環境報告書 2016

@@
も
く
じ
掲載ページ
1.ごあいさつ
2
2.事業所の概要
2
3.環境方針
3
4.環境配慮型製品の紹介
4
5.環境目的と目標
5
6.事業所における環境活動
6
7.環境負荷データ
7
8.環境会計
8
9.法令の遵守
9
10.環境意識の維持向上
11
11.生物多様性保全
12
12.地域との協調(環境コミュニケーション)
15
13.取り組みのあゆみ
16
編集方針
この環境報告書は、当事業所の2015年
度の環境保全への取り組み(一部2016年
度を含む)と成果を中心にまとめました。
記載内容は、環境省「環境報告書ガイドライ
ン(2012年度版)」を参考にしましたが、わ
かりやすさを目指し写真や図表を用いて、独
自性を加えてあります。
対象範囲
この環境報告書は、ISO14001に基づいて
一体活動を行う審査登録範囲と同じ「株式会社東芝
府中事業所」を報告対象範囲とし、事業所内の関
係・協力会社及び独自事業会社を含みます。ただし、
独自にISO14001に基づく活動を行ってい
る東芝エレベータ㈱府中工場、東芝ITコントロー
ルシステム㈱、東芝プラントシステム㈱、東芝イー
アイコントロールシステム㈱は含みません。
-1-
1.ごあいさつ
東芝グループは、地球と調和した人類の豊かな生活の実現に向け、地球内企業であることを根本に「エ
コ・リーディングカンパニー」となることを目指しています。その実現のために、環境ビジョン2050を設定し、
Green of Process、Green of Product、Green by Technologyの3つの側面と、基盤活動を推進す
るGreen Managementをコンセプトに取組みを進めています。
府中事業所では社会インフラを支える製品を数多く提供することと、事業プロセスに於ける環境負荷の
低減を両立させていくことが、取組むべき重要な責務です。持続可能な社会の実現に貢献するため、製品
の環境性能向上に注力し、地球温暖化防止や資源の有効活用を意識して、循環型社会の構築を進めて
います。
さらには、「調和から貢献へ一歩進んだエコファクトリーとして、社会から信頼される事業所」を目指し、
府中地区全体の緑のネットワーク構想に貢献する緑地づくりを行っていきます。
この報告書は、2015年度の当事業所の環境保全活動と成果をまとめたものです。
東芝グループスローガンである『人と、地球の、明日のために。』を心に、地球内企業の一員としての自覚
を一人ひとりが持ち、周辺地域や行政、企業の皆様、及び当事業所従業員に、安心・信頼される事業活動を
行っていきます。
2016年 9月
株式会社東芝
府中事業所
環境保全責任者
所長
2.事業所の概要
設
立
: 1940年
敷地面積
: 655,000㎡
建物延面積 : 394,000㎡
従業員数
: 3,329人(2016年4月現在)
(関係・協力会社、独自事業会社含め約9,720人)
府中事業所
柏崎工場
住所:新潟県柏崎市大字軽井川931番地21 他
敷地面積:約47,000㎡ 建築面積:約10,600㎡
従業員数:351名
- 2 -
3.環境方針
東芝グループは、環境への取組を経営の最重要課題の一つ
として位置づけ、環境経営を推進しています。また「経営理念」に
沿って、環境に関する具体的な考え方を示した「環境方針」を定
め、グループ全体で共存しています。
(1)環境保全への取組みを事業所経営の最重要課題の一つ
として位置付け、環境パフォーマンスの継続的な改善・向上
に全員で取り組みます。
(2)事業プロセスにおいて、環境配慮活動に取組み、汚染の
予防及び持続可能な資源の利用に努めます。
(3)環境保全に関する法令・協定等、当事業所が同意したそ
の他の要求事項に立ち、より厳しい自主基準を設けて管理
します。
(4)生物多様性及び生態系の保護を行います。
(5)地域・社会、取引先との協調・連携により環境活動を通じ
て社会に貢献します。
ISO14001
1996年に府中事業所として単独に取得後、
2008年に上位カンパニと統合して継続認証を
受けています。環境マネジメントシステムのPD
CAサイクルに則り、継続的な改善を推進してい
ます。
また、府中事業所では、環境マネジメントシス
テムの運用にあたって、諸手続きを電子化し、効
率化を図っています。
環境保全体制
