BS1スペシャル ゾウから見える動物園の未来

報道資料
平成 28 年 12月21日
NHK 広報局
BS1スペシャル
ゾウから見える動物園の未来
1月8日(日)
BS1
午後7:00~7:49
動物園が今、世界的に岐路に立っている。ひっ迫する財政や国際条約の規制で新たな動物の
導入もままならず、閉鎖に追い込まれるケースが発生している。1828 年にロンドンに創
設された“近代動物園”は、もともと“生きた標本”としての動物を展示する施設だった。
その後、動物園の役割として「調査・研究」
「教育」
「レクリエーション」が挙げられてきた。
しかし、現在、動物園に最も期待されているのは「種の保存」である。
動物園で圧倒的な人気を誇るのがゾウである。しかし、この 10 年間で日本の7つの動物園
からゾウが姿を消している。高齢のゾウが死んでも、野生から新たなゾウを連れてくること
ができないためだ。「種の保存」の役割を期待される動物園だが、ゾウの繁殖は簡単ではな
い。この番組では絶滅危惧種に指定されているアジアゾウについて、先駆的な試みを行って
いる動物園の取り組みを紹介しながら、ゾウを通じて動物園の使命と未来を考えて行く。
舞台のひとつは、平成 19 年(2007 年)にメスのアジアゾウ「花子」が死んだあと、ゾ
ウのいない動物園となっている札幌市の円山動物園。「もう一度ゾウを」という市民の熱い
期待に応えるため、平成30年
(2018 年)
、ミャンマーから 4 頭
のアジアゾウを迎える予定だ。今年、
円山動物園のスタッフはゾウの繁
殖の実態を学ぶため、インドネシア
に赴いた。
番組ではまた、「種の保存」で先進
的な試みを続けるイギリスのチェ
スター動物園とアメリカのオレゴ
ン動物園を取材。ゾウ飼育の現場か
ら動物園の未来を考える。