米国経済動向データ① - アセットマネジメントOne

情報提供資料
2017年1月5日
マーケットマンスリー
(マクロ経済編)
マーケットの現況と今後の見通し
世界経済の注目点
・・・ 1∼2ページ
各国・地域の経済見通し
・・・ 3ページ
国内経済動向データ
・・・ 4∼7ページ
米国経済動向データ
・・・ 8∼10ページ
欧州経済動向データ
・・・ 11∼12ページ
豪州経済動向データ
・・・ 13∼14ページ
中国経済動向データ
・・・ 15∼16ページ
経済カレンダー
・・・ 17ページ
商 号 等 / アセットマネジメントOne株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第324号
加入協会/ 一般社団法人投資信託協会
一般社団法人日本投資顧問業協会
世界経済の注目点①
【はじめに】
2016年は、政治の“まさか”と金融政策の“転換”がテーマとなりました。政治のまさかは6月の
英国の欧州連合(EU)離脱選択、11月の次期米大統領へのトランプ氏選出など、現状へ
の不満を背景とした国民の選択によるものでした。金融政策では、日銀が2016年1月にマイ
ナス金利政策、9月にイールドカーブ・コントロール政策を導入しました。そして、12月には欧州
中央銀行(ECB)が資産買い入れの実施期間延長と減額などを決定し、量的緩和の限界
を払拭するべく緩和長期化に備えた政策転換が図られました。
2017年は、政治と財政がテーマになるとみられます。米国では国民に選ばれた新大統領が1
月に就任し、欧州ではオランダ、フランス、ドイツで選挙が続き、日本では衆院解散・総選挙が
常に意識されます。さらに、中国では秋に5年に一度の共産党大会が開かれ、主要国では国
民からの支持率を意識した政策が続くとみられます。政治には予測のできない“まさか”がつきも
のです。しかし、だからこそ国民に分かりやすい財政政策が注目され、さらに言えば、有権者の
最大公約数を狙うバランスのとれた財政出動が景気の下支えとなり、世界的に緩やかな成長
が期待できると考えています。
今年、目が離せないのは米国です。弊社の米国経済見通しは現実的な政策が採られることを
メインシナリオとしていますが、大型の減税や財政支出の実現による米国経済の「上振れシナリ
オ」の可能性があります。一方で、トランプ氏の保護主義や米国第一主義に基づく極端な政
策が打ち出されれば、トランプ相場の逆回転や地政学リスクなどにより、世界が大きく揺さぶら
れる可能性もあります。
今年も、政治や政策動向に留意しつつ、的確に経済見通しに反映していく所存です。
2017年の世界の主な政治日程
1月 20日
下旬
米大統領就任式
日米首脳会談
3月 15日までに オランダ総選挙
月末までに
英国がEUに離脱通告(司法判断などで変更も)
4月 23日
フランス大統領選挙(第1回投票)
5月 7日
フランス大統領選挙(第2回投票)
秋ごろ
秋
第19回中国共産党大会
ドイツ連邦議会選
出所:各種資料を基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記は作成日時点のものであり、予告なく変更されることがあります。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
1
世界経済の注目点②
【日本】
2018年12月に衆院議員の任期満了を控え、2017年中の衆院解散・総選挙が取り沙汰
される中、政府は財政出動による景気下支えを継続すると見込まれます。
【米国】
2017年1月20日のトランプ新大統領就任へ向けて、閣僚などの人選が着々と進んでいます。
一方、政策に関してはいまだ不透明な部分が多く、2月下旬頃に発表が予想される予算教
書などを確認する必要があります。
【欧州】
2017年はオランダ総選挙やフランス大統領選挙、ドイツ連邦議会選挙など、政治イベントが
多くあります。特にフランス大統領選挙では移民規制強化やユーロ離脱を主張する国民戦線
のルペン候補が決選投票まで進むとみられるため、注目が集まると予想されます。
【中国】
中国では2016年12月に中央経済工作会議が開催され、2017年の金融財政政策や構
造改革推進、不動産バブル抑制等が主題となった模様です。2017年秋には共産党大会を
控え、今後の政策運営が注目されます。
実質GDP成長率見通し(IMF)
2015年~2017年:年次
(%)
(%)
5.0
4.5
2016年(予測)
4.0
2015年
4.6
2015年
4.0
4.2
2017年(予測)
3.4
3.5
3.2
3.1
3.0
2.5
2.1
1.8
2.0
1.6
1.5
1.0
0.6
0.5
0.5 0.5
日本
先進国
新興国
世界
2017年
日本
0.5
0.5
0.6
アメリカ
2.6
1.6
2.2
イギリス
2.2
1.8
1.1
ドイツ
1.5
1.7
1.4
フランス
1.3
1.3
1.3
イタリア
0.8
0.8
0.9
スペイン
3.2
3.1
2.2
中国
6.9
6.6
6.2
インド
7.6
7.6
7.6
オーストラリア
2.4
2.9
2.7
ロシア
▲ 3.7
▲ 0.8
1.1
ブラジル
▲ 3.8
▲ 3.3
0.5
1.3
0.1
0.8
南アフリカ
0.0
2016年
(注) 2016年・2017年はIMFの予測値。
出所:国際通貨基金(IMF)“World Economic Outlook Database, October 2016”が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
2
各国・地域の経済見通し
日本
 2017年の日本経済は、金融緩和と財政拡張のポリシーミックスのもと、1%程度の安定成長を見込んでいま
す。2017年中の衆院解散・総選挙が取り沙汰される中、政府は財政出動による景気下支えを継続するとみ
