上智大学 吉田研作氏×西武台新座中学校 仲丸裕康̶これからの英語

『ducare vol.9(日本経済新聞出版社)』掲載
吉田研作氏×西武台新座中学校 仲丸裕康̶これからの英語教育を考える
中学受験情報サイトWILLナビ 掲載
安田教育研究所 安田理氏×西武台新座中学校 仲丸裕康̶ 新しい英語教育で子どもの未来が変わる
上智大学
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安田教育研究所 安田理 西
×武台新座中学校 仲丸裕康
安田 先生が変わってくると、
その学校の英語教
が普通になりました。
内の雰囲気を徐々に変えていったら、
今ではそれ
した。
そこで、
英語でしか話さないように英語科
と日本語で話している。
本校でもかつてはそうで
仲丸 英語の先生なのに、
職員室ではネイティブ
と言います。
す。
実用英語になかなか踏み出さない教師が多い
きに抵抗勢力になるのが英語科の教師だそうで
く話に出るのは、
学校を改革していこうとすると
安田 今、
いろんな学校で、﹁大学受験突破に向け
せん。
最初からきちんとやることが大切です。
くやっていないと唇の形をつくることはできま
るのは可能です。
逆に若い頃からやっても、
正し
仲丸 歳を召した方でも、
意識して唇の形をつく
けですか。
トレーニングは若いときにやったほうがいいわ
化しているのかもしれませんね。
やはりその筋肉
ています。
中国人にとってはこの部分の筋肉が退
の店員からはいつも
﹁ありがとました﹂
と言われ
の近くにコンビニがあるのですが、
そこの中国人
新しい英語教育で
子どもの未来が変わる
育も変わってくるのではないでしょうか。
考えるから、
実用英語の重要性がわかっています
のキャリアを見据え、
英語力を使って働くことを
た英語力﹂
に力を入れています。
女子校では生涯
受験英語も実用英語も、
将来に役立つ英語力をつけたい
安田理
年 月、
埼玉県新座市に新しい中高一
4
い筋肉をもっと使いましょうというわけです。
筋
日本人は退化しています。
ですから、
使っていな
必要な筋肉を使って発音しています。
その筋肉が
いますが、
欧米人は日本人が使っていない英語に
仲丸 日本人は日本語という枠の中で発音して
グをしないと、
正確な発音はできないのですか。
とがとても新鮮に聞こえました。
筋肉トレーニン
﹁英語発音筋肉のトレーニング﹂
をするというこ
についてですが、
座に導入される
﹁ザ ジングルズ﹂
安田 中等教育としては日本で初めて西武台新
をお伝えすると、
共感していただき、
説明会に何度
お聞きになります。
そういった方に本校の考え方
的にどういうふうにやるのかと熱心に踏み込んで
も視野に入れています。
ですから、
英語教育を具体
ると同時に、
社会で英語を使って仕事をすること
母さんの多くは、
子どもの大学進学を視野に入れ
仲丸 本校の説明会にいらっしゃるお父さん・お
がですか。
に来校される受験生の保護者のとらえ方はいか
ります。
西武台新座では、
英語力について、
説明会
うしても受験英語偏重になってしまう傾向があ
せなくてはならないと思っています。
のですから、
ベースの日本語力も、
同時につけさ
言葉というのはすべてのベースになる重要なも
きないから、
英語どころの話ではなくなります。
仲丸 あるレベルの語彙を持たないと読解がで
めない人がいます。
は、
十分な語彙を持っていないから新聞、
本を読
安田 言語は手段ですよね。
日本の若い人の中に
に、
英語ではそうさせたくないと思っています。
てしまいました。
本校に入学してくる子どもたち
なかった日本史や世界史の知識はどんどん忘れ
安田 そこまで学校が考えていることを知れば、
ています。
次第に
﹁読解力﹂
に重点を移していきたいと考え
高一貫カリキュラムも最初は
﹁発音﹂
から入って、
り、
構成がわかります。
そういう意味で、
本校の中
があれば、
読めるようになり、
書けるようにもな
言うと、﹁読解力﹂
を養成したいのです。﹁読解力﹂
つけるための土台づくりだと考えています。
実を
揮するものです。﹁発音﹂
は総合的な英語力を身に
使えるものであると同時に、
大学受験でも力を発
仲丸 そうですね。
本校で育む英語力は、
社会で
と話されていました。
英語力も、
大学受験のため
に入れて練習しなければ大きな力にはならない﹂
せる親は子どもを大成させない。
はるか先を視野
森下洋子さんも、﹁来月の発表会に向けて練習さ
のでしょう。
以前インタビューしたバレリーナの
いう親御さんが西武台新座を考えてくれている
実用的な英語力の重要性を認識しています。
そう
ローバル化が急速に進んでいるので、
親御さんも
入れることを計画しています。
肌の色、
目の色が
ます。
そこで教室に、
英語を話す外国人の生徒を
語を話すのがいい。
しかし、
先生にも限界があり
先生が生徒と、
日常的に友だちのような関係で英
本人の先生の役割は重要だと思います。
日本人の
仲丸 そうですね。
そういう意味ではやはり、
日
きたいと思います。
ることの面白さを、
極力生徒に味わわせていただ
というのではなく、
英語でコミュニケーションす
安田 英語は大学入試で配点が大きいからやる
になっています。
お話を伺い、
西武台新座の目指
安田 大学も学生の能力をどう伸ばすかに真剣
語は本質的には同じものなのです。
やっていることと同じであり、
受験英語と実用英
