地域再生計画 1 地域再生計画の名称 歴史文化資源を核とした文化

地域再生計画
1 地域再生計画の名称
歴史文化資源を核とした文化・芸術振興の拠点づくりプロジェクト
2 地域再生計画の作成主体の名称
奈良県及び天理市
3 地域再生計画の区域
奈良県の全域
4 地域再生計画の目標
奈良県は、国指定文化財の件数が全国3位であり、3つの世界遺産を有しているなど、
「文化財」の宝庫。また、天理市には1,500基を超える古墳群があり、全国でも有数の
古墳地域である。
しかし、県の観光入込客数は増加(H25:3,547万人→H26:3,657万人)しているものの、
県内の延べ宿泊者数(H25:248万人→H26:227万人)は全国最下位となっている。また、
天理市でも、市内に滞在する観光客が少ないため、1日当たりの観光消費額(H22:3,277
円)は県内平均と比較して10%程度低く、域内消費が少ないといった課題がある。
そのため、県と天理市は最大の強みである歴史文化資源を活用し、文化・芸術振興の拠
点整備などを官民協働(選定保存技術保存団体、民設民営ホテルの誘致等)、政策間連携
(観光、産業、まちづくり、福祉、教育分野等との連携)のもと行うことで、地域の魅力
を高め、交流人口や宿泊者の増加により地域経済の好循環の実現を目指す。
【数値目標】
平成 29 年3 平成 30 年3 平成 31 年3 平成 32 年3 平成 33 年3
月末
月末
月末
月末
月末
延べ宿泊者増加数
10 万人
10 万人
10 万人
10 万人
10 万人
観光入込客増加数
110 万人
123 万人
100 万人
100 万人
100 万人
7 千人
10 千人
9 千人
9 千人
9 千人
観光拠点(ナビ天
理・トレイルセンタ
ー)を訪れる施設利
用者増加数
5 地域再生を図るために行う事業
5-1 全体の概要
○
奈良県と天理市はその強みである歴史文化資源を活用し、人材育成を含め、総合的・
1
戦略的に施策展開を図るための拠点(
(仮称)奈良県国際芸術家村)及び自立的な運営
組織体を整備。奈良県版の国際芸術家村における取組として以下を予定。
①
歴史文化資源の修復・活用、国際交流の拠点
県と天理市は、行政機能の集約化・効率化の観点から連携し、文化財を含む歴史文
化資源修復・活用の拠点形成にあたって、県文化財保存事務所(建造物の修復)及び
天理市文化財課(遺跡等の埋蔵物の調査研究)を(仮称)国際芸術家村に移転。併せ
て、県内の選定保存技術保存団体等(彫刻、絵画等の美術工芸等)を誘致し、文化財
の保存修復に係る伝統的な技術の伝承と活用について、官民連携のもと拠点化・ネッ
トワーク化を図る。
②
歴史文化資源の地域交流等の拠点
上記①の拠点づくりを通じて、郷土教育の充実の観点も踏まえ、住民や来訪者が直
接歴史文化資源に触れ合う機会を拡大するとともに、観光(周辺の周遊を含む着地型
観光等)や産業(地元農産品の加工・販売、レストラン、伝統工芸品の展示・即売・
制作体験等)
、まちづくり(道の駅)、福祉(総合戦略にもとづく天理市版CCRC等)、
教育(高校生への郷土学習等)などと政策間連携を図ることで、政策効果を最大化す
る。
○
県と天理市は、先行して実施している加速化交付金対象事業の成果を活かしながら、
(仮称)国際芸術家村での事業展開を見据え、地方創生推進交付金を活用して上記①
②の取組につながる事業(交付対象事業)を共同して実施するもの。
5-2 第5章の特別の措置を適用して行う事業
地方創生推進交付金(内閣府)【A3007】
1
事業主体
奈良県及び天理市
2
事業の名称:歴史文化資源を核とした文化・芸術振興の拠点づくりプロジェクト
3
事業の内容
○
奈良県と天理市はその強みである歴史文化資源を活用し、人材育成を含め、総合