られます。ただし、トランプ次期米大統領の政策の日本に与える影響が不透明な中、企業の投資活動や家
計の消費行動が慎重化する可能性があり、その動向には注意が必要です。
 11月の米大統領選挙後、米長期金利上昇につれて国内長期金利も上昇していますが、日銀は金利上昇
時には国債売買等のオペレーション(公開市場操作)を通じて金利上昇を抑制する姿勢を示しています。
弊社では、急激な円高や景気の悪化がない限り、日銀は現状の金融政策を当面維持すると見込んでいます。
米国
 米国景気は、①家計部門のバランスシート調整進展や、②雇用所得環境の改善、③財政支出増、④製造
業の在庫調整一巡などを背景として、緩やかな拡大が継続する見通しです。また、トランプ次期大統領はイン
フラ投資や減税などの経済再生策に意欲的な姿勢を示しており、米国景気の追い風になるとみています。議
会などでの審議等を考慮すると、2017年秋口以降、効果が出てくる見込みです。
 米連邦準備理事会(FRB)は2016年12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利(FF金
利)を0.50~0.75%へ引き上げることを決定しました。弊社では、物価の安定推移を前提として、2017年
の利上げペースは0.25%の小幅な利上げが年2回程度の緩慢なものになるとみています。
欧州
 2017年の欧州経済は、政治リスクの高まりが成長の下押し圧力になる一方で、拡張方向へ動きつつある財
政政策などにより、1%半ば程度の低位な成長が続くと予測しています。2017年はオランダ総選挙やフランス
大統領選挙など、政治イベントが多数予定されており、その結果によっては欧州連合(EU)の結束に大きな
影響を与えるものと見込まれます。
 欧州中央銀行(ECB)は、2016年12月の理事会で2017年3月末までとしていた資産買い入れ期間を
9カ月間(2017年12月末まで)延長するとともに、月々の買い入れ額を4月以降、現状の800億ユーロ
から600億ユーロに減額することを決定しました。今回の決定は緩和的な政策を長期にわたって持続すること
が目的とみられることから、今後は積極的に追加緩和を行うような形にはならないと見込まれます。
中国
 2016年12月の中央経済工作会議で示された方針によれば、①金融緩和姿勢がやや後退していること、
②2016年に景気を支えた不動産市場に対する規制強化の動きがみられることから、2017年は景気への減
速圧力が強まる可能性があります。
 ただし、2017年秋の共産党大会を控え、第13次五カ年計画(2016~2020年)期間中の目標下限で
ある6.5%を下回る成長は容認されないと考えられます。そのため、財政政策の強化が打ち出され、中国経済
は底堅さを保つと想定されます。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
3
国内経済動向データ①
実質GDP成長率
 2016年度、2017年度ともに+1.1%の安定成
長を予測しています。
 財政出動に支えられ、成長率は1%程度の伸びを
安定的に維持すると見込んでいますが、企業や家
計の景況感が先行きを見るうえでのポイントです。
見通し
実質GDP成長率
(前年度比・%、寄与度・%)
2015年度
実績
2016年度
予測
2017年度
予測
実質GDP
+1.3
+1.1
+1.1
民間最終消費支出
+0.5
+0.6
+0.5
民間住宅
+2.7
+7.0
▲1.9
民間企業設備
+0.6
+0.4
+1.1
民間在庫品増加
政府最終消費支出
公的固定資本形成
公的在庫品増加
(+0.4) (▲0.2) (▲0.1)
+2.0
+1.3
+1.0
▲2.0
+2.2
+7.7
(▲0.0) (+0.0) (+0.0)
財貨・サービスの純輸出 (+0.2) (+0.3) (+0.2)
財貨・サービスの輸出
+0.8
+0.8
+3.6
財貨・サービスの輸入
▲0.2
▲0.8
+2.7
名目GDP
+2.8
+1.5
+1.6
GDPデフレータ
+1.4
+0.4
+0.5
2015年1-3月期∼2017年4-6月期:四半期
7
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
(前期比年率、%)
予測
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q
2015年
2016年
17年
(注1) 予測はアセットマネジメントOneによるもの。
(注2) 民間在庫品増加、公的在庫品増加、財貨・サービスの純
輸出は寄与度。
日銀短観
 日銀短観12月調査の業況判断DIは、「最近」が
大企業・製造業で改善し、非製造業は横ばいとなり
(%ポイント)
40
ました。一方、「先行き」は、製造業、非製造業とも
に悪化の見通しで、企業の慎重姿勢がうかがえます。 20
業況判断DI
1997年3月∼2017年3月
予測
 全規模・全産業の2016年度設備投資計画(ソフ 0
トウェアを含む設備投資額(除く土地投資額)) -20
は前年度比+3.4%になり、前回9月調査から下 -40
方修正されました。
-60
-80
日銀短観
正式名称は「全国企業短期経済観測調査」。3・6・9月調査の
結果概要はそれぞれ翌月1日に、12月調査は同月中旬に発表
される。特に、業況判断DIの大企業・製造業の数値の注目度が
高い。 業況判断DIの場合は「1.良い」、「2.変わらない」、「3.悪
い」から回答を求める。回答者の割合がそれぞれ、30%、50%、
20%であった場合、DIは30−20=10と計算される。
97
99
01
03
05
07
09
11
13
15
大企業・製造業
17
(年)
大企業・非製造業
中小企業・製造業
中小企業・非製造業
(注1)業況判断DIは「良い」と回答した企業の割合から、「悪い」と回
答した企業の割合を引いたもの。
(注2)網掛けは内閣府の景気基準日付による景気後退期。直近は
