生体情報システム論 レポート課題3 ∑ ∑

平成 28 年 12 月 20 日
生体情報システム論
レポート課題3(平成28年度)
(2ページあるので注意)
レポート(グラフ,表以外)は手書きで!
松葉
提出日時:1月 23 日
(1)脳の基本的に重要な機能は,講義で述べた通り,記憶および連想である.実
際の脳で記憶がどのようになされ,また,連想がどのようになされているかを
調べよ.(調査した出典は明記すること)
以下の問題は,パソコン等を用いて数値的に計算し,計算結果はグラフを用いて分か
りやすくすること.
( 2 ) 連 想 記 憶 を 行 う 神 経 回 路 に お い て , k 個 の 記 憶 パ タ ー ン 対 ( x , y  )
(   1, 2, ..., k )に対するシナプス行列はヘブ則に従うとすると,行列あるいは
成分で書くと,
1 k
1 k
W   1 y x T , w ji   1 yj xi
k
k
0

であった.ここで, f (u )  11 ;; u
u  0 とすると, x を入力した時,神経回路の

出力は z  f (Wx ) ( th  0 とする)と表わせる,したがって, z  x ならば想
起が成功する.
k 個の記憶パターン対 ( x  , x  ) を記銘する( y  x )
.x は 1 あるいは 1 の値
をとる乱数で,P( x j  1)  1/ 2( j  1, 2,..., n )とする.たとえば,x1  (1,1, 1,1,...)T
のようにする(各 x は必ずしも直交していないが). n を
学生番号が偶数:45
学生番号が奇数:25
に設定して, k を 1 から n まで変化させ,想起の実験を行う(繰返しは 1 回で
よい).想起できたパターン数を a (k ) とした時, a(k ) / k の値が k とともにどの
ように変化するか,図示せよ.結果について考察せよ.
(3)上記問題において, x (   1, 2, ..., k )の各成分は 1 あるいは 1 の値をとる乱
数としたベクトルであるが, k  n ならば,すべての x を互いに直交させるこ
とができる.実際に直交化して(いろいろな方法があるが各自調べよ),
a(k ) / k の値を図示し,結果について考察せよ.
(4)文字の連想を行う.各自
学生番号が偶数:「A」,「C」,「F」
学生番号が奇数:「B」,「D」,「E」
に対して以下の問いに答えよ.
たとえば,文字を「A」,「C」,「F」としよう.これらを以下のように 4×4
の行列(あるいはもっと大きな行列)で表し,各セル(ピクセル)の値を 1(黒)
あるいは 1 (白)とする( 1 と 1 を取り換えてもよい).たとえば,「A」は,
 1 1 1 1
 1 1 1 1
 1 1 1 1
 1 1 1 1


である.これを 16 次元ベクトルとして, (-1,1,1,-1,1,-1,-1,1,1,1,1,1,1,-1,-1,1)T とす
る.上記の 3 文字が想起できること,つまり記憶できることを示せ(繰返し回
数は 1 でよい).また,少し変形した文字(例:一部のピクセルを黒から白に
する)を入力した場合の想起実験を行い,結果について考察せよ.なお,他の
文字を用いても構わない.
(5)本問は課題としないが,チャレンジすればボーナス点を加点.
図形,写真などの 2 値(or モノクロ)画像を用いて,記銘,想起の実験を行い,
考察せよ.