多摩水道運営プラン 2017(仮称)素案 平成28年12月 東京都水道局 目 次 ◆ 本プランの位置づけ等について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 3 ◆ 基幹的ライフラインの運営 ◆ ◆ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 4 ◇給水安定性の向上 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P 4 ◇高品質の維持 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P11 ◇様々な脅威への備え ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P15 取組の進化発信 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P22 ◇お客さまとの対話 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P22 ◇地域・社会への貢献 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P25 ◇広域的取組の発信・協力 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P27 支える基盤 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P29 ◇市町との連携 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P29 ◇監理団体との連携 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P30 ◇事業推進の環境整備 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P31 本プランの位置づけ 本プランは、平成28年2月に策定した「東京水道経営プラン2016 ~世界一の水道システムを次世代に~」に基づき、多摩水道が目指す将来像を示した 上で、平成32年度までの4年間に取り組んでいく施策を取りまとめたものである。 強靭で信頼される広域水道を目指し、本プランに掲げた取組を積極的に推進していく。 運営方針 ・施設の再構築や、万全の危機管理により、多摩水道システムを充実強化していく。 ・広域水道としての事業展開に対するお客さまの理解促進に努めるとともに、区部とのサービス格差を解消していく。 ・都営一元化の過程で蓄積してきた、広域化のノウハウを全国に発信し、国内事業体の課題解決に寄与していく。 ・市町・監理団体との連携や事業推進の環境整備により、効率的で強固な基盤を確立していく。 方向性と主な取組 基幹的ライフラインの運営 区分 方向性 給水安定性の向上 主な取組 取組の進化・発信 給水安定性の更なる向上に向け、施設の再構築などを推進 ○水道施設の再構築 ○送配水管路の充実・強化 高品質の維持 高品質な水をお客さまへ確実にお届けするため、水質管理を徹底すると ともに、直結給水方式への切替えを促進 ○きめ細かな水質管理 ○おいしい水への取組 様々な脅威への備え 危機管理に万全を期すため、将来起こりうる様々な災害などへの脅威に 備えた施設整備を進めるとともに、災害発生時の対応を強化 ○災害などに備えた施設整備 ○危機対応力の強化 お客さまとの対話 多摩水道を理解し実感を深めていただくため、より積極的な情報発信を 行うとともに、多様化するニーズをきめ細かく把握し、取組に反映 ○区部とのサービス格差解消 ○水道を理解し実感を深めていただくための取組 地域・社会への貢献 円滑な事業推進に向けて、市町との更なる連携強化を図る。また、企業 としての社会的責任を果たすため、エネルギー・環境対策を推進 ○地域連携の強化 ○エネルギー・環境対策 広域的取組の発信・協力 様々な課題を抱える国内外の水道事業体に貢献するため、広域化の経 験やノウハウを活用した取組を推進 ○国内水道事業体への貢献 ○海外水道事業体への貢献 支える基盤 市町・監理団体と連携・協力しながら、より強靭で信頼される広域水道を目指した取組を着実に推進する基盤を確立 市町との連携 監理団体との連携 事業推進の環境整備 3 水道施設の再構築 給水安定性の向上 配水区域の再編 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区では、事務委託が解消されるまで、市町が施設を管理し配水してきたことから、配水区域がそれぞれの市町域内で設定 ○ これらの配水区域では、地盤の高低差等の地域特性が、必ずしも考慮された配水区域となっていない ○ また、小規模な配水区域が数多くあるため、スケールメリットが発揮できず、施設管理が非効率 ■ 目指す将来像 ○ 多摩地区において、水源や地形、地盤の高低差、給水件数等の地域特性を踏まえ、①山間地域、②多摩川左岸西部地域、③多摩川 左岸東部地域、④多摩川右岸地域の4つのエリアにおいて、山間部や市街地など各エリアの特性に応じ、配水区域の拠点となる浄水 所、給水所等を整備 ○ 各地域特性に合わせた市町域にとらわれない合理的かつ適切な配水区域に再編 ■ 今後4年間の取組 ○ 4つのエリアの地域特性に応じて、それぞれの配水区域の拠点となる浄水所、給水所等の再構築を実施 ○ 区域再編に必要な配水管網や隣接する配水区域との連絡管を整備 ■ 取組の効果 ○ 4つのエリアそれぞれにおいて、地域特性に合わせた整備を行うことで、全ての地域で給水安定性が向上 ○ 市町域にとらわれない合理的かつ適切な配水区域となることで、効率的な施設管理が可能 ■ 年次計画 4 給水安定性の向上 水道施設の再構築 < 地域特性に応じた4つのエリア(イメージ図)> ①山間地域 ②多摩川左岸西部地域 (傾斜) 奥多摩町 ③多摩川左岸東部地域 (平坦) 青梅市 瑞穂町 羽村市 日の出町 清瀬市 東村山市 東大和市 武蔵村山市 東久留米市 西東京市 福生市 檜原村 あきる野市 小平市 立川市 昭島市 武蔵野市 国分寺市 小金井市 浄水所等の主な水道施設 (平成 28 年 3 月末現在) 【凡例】 国立市 三鷹市 府中市 日野市 八王子市 浄水所:71施設 調布市 給水所:35施設 多摩市 稲城市 狛江市 多摩川 地域特性 地形の 特徴 給水件数 その 他 目指す 配水区域 山間部 少ない (広域に分散) 小規模な施設が点在 小規模な区域 ②多摩川左岸西部地域 傾斜のある市街地 中 増圧・減圧区域が存在 中規模な区域 ③多摩川左岸東部地域 平坦な市街地 多い 区部に近い特性 大規模な区域 起伏のある丘陵地 中 増圧・減圧区域が存在 中規模な区域 地域 ①山間地域 ④多摩川右岸地域 町田市 ④多摩川右岸地域 (起伏) 都営水道 26 市町 市営・村営水道 5 給水安定性の向上 水道施設の再構築 浄水所、給水所等の再構築 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区では 71 の浄水所、35 の給水所、92 の配水所、72 のポンプ所等を通じて配水 ○ これらの施設は、市町営水道時代に整備されたものが多く、小規模な施設が点在し、スケールメリットが発揮できていないため、 施設管理が非効率な状況 ○ また、施設の多くは昭和 40 年代から 50 年代までに築造され、近い将来、一斉に更新時期が到来 ○ さらに、計画一日最大配水量の 12 時間分の配水池容量が確保されていない施設が存在 ■ 目指す将来像 ○ 地域特性を踏まえた4つのエリアで合理的かつ適切な配水区域に再編され、これらの配水区域に応じた施設に再構築 ○ 全ての配水区域において、拠点となる浄水所、給水所等を整備し、必要な配水池容量を確保 ■ 今後4年間の取組 ○ 施設の重要度を踏まえ、配水池容量が不足し 老朽化が進行している施設を優先的に整備し、 必要な配水池容量を確保 ○ 拠点となる浄水所、給水所等を整備し、既存 施設の統廃合を推進 ○ アセットマネジメントを活用し、適切な維持 管理の下、施設の延命化を行いながら、更新時 期を平準化 ■ 年次計画 ■ 取組の効果 ○ 平常時はもとより、災害や事故時における給 水安定性が向上 ○ 既存施設の統廃合により、維持管理性が向上 6 水道施設の再構築 給水安定性の向上 設備機器の改良 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区に点在する浄水所、給・配水所、ポンプ所等の施設には、浄水処理設備、ポンプ設備、電気設備、監視制御設備等の重要 な設備機器が多数存在 ○ 水道局では、事務委託解消にあわせて、集中管理室を設置する等、広域的な監視体制を構築し管理 ○ しかしながら、これまで市町ごとに管理を行ってきた施設は、設備機器の構成や仕様等がそれぞれ異なるため、運転管理や維持管 理が複雑 ■ 目指す将来像 ○ 仕様が統一された機器構成となり、運転管理や維持管理の効率性が向上 < 浄水処理設備(膜ろ過)> ■ 今後4年間の取組 ○ 設備機器の状態や重要度等を考慮して、計画的に更新 ○ 更新に当たっては、構成等の見直しを行うとともに仕様を統一することにより、運転 管理や維持管理の効率性の向上等を図る ■ 取組の効果 ○ 計画的な更新や仕様の統一により、管理業務の効率化が図られるとともに、給水の安 定性が向上 < ポンプ設備 > ■ 年次計画 7 水道施設の再構築 給水安定性の向上 