府中事業所長を環境保全責任者として、以下の体制で活動しています。
- 3 -
4.環境配慮型製品の紹介
電力ソリューション
発電、電力系統の監視制御システム、スマートグリッド、太陽光発電システム、急速充電が出来る
二次電池SCiB(柏崎工場で量産)、スイッチギアなどを提供しています。
発電監視制御システム
スマートグリッド製品
太陽光発電実証設備
二次電池(SCiBTM)
スイッチギア
交通ソリューション
JR貨物殿向けの直交電気機関車や新幹線用のモータや主変換装置、空港向けの監視制御システムな
どを提供しています。
EH500 型 AC/DC 電気機関車
新幹線用モータ、主変換装置
航空灯火電力監視制御システム
放送・通信ソリューション
放送用デジタルマスタ、地上波デジタルテレビ用送信機、フラッシュメモリーサーバ、車載用地球
局などを提供しています。
高効率送信機
フラッシュメモリーサーバ
車載型地球局
水・環境ソリューション
上下水道監視システム、オゾン発生装置、海水淡水化システム、汚泥乾燥処理システムなどを提供
しています。
高効率オゾン発生装置
上下水道監視システム
車載型汚泥乾燥処理システム
関係会社製品
関係会社では、エレベータ、モータドライブ装置、プリント基板などを提供しています。
TELC
TMEIC
エレベータ
TDMS
モータドライブ装置
- 4 -
プリント基板
5.環境目的と目標
環境へ取り組んでいく基本方針と東芝 府中事業所が持つ環境影響を考慮して、6つの環境目的
を掲げ、それぞれに1~3項目の具体的テーマを設定し、改善活動を推進しています。
2015年度の環境目的、環境目標については、全ての取り組みテーマに対して目標値を達成し
ました。
(評価の凡例:
当初目標達成、 /
環境目的
1.地球温暖化
の防止
2.資源の有効
活用
3.化学物質の
管理
修正目標の達成、又は
環境目標
未達要因是正済、目標未達)
実績
エネルギー起源
CO2排出量の削減
排出量(CO2換算)
58,063t-CO2/年
輸配送に伴うCO2
排出量の削減
排出量※1
2,720t-CO2/年
総排出量の削減
排出量
4,505t/年
4,230t/年
地下水揚水量の削減
揚水量※1
293.0千t/年
269.0千t/年
化学物質取扱量の
削減
取扱量
2,218.9t/年
2,159.2t/年
化学物質排出量の
削減
排出量※1
43.6t/年
4.取引先に
対する
環境配慮
主要協力会社の
総点検実施と
レベル向上
5.環境保全
活動の
充実
環境保全システム
の点検と向上
環境教育の実施
52,695t-CO2/年
2,659t-CO2/年
40.5t/年
16社16工場実施
16社16工場実施
部門監査・内部監査
ISO監査・サイト監査
の実施
部門監査7月
内部監査9月
ISO監査11月
サイト監査2月
6講座実施
管理職任命時研修、
検証員教育など
6講座を実施
6.地域との
協調
環境コミュニケー
ションの充実
月間行事への参加
地域行事への
参加
6.地域との
協調
自主基準値の遵守
定期測定の実施と
測定値の確認
自主基準値以内
生物多様性保全の
推進
地域連携による生態系
ネットワークの構築
親子自然観察会
浅間山保全活動
モニタリング調査
※1:(柏崎)不含。
- 5 -
評価
f
6.事業所における環境活動
府中事業所では、事業活動に伴うCO2排出量の削減施策として、高効率の空調機/照明設備の
更新や太陽光発電設備等再生エネルギーの導入を計画的に行い、地球温暖化対策に取組んでいま
す。
また、環境負荷の少ない除草方法の一つであるヤギによるエコ除草を実施しています。
事例1:照明設備
事例2:変電設備
事務所や現場の高天井照明器具を、計画的
変電設備をキュービクル式に更新する
に高効率機器(Hf、LED)へ更新するこ
と共に、トップランナー変圧器を導入し、
とにより、省エネを実施しました。
安定した電力供給、省エネ化、メンテナ
(10建家更新)
ンス性の向上を図りました。
[削減量:255t-CO2/年]
(2建家更新)
[削減量:203t-CO2/年]
左:トップランナー
変圧器
下:変電設備
(キュービクル式)
(現状)高天井器具
LED高天井器具
事例3:ヤギによるエコ除草
ヤギ3頭(オス2頭、メス1頭)による構内除草を実施しています。
除草効果
環境にも人にも優しい!
