9月2日(金)、一般の方を対象にした有料プログラムを開始します!

2016年 8月 9日
全 国 初 民 間 主 体 の規 制 緩 和 「セグウェイツアーin 二 子 玉 川 」
9月 2日 (金 )、一 般 の方 を対 象 にした有 料 プログラムを開 始 します!
8月 9日 (火 )17:00、専 用 サイトにて参 加 申 し込 み受 付 を開 始
二子玉川地区交通環境浄化推進協議会
東京急行電鉄株式会社
セグウェイジャパン株 式 会 社
二 子 玉 川 地 区 交 通 環 境 浄 化 推 進 協 議 会 、東 京 急 行 電 鉄 株 式 会 社 、セグウェイジャパン株 式 会
社 は、交 通 マナー啓 発 を目 的 とした「セグウェイツアーin 二 子 玉 川 」について、9月 2日 (金 )から、一
般 の方 を対 象 とした有 料 でのプログラム(以 下 、本 取 り組 み)を開 始 します。
産 業 競 争 力 強 化 法 に基 づく「企 業 実 証 特 例 制 度 」を活 用 し、民 間 が主 体 となって受 ける 搭 乗 型
移 動 支 援 ロボットの公 道 走 行 に関 する規 制 緩 和 としては、全 国 初 の事 例 となります。
本 取 り組 みは、「みちのコミュニケーション」をテーマに、歩 きスマホや自 転 車 のながら運 転 など、
他 者 への気 遣 いに欠 けた移 動 が散 見 される昨 今 、コミュニケーションをとりながら移 動 できるセグウ
ェイの特 徴 を生 かし、二 子 玉 川 の街 並 みや、街 の方 々とのコミュニケーションを楽 しみながら、交 通
マナーへの意 識 を高 めることを目 的 とした 啓 発 活 動 です。
参 加 料 は1人 あたり6,000円 (税 込 )で、収 益 は「セグウェイツアーin 二 子 玉 川 」運 営 のほか、二
子 玉 川 地 区 交 通 環 境 浄 化 推 進 協 議 会 等 において地 域 住 民 が自 ら進 める地 区 内 の生 活 道 路 の安
全 促 進 の取 り組 み(ゾーン30啓 発 活 動 、自 転 車 安 全 利 用 啓 発 活 動 など) に活 用 します。
また、本 取 り組 みによる交 通 マナー向 上 効 果 を科 学 的 に検 証 していくことを目 的 として、 国 士 舘
大 学 理 工 学 部 理 工 学 科 (寺 内 義 典 教 授 )・日 本 大 学 理 工 学 部 交 通 システム工 学 科 (稲 垣 具 志 助
教 )による調 査 研 究 を実 施 します。
本 取 り組 みをはじめとした、新 しいテクノロジーや規 制 緩 和 などの手 法 を活 用 し 、ロボット先 進 国
日 本 における次 世 代 に向 けたまちづくり活 動 を進 めていきます。
【別 紙 】
1.プログラムの詳 細
・料
金 :6,000円 (税 込 )/1人
・プ ロ グ ラ ム 概 要 :セグウェイ走 行 のための1時 間 程 度 の講 習 を受 講 した後 に、
ガイドインストラクターを先 頭 に、街 を巡 るツアーを実 施
・走 行 コ ー ス :二 子 玉 川 駅 周 辺 公 道 、区 立 二 子 玉 川 公 園 、多 摩 川 河 川 敷 など
を巡 る1時 間 程 度 のコース
・実 施 日 程 :週 2回 、1日 2回 程 度 実 施 予 定
・申 し 込 み 方 法 :専 用 サイトから申 込 み(http://www.tamagawa-segway.info)
※8月 9日 17:00 受 付 開 始
2.これまでの取 り組 み
東 京 急 行 電 鉄 株 式 会 社 、セグウェイジャパン株 式 会 社 の2社 は、産 業 競 争 力 強 化 法 に基 づく
「企 業 実 証 特 例 制 度 」を活 用 した次 世 代 モビリティの公 道 走 行 に関 わる道 路 交 通 法 の規 制 の特 例
措 置 について検 討 を行 ってきました。
一 方 、二 子 玉 川 地 区 交 通 環 境 浄 化 推 進 協 議 会 では生 活 道 路 の交 通 安 全 対 策 を行 うため交 通