2012年3月が景気の山、2012年11月が景気の谷とされてい
る。
出所:ブルームバーグおよび内閣府が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
4
国内経済動向データ②
景気ウォッチャー調査
 11月の現状判断DI(季節調整値)は52.5と、
前月の49.3から5カ月連続で改善し、横ばいを示
す50を11カ月ぶりに上回りました。雇用関連DIは
ほぼ横ばいで推移しましたが、企業動向関連、家
計動向関連のDIが改善しました。
 先行き判断DI(季節調整値)は53.0となり、5
カ月連続で改善しました。
景気ウォッチャー調査
タクシー運転手やコンビニの店長など、仕事を通じて地域の景気
動向を観察できる立場にある人を対象に、内閣府が実施する調
査。調査結果は「景気の現状判断DI」、「景気の先行き判断
DI」としてまとめている。また、①家計動向関連、②企業動向関
連、③雇用関連の3つに大別した数字も算出している。
60
2002年1月∼2016年11月:月次
(DI)
50
40
30
20
10
02
04
06
08
10
12
14
現状判断DI(季節調整値)
16
(年)
先行き判断DI(季節調整値)
(注1)現状判断は3カ月前と比較した方向感、先行き判断は今
後2∼3カ月先の方向感。
(注2) 内閣府は2016年10月調査公表値から調査結果の動向
説明を季節調整値に変更。
景気動向指数
1995年1月∼2016年10月:月次
 10月の一致CIは、耐久消費財出荷指数や投資
景気動向指数(CI)
財出荷指数(除輸送機械)などがプラスに寄与し、
(2010年=100)
9月から上昇しました。内閣府は、基調判断を「改 140
先行指数
一致指数
遅行指数
130
善※」に変更しました。
※景気拡張の可能性が高いことを示す。
 先行CIは上昇し、遅行CIは低下しました。
 一致DIは94.4と、好況・不況判断の節目となる
50を上回りました。
120
110
100
90
80
70
60
95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 (年)
景気動向指数CI(コンポジット・インデックス)
景気に敏感に反応する指標の動きを合成することで、景気変動
の大きさやテンポ(量感)を測定することを目的として作り出され
た指数。景気に対し先行して動く先行指数、ほぼ一致して動く一
致指数、遅れて動く遅行指数の3指数がDIとともに公表されてい
る。一般的に、一致指数が上昇[低下]している時は景気の拡
大[後退]局面であり、一致指数の変化の大きさが景気の拡
大または後退のテンポを表している。
景気動向指数DI(ディフュージョン・インデックス)
CIと同じ指標のうち改善している指標の割合。景気の各経済部
門への波及の度合いを表す指数であり、景気の拡大[後退]
局面では50%を上回る[下回る]傾向がある。
100
(%)
景気動向指数(一致DI)
80
60
40
20
0
95 97 99 01 03 05 07 09 11 13 15 (年)
(注)網掛けは内閣府の景気基準日付による景気後退期。
直近は2012年3月が景気の山、2012年11月が景気の
谷とされている。
出所:ブルームバーグおよび内閣府が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
5
国内経済動向データ③
鉱工業生産関連指数
 11月の鉱工業生産指数は前月比+1.5%と10
月の同0.0%から加速しました。はん用・生産用・
業務用機械工業や輸送機械工業などの増加が寄
与しました。鉱工業在庫は同▲1.5%と3カ月連続
で減少しました。
 製造工業生産予測調査では、12月の生産は前
月比+2.0%、2017年1月は同+2.2%が見込
まれています。
2001年1月∼2017年1月:月次
(2010年=100)
140
生産
予測
在庫
130
120
110
100
90
80
70
鉱工業生産関連指数
鉱工業製品を生産する国内の事業所における生産、出荷、在
庫にかかる諸活動、製造工業の設備の稼働状況、各種設備の
生産能力の動向、生産の先行き2ヵ月の予測の把握を行うもの。
01
03
05
07
09
11
13
15
17
(年)
(注) 鉱工業在庫指数・・・2016年11月まで。
鉱工業生産指数・・・2016年12月および2017年1月は経
済産業省「製造工業生産予測調
査」を基に計算。
貿易統計
 11月の貿易収支は1,508億円と3カ月連続の黒
字となりました。
2001年1月∼2016年11月:月次
4,000
(10億円)
(前年比、%)
 輸出は自動車などが減少し、前年比▲0.4%とな
3,000
りました。輸入は医薬品や原油、粗油などが減少し、
2,000
同▲8.8%でした。
 地域別輸出は、アジア向けが前年比+3.4%と増
加したものの、EU向けが同▲2.2%、米国向けが
同▲1.8%と減少しました。
40
20
1,000
0
0
-20
-1,000
-40
-2,000
貿易統計
60
-3,000
税関に提出された輸出入の申告を集計するもので、輸出入額、
数量、および輸出入の商品別、地域別の動向をつかめる。特に、
輸出動向の変化は国内景気のトレンド転換につながることも多く、
重要である。
貿易収支(左軸)
輸出(右軸)
輸入(右軸)
01 03 05 07 09 11 13
-60
-80
15 (年)
出所:ブルームバーグおよび経済産業省が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
6
国内経済動向データ④
消費者物価指数(全国、生鮮食品を除く総合)
 11月の消費者物価指数(全国、生鮮食品を除く
総合)は前年比▲0.4%と10月と同じ下落幅と
なり、9カ月連続のマイナスとなりました。
 ガソリン、灯油などの前年比下落幅が縮小した一
方、生鮮食品を除く食料の上昇幅が縮小しました。