・ 除草剤を使用しない
・ 燃料を使用しない
・ ゴミが出ない
・ 癒し効果有り
除草前
除草後
- 6 -
7.環境負荷データ(府中事業所のみ)
事業活動は、エネルギーや化学物質の使用、水や廃棄物の排出を伴います。これらの環境負荷を
数値(指標)としてとらえて、私たちが環境に与える負荷をできるだけ少なくするよう、改善活動を
行っています。[CO2排出量は係数変更による影響あり]
エネルギー使用量(単位:KL)
25,000
CO2排出量(単位:t-CO2)
40,000
20,000
30,000
15,000
20,000
10,000
5,000
10,000
0
2010
2011
2012
2013
電力
2014
3.5
3.5
5.1
2010
2011
2012
2013
5.1 (係数)
5.1
0
2015
都市ガス
2014
2015
CO2
廃棄物最終処分量(単位:t)と最終処分率(%)
廃棄物総発生量(単位:t)
5,000
3.4
8
0.12
0.10
4,000
6
0.08
3,000
4
0.06
2,000
0.04
2
1,000
0.02
0
0
2010
2011
2012
2013
2014
0.00
2010
2015
2011 2012 2013
2014 2015
最終処分量
総排出量
最終処分率
主な廃棄物名:金属、紙屑、ブラスチック、木屑、汚泥等
400
水の使用量[地下水](単位:千m3)
排水量(単位:千m3)
300
300
200
200
100
100
0
0
2010
2011
2012
2013
2014
2015
2010
2011
2012
地下水
700
2013
2014
2015
排水量
化学物質の取扱量(単位:t)
50
600
化学物質の排出量(単位:t)
40
500
400
30
300
20
200
10
100
0
2010
2011
2012
2013
2014
0
2015
2010
PRTR対象外の物質
PRTR対象物質
2011
2012
2013
2014
PRTR対象物質
主な化学物質名:テトラヒドロメチル無水フタル酸、硫酸、塩化第二鉄、トルエン、キシレン
- 7 -
2015
8.環境会計
当事業所では、事業活動の中で環境保全のために投じた費用と、その効果を定量的に把握して
います。
[概念]公害防止・地球環境保全・資源循環他の取組。
[定義]環境対策にかけたコストとそれに伴う効果を定量的(金額)に表したもの。
[目的]環境保全活動を定量的に把握し、企業活動の指針として活用する。
環境保全活動コスト(環境保全のための投資額及び費用額の前年度比)※1
分類
事業エリア内コスト
上・下流コスト
管理活動コスト
研究開発コスト
社会活動コスト
環境損傷コスト
内容
公害防止コスト(点検・更新等)、地球環境保全コ
スト(設備更新)、資源循環コスト(廃棄物管理他)
グリーン調達・購入
監視・教育・自然保護など
環境調和型品開発など
環境保全団体支援・情報開示など
大気賦課金・土壌汚染修復など
前年比
-938
+1
+96
-1,465
0
0
合計
-2,306
[単位:百万円]
効果※2
分類
エネルギー
廃棄物
水・大気
内容
電気、ガス、軽油等使用料金等
廃棄物処理委託費用等
下水道料金等
前年比
-4
-28
-3
合計
-35
[単位:百万円]
(詳細説明)
※1:事業活動に起因する環境への負荷を抑制すること等を目的としたコスト及びこれに結び
ついたコストです。
※2:電気料や水道料等の削減で直接金額表示できるもの。
大気汚染防止法及び下水道法に定める物質は、規制値より厳しい自主基準値を定めて管理を
行っていますが、規制値内でも、環境に与える負荷を継続的に改善していくための指標として、
東芝独自の基準に重み付けを行っています。
◆ 集計期間:2015年4月1日~2016年3月31日
◆ 集計方法:「環境会計ガイドライン」(環境省)及び
東芝独自基準
- 8 -
9.法令の遵守
(1/2)
法令の遵守は最低限の責務と考え、より厳しい自主管理値を設定して管理しています。