部 会 を立 ち上 げるなど活 動 を広 げ始 めていました。(詳 細 は下 記 )
2016年 4月 、企 業 実 証 特 例 制 度 の特 例 措 置 を受 け、この3者 が世 田 谷 区 の協 力 を得 て、 地 域
の交 通 安 全 マナー啓 発 のプログラムである「セグウェイツアーin 二 子 玉 川 」を実 施 することとなりまし
た。民 間 が主 体 となって受 けるセグウェイを使 った規 制 緩 和 としては日 本 初 と なります。
4月 から7月 までに、のべ331人 、約 730kmの検 証 走 行 を実 施 し、安 全 性 の検 証 が終 了 したた
め、9月 2日 (金 )から一 般 の方 向 けの有 料 プログラムを開 始 することが決 定 しました。
3.二 子 玉 川 地 区 交 通 環 境 浄 化 推 進 協 議 会 とは(http://tamagawa30.info)
玉 川 町 会 (玉 川 1~4丁 目 全 域 )を中 心 として、1986年 から駐 輪 場 の整 備 に関 する活 動 、放 置
自 転 車 対 策 など交 通 環 境 に関 するさまざまな取 り組 みを行 っている団 体 です。 現 在 は、世 田 谷 区
の環 境 美 化 推 進 地 区 の指 定 されたことに伴 い、ゴミ拾 い活 動 を行 う月 1回 の「クリーンタウン作 戦 」
や放 置 自 転 車 対 策 などを継 続 的 に行 っています。
交 通 安 全 対 策 の分 野 では、2011年 度 に実 施 した二 子 玉 川 商 店 街 のアンケート結 果 をきっかっ
けに、玉 川 オリジナルの交 通 安 全 についての調 査 活 動 や、ゾーン30 ※ を目 指 すためのPR活 動 、子
どもたちへの教 育 活 動 などを行 っています。
「セグウェイツアーin 二 子 玉 川 」の実 施 に際 しては、「セグウェイランチ」と称 して、地 域 にお住 まい
の方 々を中 心 に〝セグウェイを通 じた新 しい交 通 安 全 ″を考 える取 り組 み を進 めてきています。「セ
グウェイランチ」の参 加 者 は、今 般 の有 料 プログラム開 始 に向 けて、検 証 走 行 の運 営 と並 行 して、
交 通 安 全 啓 発 のメッセージづくりなど、ツアーのコンテンツづくりを進 めてきました。
※ゾーン30:
生 活 道 路 に おいて歩 行 者 など の安 全 な通 行 を確 保 するため、区 域 を定 めて時 速 30 キロの速 度 規 制 を実 施 する ととも に、道 路
整 備 や 意 識 啓 発 などソフ ト・ハ ード両 面 からの 対 策 によ り速 度 抑 制 や 通 過 交 通 の 流 入 抑 制 を図 る交 通 安 全 対 策 です。
セグウェイランチの様 子
交 通 安 全 啓 発 活 動 の様 子
◆調 査 研 究 を担 う研 究 者 からのコメント
≪交 通 コミュニケーションを活 性 化 する
ツールとして有 効 だと考 えます≫
日 本 大 学 理 工 学 部 交 通 システム工 学 科
稲垣具志 助教
≪セグウェイに乗ることで自分を変えてみませんか ≫
インストラクター研 修
時 にセグウェイでつくば
のまちを走 ったとき、日
本 人 が苦 手 とするまち
の中 での他 者 とのコミ
ュニケーションを、ごく
自 然 に誘 うことができ
るのではないかと期 待 を感 じました。セグウェイが
登 場 することで、なんだかカッコいいし、子 どもた
ちは集 まるし、笑 顔 になる。そこに交 通 安 全 にお
ける可 能 性 があるのではないかと 。
今 、交 通 工 学 の学 術 分 野 でも「交 通 コミュニケ
ーション」というキーワードが注 目 されるようになっ
てきました。
例 えば、渋 滞 の対 策 では、「道 路 を拡 張 する」
だけでなく「クルマから公 共 交 通 に手 段 を転 換 し
てもらえるように呼 びかける」というアプローチもあ