井戸の更新・統廃合 ■ 現状と課題 ○ 市町営水道時代に整備された井戸が多数点在し、そのほとんどが小規模な施設 ○ 井戸の多くは、昭和 30 年代から 40 年代までに整備されたもので、老朽化や水質悪化とともに揚水量の低下が進行 ○ また、井戸の多くは敷地が狭く、宅地化など周辺状況の変化により、更新に必要な用地の確保が困難 ■ 目指す将来像 ○ 井戸の必要な更新・統廃合が行われ、地下水が、平常時はもとより、災害や事故時等 における備えとしても適切に活用 < 敷地が狭い井戸 > ■ 今後4年間の取組 ○ 老朽化や用地の状況などを踏まえ、維持補修や更新・統廃合を計画的に実施 ○ 地下水は、地盤沈下や水質の面から将来にわたる安定的な水源に位置付けることはで きないが、これらに配慮しつつ、災害や事故等における備えとしても適切に活用 ■ 取組の効果 ○ 適切な維持補修や更新・統廃合を行うことにより、維持管理性が向上 ○ 平常時はもとより、災害や事故等における備えとしても地下水の活用が可能 < 井戸の更新(浄水所内)> ■ 年次計画 8 送配水管路の充実・強化 給水安定性の向上 送水管のネットワーク化 ■ 現状と課題 ○ 災害や事故時等のバックアップ機能を強化するため、これまでに多摩丘陵幹線等を整備 ○ 災害や事故時に送水管が機能停止した際、給水所への送水が確保できない場合があるなど、広域的なネットワークが不十分 ○ 給水所等の多くは、一系統の送水管で受水していることから、送水管の事故時等には、給水所等への送水確保が困難 ○ 送水管の多くは昭和 40 年代に整備され、老朽化が進行しているが、ネットワークが十分でないため更新が困難 ■ 目指す将来像 ○ 広域的な送水管ネットワークを構築 ○ 配水区域の拠点となる給水所等への送水管を二系統化 < 一系統(イメージ図)> ■ 今後4年間の取組 ○ 多摩南北幹線を着実に整備し、広域的な送水幹線ネットワークを構築 ○ 施設の重要度、事故時の影響等を踏まえ、給水所等への送水管を二系統化 ○ 送水管ネットワークの更なる強化に向けた、新たな送水幹線の調査検討 ■ 取組の効果 ○ 送水管ネットワークの構築や給水所等への送水管の二系統化により、災害や事故時に おける給水安定性が向上 ○ 送水管ネットワークの強化により、送水管のバックアップ機能が確保されることで、 既設送水管の更新が可能 < 二系統(イメージ図)> ■ 年次計画 9 送配水管路の充実・強化 給水安定性の向上 配水管網の整備 ■ 現状と課題 ○ 都営一元化後も、市町営水道時代に整備された施設の管理を市町に事務委託してきたことから、配水管網の骨格となる配水本管の 整備や市町域を越えた配水管網が不十分 ○ こうしたことから、災害や事故時にはバックアップ機能が不足し、断水被害が広範囲に及ぶほか、更新が困難な状況 ■ 目指す将来像 ○ 合理的かつ適切な配水区域に応じた配水管のネットワーク化や隣接する配水区域との 連絡管の整備により、信頼性の高い配水管網を構築 < 配水本管整備前(イメージ図)> ■ 今後4年間の取組 ○ 配水区域内における配水管網を整備するとともに、隣接区域と連絡する管路を整備 ■ 取組の効果 ○ 災害や事故時等における給水の安定性が向上するとともに、既設配水管の更新が可能 ■ 年次計画 < 配水本管整備後(イメージ図)> 10 きめ細やかな水質管理 高品質の維持 原水水質に応じた浄水処理 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区の水源は、表流水では豪雨による濁度の上昇、一部の地下水では有機溶剤検出など水質上の課題が存在 ○ これら原水水質の課題や今後の水質基準等の強化にも対応できるよう、浄水処理方式等を見直すことが必要 ■ 目指す将来像 ○ 適切な浄水処理方式により、安全でおいしい高品質な水を安定的に供給 < 膜ろ過設備> ■ 今後4年間の取組 ○ 施設の更新に合わせて維持管理性の向上が図れる膜ろ過処理に変更するなど、原水水 質の状況や水質基準の改定動向を踏まえた浄水処理を導入 ■ 取組の効果 ○ 浄水施設の更新等によって、安全でおいしい高品質な水をより安定的にお届け可能 ■ 年次計画 < 膜ろ過処理(イメージ図)> 11 きめ細やかな水質管理 高品質の維持 水質管理の充実 ■ 現状と課題 ○ 安全でおいしい水への取組として、水質管理の総合的なマニュアルである「TOKYO高度品質プログラム」に基づき、水源から 蛇口に至るまで徹底した水質管理を実施 ○ 多摩地区における原水水質の変化や多様化する水質問題などへ的確に対応し、安全でおいしい高品質な水を供給していくためには、 今後も水質管理の充実を図っていくことが必要 ■ 目指す将来像 ○ より安全でおいしい水の供給により、水道水への信頼性が向上 ■ 今後4年間の取組 ○ 