また、設備導入時などには事前評価を実施して、法令に基づく確認を行っています。
大気測定結果〔貫流ボイラー(都市ガス)3703号館7缶、49号館3缶〕
法規制値
自主管理値
実測値
測定頻度
45
40
21~39
年1回
対象外
対象外
対象外
対象外
0.1
0.025
<0.001未満
年1回
NOx(ppm)
SOx(Nm3/h)
ばいじん(mg/Nm3)
排水測定結果
(総合排水監視施設)
公共下水道へ放流(北多摩一号水再生センター)
府中市規制値
自主管理値
実測値
測定頻度
5.7~8.7
6.0~8.5
7.1~8.4
連続、週1回
SS(mg/ℓ)
300
250
28~110
連続、週1回
窒素(mg/ℓ)
120
90
8.1~61
週1回
鉛(mg/ℓ)
0.1
0.05
<0.01
週1回
水素イオン濃度(pH)
騒音・振動測定結果(騒音特定施設:機械プレス他、振動特定施設:機械プレス他)
測定場所:時間
規制値
自主管理値
実測値
敷地境界:朝
60
57
41~44
敷地境界:昼
70
67
42~53
敷地境界:夕
60
57
40~46
敷地境界:夜
55
52
37~44
敷地境界:昼
65
60
<30
敷地境界:夜
60
55
<30
騒音(dB)
振動(dB)
測定頻度
年1回
2年1回
その他測定結果(基板製造工程排水)
水素イオン濃度(pH)
府中市規制値
自主管理値
実測値
測定頻度
5.7~8.7
6.0~8.5
5.7~7.7
連続、月1回
300
250
2~87
月1回
10
5
0.02~0.57
月1回
SS(mg/ℓ)
ホウ素(mg/ℓ)
環境事故・指導指摘・苦情の有無
状況
環境事故発生の有無
なし
工場周辺や地域での環境問題発生の有無
なし
行政からの指導・指摘の有無
なし
近隣住民からの苦情の有無
なし
- 9 -
9.法令の遵守
(2/2)
PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の処理
PCB使用機器の製造が中止になった1972年以降、
廃棄物処理法やPCB特別措置法に基づいて厳重に保管・
管理・届出を行っています。所定の保管基準に加え、防液
堤や二重容器の設置などで万全を期して保管しています。
安全かつ出来るだけ早く処理することをめざし、200
5年度よりPCB広域処理事業を行う日本環境安全事業㈱
へ、㈱東芝として変圧器・コンデンサ約7,400台の早
期登録を実施しました。
府中事業所は、2009年度より処理を始め、2015
年度は無害化処理施設の実証試験目的としてオオノ開發㈱
へ大型トランス機器の譲渡と、小型コンデンサ100台を
処理しました。
今後も処理計画を踏まえながら、適切に処理を行ってい
きます。
(データは府中事業所のみ)
大型トランス搬出作業
東芝総合環境監査システム
東芝グループでは、1989年に初の環境監査を実施して以降、1993年度からグルー
プ独自の基準による東芝総合環境監査システムを構築し、運用してきました。各事業場で2
日間かけて実施され、最大の特徴は現場監査で、東芝が重視する「現場主義」の考え方を反
映しており、現在のサイト環境監査に受け継がれています。
2004年度からは環境経営監査を開始し、上位カンパニの一部門として、実践度を評価
しています。
書類審査
現場監査(ボイラー)
- 10 -
現場監査(排気装置)
10.環境意識の維持向上
社内WEBの環境掲示板に最新の環境情報を掲示し、敷地境界清掃活動や施設見学会、また環境保
全責任者による施設巡回を実施し、従業員の環境意識の維持・向上を図っています。
環境掲示板
私たちの環境保全活動をお知らせする情報をホームページ上で従業員に発信しています。
敷地境界清掃
定期的、自主的な美化活動として武蔵野線沿いの歩道の清掃を実施しています。
生活用通路の清掃
収集したゴミ
施設巡回
施設見学会
太陽光発電施設
集合写真
水系ビオトープ
- 11 -
現場巡回
11.生物多様性保全
(1/3)
府中事業所のある東京都府中市は、多摩川と、昔の多摩川の名残りとも言われる野川の間に
