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*2016 年 12 月
2007 年 11 月
(第 2 版 新記載要領に基づく改訂)
(第 1 版)
認証番号
21200BZY00117000
機械器具 7 内臓機能代用器
管理医療機器 人工心肺回路用血液フィルタ (33309102)
ポールフィルターAL
再使用禁止
1.5mm の網目状のサポート膜の2種類から構成されてい
る。
入口側ポートより流入した血液は、フィルター膜を通過
する際に、40μm 以上の微小凝集塊や気泡などの異物が
除去されて、出口側ポートより流出する。
また、フィルター膜で捕捉した微小気泡は、ベントポー
トより排出することができる。
【禁忌・禁止】
再使用禁止
*【形状・構造及び原理等】
「構造図:フィルター単体」
材質
構成部品
材質
フィルター容器(ハウジ
ポリカーボネート
ング)
スクリーン膜
ポリエステル
サポート膜
ポリプロピレン
フィルターカートリッジ
ポリカーボネート
Y 字管
ポリカーボネート
チューブ
ポリ塩化ビニル
本品のチューブはポリ塩化ビニル(可塑剤:フタル酸ジ2-エチルヘキシル(DEHP))を使用している。
規格
名
Reorder
No.
フィル
ター充
填量
膜面積
AL3
AL3SJ
28mL
175cm2
バイ
パス
チュ
ーブ
なし
AL6
AL6BJ
100mL
550cm2
あり
AL8
AL8SJ
165mL
630cm2
なし
「構造図:バイパスチューブ付」
適合
チューブ
内径
4.8mm
(3/16 イ
ンチ)
6.3mm
(1/4 イン
チ)
9.5mm
(3/8 イン
チ)
9.5mm
(3/8 イン
チ)
【使用目的又は効果】
本品は心臓手術に際し人工心肺回路中に使用し、人工心
肺回路中の血液から空気塞栓、脂肪塞栓、微小凝集塊な
どの異物を除去するフィルターである。
【使用方法等】
本品はディスポーザブル製品であるので、一回限りの使
用のみで再使用できない。
使用方法
本品は、ポリカーボネートの容器に 40μm メッシュサイ
ズのポリエステルスクリーン膜をもつ血液フィルターで、
人工心肺回路内の空気塞栓、脂肪塞栓、微小凝集塊など
の異物を除去する目的で使用される。
本品は、エチレンオキサイドガス滅菌済みのディスポー
ザブル製品であるので、包装を開封して直ちに使用でき、
かつ1回限りの使用で廃棄される。
本品は、パイロジェンフリーである。
本品は、充填量の違いにより 3 つ規格があり、さらにフ
ィルター単体のものと、フィルターにバイパスチューブ
が接続しているものとがある。
本品は、上部にベントポート、側面に入口側ポート、下
部に出口側ポートを有した容器に、3 層のフィルター膜
がプリ-ツ状に配置している。
フィルター膜は、40μm のメッシュサイズのスクリーン
膜 と 、 この 膜 を プ リ ーツ 状 に 保 持 する た めの 1.5mm×
人工心肺回路中に、図のように取り付け使用する。
1.回路にはフィルターのバイパスラインを設置し、別流
路が必要な場合に使用する。コネクターのツバより根
元側で、プラスチックバンドでフィルターポートにし
っかりとチューブを接続する。
2.継続的、自動的に空気を排気するために、フィルター
ベントポートと人工肺(或いは他の圧力のかからない
部分)の間にチェックバルブと三方活栓付きのベント
ラインを設置する。
3.フィルター本体に表示されている矢印(↓)により、
血液の流れ方向(フィルターの入口側及び出口側)を
確認する。
4.フィルターの入口側を上にして水平に保ち、出口側を
垂直に下向きにして、ホルダ-に取り付ける。
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13.充填後に気泡残留がないことを確認すること。
14.充填後、フィルター二次側に異物がないことを確認
し、異物が確認された場合は、適切な安全処置を行
うこと。
15.充填後に気泡残留がないことを確認すること。
16.血液の凝固を防ぐため、適切なヘパリン加を行うこ
と。
17.患者に灌流中は、ベントラインを開けて、捕捉され
た気泡や偶発的に発生した気泡が患者側に流れない
ように、適切な安全処置を行うこと。
18.フィルター入口側回路内圧は常にモニターすること。
152kPa を超えて使用しないこと。
