営農 営農情報 カワラ版 Agri Report 平成 28年度 JA岡山東 モモ・ブドウ振興大会 岡山東農業協同組合・岡山東農業協同組合モモ部会・岡山東農業協同組合ブドウ生産協議会・ くだもの王国東備地域推進隊主催の平成 28 年度モモ・ブドウ振興大会が下記の要領で開催さ れますので、多数ご参加くださいますようご案内いたします。 日 時 場 所 平成 29 年 1 月 30 日(月) 13 時 30 分~ 赤磐市桜が丘いきいき交流センター (赤磐市桜が丘東) 内 容 1.JA 岡山東モモ選考会・ ピオーにゃ ピオーネおよびシャインマスカット 共進会入賞者表彰式 ⑴モモ選果データ選考会による入賞者表彰式 ⑵ピオーネ共進会入賞者表彰式 (ハウスの部・簡易被覆の部) ⑶シャインマスカット共進会入賞者表彰式 2.講演 ⑴今年度の販売反省と次年度に向けて ⑵生き活きモモづくり(品種特性を踏まえて) ⑶岡山県産くだものに期待すること はっぴーち JA岡山東2016年4月号 2017年1月号 155 JA岡山東 牡羊座 3/21 〜 4/19 ちょっとしたことで、 やる気がダウンしやすい月。 気分に流されず、 計画性を大事にして。 気分転換には散歩へ あった。 ⑶幼穂形成期~出穂期 ・ 月以降は高温・多日照で推移 したため、生育は順調に回復し た。葉いもち病はほとんど発生 しなかった。 ・ 月下旬まで天候が良かったた め、稲こうじ病の発生はほとん ど無かったが、 月末から一転 して曇雨天が続いたため、紋枯 病、穂いもち病、もみ枯細菌病 等の発生が増加した。 ・出穂 期は、早生品種でやや早ま り、中生・晩生品種で平年並み ~やや早い程度となった。 ⑷登熟期以降 ・ 月上中旬の幼穂形成期は天候 に恵まれたため、 穂当たりも み数はやや多くなったが、出穂 期から登熟期の天候不良により 登熟が速く進み刈り遅れとなっ た圃場が多かった。 ・収穫 期は天候が安定し、台風も 来なかったため倒伏はほとんど なかった。 8 . 年産栽培に向けての病害虫 対策 ○ジャンボタニシ( スクミリンゴ ガイ ) ⑴発生形態 田植後 週間までの稲を食害し 稲がなくなる被害を受けます。貝 が稲を食いちぎったり、水面に浮 1 が悪かった。また除草剤散布後 に 大 雨 と な り 田 水 面 が あ ふ れ、 除草効果が低下した圃場も見ら れた。 ・田植後は、やや高温で経過した た め、 活 着 は 良 好 で あ っ た が、 日照がやや少なかったため、初 期生育はやや悪く徒長気味で 5 10 の 月と 月の項目で行ってい ます。 「 必 行 防 除 」欄 で は 防 除 ま た、 ポイントを改訂して次の三つに分 けて記載しています。 一つめは 月中旬の発芽前防除 です。本病に有効なICボルドー 412を挿入して、従来の石灰硫 黄合剤( 本病には無効 )との選択 制にしています。 二つめは 月中旬以降の生育期 防除です。 月下旬に、中生種・晩生種を 対象としてアグレプト液剤を新規 に採用しています。また、時期ご とに、防除枠の右側にせん孔細菌 病に有効な薬剤を挿入しています。 三つめは秋季防除です。 月上 旬にもICボルドー412散布を 加えて、防除を 回に補強してい ます。 さ ら に、「 応 急 防 除 お よ び 注 意 事項 」欄でも対策を記載していま す。 伝 染 源 を 少 な く す る 有 効 手 段 と し て、 春( ~ 月 上 旬 頃 ) に発生する病斑枝や枯枝の切り 取りによる園外処分の呼びかけ です。 ⑵果実赤点病への対応 幼 果 の 時 に は 症 状 が 分 か ら ず、 成熟期に果実表面に赤色の小斑点 症状を現す病気です。ウメシロカ イガラムシの被害症状と似ていま すが、本病は吸汁痕がなく、斑点 が小さいのが特徴です。 