(前年比、%)
4
2001年1月∼2016年11月:月次
3
2
1
0
消費者物価指数
消費者が購入するモノやサービスなどの価格の水準を示す指数。
サービス価格は費用に占める人件費の比重が高いため、需給関
係だけでなく賃金の影響も受けやすい。一般に物価は、経済活
動が活発となり需給がひっ迫してくると上昇し、経済活動が停滞
し需給が緩むと下落する傾向がある。このため、消費者物価指数
は「経済の体温計」とも呼ばれている。
-1
-2
-3
01
03
05
07
09
11
13
15
(年)
金融政策
 日銀は、12月の金融政策決定会合で、金融政策
の据え置きを決定しました。このほか、日銀は輸出
や鉱工業生産を中心に景気判断を上方修正しま
した。
 11月の米大統領選挙後、米長期金利が上昇し、
つれて国内長期金利も上昇していますが、日銀は
金利上昇時には国債売買等のオペレーション(公
開市場操作)を通じて金利上昇を抑制する姿勢
を示しています。
2.5
2001年1月4日∼2016年12月30日:日次
(%)
10年国債金利
2.0
1.5
1.0
0.5
0.0
-0.5
01
0.8
03
05
07
09
11
日銀は2016年9月20~21日の金融政策決定会合にて、新た
な政策枠組みとして「イールドカーブ・コントロール」を導入し、操作
目標の中心をマネタリーベースから、長短金利へと変更した。短期
金利は日銀当座預金のうち、政策金利残高に▲0.1%のマイナ
ス金利を適用、長期金利は10年物国債金利がゼロ%程度で推
移するよう長期国債の買い入れを行うこととしている。
15 (年)
無担保コール
0.6
日銀金融政策
13
(%)
O/N金利
0.4
0.2
0
-0.2
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
7
米国経済動向データ①
実質GDP成長率
 7-9 月 期 の 実 質 GDP 成 長 率 は 前 期 比 年 率
+3.5%と好調でした。民間住宅投資がマイナスに
寄与したものの、個人消費や純輸出などがプラスに
寄与しました。2016年は +1.6%、2017年は
+2.4%程度の成長を見込んでいます。
 米国景気は、家計部門のバランス・シート調整進
展などを背景に、緩やかな拡大が継続する見通し
です。
実質GDP成長率
見通し
2015年1-3月期∼2017年4-6月期:四半期
(前年比・%、寄与度・%)
(前期比年率、%)
2015年
実績
2016年
予測
2017年
予測
4.0
+2.6
+1.6
+2.4
3.0
個人消費
+3.2
+2.6
+2.7
2.5
設備投資
+2.1
▲0.5
+2.2
2.0
住宅投資
+11.7
+4.3
+2.1
1.5
在庫投資
(+0.2)
(▲0.4)
(+0.2)
純輸出
(▲0.7)
(+0.0)
(▲0.2)
輸出
+0.1
+0.7
+1.7
輸入
+4.6
+0.8
+2.3
政府支出
+1.8
+0.9
+0.7
実質GDP
予測
3.5
1.0
0.5
0.0
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q
2015年
2016年
17年
(注1) 予測はアセットマネジメントOneによるもの。
(注2) 在庫投資、純輸出は寄与度。
雇用統計
 11月の非農業部門雇用者数は、前月比+17.8
万人と、10月の同+14.2万人から増加ペースが
加速しました。
 11月の失業率は4.6%(10月は4.9%)となり、
前月から低下しました。
雇用統計
市場で注目度が高いのは、失業率と非農業部門雇用者数であ
る。米国の雇用統計は翌月初旬に発表される。米国金融政策
変更の際のきっかけとなることが多く、最も注目度の高い経済指
標の一つとなっている。
2001年1月∼2016年11月:月次
11
(%)
(前月比、千人)
失業率(左軸)
10
600
400
9
200
8
0
7
-200
6
-400
5
-600
4
-800
非農業部門雇用者数変化(右軸)
3
01
03
05
07
09
11
13
-1,000
15 (年)
出所:ブルームバーグおよび米商務省が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
8
米国経済動向データ②
消費者物価指数とコアPCEデフレータ
 11月の消費者物価指数(総合)は、前月比
+0.2%、前年比+1.7%となりました。
 エネルギーと食品を除くコア・ベースでは、前月比
+0.2%、前年比+2.1%となりました。
2001年1月∼2016年11月:月次
6
(前年比、%)
5
4
3
2
米国消費者物価指数
1
発表される内容には、米国消費者物価指数の全体を現す「総
合指数」と、価格変動の大きい食品とエネルギーを除いた「コア指
数」がある。食品・エネルギーは特殊要因の影響を受けやすいため、
「コア指数」の注目度が高い。
0
コアPCEデフレータ
-1
-2
-3
01
個人消費支出(PCE)関連のインフレを示す指数のうち、価格
変動の大きい食品とエネルギーを除いたもの。米連邦準備理事
会(FRB)が物価目標として重視している。
03
05
07
09
11
13
15 (年)
消費者物価指数(総合)
消費者物価指数(エネルギーと食品を除くコア・ベース)
コアPCEデフレータ
金融政策
 米連邦準備理事会(FRB)は、12月の米連邦
公開市場委員会(FOMC)で、政策金利(FF
金利)の誘導目標を従来の0.25~0.50%から
0.50∼0.75%へ引き上げました。利上げはおよそ
1年ぶりになります。
 12月の声明文では「労働市場や物価の実績、見
通しという観点から利上げを決定した」としています。
弊社では、2017年の利上げペースは0.25%の小
幅な利上げが年2回程度の緩慢なものになるとみて
います。
フェデラル・ファンド(FF)金利