「TOKYO高度品質プログラム」の管理運用を継続的に見直しながら、技術レベルの維持向上に努め、水質管理を充実 ■ 取組の効果 ○ 水質管理の充実を図ることで、安全でおいしい高品質な水をより確実にお届け可能 ■ 年次計画 12 おいしい水への取組 高品質の維持 貯水槽水道の適正管理 ■ 現状と課題 ○ 貯水槽の点検調査の中で、水温や貯水槽内での滞留時間などが残留塩素消費に影響を与えることを確認 ○ 貯水槽水道の利用者に対し安全でおいしい水をお届けするためには、こうした調査結果などを踏まえ、設置環境や管理状況に応じ、 貯水槽水道の設置者等に具体的な指導・助言を行っていくことが必要 ■ 目指す将来像 ○ 貯水槽から飲用しているお客さまにも、安全でおいしい高品質な水を供給 < 管理状況の確認 > ■ 今後4年間の取組 ○ 今後も、定期的に点検調査等を行うとともに、貯水槽の設置環境や管理状況に応じた 改善案を提案するなど、適正管理を更に徹底 ○ これまでに実施した点検調査において、協力を得られなかった施設について、保健所 などの関係機関との連携を一層強化し、点検調査の実施や適正管理の徹底を促進 ■ 取組の効果 ○ 貯水槽の適正な管理が図られることで、お客さまが安全でおいしい高品質な水を実感 ■ 年次計画 < 設置者に対する指導、アドバイス > 13 おいしい水への取組 高品質の維持 直結給水方式への切替え促進 ■ 現状と課題 ○ 安全で高品質な水を直接蛇口まで届けるため、直結切替え見積りサービスや直結切替えに伴う給水管増径工事を実施するなど、直 結給水方式への切替えを促進 ○ しかし、既存建物における切替えは、資金調達などの課題もあり、あまり進んでいないことから、今後ともより一層PRを行って いくことが必要 ○ また、小中学校の水飲栓直結給水化モデル事業を推進しているが、市町ごとにみると3割に満たないところもある ■ 目指す将来像 ○ 安全でおいしい高品質な水が、直接蛇口から供給 ■ 今後4年間の取組 ○ 引き続き、直結切替え見積りサービスや直結切替えに伴う給水管増径工事を実施 ○ 直結給水方式のメリットを記載したパンフレットを配布 ○ 直結給水方式をPRする際、必要に応じて、直結切替え工事に適用できる融資を取扱う金融機関を紹介するなど、一層の普及促進 ○ 小中学校の水飲栓直結給水化モデル事業が3割に満たない市町について、取組を促進 ■ 取組の効果 ○ 直結給水方式への切替えが図られることで、高品質な水を直接蛇口まで供給 ○ 次世代を担う子供たちに、安全でおいしい高品質な水を実感してもらうことが可能 ■ 年次計画 整備目標(区部含む) 直結給水率 32 年度 73% 14 様々な脅威への備え 災害などに備えた施設整備 水道施設の耐震化 ■ 現状と課題 ○ 首都直下地震等による東京の被害想定では、多摩直下地震の場合、多摩地区の一部で最大震度7に達する地域が出るとともに、震 度6強の地域が広範囲に及ぶと想定 ○ 多摩地区の施設は、昭和 40 年代から 50 年代までに築造されたものが多く、耐震基準を満たしている施設は3割程度 ○ 震災時における給水安定性を向上させるため、計画的に浄水所、給・配水所の耐震補強工事を進めることが必要 ■ 目指す将来像 ○ 水道施設の耐震化が図られ、震災時においても可能な限り給水を継続 < 配水池の耐震補強(耐震壁の設置)> 【工事前】 ■ 今後4年間の取組 ○ 震災時に停止した際の影響が大きいものや、バックアップ機能が確保されていないな ど施設の状況を踏まえて、計画的に耐震補強工事を推進 ■ 取組の効果 ○ 震災時における給水の安定性が向上 ■ 年次計画 【工事後】 15 災害などに備えた施設整備 様々な脅威への備え 配水管等の耐震化 ■ 現状と課題 ○ 「水道管路の耐震継手化 10 ヵ年事業」により、水道管路の耐震継手化を進め、特に首都中枢機関や救急医療機関、避難所、主要 な駅などへの供給ルートについては、優先的に耐震化 ○ 多摩地区においては、管路の耐震化とともに各市町が埋設した塩化ビニル製配水管の解消に取り組んできたが、点在する施工困難 箇所等において耐震上脆弱な塩化ビニル製配水管が残存 ○ こうした状況を踏まえ、水道管路の更なる耐震化が必要 ■ 目指す将来像 ○ 配水管等の耐震継手化により、震災時においても都民生活や都市活動に必要な給水を可能な限り継続 ■ 今後4年間の取組 ○ 重要施設への供給ルートなどの耐震継手化を優先的に推進 ○ 施工困難箇所等における塩化ビニル製配水管の計画的な取替えを推進 ○ 避難所や主要な駅については、配水管の耐震継手化と合わせて、水道メータまでの給水管についても耐震継手管等への取替えを行 うとともに、避難所の給水管には、応急排水栓を設置 ■ 取組の効果 ○ 震災時の断水被害が軽減、早期の復旧が可能 ○ 救急医療機関や避難所等の重要施設において、給水の確保が可能 ○ 避難所において、仮に避難所の蛇口(給水栓)が使えない場合でも、応急排水栓 から給水が可能 ■ 年次計画 整備目標(区部含む) 重要施設への 首都中枢機関など 31 年度 100% 供給ルートの 避難所(小学校)など 32 年度 78% 耐震継手率 避難所(大学等) 32 年度 36% 32 年度 22 日 震災後の平常給水までの復旧日数 (想定) 以内 16 災害などに備えた施設整備 様々な脅威への備え 私道内給水管整備 ■ 現状と課題 ○ 東日本大震災の際、都内の水道管被害は主に、私道内で多く使用されている塩化ビニル製の給水管 ○ これまで私道内に給水管が多数引き込まれている場合は、漏水防止の効果が大きいため、私道所有者の方々の承諾を得ながら、配 水管への取替えなどを推進 ○ 私道内にある全ての塩化ビニル製の給水管等を取替えの対象としているが、今後も取替えを推進していくことが必要 ■ 目指す将来像 ○ 私道内給水管の耐震化により、水道メータまでの管路の耐震性が向上 < 私道内給水管整備(イメージ図)> 【整備前】 ■ 今後4年間の取組 ○ 引き続き、私道所有者の方々の承諾を得ながら、私道内給水管の耐震化を着実に推進 ■ 取組の効果 ○ 私道内給水管の耐震性が向上し、漏水を未然防止 ■ 年次計画 【整備後】 整備目標(区部含む) 私道内給水管耐震化率 32 年度 59% 17 災害などに備えた施設整備 様々な脅威への備え 自家用発電設備等の増強 ■ 現状と課題 ○ 東日本大震災に伴う計画停電の影響により、自家用発電設備のない浄水所、給水所等でポンプが停止したため、多摩地区で約 9,000 件の断水並びに約 25 万 6,000 件に及ぶ濁水が発生 ○ 大規模停電時等においても、安定的な給水を確保するためには、自家用発電設備や燃料タンクの整備増強を進めることが必要 ■ 目指す将来像 ○ 浄水所、給水所等への自家用発電設備や燃料タンクが整備増強され、大規模停電時に おいても平常時と同様の給水を確保 < 自家用発電設備 > ■ 今後4年間の取組 ○ 大規模停電時においても一日平均配水量を維持する規模の自家用発電設備を整備する とともに、燃料タンクの増強を推進 ○ 停電時に直ちに断水となる施設等、給水への影響の大きな施設を優先して整備 ■ 取組の効果 ○ 大規模停電時においても、給水が可能 ■ 年次計画 < 燃料タンク > 18 災害などに備えた施設整備 様々な脅威への備え 浄水施設の覆蓋化等の施設整備 ■ 現状と課題 ○ テロ等による人為的な破壊行為や浄水所等への異物混入など、水道施設が被害を受けるリスクが高まりつつある ○ 局地的な豪雨による浸水被害や、火山噴火に伴う降灰等水道施設への影響が懸念 ○ 山間部にある小規模な浄水施設では、警備強化が必要な施設が存在 ■ 目指す将来像 < 覆蓋化されていない施設 > ○ テロ等への対策や災害対策が充実し、高い安全性を備えた水道施設 ■ 今後4年間の取組 ○ 火山噴火に伴う降灰やテロ行為等が発生した場合にも浄水機能を維持するため、施設 の更新に合わせて浄水施設を覆蓋化 ○ 浸水被害が生じる可能性がある浄水所や給水所などにおいて、止水壁等を整備 ○ 山間部の小規模な浄水施設等において機械警備の整備等により、警備を強化 ■ 取組の効果 ○ 浄水施設の覆蓋化や浸水対策、警備体制強化等により、水道施設の安全性が向上 < 覆蓋化された施設 > ■ 年次計画 19 危機対応力の強化 様々な脅威への備え 災害発生時の対応力強化 ■ 現状と課題 ○ 首都直下地震の切迫性が指摘されているなど、災害がいつ発生してもおかしくない状況を踏まえ、災害等で断水した際の応急給水 を円滑に実施できる体制を充実させていくことが必要 ○ 断水状況や復旧状況などについて適時適切に情報を発信していくことが必要 ■ 目指す将来像 ○ 発災時において、応急給水活動や情報発信が迅速かつ円滑に実施 ■ 今後4年間の取組 ○ 応急給水を行う場所を示す「災害時給水ステーション」を知っていただくため、発災時には、開設場所が分かりやすいよう「災害 時給水ステーション」と表示したのぼりを掲げるとともに、ホームページ、SNS、防災訓練等の活用により、PR ○ 発災時に、断水・通水地域の情報を視覚的な地図情報としてホームページ上に掲載 ○ 発災時に、お客さまが求める水道の被害状況や復旧情報などの情報提供を行う災害情報用ダイヤルを設置し、お客さまに御案内す ることで、発災時における情報ルートを確保 ■ 取組の効果 ○ 発災時における応急給水体制の充実が図られ、迅速円滑な応急給水活動が実施可能 ○ 発災時において、お客さまが求める情報を、より分かりやすく、より多くの方に提供 ■ 年次計画 20 危機対応力の強化 様々な脅威への備え 多様な主体との連携 ■ 現状と課題 ○ 