て記述させるものです。
これはビジネス社会で
今は英語の入試問題も、
表や図を見て、
分析させ
がいましたが、
彼の読解はパーフェクトでした。
西武台高校の生徒で
うち
仲丸 センター試験では、
英語の配点
親御さんは安心すると思います。
点の
だけでなく、
社会に出てからのことまで視野に入
違うといった驚きからスタートして、
好奇心を持
学入試を意識しますよね。
トレというよりリハビリです。
も足を運んでくださる保護者が大勢います。
﹁ざ﹂
とかの発音が言いにくいようです。
オフィス
安田 それはいいですね。
最近、
多くの企業でグ
安田 中高時代は、
学校側としてもどうしても大
﹁発音﹂
から﹁読解力﹂へ
進む新しい英語教育
のです。
プールへ行くようになって英語が好きになった
えても、
恥をかいても怖くはなかった。
実はその
トしました。
専攻のドイツ語ではないから、
間違
ているね﹂
等の会話から、
私の英語学習がスター
たくさんいる。﹁泳ぎ、
うまいね﹂
とか
﹁いい身体し
やでした。
そんなとき、
プールに行くと外国人が
すが、
毎日ドイツ語で作文を書かせられるのがい
仲丸 はい。
私は、
上智でドイツ語を学んだので
ですね。
安田 コミュニケーションの原点から始めるの
かった。
また、
他校の校長にお会いしたときによ
ましたから、
発音をきちんとやろうとはしていな
た。
英文学科では語学としての英語を軽視してい
を学ぶのではなく、
英文学を学ぶという意識でし
安田 私の時代の大学の英文学科は、
学生は英語
たいと思いました。
験から、
早い段階できちんとした発音を身につけ
かず、
ビジネスにならないのです。
そういった体
もな発音ができないと、
商談そのものがうまくい
重要な要素であることを強く実感しました。
まと
ていました。
そこでは、﹁発音﹂
が英語を話す上で
仲丸 社会人として、
教師になる前に商社で働い
かったわけですね。
安田
それは社会人になってからも変わらな
なものがありました。
り頭に入ってこない。
自分の中でくすぶりみたい
音するのかがわからなくて、
英文を見てもすっき
も、
単語の
﹁発音﹂
を教わっていないから、
何と発
たのが最初のきっかけでした。
大学受験のとき
た。
本当にこれでいいのだろうか、
と疑問に思っ
ましたが、﹁音﹂
の訓練はほとんど受けませんでし
時代でした。
アルファベットをAからZまで覚え
年生ま
初のきっかけは、
中学時代でした。
昭和 30
れなので、
当時はDVDもCDもカセットもない
仲丸 私が英語の
﹁発音﹂
の大切さに気づいた最
なったものなのですか。
を伸ばすというのは、
どのような経緯でお考えに
を重視し、
そこから自信を持たせていって英語力
い英語教育の話に大変興味を持ちました。﹁発音﹂
にお伺いし、
そこで仲丸先生がご説明された新し
安田 先日、
西武台新座中学校の開校発表説明会
発音に自信をもたせて
英語力を伸ばす
教育研究所代表の安田理先生が伺いました。
英語科教諭で総括主任の仲丸裕康先生に、
安田
その英語教育がどのようなものなのか、
同校の
しい英語教育で、早くも注目を集めています。
そこから総合力へと発展させていくという新
基礎段階で英語の
﹁発音﹂
を徹底して身につけ、
貫校、西武台新座中学校が開校します。同校は
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安田
そういえば、
中国人は日本語の
﹁ご﹂
とか
が、
男子校は難関大学突破が優先されるので、
ど
仲丸裕康
れた長いスパンで教育していただきたいですね。
英語でコミュニケーションする
ことの面白さを味わわせたい
仲丸 私は大学に入学後、
あまり活用することの
点を取ってきた生徒
点が読解力を問うものです。
現在ある
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い英語教育だということがよくわかりました。
期
待しています。
している英語は、
これからの時代を見据えた新し
仲丸 ありがとうございます。
たせていければいいと考えています。
このような
はなく自ら英語を学びたいという気持ちを生徒
ことを通じて上から英語を教えこむというので
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の中に呼び起こしたいと考えています。
■本対談は『中学受験情報サイトWILLナビ』に掲載されました。
安田教育研究所代表
さん
やすだ・おさむ/東京都出身。早稲田大学卒業後、
(株)学習研究社入社。雑誌の編集長を務めた後、教育
情報プロジェクトを主宰、幅広く教育に関する調査・
分析を行う。教育情報編集部長を最後に同社を退社。
2002年、
安田教育研究所を設立。
講演・執筆・情報発信、セミナーの開催、コンサルタン
トなど幅広く活躍中。著書に「中学受験 わが子をつ
ぶす親、伸ばす親」
(NHK出版)他がある。安田教育研
究所代表
なかまる・ひろやす/東京都出身。上智大学大学 外
国語学部を卒業後、大手総合商社で海外勤務を経験。
文部省(当時)外郭団体にて、舞台芸術招聘公演にお
ける通訳業務の経験もあり。その後、西武台高校 英
語科教員・広報主任を25年間勤め、2011年西武台
新座中学校 設置準備委員会 統括主任として、新
設中学校のカリキュラム整備・募集広報に取り組ん
でいる。
さん
西武台新座中学校総括主任