本病の被害発生園では、 月下 旬の必行防除薬剤トレノックスフ ロアブルをジマンダイセン水和剤 に代えて防除するよう「 応急防除 および注意事項 」欄に記載してい ます。 「 必 行 防 除 」欄 の 月 中 な お、 旬および 月上旬のベルクート水 和剤は本病に有効な薬剤です。 ⑶その他の対応 カイガラムシ類については、従 来の防除体系が有効との見解から、 改訂しておりません。ハダニ類は 発生に応じて、応急防除欄を参照 しながら対応しましょう。どちら の害虫にも 月の機械油乳剤が有 効です。 なお、作業防除暦をお持ちでな い方は、JA各支店経済窓口まで お問い合わせください。 ( 山陽基幹支店 和田 泰 ) 29 .生育の概況 ⑴育苗期 ・おおむね生育は良好であったが、 一部の圃場で立枯病( ピシウム 菌 )が発生した。 ⑵田植期~分けつ期 ・移植前後の 月中下旬は降水量 が多く、深水が続いたため活着 本年もよろしくお願いします。 さて、各地域でJA岡山東「 平 成 年版ももの作業防除暦 」の説 明会が行われていることと思いま すが、本紙面では要点についてご 紹介いたします。 1. 年産で問題の病害虫 病気ではせん孔細菌病や果実赤 点病、害虫ではカイガラムシ類や ハダニ類の発生が問題になった園 地が多かったようです。 2.改訂の要点 年産で問題となった病害虫を 念頭において、 年版を作成して おります。 ⑴せん孔細菌病への対応 有効な薬剤が少なく、継続的に 耕種的防除と薬剤防除を組み合わ せた総合的体系防除を要する細菌 性の病気とされています。 日照量多 7 8 8 3 .H 気象概況( アメダス:和気 ) かぶ葉を引 き 込 む よ う に 食 害 し ま す。とくに 田 植 後 の 水 深 が ㎝ を 超えると被 害 が 増 加 し ま す 。 ジ ャ ンボタニシ は 主 に 用 水 路 や 圃 場 で 越冬し、圃 場 で は 浅 く 土 中 に 潜 り 込 ん で 越 冬 し ま す が、 マ イ ナ ス ℃の条件 下 で は ~ 日 で ほ と んどの貝が 死 滅 し ま す 。 ⑵厳寒期の 防 除 対 策 ジャンボ タ ニ シ は 寒 さ に 弱 い の で、厳寒期 に 圃 場 を 浅 く 耕 耘 す る ことで、寒 さ に さ ら し 貝 を 破 砕 し 、 越冬する貝 を 減 ら す こ と が で き ま す。速度は ゆ る め 、 ロ ー タ リ ー の 回転は早め に し て 丁 寧 に 耕 す こ と で高い効果 が 得 ら れ ま す の で 、 ぜ ひ行いまし ょ う 。 ○紋枯病 ⑴予防 出 穂期以降高温多湿が続いたた め、とくに紋枯病の発生が多く、病 斑が止葉ま で 上 が り 坪 状 に 倒 伏 し た圃場もありました。紋枯病の病 原菌は圃場で越冬し、次年度の発 生源になる た め 来 年 は 紋 枯 病 を 予 防できる苗箱剤を施用しましょう。 Agri Report まず、その注意喚起を、暦の下 段「 応急防除および注意事項 」欄 5 日照量少 日照量少 2 6 降水量多 降水量少 降 水 量 多 Agri Report 3 ※お詫びと訂正: 月号水稲の表 の記載 に 間 違 い が あ り ま し た のでお詫 び い た し ま す 。 ア グ リ 革命につ い て 、 施 用 量 を ㎏ と 記載して お り ま し た が 、 正 し く は a当 た り ㎏ の 施 用 で す 。 ( 吉永支店 金重 博 ) 3 6 1.加温栽培 ⑴温度管理と予備保温 落葉が早かった園地では、初期 生育が弱く、葉色が薄い可能性が あります。温度を過度に高くして、 被覆から発芽までの期間を早めな いようにしましょう( 表 ) 。 被覆を早めに行い予備保温の期 12 JA岡山東 JA岡山東2017年1月号 2016年4月号 614 牡牛座 4/20〜5/20 行動力が高まり、未体験ジャンルにも果敢に取り組めそう。