米国の民間銀行が、準備金の過不足を調整するために市中銀
行間で行う取引に適用される利子率のこと。民間銀行は、連邦
準備銀行に一定額を準備金として無利子で預託することを義務
付けられており、資金が不足する場合は他の市中銀行から借りて
調達する。FF金利とは、市中銀行間の短期資金のやりとりの場
である短期金融市場の実勢金利のことをいう。連邦準備銀行は
公開市場操作によってFF金利をFRBの決定した政策金利に誘
導する。
7
2001年1月1日∼2016年12月30日:日次
(%)
6
5
4
3
2
1
0
00
02
04
06
08
10
12
14
16
(年)
(注)2008年12月16日以降、誘導目標レンジの中心値を表記
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
9
米国経済動向データ③
ISM景況感指数
 11月のISM製造業景況感指数は53.2と、10月
の51.9から1.3ポイント上昇しました。
 また、11月のISM非製造業景況感指数は57.2と
なり、10月の54.8から2.4ポイント上昇しました。
2001年1月∼2016年11月:月次
65
60
55
50
45
40
ISM(米供給管理協会)景況感指数
35
1931年以来の伝統的な経済指標である。月初に発表されるこ
ともあり、企業の景況感をいち早く捉えることができ、景気転換の
先行指標として注目が集まる。50が製造業、非製造業部門にお
ける業況の良し悪しを測る分岐点となる。
30
製造業
非製造業
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
小売売上高(コア・ベース)
 11月の小売売上高(季節調整済み)は、自動
車、建材、ガソリンを除くコア・ベースで前年比
+3.4%となり、10月の同+3.9%から伸び率が
鈍化しました。
2001年1月∼2016年11月:月次
(前年比、%)
8
6
4
2
小売売上高
百貨店を含む小売・サービス業、約5,000社の月間の売上高を
集計したもの(外食は除く)。米国GDP(国内総生産)の約
70%を占める個人消費の動向を確認するうえでも重要視されて
いる。耐久財と非耐久財に大別されており、中でも自動車販売・
同部品の比重が大きく、振れ幅も大きい。そのため、自動車、建
材、ガソリンを除いたコア・ベースの小売売上高も注目されている。
0
-2
-4
-6
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
(注)自動車、建材、ガソリンを除く。
住宅着工・建設許可件数
 11月の新規住宅着工件数(季節調整済み)は、
(千戸、年率)
前月比▲18.7%の109.0万戸(年率換算)と 2,600
なりました。
2,200
2001年1月∼2016年11月:月次
建設許可件数
 住宅建設の先行指標とされる建設許可件数は、 1,800
前月比▲3.8%の121.2万戸(年率換算)とな 1,400
りました。
1,000
住宅着工件数
600
金利動向や住宅ローン減税などの政策措置に敏感に反応する。
住宅投資が活発になると家具や家電への需要が高まることから、
個人消費との関連も強い。建設許可件数は住宅需要の先行指
数としても注目されている。
200
新規住宅着工件数
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
10
欧州経済動向データ①
ユーロ圏PMIとGDP
 7-9月期のユーロ圏の実質GDP成長率は前期比
2014年1月∼2016年12月
+0.3%となり、4-6月期の同+0.3%から横ばい
で推移しました。
(前期比、%)
60
1.0
 12月のユーロ圏購買担当者景気指数(PMI)
速報値は総合が53.9と11月と同水準を維持し、
55
0.5
50
0.0
景況感の改善・悪化の分岐点となる50を上回りま
した。
 12 月 の 製 造 業 PMI 速 報 値 は 54.9 で 11 月 の
53.7から上昇したものの、サービス業PMI速報値
は53.1となり、11月の53.8から小幅下落しました。 45
-0.5
PMI(総合、左軸)
GDP(右軸)
購買担当者景気指数(PMI)
企業の購買担当者を対象に生産意欲などのアンケート調査を行
い、指数化したもの。特に原材料などを調達する製造業の購買
担当者は、取引先の動向や自社の生産計画などを見極めたうえ
で仕入れを行うため、その景況感は数ヵ月先の景気動向を示すと
される。このことから、特に製造業のPMIは景気の先行指数として
注目を集める。一般に、PMIが50を上回ると景気拡大を示し、
50を下回ると景気後退を示すといわれる。
-1.0
40
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
16/7
(年/月)
(注1) PMI(総合)は月次。
(注2) GDPは四半期毎、2014年1-3月期∼2016年7-9月期。
ユーロ圏景況感指数
 11月のユーロ圏景況感指数はユーロ圏全体で
2005年1月∼2016年11月:月次
106.5(前月比+0.1)となりました。
 国別では、フランスが前月比+1.5、スペインが同
130
+0.8と上昇した一方、イタリアは同▲0.8、ドイツ
120
が同▲0.7と下落しました。
110
ドイツ
イタリア
ユーロ圏全体
フランス
スペイン
100
ユ ー ロ 圏 景 況 感 指 数 ( ESI : Economic Sentiment
Indicator)
欧州委員会が、EU域内経済全般の現況や今後の見通しから
総合的に算出する景況感指数。鉱工業(40%)、サービス業
( 30 % )、 消 費者 ( 20% )、 建 設 業 (5 % )、 小 売 業
(5%)の5分野の信頼感指数を合成し、過去の長期平均を
100として指数化したもの。EU全体やEU諸国の景気サイクルの