地震などの自然災害やテロ行為による浄水所等への異物混入など、安定給水に影響を及ぼす可能性のある様々な脅威に備えが必要 ○ そのため、市町、地域住民、監理団体、地元事業者など、多様な主体と連携し、危機対応力を向上させておくことが必要 ■ 目指す将来像 ○ 多様な主体との強固な連携により、様々な脅威に対し、万全の危機管理体制を確立 ■ 今後4年間の取組 ○ 市町が実施する、消火栓等からの応急給水用資器材を使用した訓練への協力・支援 ○ 水道局と市町間で、発災時に確実な情報連絡・提供を行えるよう、情報連携訓練を実施 ○ 地域における多様な主体と連携した応急給水訓練や、都立高等学校等と連携した応急給水体験学習などを実施 ○ 監理団体及び地元事業者の水道局訓練等への参加を推進し、発災時の協力体制を強化 ○ 「多摩水道連絡会」における市町の防災関連取組の発表で、優良事例の水平展開を促進し、多摩地区全体の危機対応力を強化 ○ 地域住民へ、水道施設での不審行為等を見かけた際の水道局への連絡を呼びかけ ■ 取組の効果 ○ 多様な主体と連携した様々な訓練の実施により、災害対応力が向上 ○ 市町との連携強化により、発災時において、円滑な応急給水や情報連絡が可能 ○ 監理団体や地元事業者との連携体制強化により、一層迅速な復旧活動等が実施可能 ○ 地域住民の協力により、施設の監視体制が強化 ■ 年次計画 21 区部とのサービス格差解消 お客さまとの対話 請求書現地発行 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区では、請求書を検針時にその場で発行する「請求書の現地発行」を実施していないため、請求書のお届け時期が異なるな ど区部と不統一 ○ 検針時に御使用量等をお知らせする「水道・下水道使用量等のお知らせ(検針票) 」について、記載内容を分かりやすくしてほし い等の御要望 < 請求書の現地発行(イメージ図)> ■ 目指す将来像 ○ お客さまサービスの向上や効率的な業務運営により、東京水道に対する理解と信頼が 一層深化 ■ 今後4年間の取組 ○ 「請求書の現地発行」を実施することにより、お客さまの利便性を向上させ、請求書 郵送料を削減 ○ 「請求書の現地発行」の実施に当たり、様々な媒体を利用し分かりやすい広報を実施 ○ 検針票の様式を大きくし、文字の大きさや記載内容をより分かりやすいものに改善 ■ 取組の効果 ○ 「請求書の現地発行」などにより、お客さまが利便性の向上を実感 ■ 年次計画 22 水道を実感し理解を深めていただくための取組 お客さまとの対話 多様な地域広報の展開 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区の水道事業では、広域水道としてのメリットを更に発揮できるよう様々な事業を推進 ○ こうした広域水道としての事業展開について、お客さまにより一層理解を深めていただけるよう発信していくことが必要 ■ 目指す将来像 ○ お客さまに多摩水道の取組が理解され、信頼と親しみが浸透 ■ 今後4年間の取組 ○ 多摩水道のSNSアカウントを開設し、市町のSNSやイベント参加者との連携による情報の拡散など、効果的な情報発信を実施 ○ 地域に即した情報を発信していくため、多くの人が集まる地域イベントへのPRブースの出展や地域広報紙の配布などを更に充実 ○ 水道工事現場を地域とのコミュニケーションの場と捉え、より分かりやすい工事説明や見学会、広報板等を活用したPRを実施 ○ 水道事業の理解促進のために、小学校や児童館等で実施してきた水道キャラバンを引き続き行うとともに、地域の方に向けた水道 キャラバンを本格的に実施し、水道事業の取組に加え、発災時などの対応についても分かりやすく説明 ○ 多摩水道の重要施設の見学ツアーや水道公開講座等を新たに実施 ■ 取組の効果 ○ 市町連携や様々な媒体の活用により、多摩水道に関する情報を、随時、きめ細かくお客さまに提供 ○ 直接、顔の見えるコミュニケーションを通じて発信することにより、お客さまに身近な情報として実感 ○ 体験・体感型の広報活動により、お客さまに深く印象を与え、多摩水道の認知度向上に寄与 ■ 年次計画 23 水道を実感し理解を深めていただくための取組 お客さまとの対話 東京水道あんしん診断 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区では事務委託により、お客さまに直接関わる業務の多くを市町が担当 ○ 事務委託解消を機に、お客さまに都営水道について一層の理解を深めていただき信頼と親しみを持っていただけるよう、今後もよ り一層、水道局が情報を積極的に発信するとともに様々な機会にお客さまニーズの把握に努め、施策に反映させることが重要 ■ 目指す将来像 ○ お客さまの東京水道に対する理解や信頼の深化 ■ 今後4年間の取組 ○ 監理団体などと協力して、平成 31 年度までに給水区域内の全戸(大規模使用者・公共施設使用者等を除く)を訪問し、簡易水質 調査、簡易漏水調査、アンケート調査及び診断結果のお知らせと水道事業のPRを実施 ○ 水道局の主な取り組みを紹介するとともに、お客さまとのコミュニケーションにより、お客さまニーズをきめ細かく把握し、水道 局の施策に反映 ■ 取組の効果 ○ お客さまが安全でおいしい高品質な水を実感 ■ 年次計画 24 地域連携の強化 地域・社会への貢献 市町との連携強化 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区においては、市町営水道が、事務委託を経て現在の都営水道となった歴史的経緯や、下水道事業など水道事業に関わりが 深い事業を市町が担っていることなどから、これまでも、市町の協力を得ながら事業を運営 ○ 今後も、市町との連携により、情報発信や危機管理などについて、更なる向上を図っていくことが必要 ■ 目指す将来像 ○ 市町との良好な連携関係のもと、円滑に事業を推進 ■ 今後4年間の取組 ○ 「多摩水道連絡会」を通じて、防災対策等に関する情報共有や意見交換、更には市町による取組事例の発表を実施し、危機対応力 を強化 ○ 従来の市町防災会議への参画に加え、水道局と市町との間で、新たに情報連携訓練を実施 ○ お客さまに都営水道を身近に感じていただくため、地域に即した水道事業の情報について、市報やSNSなどへの掲載依頼や、地 域イベントへのPRブース出展などにより、市町の広報活動と連動させて発信 ■ 取組の効果 ○ 市町との連携体制強化により、広報活動や防災対策がレベルアップ ■ 年次計画 25 エネルギー・環境対策 地域・社会への貢献 エネルギーの効率化 ■ 現状と課題 ○ 水道局における年間の電力使用量は、約8億キロワットアワーとなっており、都内での総電力使用量の約1%に相当 ○ 施設更新の機会を捉え、エネルギー効率に配慮した施設整備に努めるとともに、再生可能エネルギーの導入やポンプ設備の効率化 等を推進し、エネルギー効率の高い水道システムに改善することが必要 ■ 目指す将来像 ○ エネルギー効率の高い水道システムに改善 < 太陽光発電 > ■ 今後4年間の取組 ○ 浄水所、給水所等の更新などの際に、エネルギー効率の高い設備等を導入 ■ 取組の効果 ○ 水道システムのエネルギー効率化 ■ 年次計画 < 直結配水(イメージ図)> 整備目標(区部含む) 太陽光発電の導入 32 年度まで 累計 8,000Kw 以上 26 国内水道事業体への貢献 広域的取組の発信・協力 広域化ノウハウの発信・技術協力 ■ 現状と課題 ○ 施設の老朽化、料金収入の減少、災害等への対応など、水道事業を取り巻く社会環境は厳しさを増しており、事業継続が困難とな る可能性を抱えている国内水道事業体も存在 ○ こうした状況を踏まえ、国は、広域化を見据え、様々な観点から検討 ○ 水道局は、全国に先駆けて、多摩地区水道事業の都営一元化を推進してきており、知識・経験等が蓄積 ■ 目指す将来像 ○ 他事業体のニーズを踏まえ、これまでに培ったノウハウを生かし、国内水道事業体の事業継続に寄与 ■ 今後4年間の取組 ○ 多摩島しょの簡易水道など小規模事業体に対し、関係部局と調整の上、ニーズに合わせた技術協力等を積極的に実施 ○ 多摩地区水道事業の一元化を進める中で蓄積された知見等を基に、支援モデルを検討 ○ 他事業体からの要請に基づき、情報提供、技術協力等を実施 ○ 実施に当たって、都の水道事業における事業運営上重要な業務を受託している監理団体を活用 ■ 取組の効果 ○ 国内水道事業体が抱える課題解決への支援 ○ 課題解決への支援を通じ、東京水道グループの総合力向上による多摩水道のレベルアップ ■ 年次計画 27 海外水道事業体への貢献 広域的取組の発信・協力 海外からの視察対応 ■ 現状と課題 ○ アジアをはじめとした途上国の大都市では、急激な経済成長や人口増加に伴い、水源不足、水質の悪化、施設の老朽化などの課題 ○ 加えて、施設の維持管理のためのノウハウが不足していることや財政基盤が脆弱なことから、適切な対応が困難 ○ 東京水道も、かつては、途上国の大都市が抱えている水需要の急増や深刻な財政難を乗り越えてきた歴史 ○ こうした中で多摩水道は、井戸水源を含む多様な小規模施設を維持管理するノウハウを有していることから、これまでも主にアジ アの諸都市からの要請に応じ浄水所等への視察受け入れを行い、途上国の水道事業の改善に貢献 ■ 目指す将来像 ○ 海外事業体が抱える課題の改善が図られるとともに、多摩水道のプレゼンスが向上 ■ 今後4年間の取組 ○ 海外水道事業体の職員の育成に貢献するため、外国語の案内板を活用し、多摩地区の小規模な浄水所等への視察の受入れを実施 ■ 