ります。人 の心 に働 きかけて 考 え方 ・行 動 を変 え
てもらうことで、課 題 を解 決 しようということです。
道 路 の空 間 を大 きくとれない日 本 においては、
歩 行 者 ・自 転 車 ・クルマなどが共 存 せざる を得 な
い状 況 が多 く、交 通 安 全 でもコミュニケーションの
観 点 からのアプローチが重 要 になってきます。た
だ、コミュニケーションが重 要 だからと言 って、見
知 らぬ歩 行 者 に対 して「こんにちは!こんにち
は!」と声 をかけていると ちょっと変 な人 だと思 わ
れるかもしれませんし、そもそもそんな勇 気 がある
人 も少 ないことでしょう。ところが、不 思 議 なことに
セグウェイに乗 っていると、声 をかけること が自 然
な状 況 になるのです。つまり、日 本 独 特 の「恥 ず
かしがり屋 さん交 通 文 化 」「おすまし交 通 文 化 」が、
セグウェイによって解 かされてお互 いのバリアが
減 っていくのではないかと思 います。
交 通 コミュニケーションが活 性 化 されると 、同 じ
空 間 を動 く他 者 に対 する関 心 やいたわりの心 が
生 まれることが期 待 できます。そのことが 、歩 きス
マホや歩 道 爆 走 自 転 車 に代 表 されるような、つか
みどころのない課 題 を解 決 するひとつの手 段 にな
るのではないかと考 えています。
ふだん、街 なかで
見 知 らぬ人 に、手 を
振 ったり、挨 拶 したり、
していますか?そん
なことは、しませんし、
できませんよね。でも、
セグウェイに乗 って
いるあいだは、それができてしまう。まさに、人 が
変 わったように。
さて、私 たちは普 段 は交 通 安 全 を専 門 のひと
つとして、各 地 で調 査 研 究 を通 じたまちづくりの
取 り組 みのお手 伝 いをしています。この交 通 安 全
の方 法 は、取 り締 まりと交 通 安 全 教 育 といった人
への対 策 と、自 動 車 や道 路 といったハードへの対
策 があります。それぞれ一 朝 一 夕 にいきませんが、
人 への対 策 について言 えば、ルールの認 知 と遵
守 の困 難 があります。ルールが存 在 するだけで
不 十 分 で、そのルールを広 く周 知 して認 知 しても
らうことに加 えて、いかなるときも確 実 に遵 守 して
もらうことが必 要 になるからです。
自 動 車 や自 転 車 に乗 っていて、いけないとわ
かっていても、急 いでいるとスピードを上 げてしま
う。ついつい、ながらスマホ歩 きをしてしまう。本 当
に身 勝 手 な迷 惑 行 為 、危 険 行 為 ですが、やって
いる本 人 からすれば、「ちょっと今 だけ」とか「みん
なやっているし」などの甘 えがあると推 測 されます。
甘 えを律 して、確 実 にルールを遵 守 してもらうこと
は、なかなか難 しい。
そこで、冒 頭 の話 に戻 ります。「セグウェイに乗
ると人 が変 わる」という特 徴 です。セグウェイに乗
ると、笑 顔 が増 えて、つい手 を振 ってしまいます こ
の取 り組 みに参 加 する学 生 が「まるでコスプレ」と
たとえていましたが、シチュエーションによる心 境
の変 化 という点 で同 じ効 果 ですね。
二 子 玉 川 では、この人 を変 えるセグウェイの力 を
活 用 し、街 なかのコミュニケーションを増 やしなが
ら、交 通 安 全 を推 進 しようとしています。セグウェ
イに乗 っている間 だけでなく、降 りた後 も変 わるの
か。セグウェイと行 き交 う人 たちも変 わっていける
のか。セグウェイはもちろん乗 り物 ですが、ただの
便 利 な乗 り物 ではなく、街 をよくしていく乗 り物 に
していくという挑 戦 なのです。ぜひ、皆 さんが変 わ
ってみませんか。そして皆 さんの手 でセグウェイを
街 の仲 間 に。ご参 加 をお待 ちしております。
国士舘大学 理工学部 理工学科
寺内義典 教授