徹 底 ① 段 階 的 な交 通 安 全 教 育 の推 進 ア 幼 児 の交 通 安 全 教 育 イ 小 学 生 の交 通 安 全 教 育 ウ 中 学 生 の交 通 安 全 教 育 エ 高 校 生 の交 通 安 全 教 育 オ 若 者 及 び成 人 の交 通 安 全 教 育 カ 高 年 者 の交 通 安 全 教 育 ②交 通 安 全 教 育 指 導 者 の育 成 ・活 用 ア 交 通 指 導 員 の育 成 ・活 用 -4- イ 交 通 安 全 母 の会 の育 成 ・活 用 ウ 防 犯 パトロールアドバイザーの育 成 ・活 用 (3)交 通 安 全 運 動 の推 進 ア 全 国 統 一 交 通 安 全 運 動 ・県 内 統 一 交 通 事 故 防 止 運 動 イ 自 転 車 の安 全 利 用 の推 進 に関 する運 動 ウ 発信力を高めた交通安全運動 エ 交通安全大会 (4)救 急 ・救 助 活 動 の充 実 ① 救 急 ・救 助 体 制 の充 実 ② 応 急 手 当 の普 及 啓 発 活 動 の推 進 ③ 自 動 体 外 式 除 細 動 器 (AED)普 及 の推 進 ④ 救 急 救 命 士 の養 成 及 び認 定 救 命 士 育 成 の推 進 ⑤ 消 防 職 員 の教 育 ・訓 練 の充 実 ⑥ 現 場 急 行 支 援 システム(FAST)の整 備 (5)交 通 事 故 被 害 者 支 援 の推 進 ① 交 通 事 故 被 害 者 の救 済 ② 交 通 事 故 相 談 所 等 の紹 介 ③ 交 通 遺 児 の援 護 -5-
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