参考2:評価指標における数値目標の設定に関して ① 公共交通利用者数 公共交通の利用者数は、平成 21 年度の「公共交通ビジョン」策定後、平成 23 年度に は一時的にすべての交通機関で利用者数が増加したものの、近年は再び横ばいあるいは 減少傾向に転じています。今後の人口減少を踏まえると、長期的には減少傾向で推移す るものと予想されます。 このような状況を踏まえ、「公共交通利用者数」の数値目標については、短期的には 減少傾向に歯止めをかけて、中長期的には増加に転じ、「現状の利用者数を維持」する ことを目指すものとします。 なお、今後、予測どおり人口が減少すると仮定した場合、将来的に現状と同数の利用 者があれば、公共交通の分担率としては、現状以上に高くなるものと想定されます。 <「鉄道」の利用者数(乗降客数)の「数値目標」> (千人/年) 35,000 現状推移 30,000 乗降客数 25,000 現状レベル 乗 20,000 降 客 数 15,000 10,000 5,000 0 - H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 (年度) 資料:JR 九州鹿児島支社 <「路面電車」の利用者数の「数値目標」> 15,000 12,500 (千人/年) 乗車人員 現状推移 10,000 現状レベル 乗 車 7,500 人 員 5,000 2,500 0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 (年度) ※平成 18 年 3 月分からは、敬老パスの利用者数を含む。 資料:市交通局資料 74 <「路線バス(県内)」の利用者数の「数値目標」> 60,000 (千人/年) 輸送人員 50,000 現状レベル 40,000 輸 送 30,000 人 員 現状推移 20,000 10,000 0 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 (年度) ※平成 18 年 3 月分からは、敬老パスの利用者数を含む。 資料:鹿児島運輸支局資料 <「桜島フェリー」の利用者数の「数値目標」> (千人/年) 5,000 4,500 4,000 旅客人数 現状レベル 旅 客3,500 人 数 現状推移 3,000 2,500 2,000 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 (年度) 資料:市船舶局 75 ② 運輸部門からの温室効果ガス排出量 運輸部門からの温室効果ガス排出量の削減目標は、「鹿児島市地球温暖化対策アクシ ョンプラン」(平成 24 年 3 月)で設定されているものです。 a)温室効果ガス総排出量(全体) 温室効果ガス総排出量の推計の結果では、基準年度(平成 2 年度)に対し現況年度 (平成 20 年度)で既に 13.4%増加している状況です。特に新たな対策をしない場合、 基準年度に比べて、平成 42 年度には 4.1%まで増加すると予想されます。 本市の目標は、目標年度(平成 33 年度)の温室効果ガス排出量を基準年度比(平成 2 年度比)で 12%削減を目指すものとしています。これは、基準年度から 412 千トン (CO2 換算)を削減、現況年度から 856 トン(CO2 換算)を削減することになり、現況 年度比で 22.8%を削減することになります。 本市の温室効果ガス削減目標 「平成 33 年度における温室効果ガス総排出量を 基準年度比(平成 2 年度比)で 12%削減します。」 〔現況年度比(平成 20 年度比)で 22.8%の削減が必要〕 <温室効果ガス総排出量の将来推計(全体)> 76 b)運輸部門からの温室効果ガスの排出量 運輸部門は、現況年度において本市の温室効果ガス排出量の 41.9%を占めており、 現況対策のままでは平成 42 年度において温室効果ガス排出量は基準年度比で 5.4% (79 千トン(CO2 換算))増加することが見込まれてます。 本市の目標は、目標年度の運輸部門からの温室効果ガスの排出量を、基準年度と同 じ水準に抑制することとしており、これは、現況年度比で 11.9%(188 千トン(CO2 換算))を削減することになります。 <温室効果ガス排出量の部門別将来推計(現状推計ケース)> <部門別の最終年度(平成 33 年度)目標> 出典:鹿児島市地球温暖化対策アクションプラン(平成 24 年 3 月) 77 ③ 中心市街地の入込観光客数,歩行者通行量 中心市街地の入込観光客数及び歩行者通行量の目標は、「第五次総合計画後期基本計 画(案)」(平成 28 年 12 月時点)において設定されているものです。 a)中心市街地の入込観光客数 「第五次総合計画後期基本計画(案)」では、平成 33 年における目標値を 840 万人と しており、これは、第 2 期鹿児島市中心市街地活性化基本計画における目標値 810 万 人(平成 29 年)を達成したうえで、平成 33 年には、さらなる年間入込観光客数の増 加を目指すものです。 <中心市街地の入込観光客数の推移と目標値> 9,000 (千人/年) 8,400 8,500 8,100 8,000 ※H29 年の数値は「第 2 期鹿児島市 中心市街地活性化基本計画」に おける目標値 ※H33 年の数値は「第五次総合計画 後期基本計画(案)」における目標値 7,858 7,860 7,762 7,653 7,500 7,341 7,330 7,185 6,885 7,000 6,927 6,801 6,580 6,585 6,500 6,000 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33(年) 資料: 第五次鹿児島市総合計画後期基本計画(案) (平成 28 年 12 月時点)を基に作成 b)中心市街地の歩行者通行量 「第五次総合計画後期基本計画(案)」では、平成 33 年における目標値を 171,000 人/日としており、この目標値は、第 2 期鹿児島市中心市街地活性化基本計画(平成 25 年 3 月)における目標値 171,000 人/日(平成 29 年)を達成したうえで、平成 29 年から 平成 33 年にかけて、その水準を維持することを目指すものです。 <中心市街地の歩行者通行量の推移と目標値> (人/日) 180,000 171,000 171,000 170,000 160,000 164,410 165,664 157,337 157,718 151,845 161,137 160,300 152,707 150,000 140,000 130,000 120,000 110,000 ※H18~H27 年の数値はいづろ・ 天文館地区、鹿児島中央駅地区の 計 30 地点の土曜及び日曜日の 1日あたりの平均 ※H29 年の数値は「第 2 期鹿児島市 中心市街地活性化基本計画」に おける目標値 ※H33 年の数値は「第五次総合計画 後期基本計画(案)」における目標値 100,000 H18 H20 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 (年) 資料:第五次鹿児島市総合計画後期基本計画(案) (平成28年12月時点)を基に作成 78
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