皆 さ ま の ご 要 望 に 応 え 、連 載 「 認 知 症 を 知 る 」 第 四 回 。 デンタルケア で認知症予防 古田 光先生 こ う た イトカインが、血液にのって体 めに放出される炎症性物質のサ それは、歯周病菌を攻撃するた ク が 高 ま る と い わ れ て い ま す。 型認知症や血管性認知症のリス 歯周病が進行すると、脳の動 脈硬化が進み、アルツハイマー ることを覚えておきましょう。 は、歯を失う原因の1つでもあ からといわれています。歯周病 よる刺激が脳に伝わらなくなる がなくなることで、噛むことに 化につながります。しかし、歯 のセロトニンが増え、脳の活性 来なら噛むことで神経伝達物質 いう研究結果も出ています。本 認知症になるリスクが高まると 運 動 で 提 唱 さ れ て い る よ う に、 デンタルケアは大切。8020 ことからも、認知症対策として の結果もあります。こういった まりにくくなるという動物実験 タンパク質という物質が脳にた 知症の原因となるアミロイドβ むことで、アルツハイマー型認 して噛むようにしましょう。噛 るのではなく、食事の際は意識 ラーク(歯垢)を丁寧に取り除 歯磨きのポイントは、歯と歯 の 間、 ま た 歯 と 歯 茎 の 間 の プ 食後 分以内に 磨くことを習慣に とも半年に 回は歯科医院で歯 除くことができません。少なく ます。歯石は歯ブラシでは取り きちんと歯磨きをしていても プラークは少しずつたまり、そ ハチマルニイマル 本以上自分の 20 デンタルケアをしましょう。 80 ベータ 中に回ることで動脈硬化が進行 くこと。加えて、歯茎を優しく 石を除去しましょう。 歳になっても し、脳の血流量を低下させてし ふ る 歯を保てるよう、毎日、正しく 歯周病が認知症の リスクを高める理由 監修: 東京都健康長寿 医療センター精神科 健康な歯を保ち よく噛むことが大切 まうからです。 マッサージすることです。 既に歯を失っているという人 は、入れ歯やインプラントなど 歯があるからといって安心す 歯 は1本1本 形 が 異 な る た め、1本ずつ歯ブラシの当て方 の治療を行いましょう。自分に また、歯の本数が少ないほど、 や持ち方を工夫して磨きましょ 合った物であれば、歯と同様の とも大切です。 認知症を知る のまま放置されると歯石となり う。また、ブラシを小刻みに動 働きが期待できます。 ため、食後、 分以内に磨くこ 時間が経つほど取れにくくなる ります。プラークはついてから の毛の中に入り、取れやすくな かすことでプラークが歯ブラシ 2 12 13 1 30 30 な 方 法と して、 今 回は デ 1 3 しま す 。 をご 紹 介 ケア ンタル に有効 の予防 認 知症
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