比較を可能にする指標として注目されている。
90
80
70
60
05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
11
欧州経済動向データ②
消費者物価指数
 12 月 の ユ ー ロ 圏 消 費 者 物 価 指 数 は 前 年 比
+1.1%となりました(11月は同+0.6%)。原
6
ユーロ圏
油価格の持ち直しなどが上昇に寄与しました。欧州
中央銀行(ECB)の政策目標である「2%未満
5
で、その近辺」を依然として下回っていますが、加速
4
傾向にあります。
3
 11 月 の 英 国 の 消 費 者 物 価 指 数 は 前 年 比
+1.2%となり、10月の同+0.9%から加速しまし
2001年1月∼2016年12月:月次
(前年比、%)
英国
2
た。衣料品や輸送用燃料などが上昇に寄与し、イ
1
ン グ ラ ン ド 銀 行 ( BOE ) の イ ン フ レ 目 標 範 囲
0
(2±1%)の下限を上回りました。
-1
01
消費者物価指数
ユーロ圏の公式な消費者物価は、HICP(基準消費者物価)
と呼ばれ、HICPの安定がECBの政策目標となっている。英国は、
消費者物価として、CPI(消費者物価指数)とRPI(小売物
価指数)があり、CPIの安定がBOEの政策目標となっている。
03
05
07
09
11
13
15
(年)
(注1) 総合指数。
(注2) 英国は2016年11月まで。
金融政策
 欧州中央銀行(ECB)は、12月の理事会で資
産買い入れ期間を2017年12月まで9カ月間延 7 (%)
長するとともに、月々の買い入れ額を2017年4月
以降800億ユーロから600億ユーロに減額すること
6
2001年1月∼2016年12月:月次
ユーロ圏(主要リファイナンス金利)
英国(オフィシャル・バンク・レート)
を決定しました。ECBはインフレ率が目標である 5
「2%未満で、その近辺」に届かないとの見方から、 4
資産買い入れ期間の延長を決定したものと考えら
れます。
3
 イングランド銀行(BOE)は、12月の金融政策委 2
員会(MPC)で、政策金利を0.25%に据え置く 1
ことを全会一致で決定しました。声明文では、中銀
のインフレ目標である2%を今後6カ月以内に達成
0
01
03
05
07
09
11
13
15
(年)
することが見込まれると言及しています。
政策金利
中央銀行の金融政策によって決められる金利。金利の基準とな
る短期金利を中央銀行が調節することにより、預貯金やローンの
金利への波及を通して、経済や市場に影響を与える。
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
12
豪州経済動向データ①
実質GDP成長率
 7-9月期の豪州の実質GDP成長率は、前期比
▲0.5%、前年比+1.8%へ鈍化しました(4-6
月期は前期比+0.6%、前年比+3.1%)。総固
定資本形成などのマイナス寄与が押し下げ要因と
なりました。
2001年1-3月期∼2016年7-9月期:四半期
2.0
(前期比、%)
実質GDP成長率
(前期比)
1.5
1.0
0.5
GDP(国内総生産、Gross Domestic Product)
「ある国において、一定期間に生み出された財・サービスの付加価
値の合計」のことを指す、一国の経済成長率を見る上で最も重
要な経済指標の一つ。実質値と名目値の2つが公表されるが、
成長率分析には通常実質値を用いる。豪州では、GDPの約半
分を占める家計消費が安定的に推移しており、マイナス成長に陥
りにくくなっている。産業ごとや州ごとのGDPも発表される。
0.0
-0.5
-1.0
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
失業者・雇用者数
 11月の雇用者数(季節調整済み)は10月から
2001年1月∼2016年11月:月次
3.9万人の増加となりました。パートタイム雇用者数
(%)
はほぼ横ばいで推移しましたが、フルタイム雇用者
8
数が増加しました。
7
(前月比、千人)
100
失業率(左軸)
80
 11月の失業率(季節調整済み)は5.7%となり、 6
10月の5.6%から小幅上昇しました。
5
雇用統計
豪州統計局が公表する経済指標の中で、速報性が高い。主要
項目は季節調整後の失業率と雇用者増減数である。また、「完
全雇用の維持」は、豪州準備銀行(RBA)理事会の義務の
一つになっており、市場参加者の注目度は高い。
60
40
4
20
3
0
2
-20
1
-40
雇用者数変化(右軸)
0
01
03
05
07
09
11
13
-60
15 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
13
豪州経済動向データ②
住宅建設許可件数
 10月の住宅建設許可件数は前月比▲12.6%の
1.6万件となり、3カ月連続の減少となりました。
 また、10月の住宅ローン承認件数は5.4万件(前
月比▲0.8%)となり、小幅減少しました。
2001年1月∼2016年10月:月次
3.0
(万件)
(万件)
住宅ローン承認件数(右軸)
7
6
2.5
5
2.0
4
住宅建築許可件数
金利動向や住宅ローン減税などの政策措置に敏感に反応し、住
宅需要の先行指数として注目されている。住宅投資が活発にな
ると家具や家電への需要が高まることから、個人消費との関連も
強い。統計自体の速報性は高くないものの、豪州のGDPの約半
分を占める家計消費の動向を探るうえで重要な統計である。
1.5
3
1.0
2
0.5
1
住宅建設許可件数(左軸)
0.0
01
03
05
07
09
11
13
0
15 (年)
消費者物価指数と金融政策
 7-9月期の消費者物価指数は、前期比+0.7%、
前年比+1.3%となりました。
 豪州準備銀行(RBA)が政策運営で重視すると