的・戦略的に施策展開を図るための拠点(
(仮称)奈良県国際芸術家村)及び自立
的な運営組織体を整備。奈良県版の国際芸術家村における取組として以下を予定。
①
歴史文化資源の修復・活用、国際交流の拠点
県と天理市は、行政機能の集約化・効率化の観点から連携し、文化財を含む歴
史文化資源修復・活用の拠点を形成。
②
歴史文化資源の地域交流等の拠点
上記①の拠点づくりを通じて、郷土教育の充実の観点も踏まえ、住民や来訪者
が直接歴史文化資源に触れ合う機会を拡大するとともに、観光や産業、まちづく
2
り、福祉、教育などと政策間連携を図ることで、政策効果を最大化する。
○
県と天理市は、先行して実施している加速化交付金対象事業の成果を活かしなが
ら、
(仮称)国際芸術家村での事業展開を見据え、地方創生推進交付金を活用して
上記①②の取組につながる事業(交付対象事業)を共同して実施するもの。
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事業が先導的であると認められる理由
【自立性】
「文化財」の「保存・修復」と「文化財」を含む「歴史文化資源」の活用に係る文化・
芸術振興施策を総合的・一体的に展開する拠点整備や当該拠点で展開するソフト事業の先
行実施については、県・天理市の一般財源を活用。拠点整備後は、当該拠点を活用した DMO
などの運営主体による文化資源を活用した着地型観光商品の造成による手数料収入や体験
教室の受講料・会場使用料、物販施設での収益などにより、各運営主体が自立した取組を
展開することを目指す。
【官民協働】
・ 文化財の修復・活用を効果的に行うため、県、天理市、選定保存技術保存団体等が連
携し、活動拠点を(仮称)国際芸術家村に集約化。
・ 国際展開にあたっては、
(公財)ACCU等とも連携(県とACCU平成 28 年3月に
連携協定を締結)し、国際的な人材養成研修等を実施。
・ (仮称)国際芸術家村の自立的な運営主体を検討するため、県、天理市、教育機関、
地元自治会、観光・農業・伝統産業・国際関係の団体などで構成する企画協議会を平
成 28 年3月に設置。組織運営のあり方について、当該拠点を民間事業者に委託する
ことも含め検討。運営等にあたっては地元金融機関の出資や融資等も検討。
・ 交流人口や宿泊者増につなげるため、当該拠点に民設民営のホテルを誘致。官民連携
して着地型観光等を促進。
【政策間連携】
観光(文化財修復現場の公開、周遊イベント等)
、産業(地元農産品の加工・販売、レス
トラン、伝統工芸品の展示・即売・制作体験等)
、教育(郷土教育の観点から高校生等への
教育、セミナーの開催などを通じた住民への生涯学習機会の提供等)、福祉(天理市版CC
RC等)
、女性活躍推進(女性翻訳者の養成)など、幅広い分野と政策間連携を図り、歴史
文化資源を核として人材育成や、人を呼び込んでの地域の活性化を図る。
【地域間連携】
・ 県と天理市は、文化財の修復・活用の拠点として、行政機能の集約化・効率化を図る
ため、
(仮称)国際芸術家村に県文化財保存事務所と天理市文化財課を移転。地域間
連携を図りながら他団体等とも連携し、ネットワーク化を推進。
・ 県と天理市は、拠点づくりにあたっては「まちづくり連携協定」等を活用し、
(仮称)
国際芸術家村とその周辺地域を整備。加えて、当該拠点での展開を見据え、歴史文化
資源を活用した文化・芸術振興や産業振興などを図るため必要な事業を平成28年度
から32年度までの間、共同して予算化のうえ実施。
3
5
重要業績評価指標(KPI)及び目標年月
平成 29 年3 平成 30 年3 平成 31 年3 平成 32 年3 平成 33 年3
月末
月末
月末
月末
月末
延べ宿泊者増加数
10 万人
10 万人
10 万人
10 万人
10 万人
観光入込客増加数