ある、水と緑の豊かな街です。遥か昔は武蔵国(現在の東京、埼玉、神奈川の一部)の中心で
ある国府が置かれ、江戸時代は宿場町としても栄えた街です。
川や都立公園に囲まれた府中事業所には、たくさんの草花や小鳥が生息しています。より多
くの動植物が息づく環境を目指し、地域連携による生態系ネットワークの構築を進めています。
武蔵台公園
府中事業所
浅間山公園
谷保天満宮
生態系ネットワークの
中継点として機能
鳥、昆虫
を誘導
郷土の森
府中地区の財産
浅間山(せんげんやま)公園
武蔵野の雑木林が残る里山で、標高80m程の小高い丘
です。この丘には堂山、中山、前山の3つの頂きがあり、
富士山を望むこともできます。散策路が整備されていて、
緩やかな斜面はクヌギやナラなどの雑木林となっており、
毎年5月中旬頃には唯一の自生地となっているムサシノキ
スゲが黄色い花を咲かせます。
大国魂神社
1900 年前にできた都内でも屈指の古社で、武蔵国の鎮
守として国府が開設されました。毎年5月の例大祭(くら
やみ祭)では多くの観光客で賑わいます。
大国魂神社
浅間山の散策路
ムサシノキスゲ
例大祭(くらやみ祭)
- 12 -
11.生物多様性保全
(2/3)
緑化コンセプト
◆基本計画
1)地域本来の樹種を植樹
2)ビオトープ(水系)の構築
3)植樹後の成長量、生態系をモニタリング
4)地域の皆様と従業員による森づくり
武蔵野本来の自生種である、ケヤキ・
コナラ・アカマツ・カツラクヌギ等
事業場敷地内において、地域の自然と調和する事業所を目指した事業場の森づくり「武蔵野の
森再生」を進めています。
水系ビオトープ
(12年3月設置)
12年3月
13年3月
14年3月
植樹イベント(本宿小5年生と共に実施)
生物多様性調査
2014年度に、専門家による調査を元に指標種2種を選定(ウマノスズクサ、ショウリョウ
バッタモドキ:共に絶滅危惧Ⅱ類)しました。
ウマノスズクサは、ジャコウアゲハの幼虫が食草とします。
卵
幼虫
さなぎ
ジャコウアゲハの成長過程
ショウリョウバッタモドキの生息も確認しています。
幼体
色づいた個体
ショウリョウバッタモドキ
- 13 -
成虫(♂)
11.生物多様性保全
(3/3)
府中事業所の生態系
自然観察指導員を中心に、モニタリング調査を毎月実施し、生態系の変化を記録しています。
構内生物種調査結果
・ 植物:368種
・ 動物:
6種
・ 鳥類: 41種
・爬虫類:
2種
・ 昆虫:475種
[合計] 892種
東京都レッドリスト該当種
・ 植物: 3種
・ 鳥類:15種
・爬虫類: 2種
・ 昆虫: 8種
[合計] 28種
府中事業所の生態系ピラミッド
モニタリング風景
東芝ホームページの 環境活動ページ内の「Facebook」にて府中事業所及び府中市内
の動植物をタイムリーに掲載(13年4月~)しています。
また、社会インフラシステム社ホームページの 生物多様性への取り組みページ内に「府中事
業所いきもの図鑑」が掲載されています。
(東芝 Facebook)
府中事業所いきもの図鑑
- 14 -
12.地域との協調(環境コミュニケーション)
府中事業所では2008年4月に、「府中市まちの環境美化条例」に基づき、市との環境美化
協定を締結しました。これを契機に、市内環境美化活動へ積極的に参加しています。
この他、地域住民の方々に対する展示会、近隣小学校PTAを支援した防災キャンプなど、地
域協調活動範囲を広げています。これらの活動を通じ、行政や地域住民の方々とコミュニケーシ
ョンを深めると共に、事業所の環境への取組みをアピールしています。
<行政との協働>
ごみ減量・リサイクル・啓発活動を目的とした地元NPO団体(府中リサイクル推進協会)会員
として、地元行政と連携しながら各種地域行事に参画しています。
<地域住民活動への参加>
地元主催清掃活動への参加や、事業所周辺の清掃活動等を継続的に実施しています。
親子自然観察会
プロ・ナチュラリストから生き物についてのクイズや楽しいお話・自然案内を聞いた後、ビオト
ープへ移動し、5つの自然物を探して絵を描き、生態系ピラミッドを作成しました。子供たちも次々
