全国学力・学習状況調査の結果から (調査結果は,あくまで学力の特定の一部分です。) 1 本校の結果(平均正答率) 本校の平均正答率と市,県,全国の平均正答率を比較したグラフ(全国の平均通過率を 100 とする) 2 課題と改善策 顕著な課題 (1) 国語 論理的な構成や展開を考えながら文章を理解する問題の通過率が低い,また,与えられたテー マに基づいて自分の考えを具体的に書くことも苦手である。特に指示語に関する問題や文章の主 題を問う問題,既習漢字の書き取りや資料等から得た情報を簡潔にまとめる問題の通過率が低い ことから,論理的に言葉を整理する力を高める必要がある。 (2) 数学 数と式の領域において,計算等の基礎的な知識,技能は確実に身に付いてきているが,問題場 面を的確に捉え,数学的な表現を用いて処理することに課題が見られる。基本的な計算技能や事 象変化の様子をグラフで表すなど,複合的思考を必要とする問題等を咀嚼する力を高める必要が ある。 (3) 共通 事象を順序立てて,論理的に思考したり,思ったことや考えたことを言葉を駆使し整理して, 表現したりする力を高めさせる必要がある。また,提示された資料の傾向を読み,その特徴を捉 え,説明する力を高める必要がある。 (4) 質問紙 「国語と数学の授業は好きですか」「授業は分かりやすいですか」「授業で学習したことが社会 で役に立つと思いますか」というそれぞれの問いに対する回答の傾向が照応していないことから, 以下のような課題が表出している。 ア 一単位の授業の中で生徒に「分かった」「できた」という達成感を味わわせる必要がある。 イ 習得した内容を社会で活用できるという意識を実感させる必要がある。 ウ 理解したことや感じたこと,考えたことを他者に説明する力を高める必要がある。 改善策 (1) 授業改善の視点から 「基礎的,基本的事項」「習得した学習内容を活用する能力」を身に付けさせるために,本年度 から「授業」及び「個別指導」に関する「共通実践事項」を決め,全職員同じ視点から指導法の 改善に努めることにした。 共通実践事項(授業) ① 導入時(授業の始まり)での内発的動機付けを工夫し,学習に対する意欲を高めさせる。 生徒の疑問を生かして「調べてみたい。試してみたい。分かりたい。」というような意欲(思 い)を抱かせる指導を工夫しながら,学習目標設定につなげる。 ② 授業中に「学び合う場」を位置付け,主体的な学びを促す。 教師の講話や説明を聞くだけの授業だけではなく,内容によっては生徒たちの協働的・双方 向的な学びの場を意図的に設けるなど,みんなで協力し合って答えを探ったり,討論し合って 考えや思いを深めたり広げたりする活動を取り入れた授業を展開する。 ③ 終末(授業のまとめ)で,その授業で学んだ(習得した)ことを再確認し,次時につなげる。 学習内容を振り返る場を確実に設けて,習得したことや気付いたことを書かせたり,声に出 させたり,互いに説明させ合ったりして,確かな定着を目指す。 併せて,家庭学習や次の学習(授業)に「つなげる」工夫を行う。 共通実践事項(個別指導) ① 「武岡ベーシック」の設定(学びのおもしろさを再確認させる。) 毎月第2水曜日に,学年ごと月ごとに学習するテーマや教科を決め,基礎的,基本的事項を 学習させる「武岡ベーシック」を設定する。プリントによる復習だけでなく,生徒相互に学び 合ったり教え合ったりする場にする。 ② 「基礎の刻(とき)」の設定(学習の確かな定着を目指す。) 土曜日授業日に学校行事が組まれない日に,過去の学力検査や基本問題を復習し,学習の基 盤を固める場「基礎の刻(とき)」を設ける。この場でも,プリントによる復習だけでなく,生 徒相互に学び合ったり教え合ったりする。 (2) 家庭学習の充実を目指して…<保護者の皆様にお願いしたいこと> ご周知のとおり,生徒の学力を向上させるためには,ご家庭の協力を得ながら取組を進める必 要があります。 そこで,ご家庭でも,以下のことに協力してください。学校と家庭,連携し合って,確実に「学 ぶ力」を身に付けさせましょう。 学力の土台となる規則正しい生活習慣の支援を ① 一家庭一家訓に取り組み,あいさつなどの基本的なマナーを身に付けさせてください。 ② 「早寝早起き朝ご飯」で,気持ちよい一日をスタートさせてください。(気力・体力) ③ 病気の早期発見及び治療に努めてください。(むし歯治癒100%をめざして) 学習の効率を高める環境づくりを ① ノーメディアタイム,ノーゲームデー等を設けるなど,静かな学習環境を整えてください。 ② 家庭学習「90 120」を実践し,見届けてください。(平日90分以上,休日120分以上の学習) ③ 宿題・宅習等の確認,声かけをしてください。 子どものやる気を喚起する演出を ① 家族団らんの時間を設け,対話を心がけてください。(学校や様々な社会問題等について) ② 本音でほめ,本心で励まし,本気で見守ってください。 (生命に関わることには本気で叱る。) ※ 本画像の無断転載は,ご遠慮ください。
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