いわれるトリム平均ベースで、前年比+1.7%と依
然インフレ目標の2∼3%を下回っています。
 RBAは、12月の定例理事会において政策金利を
1.50%で据え置くことを決定しました。声明文では、
インフレ率が低い水準にとどまっていることに言及する
一方で、2016年の早い時期に行った金融緩和の
2001年1-3月期∼2016年7-9月期:四半期
6
(前年比、%)
5
インフレ目標
4
3
2
CPIトリム平均値
1
CPI加重中央値
0
01
03
05
07
効果を見極める姿勢を示しました。
消費者物価指数
豪州は、インフレ目標を採用しているが、CPIは四半期に1度の
発表と頻度が少なく、非常に注目されている。総合のほかに、トリ
ム平均値と加重中央値も発表され、物価の基調をみる上で、こ
の2つが重視されている。トリム平均とは、CPI構成品目の価格変
化率分布の両端から15%ずつ控除した指数。加重中央値は、
CPI構成品目の価格変化率分布のうち中央に位置する品目の
価格変動を示したもの。
8
7
6
5
4
3
2
1
0
09
11
13
15 (年)
2001年1月∼2016年12月:月次
(%)
政策金利(キャッシュレート)
01
03
05
07
09
11
13
15 (年)
出所:ブルームバーグおよび豪州準備銀行が提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
14
中国経済動向データ①
実質GDP成長率
 7-9月期の実質GDP成長率は前年比+6.7%と
2001年1-3月期∼2016年7-9月期:四半期
なり、4-6月期から横ばいで推移しました(前期比
16
は+1.8%)。
14
 産業別では、前年比で農業や林業などの第一次
12
産業や運輸などの伸びが加速したものの、建設業
10
などの伸びが鈍化しました。
(前年比、%)
8
6
4
実質GDP成長率
(前年比)
2
GDP(国内総生産、Gross Domestic Product)
0
01
「ある国において、一定期間に生み出された財・サービスの付加価
値の合計」のことを指す、一国の経済成長率を見る上で最も重
要な経済指標の一つ。実質値と名目値の2つが公表されるが、
成長率分析には通常実質値を用いる。需要項目別では、約4
割強を占める固定資本形成の大きさが中国GDPの特徴である。
03
05
07
09
11
13
15 (年)
PMI指数(国家統計局)
 11月の製造業PMIは51.7となり、10月から上昇
しました。生産指数や新規受注指数などが50を上
2007年1月∼2016年11月:月次
65
回った一方、原材料在庫指数や雇用指数が50を
下回りました。
 11月の非製造業PMIは54.7となり、10月の54.0
60
55
から0.7ポイント上昇しました。
50
45
購買担当者景気指数(PMI)
企業の購買担当者を対象に生産や新規受注などのアンケート調
査を行い、指数化したもの。PMIが50を上回ると景気改善を示
し、50を下回ると景気悪化を示すといわれる。国家統計局が作
成するものとは別に財新伝媒が公表するPMIもあるが、国策決
定は国家統計局の作成するほうが重要と判断。
製造業PMI
40
非製造業PMI
35
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16 (年)
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
15
中国経済動向データ②
鉱工業生産
 11月単月の鉱工業生産は前年比+6.2%と10
月単月から伸び率が0.1ポイント拡大しました。
2006年2月∼2016年11月:月次
25
(前年比、%)
鉱工業生産(年初来)
 年 初 来 ( 1-11 月 ) の 鉱 工 業 生 産 は 前 年 比
+6.0%となり、2015年から伸び悩んでいます。
20
15
10
鉱工業生産
5
製造業や鉱業、公益業における付加価値を示す統計。製造業
の経済に占めるウエイトが高い中国では景気との関連が深く、四
半期発表のGDPと異なり、月次で公表されるため、景気の動
向を探る指標として、市場参加者の注目度は高い。
0
06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年)
(注) 1月分のデータは2月分と合算して2月に発表されています。
固定資産投資
2006年2月∼2016年11月:月次
 年 初 来 ( 1-11 月 ) の 固 定 資 産 投 資 ( 都 市
部)は、前年比+8.3%となり、1-10月と同じ伸
(前年比、%)
40
固定資産投資:都市部(年初来)
び率でした。
30
20
固定資産投資
固定資産投資は、建設投資と固定資産の購入に関する月次指
標である。対象は都市部のみだが、中国のGDPにおいて、約4割
強を占める固定資本形成の動向を推測する上で重要な統計で
ある。中間投入を含むため、付加価値ベースのGDPとは異なる
点は要注意。
10
0
06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 (年)
(注) 1月分のデータは2月分と合算して2月に発表されています。
出所:ブルームバーグが提供するデータを基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記図表などは、将来の経済、市況、その他の投資環境にかかる動向などを示唆、保証するものではありません。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
16
経済カレンダー
月
1/2
[日] 振替休日
9
火
3
[米] ISM製造業景況指数
(12月)
10
[日] 成人の日
[中] 消費者・生産者物価
指数(12月)
16
[日] 機械受注(11月)
[米] キング牧師誕生日
23
30
4
[日] 大発会