110 万人
123 万人
100 万人
100 万人
100 万人
7 千人
10 千人
9 千人
9 千人
9 千人
観光拠点(ナビ天
理・トレイルセンタ
ー)を訪れる施設利
用者増加数
6
評価の方法、時期及び体制
【奈良県】
①県全体の施策
産官学金労言(産業界、国の関係行政機関、教育機関、金融機関、労働団体、メデ
ィア)をはじめとする、様々な分野の有識者が参画する会議において効果検証組織を
設置し、事業完了後、PDCA サイクルに基づく効果検証を行い、改善につなげる。
②文化・芸術振興施策の総合的・戦略的展開
奈良県文化振興有識者会議において、重要業績評価指標(KPI)を更に充実するとと
もに、その検証を行い、改善につなげる。
③(仮称)国際芸術家村の取組の推進
有識者等で構成する奈良県国際芸術家村構想等検討委員会において、事業の検証や
進捗管理を行う。
【天理市】
駅前周辺地区・南部地区の街づくり協議会及び地方創生の外部有識者会議である天
理市まち・ひと・しごと創生会議においてその効果検証・評価を PDCA サイクルにより
実施する。
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交付対象事業に要する経費
①
法第5条第4項第1号イに関する事業【A3007】
・総事業費 2,491,379 千円
8
事業実施期間
地域再生計画認定の日から、平成 33 年3月 31 日(5ヵ年度)
9
その他必要な事項
特になし
4
5-3 その他の事業
5-3-1 地域再生基本方針に基づく支援措置
該当なし
5-3-2 支援措置によらない独自の取組
該当なし
6
計画期間
地域再生計画認定の日から平成 33 年3月 31 日
7 目標の達成状況に係る評価に関する事項
7-1 目標の達成状況に係る評価の手法
【奈良県】
①県全体の施策
産官学金労言(産業界、国の関係行政機関、教育機関、金融機関、労働団体、メデ
ィア)をはじめとする、様々な分野の有識者が参画する会議において効果検証組織を
設置し、事業完了後、PDCA サイクルに基づく効果検証を行い、改善につなげる。
②文化・芸術振興施策の総合的・戦略的展開
奈良県文化振興有識者会議において、重要業績評価指標(KPI)を更に充実するとと
もに、その検証を行い、改善につなげる。
③(仮称)国際芸術家村の取組の推進
有識者等で構成する奈良県国際芸術家村構想等検討委員会において、事業の検証や
進捗管理を行う。
【天理市】
駅前周辺地区・南部地区の街づくり協議会及び地方創生の外部有識者会議である天
理市まち・ひと・しごと創生会議においてその効果検証・評価を PDCA サイクルにより
実施する。
7-2 目標の達成状況に係る評価の時期及び評価を行う内容
平成 29 年3 平成 30 年3 平成 31 年3 平成 32 年3 平成 33 年3
月末
月末
月末
月末
月末
延べ宿泊者増加数
10 万人
10 万人
10 万人
10 万人
10 万人
観光入込客増加数
110 万人
123 万人
100 万人
100 万人
100 万人
5
観光拠点(ナビ天
理・トレイルセンタ
ー)を訪れる施設利
7 千人
10 千人
9 千人
9 千人
用者増加数
(指標とする数値の収集方法)
○延べ宿泊者数・・・
『奈良県宿泊統計調査』
○観光入込客数・・・『奈良県観光客動態調査』
○観光拠点(ナビ天理・トレイルセンター)を訪れる施設利用者数
・・・天理市集計
各指標とも、毎年度、公表されている3月末時点の数値をもとに評価。
7-3 目標の達成状況に係る評価の公表の方法
検証結果は報道発表するとともに、ホームページで公表する。
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9 千人