19.体外循環中はフィルターによる急激な圧力上昇に十
分注意すること。万一、回路内圧が急激に上昇した
場合は、バイパスラインを使用するかフィルターを
交換すること。
20.使用中に液もれが確認されたらフィルターを交換す
ること。
21.本品は一人一回限りの使用である。再滅菌、再使用
しないこと。
22.本品は天然ゴム(ラテックス)を使用していない。
23.血球損傷(許容誤差も含む)については、必要に応
じて製造販売業者へ問い合わせること。
24.流速は、以下の範囲で使用すること。必要に応じて、
最大流量での圧力損失(許容誤差も含む)について
製造販売業者へ問い合わせること。
5.フィルターを動脈ラインに取り付けた後、ベントを上
にして閉じ、入口側のチューブをフィルターとY字コ
ネクターの間でクランプする。
6.バイパスラインを使って、AL8 と AL6 は 3~5L/分の
流速で、AL3 は 2~3L/分の流速でフィルター以外の回
路を充填する。
7.AL8 と AL6 は 3~5L/分の流速で、AL3 は 2~3L/分の
流速で循環しながら、ベントラインを開け、フィルタ
ーを充填する。
8.灌流液がフィルターの上面まで満たされたら、入口側
のクランプを完全に取り外し、バイパスラインをクラ
ンプする。
9.ホルダーからフィルターを取り外し、フィルターを逆
さ(倒立)にして、ハウジングを掌でたたきながら、
フィルターメディア二次側(内側)の気泡を除去する。
10.フィルターメディア一次側(外側)の気泡は、フィル
ターを直立に戻し、ハウジングをたたきながら除去す
る。気泡がなくなるまで、この操作を繰り返す。
11.ポンプを停止し、ベントラインを閉じる。患者への
灌流を始める前に、ベントポートを上にしてフィルタ
ーをホルダーに戻す。
規格名
AL3
AL6
AL8
流速範囲
0~3L/分
0~8L/分
0~8L/分
【保管方法及び有効期間等】
保管方法
水濡れに注意し、直射日光・紫外線・高温多湿を避けて
保存すること。
有効期間
箱の使用期限欄を参照のこと「自己認証(当社データ)
による」。
【主要文献及び文献請求先】
【使用上の注意】
主要文献
*重要な基本的注意
日本心臓血管外科学会、日本胸部外科学会,日本人工臓器
学会、日本体外循環技術医学会、日本医療器材工業
会:人工心肺装置の標準的接続方法およびそれに応じ
た安全教育等に関するガイドライン(2007)
1.本品は、可塑剤であるフタル酸ジ-2-エチルヘキシル
が溶出する恐れがあるので注意すること。
2.本医療機器を用いた体外循環回路の接続・使用に当た
っては、学会のガイドライン等、最新の情報を参考と
すること。「参考」日本心臓血管外科学会、日本胸部
外科学会,日本人工臓器学会、日本体外循環技術医学
会、日本医療器材工業会:人工心肺装置の標準的接続
方法およびそれに応じた安全教育等に関するガイドラ
イン
3.全体の機能を損なわないように単回使用機器同士の接
続及び単回使用機器と装置のセッティングが確実にさ
れていることを確認すること。
4.ハウジングが破損する恐れがあるので、アルコール、
シクロヘキサノンなどの有機溶剤を使用しないこと。
5.回路にはフィルターのバイパスラインを設置すること。
6.緊急交換用に予備のフィルタ-を準備すること。
7.空気がフィルターに戻らないように、ベントラインに
はワンウェイチェックバルブ(逆流防止弁)を接続す
ること。
8.回路内の異物を除去するために、洗浄用フィルター
(プレバイパスフィルター)の設置が望ましい。
9.専用のフィルターホルダーを用いること。
10.充填時に金属器具でフィルターをたたかないこと。
11.充填時に液もれがないことを確認して使用すること。
12.充填後、フィルター二次側に異物がないことを確認
し、異物が確認された場合は、適切な安全処置を行う
こと。
*文献請求先
日本ポール株式会社
〒163-1325 東京都新宿区西新宿六丁目5番1号
電話番号:03-6386-0991
FAX番号:03-6386-0992
【製造販売業者及び製造業者の氏名又は名称等】
製造販売業者:日本ポール株式会社
*外国製造業者: ポール インターナショナル サアル(スイス)
Pall International Sarl (Switzerland)
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