取組の効果 ○ 海外水道事業体が抱える課題解決への支援 ■ 年次計画 28 市町との連携 多摩水道連絡会の活用 ■ 現状と課題 ○ 事務委託解消後も防災対策などの充実を図っていくためには、市町との連携・協力関係を構築していく必要があり、水道局、市町 及び監理団体とで構成する「多摩水道連絡会」を開催 ○ 今後、水道施設の再構築や耐震化等を計画的に進めるためには、市町の更なる理解と協力が不可欠 ○ また、水道施設の整備や応急給水など、市町と関係する多くの業務を担っている監理団体と市町との連携も必要 ○ さらに、市町から水道局が受託している下水道料金徴収業務などを進める上で、各市町との情報共有や調整が必要 ■ 目指す将来像 ○ 市町の理解や協力を得ながら、施設整備等の各種施策を着実に推進 ○ 市町との連携が更に強化され、防災対策を確実に実施 ■ 今後4年間の取組 ○ 市町に水道局の様々な事業に係る情報提供を行うことに加え、水道施設や工事現場等の視察を実施し、各種の事業推進に向けた市 町の理解を促進 ○ 防災対策等に関する情報共有や意見交換、更には市町による取組事例の発表を実施し、危機対応力を強化 ○ 多摩水道連絡会を軸として、広報活動における連携など、市町との協力を推進 ○ 正式構成団体となった監理団体からの説明や報告を行うことで、監理団体も含めた市町との連携・協力体制を強化 ■ 取組の効果 ○ 水道局の事業や市町と連携した防災対策等の円滑な推進 ■ 年次計画 29 監理団体との連携 東京水道グループとしての連携強化 ■ 現状と課題 ○ 多摩地区では、市町への事務委託解消により、お客さま対応や施設の維持管理など、市町から水道局へ移行した業務の大部分を監 理団体が担当 ○ このため、窓口業務はもとより、危機管理などあらゆる場面において、水道局と監理団体とからなる東京水道グループとしての連 携強化が必要 ■ 目指す将来像 ○ 東京水道グループの総合力を発揮し、お客さまに信頼される質の高い業務運営を実施 ■ 今後4年間の取組 ○ 監理団体との連絡会を通じて、現場で受けたお客さまからの声を共有し、施策へ反映 ○ 発災時等における監理団体との協力体制をより強固にするため、水道局で実施する防災訓練等への参加を推進 ○ 国内水道事業体への貢献に当たっては、水道局と監理団体各々が持つ強みを最大限発揮し、より効果的に実施 ■ 取組の効果 ○ 東京水道グループの連携強化により、様々な業務がレベルアップ ■ 年次計画 30 事業推進の環境整備 効率的な事業運営の推進(区部との格差解消と業務統一への取組) ■ 現状と課題 ○ 多摩地区における水道事業は、市町への事務委託を解消し業務改善・サービス向上に努めてきたが、依然として業務処理の一部に 区部との差異が存在するため、お客さまの利便性や業務の効率性の更なる向上を図ることが必要 ○ また、料金徴収に係るシステムも、事務委託による市町ごとの業務処理に対応していたため、区部とは別に運用しており、より効 率的に運用することが必要 ○ 総合窓口を担うお客さまセンターも、多摩地区と区部で、それぞれの地域を対象に運営しており、より効率的な運営を図る必要 ■ 目指す将来像 ○ 多摩地区と区部での業務処理が統一され、より効率的な事業運営を実施 ■ 今後4年間の取組 ○ お客さまの利便性や業務効率の更なる向上のため、請求書の現地発行を導入 ○ 業務効率の向上を図るため、業務の委託拡大や集約化を実施 ○ システム統合やお客さまセンターの一元管理を着実に実施するため、多摩地区と区部の業務処理を統一 ■ 取組の効果 ○ 多摩地区と区部との業務処理統一により、お客さまサービスや業務効率が向上 ○ システム統合により、業務効率が向上 ○ お客さまセンターの一元管理により、業務効率が向上するとともに、バックアップ体制が強化 ■ 年次計画 31 事業推進の環境整備 効率的な事業運営の推進(工事事業者の指導・育成) ■ 現状と課題 ○ 水道施設の整備を着実に進めていくには、地域の事情に精通した地元事業者を含め、工事事業者への更なる指導・育成が必要 ○ 水道施設を事故なく安全に、品質を確保し整備していくには、工事事業者の更なる技術力の向上が必要 ■ 目指す将来像 ○ 工事事業者に対する指導・育成が十分になされ、事業者の技術力が遺憾なく発揮 ■ 今後4年間の取組 ○ 配管技術の優秀な配水管工を「スーパー配管工」として認定 ○ 安全管理に関する講習会の開催や教材支援等により、工事事業者の技術力向上と事故防止を徹底 ○ 良好な施工管理を実施した事業者を、優良工事表彰制度等により積極的に評価 ■ 取組の効果 ○ 水道配管技術全体のレベルアップ ○ 工事事業者の意識向上やモチベーションアップ ■ 年次計画 32
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