11
[日] 景気動向指数(11
月)
17
[中] GDP(10∼12月期)
[中] 生産・小売・投資(12
月)
24
[欧] ユーロ圏PMI(1月)
[米] 中古住宅販売件数
(12月 )
[日] 日銀金融政策決定
会合(∼1/31)
[米] 個人所得(12月)
水
31
[日] 失業率(12月)
[日] 鉱工業生産(12月)
[日] 日銀『経済・物価情
勢の展望』公表
[欧] ユーロ圏GDP(10∼
12月期)
[米] ケース・シラー住宅価
格指数(11月)
[米] FOMC(∼2/1)
18
[米] 消費者物価指数
(12月)
[米] 鉱工業生産(12月)
25
[日] 貿易統計(12月)
2/1
[米] ISM製造業景況指数
(1月)
木
5
金
6
[米] ISM非製造業景況指 [米] 雇用統計(12月)
数(12月)
[米] 貿易収支(11月)
12
[日] 景気ウォッチャー調査
(12月)
19
[豪] 新規雇用者数・失業
率(12月)
[欧] ECB理事会
[米] 住宅着工許可件数
(12月)
26
[米] 新築住宅販売件数
(12月)
2
13
[米] 小売売上高(12月)
20
[米] アメリカ合衆国大統領
就任式
27
[日] 消費者物価指数
(12月)
[米] GDP(10∼12月期)
3
[米] 雇用統計(1月)
[米] ISM非製造業景況指
数(1月)
出所:各種資料を基にアセットマネジメントOneが作成。
※上記は作成日時点のものであり、予告なく変更されることがあります。
※巻末の投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項を必ずお読みください。
17
投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項
【投資信託に係るリスクと費用】
 投資信託に係るリスクについて
投資信託は、株式、債券および不動産投資信託証券(REIT)などの値動きのある有価証券等(外貨建資産には為替リス
クもあります。)に投資をしますので、市場環境、組入有価証券の発行者に係る信用状況等の変化により基準価額は変
動します。このため、投資者の皆さまの投資元本は保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、
投資元本を割り込むことがあります。ファンドの運用による損益はすべて投資者の皆さまに帰属します。また、投資信
託は預貯金とは異なります。
 投資信託に係る費用について
[ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。]
 お客さまが直接的に負担する費用
購入時手数料:上限4.104% (税込)
換金時手数料:換金の価額の水準等により変動する場合があるため、あらかじめ上限の料率等を示すことができませ
ん。
信託財産留保額:上限0.5%
 お客さまが信託財産で間接的に負担する費用
運用管理費用(信託報酬):上限
年率2.6824% (税込)
※上記は基本的な料率の状況を示したものであり、成功報酬制を採用するファンドについては、成功報酬額の加算に
よってご負担いただく費用が上記の上限を超過する場合があります。成功報酬額は基準価額の水準等により変動す
るため、あらかじめ上限の額等を示すことができません。
 その他費用・手数料
上記以外に保有期間等に応じてご負担いただく費用があります。投資信託説明書(交付目論見書)等でご確認くださ
い。その他費用・手数料については定期的に見直されるものや売買条件等により異なるため、あらかじめ当該費用
(上限額等を含む)を表示することはできません。
※ 手数料等の合計額については、購入金額や保有期間等に応じて異なりますので、あらかじめ表示することはできません。
※ 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。
費用の料率につきましては、アセットマネジメントOne株式会社が運用するすべての投資信託のうち、徴収するそれぞ
れの費用における最高の料率を記載しております。
※ 投資信託は、個別の投資信託ごとに投資対象資産の種類や投資制限、取引市場、投資対象国が異なることから、リスク
の内容や性質、費用が異なります。投資信託をお申し込みの際は、販売会社から投資信託説明書(交付目論見書)をあ
らかじめ、または同時にお渡ししますので、必ずお受け取りになり、内容をよくお読みいただきご確認のうえ、お客さ
まご自身が投資に関してご判断ください。
※ 税法が改正された場合等には、税込手数料等が変更となることがあります。
【ご注意事項】
 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が作成したものです。
 当資料は、情報提供を目的とするものであり、投資家に対する投資勧誘を目的とするものではありません。
 当資料は、アセットマネジメントOne株式会社が信頼できると判断したデータにより作成しておりますが、その内容の完
全性、正確性について、同社が保証するものではありません。また掲載データは過去の実績であり、将来の運用成果を保
証するものではありません。
 当資料における内容は作成時点のものであり、今後予告なく変更される場合があります。
 投資信託は、
1. 預金等や保険契約ではありません。また、預金保険機構および保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。加
えて、証券会社を通して購入していない場合には投資者保護基金の対象ではありません。
2. 購入金額について元本保証および利回り保証のいずれもありません。
3. 投資した資産の価値が減少して購入金額を下回る場合がありますが、これによる損失は購入者が負担することとなり
ます。
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