と昆虫を探し出し、楽しい自然解説に聞き入っていました。
プロ・ナチュラリストから
自然の楽しみ方を伝授
水系ビオトープ周辺で
自然観察
集合写真
地域住民、行政(府中)、事業者の協働を通じた地域協調活動を目指しています
多摩川清掃市民運動
府中環境まつり出展
防災キャンプ(府中6小)
柏崎工場のCSR紹介
柏崎工場(新潟県柏崎市)でも近隣での森づくり活動、敷地境界清掃等、ボランティア活動を年
間通して実施しています。
メダカ池の葦刈り
カキツバタの株分け
キノコのコマ打ち体験
- 15 -
ケナフの紙すき体験
13.取組みのあゆみ
私たちは、操業開始時より、公害防止活動はもちろん、みどり豊かな工場づくりなど、地域
環境への取り組みを進めてきました。
1940
1983
1989
1990
1991
1994
1996
1997
1998
2001
2002
2003
2004
2005
2006
2007
2008
2009
2010
2011
2013
事業場設立
府中市と環境保全協定を締結
環境保全担当グループを発足
東芝社内環境監査開始
リサイクルセンター設置
(府)環境ニュース発行開始。ODS(オゾン層破壊物質)全廃
ISO14001認証取得
事業所内での焼却を廃止。関東地区 電気使用合理化活動 最優秀賞 受賞
緑の都市賞 建設大臣賞 受賞
再資源化事業等表彰 (財)クリーン・ジャパンセンター会長賞 受賞
環境保全基本方針を刷新
『「調和から貢献へ一歩進んだ製品提供」と「環境ソリューションを実践するエコファク
トリー」』へ
「IEGT応用電力変換装置」が資源エネルギー庁長官賞 受賞
「快適空調制御システム」が省エネルギー優秀事例全国大会経済産業大臣賞 受賞
廃棄物ゼロエミッション達成
環境調和型製品「SIS(固体絶縁スイッチギヤ)」が「オーム技術賞」、「大河内記念賞」受
賞。平成16年度省エネルギー優秀事例全国大会「優良賞」受賞
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会「会長賞」受賞
PRTR大賞「奨励賞」受賞、電気使用合理化「最優秀賞」受賞
東京都リスクコミニュケーション事例報告会に参加
公園整備(エコ広場)
府中市と環境美化協定を締結。東京都より地球温暖化対策の活動が表彰
東京都リスクコミュニケーション推進セミナーに参加。(府)環境スローガンを作成
東京都「地球温暖化対策計画書制度」において「AAA評価」優秀事業者表彰を受賞
太陽光発電実証設備(建家)竣工
府中市エコ博にて「環境保全活動の取組」を紹介
技術・環境管理担当として、活動を継続
2014
府中市制施行60周年記念顕彰式で環境保全活動が表彰
地球温暖化防止活動環境大臣表彰:対策活動実績・普及部門を受賞
2015
ヤギによるエコ除草を実施
環境報告書2016発行にあたって
東芝 府中事業所が持っている環境負荷や、環境保全への取組みを知っていただくために、
「環境報告書2016」を発行します。
地域とのコミュニケーションがますます重要になっていく中で、よりわかりやすい報告書
作りに今後も努めていきます。
本報告書の内容や、府中事業所の環境保全活動に関するご意見、ご質問などは、下記担当
までご連絡ください。
《連絡先》
株式会社東芝 府中事業所
企画・管理部 技術・環境管理担当
〒183-8511 東京都府中市東芝町1
TEL:042-333-2313 FAX:042-340-8025
本報告書は東芝社会インフラシステム社ホームページでもご覧いただけます。
URL http://www.toshiba.co.jp/sis/company/csr/perform/report.htm
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写真は
(表紙)府中事業所内で撮影された「動植物」
(裏表紙)府中事業所の「ヤギによるエコ除草」です
府中事業所
企画・管理部 技術・環境管理担当
〒183-8511
TEL
東京都府中市東芝町1
(042)333-2313
2016年 9月 発行