日銀は金融政策の据え置きを決定

情報提供資料
日銀は金融政策の据え置きを決定
2016年12月20日
 日銀は金融政策決定会合で金融政策の据え置きを決定。
 日銀はオペレーションを通じて金利上昇を抑制。日本の金利上昇は抑えられると予想
図表1
日銀は金融政策の据え置きを決定
11月の米大統領選挙後、米長期金利が上昇し、つれ
て国内長期金利も上昇する中、日銀は12月19-20日の
金融政策決定会合で、市場の大方の予想通り金融政策
の据え置きを決定しました。このほか、日銀は輸出や
鉱工業生産を中心に景気判断を上方修正しました。
金融政策をみる上で注目される材料の一つは、期待
インフレ率の動向です。日銀短観の企業物価見通しは、
調査が始まった2014年3月から低下傾向をたどりまし
たが、2016年12月調査で初めて1年後と5年後の見通
しがやや上向きました(図表1)。足元の円安傾向や原
油を始めとする商品市況の反転が背景とみられます。
消費者物価(全国、生鮮食品を除く総合)の伸び率
は足元で前年比マイナスが続いていますが、急激な為
2014年3月調査~2016年12月調査:四半期
(前年比、%)
1.8
1.6
1.4
1.2
1.0
0.8
0.0
14
図表2
のオペレーション(公開市場操作)を通じて金利上昇
を抑制する姿勢を示しています。
0.8
0.6
0.4
下」と「3年超5年以下」の国債を対象に初めて実施し
0.2
ました。
0.0
また、残存期間が10年超の国債利回り上昇を受けて
-0.2
12月14日に日銀は残存期間が「10年超25年以下」と
-0.4
に同日、日銀は残存期間が「10年超」の国債買い入れ
オペレーションを通じた金利上昇抑制姿勢を背景に、
(年)
日本国債のイールドカーブ
2016年9月20日
2016年11月16日
2016年12月13日
(残存期間)
を16日に行うと事前予告する異例の対応を行いました。
日銀の金融政策が据え置かれても、こうした日銀の
16
(利回り、%)
1.0
「25年超」の国債の買い入れ額を増額しました。さら
15
出所:日銀のデータを基にアセットマネジメントOneが作成
日銀は9月21日の「長短金利操作付き量的・質的金融
買い入れる「指値オペ」を、残存期間が「1年超3年以
5年後
0.2
日銀はオペレーションを通じて金利上昇を抑制
を受けて、11月17日に日銀は指定した利回りで国債を
3年後
0.4
置くものと予想します。
具体的には、残存期間が2年や5年の国債利回り上昇
1年後
0.6
替変動や景気悪化がない限り、日銀は金融政策を据え
緩和」導入後、金利上昇時(図表2)には国債売買等
企業の物価見通し(物価全般)
全規模合計・全産業
出所:ブルームバーグのデータを基にアセットマネジメントOneが作成
当面の間、日本の金利上昇は抑えられると予想してい
ます。
(2016年12月20日
13時執筆)
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投資信託に係るリスクと費用およびご注意事項
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