思い切って動くと幸運を呼び込めるので、積極的に 双子座 5/21 〜 6/21 信ぴょう性の低い情報に惑わされがち。 口コミやうわさには安易に飛び付かないこと。 開運にはヒーリング音楽を JA岡山東2016年4月号 2017年1月号 157 JA岡山東 2 4 台風16号 果樹 29 3 4 技術 28 1 4 2 営農 29 高温 高 温 4 20 5 1 2 12 2 28 水稲 28 技術 営農 1 ○H28気象概況( アメダス:和気 ) 3 2 10 営農情報 Agri Report 間を長くす る と 、 加 温 開 始 後 の 発 芽が早まり 、 発 芽 ま で の 燃 料 が 節 約できます 。 こ の 場 合 、 発 芽 が 早 くなるので 、 雪 害 ・ 霜 害 対 策 と し て、いつで も 加 温 で き る よ う に 準 備しておき ま し ょ う 。 ⑵追肥・葉 面 散 布 落 葉 が 早 か っ た り、 葉 色 が 薄 く樹勢が弱かったりした園地で は、 初 期 生 育 が 弱 い 可 能 性 が あ り ま す。 追 肥・ 葉 面 散 布 剤 等 を 続けて作ること )を嫌いますので、 園地の簡単 な 見 取 り 図 を 作 り 、 植 え付け場所 を 把 握 し ま し ょ う 。 ま た、時期ご と に 、 雨 が 多 く 水 が 溜 まったこと や そ の 箇 所 、 病 気 が 大 発生したこ と な ど を ノ ー ト に 残 し ておくと、 来 年 の 対 策 が 考 え ら れ るようにな り 、 野 菜 づ く り の 楽 し みが増える か も し れ ま せ ん 。 2.園地の 環 境 改 善 園地の大 切 な 改 善 ポ イ ン ト は 水 が溜まらな い よ う に す る こ と で す 。 その方法と し て 、 園 地 の 外 周 に 水 が流れるよ う に 溝 を 掘 っ た り 、 お 金 が 掛 か り ま す が 土 を 購 入 し て、 畝を高くし た り す る こ と が で き ま す。 実 施 し、 初 期 生 育 を 少 し で も 強 めましょう。 このような園地では、芽だし肥 として硫安 ~ ㎏/ aを発芽 前後に施用しましょう。 また、新梢の伸長が悪い場合や 葉色が悪い場合は、展葉 ~開花 前にノルチッソ ~ ㎏/ aを 施用しましょう。 ⑶発芽促進 加温栽培では、根の発育が遅れ やすく、初期生育が弱く、樹勢低 下 が 発 生 し や す い の で、 チ ャ ン ス 液 ~ ㎏ / a を200~ 400倍でかん水あるいはかん注 しましょう。 ⑷かん水 加温開始後のハウス内はある程 度の温度が必要なため、加温開始 前にたっぷりかん水します。その 後は、乾燥しないように土壌状態 2 月の野菜管理 20 2 を見ながら、地温の低下を最小限 に抑えるため、かん水は午前中に 行いましょう。 2.簡易被覆栽培 月中旬までにせん定を終わら せますが、遅伸びした樹や若木の せん定は厳寒期を過ぎてから行い ます。最低でも結果枝が ㎝間隔 以内に配置されるように、せん定 方 法 を 考 え ま し ょ う( 表 ) 。 芽せん定を基本として、方向の良 い充実した芽を残しましょう( 図 ) 。 た だ し、 芽 座 が な く な っ て いる箇所は隣接の枝を 芽せん定、 または、返し枝等で芽数の確保に 努めましょう( 図 ) 。 ( 瀬戸支店 阿部 昭正 ) 2 1 営農 ・ブリージングまでは湿度を高く 維持する。 3.土づく り 先月に引 き 続 き 、 時 間 が あ る と きにしっか り や っ て お き ま し ょ う 。 10 10 5 10 野菜栽培においては、 月は 年のうちでも比較的楽な時期です。 しかし、雑草は生えますので、園 地の整備や環境改善を実施しま しょう。 1 1.年間計画を作ろう 今年 年間のスケジュールを立 てましょう。マメ科やナス科は連 作( 同じ場所に同じ種類の作物を 1 表1 ピオーネ普通加温( 1月中旬〜2月中旬加温 )の温度管理の目安( 県栽培指針から抜粋 ) 4.病害虫 防 除 冬季は、 大 き な 病 害 虫 被 害 は あ りませんが 、 昨 年 気 に な っ た 病 気 や害虫の被 害 が あ り ま し た ら 、 お 気軽にJA ま で ご 相 談 く だ さ い 。 ※農薬使用については農薬の袋や ラベルに書いてある「 倍率 」や 「 使 用 時 期 」な ど 確 認 し て 正 し く使いま し ょ う 。 ( 山陽基幹支店 古村 直也 ) 図2 結果母枝が欠損した時の対応 図1 結果母枝のせん定 技術 野菜 1 連続して欠損したら 「返し枝」 で芽の確保 2芽 2 1 この情報は、岡山県病害虫防除所ホームページでも公開しています。 アドレスは、http://www.pref.okayama.jp/soshiki/kakuka.html?sec_sec1=239 です。 1芽せん定 保温 1芽せん定 2芽せん定 欠損 1芽せん定 1芽 基底芽 <防除上の参考事項> 1 ジャンボタニシは主に用水路や水田で越冬する。 2 水田では浅く土中に潜り込んで越冬するが、マイナス 3 ℃の条件下では 2 ~ 3 日でほとんどの貝が死 滅する。 3 田植後 3 週間までのイネを食いちぎったり、水面に浮かぶ葉を引き込むように食害し、田植後の水深 が 4 ㎝を超えると被害が増加する。 Agri Report 図4 厳寒期の水田の耕耘によるジャンボタニシの防除 図3 尾輪の装着(矢印) 基底芽 主枝基部方向 ジャンボタニシは寒さに弱いので、厳寒期に水田を浅く表層 5 ㎝程度を削るように数回耕耘することで、 寒さにさらし、貝を破砕して、水田で越冬する貝を減らすことができます。耕耘は尾輪を装着し(図 3 )、 速度をゆっくり、ロータリーの回転を早めにして丁寧に耕す(図 4 )ことでより高い効果が得られます。 厳寒期が防除適期です。是非行いましょう。 ・30〜35℃ ・発芽後は内張りフィルムの開閉、 換気に努める。 ・20℃ ・25〜28℃ 発芽期 10 10 1芽せん定 2芽 1 ゆっくり 18〜22cm 被覆 5 1芽 図2 土中に浅く潜り越冬中の ジャンボタニシ 図1 ジャンボタニシの食害により 欠株が生じた水田 主枝の片側の 結果母枝配置間隔 夜 温 ・被覆後、十分にかん水する。 昼 間 管理の要点 生育期 ・予備保温期間が短い場合は漸昇 加温とする。 ・10〜12℃ ・13〜15℃ ・25〜30℃ ・16〜18℃ ・30℃ 加温始 1週目 2週目 3週目 以降 5 20 5,000〜6,000本 10 10a当たり本数 本年度、県南部の一部地域で和名:スクミ リンゴガイ(通称:ジャンボタニシ)によっ て激しく食害され、イネが株ごとなくなる被 害が散見されました(図 1 )。 水田で越冬するジャンボタニシは、土中に 浅く潜り込んでいます(図 2 )。県南部地域 で、このような貝がいる水田では、特に冬期 の対策を徹底してください。 表2 結果枝数の目安 厳寒期がジャンボタニシの防除適期です!! JA岡山東 JA岡山東2017年1月号 2016年4月号 814 蟹座 6/22 〜 7/22 勢いのあるときと落ち込んだときの差があり過ぎ。 素早い気持ちの切り替えが運気回復の鍵。 芸術鑑賞で気晴らしを 獅子座 7/23 〜 8/22 物事を深刻に受け止め過ぎてしまう時期。 お気楽に構えるのがベスト。 玄関に白い花を飾ると運を呼び込めます JA岡山東2016年4月号 2017年1月号 159 JA岡山東 営農情報 Agri Report
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